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『レミリア「あいつは気がふれている」』 作者: ギョウヘルインニ
ある初夏の日の出来事でした。美鈴とフランが森で遊んでいました。その帰り道フランが森で、7cm位の虫を見つけました。
「美鈴この大きな虫はなんていうの?」
フランは、虫をやさしく捕まえて美鈴に見せました。美鈴はフランに見せられた虫を見てすぐに、何の虫か分かりました。
「これは、非常に大きいのメスのカブトムシですね妹様」
幼少のころは良く捕まえて、フリーターのころは良く食べたっけと、思い出しながら美鈴はいいました。
「カブトムシって言うんだ。てっきり私は動物界、節足動物門、昆虫網、コンチュウ目、カブトムシ亜目、コガネムシ上科、クワガタムシ科、通称クワガタかと思ったよ。うーん、なんとなく気に入ったからこの子持って帰って飼うよ」
フランは、カブトムシを気に入り持って帰るとにしました。
「このカブトムシをですか? まあいいんじゃないですか、妹様はちなみに餌とか飼い方わかりますか?」
「うーん、わかんないよ美鈴は知っているの?」
「そうですね、まあとりあえず、箱に土と木を入れて砂糖水をあげていれば大丈夫だと思いますが?」
美鈴はそういえば飼育はしたことが無いなと思いながら言いました。
「この子に名前付けないと......国民服にするわ、美鈴と出かけたときに見つけたから、美鈴の服から連想して」
適当なのか本気なのか解かりませんがフランはカブトムシに名前を付けました。
この後2人は森で手ごろな木と土をあつめて持って紅魔館に帰りました。それからのフランは国民服をちゃんと世話をして飼育していました。生き物を飼うことによって精神が成長したのか発作的に暴れたりすることがほとんどなくなりました。
それから、2ヶ月程たったある日そのメスのカブトムシは死んでしまいました。最近動きが悪く病気なのかもしれないと、フランは看病したいと思っていましたが治療の方法がわかりませんでした。
「なんで?どうして?......国民服が死んじゃった。私の飼い方間違っていたのかな?ごめんなさい国民服ごめんなさい国民服」
1時間位悲しんで、泣いていたフランは死んでしまった国民服のためにお墓を作ることにしました。飼っていた箱ごとを持って門番中の美鈴のところに行って国民服が死んでしまったことを伝えました。
「私のせいで国民服が死んじゃったよ......美鈴、私の飼い方が間違っていたかな?」
泣きはらした顔のフランは美鈴にいいました。
「それは違いますよ、本当に妹様のせいではありませんよ! カブトムシの成虫は寿命が短いのですよ。むしろよく長生きしたほうですよ、ちゃんと世話が出来ていたのですね」
フラン様はレミリア様と違って生き物をいつくしむ心を持っておられるようだ。きがふれてなど無いのではないかと美鈴は思いました。
「でも、私が悪い気がするよこの子のお墓を作りたいの一緒にね、この間の森まで来てよおねがい美鈴」
仕事中では、有りましたが美鈴はフランの願いを断ることが出来ませんでした。それに自称管理職なので勤務は自由なつもりなのです。普段の昼寝も勤務外のことで最近は侵入者もいないので大目に見て貰っています。
前に森に来たときは初夏でしたが今は秋になっていました。適当なところを見つけた二人は国民服の墓の穴を堀ました。穴は20cm程掘られそこに、埋葬することにしました。
「それでは埋めますよ、妹様?」
適当な枝で十字架を作りながら美鈴は言いました。それにフランは静かに答えました。
「ちょっと待ってよ美鈴その前にしないといけないことがあるの。パチュリーから前にね聞いたんだけどね、死んじゃった生き物は、胸の所に杭を打って首のところに鎌を置かないと駄目らしいの」
妹様はまたパチュリーさんにだまされていますね、しかも今回はえらくとんでもない嘘教えてますよ。よりにもよって吸血鬼の妹様にそれを教えますか。パチュリーさんにも困ったものです。
「妹様それはですねパチュリーさんの嘘ですよ」
「え、嘘なの?」
「はい」
美鈴はうなずきます。
「うーん、美鈴それわきっと違うよパチュリーはねきっと間違えて教えてくれたんだ。きっと死んだ人間が吸血鬼にならないように心臓に杭を穿ってつぶし、もしもね万が一ね、死者が蘇って起き上がった時に首の位置に鎌があってそれで首を落とすのときっと混同しているだけだよきっと」
妹様はだまされていることに気付いているのかもしれない、それなのにパチュリーさんをかばうなんて本当どこまでやさしいのだろうと、美鈴は思いました。
「ところで妹様、この箱の中にある土はどうしますか一緒に埋めますか?」
飼っていた虫が死んでしまったいじょうは、もう箱も土も必要がありません。
「お願い、美鈴一緒に埋めてあげて」
国民服にその土を被せたときでした。フランは土の中に白くうごめく小さな虫を見つけたのです。
「これなあに?美鈴」
フランは虫を土の中から取り出して聞きました。
「おそらく国民服の子供ですね、」
その虫はカブトムシの幼虫でした。
「国民服になるの?」
「おそらくはそうですね来年の夏ぐらいにはなるでしょう、持って帰りますか?」
「うん、そうするよ」
フランは国民服の子供の幼虫を育てることにしました。
カブトムシの幼虫を持ち帰った翌日のことでした。美鈴はフランに呼び出されました。そして、突然あることを要求されたのです。
「美鈴おねがいがあるの、この箱にうんちしてこの子のために、パチュリーがこの子のご飯なら美鈴のうんちが一番だと教えてくれたのよ」
とりあえず昨日は、国民服が入っていた箱と土を持ち返りその中で幼虫を飼育していました。その箱にしろというのです。
「いやいや、あの〜妹様、本当にしなきゃ駄目ですか?」
「ごはんが無いとこの子かわいそうだよ」
美鈴は困ってしまいました純粋なこの少女が純粋な気持ちで幼虫を育てようとしていることは分かります。でもまたパチュリーさんに入れ知恵されて要求していることは、スカトロなのです。
「待って下さい私に代案があります。妹様に私が作っている花畑の腐葉土を分けます。それを餌にしたらどうでしょうか?」
普通はむしろ餌にするならこっちだろうと思い美鈴は思いました。パチュリーさんの頭は沸いているから特殊な方法を教えたのでしょう。
「腐葉土って主に秋落葉した、葉っぱが微生物とか放線菌とかが成長繁殖するために分解発酵した残りを園芸用肥料に使用する物のことよね、それで本当にこの子がひもじい思いしない?」
虫の気持ちなど当然美鈴には分かりませんが、替わりに昨夜のうち、昆虫の飼い方の本を買って少し幼虫の飼い方について調べて書いてあったことなので大丈夫でしょう。
「大丈夫です妹様、昨日購入した本にも書かれていました。私の花畑の腐葉土は山で落ち葉を集めて作ったものです。市販のものには殺虫剤が入っていることもあるそうですがそういうものは一切使っておりません」
美鈴は毎年山で落ち葉を集め花畑用の腐葉土を作ります。冬から春先に発酵をさせてその発熱を利用して苗床にしていたりします。
「そうなの? 本ではなく美鈴を信頼してそうするよ」
フランは納得し、美鈴がその後与えた腐葉土を無邪気な表情で幼虫に堆肥をあたえていました。
ある日の事でした、メイドの咲夜がレミリアに食事を持って来ました。
「お嬢様、お食事の時間ですよ。今日は、九州の佐世保から取り寄せた高級品のからすみですよ」
その食事はからすみがただ無造作に皿に盛られているだけのシンプルな料理でした。
「わーいやったー、からすみだー私これ大好物なのよ。いただき香川! ご馳走埼玉!」
レミリアは高級品と名前がつく物なら何でも大好きなのです。そして、咲夜はあるもう1匹のために食事を持って来ていました。そんな咲夜は突然下着を脱いで、そのもう1匹が入っている土の入った水槽にまたがりました。そして、排便行為をし始めたのです。
「ねえ……今日は何をその糞虫に食べさせるの咲夜?」
レミリアはうれしそうにからすみを食べながらその咲夜の行為を見ながら言いました。
「..はい、むお嬢......び様マツタケと..ずシメジで作ったん茸ご飯を私が......で調理したあ? うんこでました!」
香りマツタケ味シメジの最強コンボで作られた栄養満天の出来立てうんこがでました。その芳醇な香りが部屋を包みます。
「ふふふ出たのねとっても臭いわ、その糞虫すごく喜んでくれているわ私には解かる」
からすみを皿まで舐め尽くし食べ終わったレミリアはご機嫌です。排便行為が終わった咲夜はご満悦です。
「咲夜次は、もっと固めで頼むわちょっと餌に水分が多い」
食べ終わったレミリアはその糞虫の餌と土をうれしそうに混ぜながらいいました。
「はい、お嬢さま」
咲夜は顔を赤らめて、下着を着るのも忘れていそいそ出て行きました。
レミリアはフランがカブトムシの幼虫を育てていることをパチュリーから聞きフランが自分を出し抜こうとしていると思いました。そして、レミリアもこの糞虫を育てたくなったのです。パチュリーから糞虫の育て方を聞いたレミリアは糞虫の幼虫を咲夜にとって来させました。それを育てるために水槽と土を準備し餌として毎回咲夜に食事中ここで排便させています。わざわざここで排便させるのは、恥ずかしいことさせられているのにも関わらずむしろそれで興奮する咲夜が滑稽で面白かったのでした。
しかし、本当はレミリアは咲夜のその行為で自分も興奮していることはみんなには秘密です。自分でも否定しているつもりです。
それから約8ヶ月後フランのカブトムシ幼虫は順調に成長し成虫になりました。 しかし、フランにとって驚くべきことがおきたのです。土の中から出てきたカブトムシを見てフランはすぐ美鈴を門から連れて着ました。
「美鈴! この子は国民服と違うよ角みたいなのが生えている! かわいそうなの? 病気なの?」
美鈴はフランに地下室まですごい勢いで連れてこられました。オスのカブト虫を見たことが無いフランは混乱していました。
「ああなんだ妹様これは、オスのカブト虫ですよ、オスは角が生えているものなのです。」
フランは心底ほっとした表情で今度は別のことを美鈴に言いました。
「なんだ本当良かったよエボラ出血熱とか天然痘とかじゃないんだね、そうだ、この子に名前を付けるね……ところで美鈴は卑弥呼と張良、羽柴秀吉それとブルータスだったら誰を軍師にしたい?」
「残念ながらその4人の中にはいません私は范増を推薦します。」
まったく関係ないこと突然聞いてきたけど妹様はこれでどうするきなのだろう。
「……じゃあ、この子の名前は紅カブトムシにするよ」
いやいや軍師関係無いし、でもまあいいかと美鈴は思いました。
「あと私なら、紅美鈴を軍師にするよ。美鈴のおかげで紅カブトムシが大人になれたからね、ありがとう! それと今度陣形と兵の動かし方を教えてね」
本当はそれが言いたかったのでしょう。美鈴はうれしかったですが一言だけ言いました。
「光栄です。妹様」
美鈴はこの心のやさしい少女に生涯ついて行こうと思いました。
それから数日後のこと、フランが紅カブトムシと美鈴が見守るなかのんびり近くで門の辺りで散歩していました。そこに姉のレミリアとその従者の咲夜が現れました。2人に気がついたフランは紅カブトムシをさっと隠しました。ところがレミリアに見つかってしまいました。
「おいフランドール今何を隠した! 隠したって無駄! あなたがこそこそ糞虫を育てていることを私はしっていたわ。そんな糞虫で私を出し抜こうなんて、到底1gぐらい早いのよ!」
フランは別に出し抜こうとなどはいませんでしたが特に反論しませんでした。
「ごめんなさい、お姉様そんなつもりはありませんでした。」
ここで、あまり余計なことを言うと紅カブトムシが殺されかねないのです。卑怯なレミリアは実力ではかなわないので、いつもフランの大切なものを壊すのです。昔仲良くなった友達の魔理沙は酷い拷問後殺され解体調理され肉餅になり、フランに食事として与えられていました。あの時、すぐに魔理沙だということに気がついたフランは泣く泣くそれを食べました。もし、あの時食べていなかったら美鈴まで肉餅にされてしまいそうだったからです。
「いまさら、謝っても遅いわ! あなたは気がふれているからそういう考慮がいつも出来ていないのよ」
近くで聞いていた美鈴は、レミリアの理不尽な物言いにフラン替わりに反論しようかと思いましたが、咲夜がこちらを睨んでいるので反論できませんでした。レミリアを前に怒らせたときは、咲夜に袋をかぶせられ首の頚動脈を切られたことがあったのです。
「だけどね、私はいつも常にフランドールの一歩前進んで二歩下がる程度進んでいるのよ私も、糞虫を育てていたのよ。私の糞虫も成虫になったから大きさで勝負よ! 負けたほうの糞虫の所有権は勝ったほうが没収するルールだから! 私の糞虫が勝ったらフランドールが育てえた糞虫を今日のあなたの食事にしてあげるわ。そして、明日は私の糞虫食べさせてあげるわ。」
どこかでなんとなくカブトムシ等の甲虫類はその大きさを競うものだと聞いてきたのでしょう。
「嫌だよ、お姉様生き物でそういうことしちゃいけないんだよ....」
さすがに困ったフランはなんとか姉に分かってもらうため説得しました。ちなみに糞虫=カブトムシというのはフランは美鈴の買って来た本で知りました。しかし、レミリアは薄く笑い言いました。
「フランドール! 嫌じゃないでしょ? フランドールがやりたがっているのでしょう! あなたもそう思うでしょ咲夜!」
「はい、お嬢さまフラン様がやりたがっているのですよ」
レミリアに聞かれた後、咲夜は銀のナイフをちらつけて美鈴のほうに向かって歩いて行きます。
「あなたがやりたがっているんでしょう?」
レミリアは美鈴を人質にして脅しているのです。
「妹様! 駄目ですよ!」
たかが虫1匹のことでしたが、美鈴はフランに勝負をして欲しくなかったのです。
「分かったよお姉様やるよ」
しかし、しぶしぶフランは了承しました。フランは美鈴と紅カブトムシの命を天秤に掛けた気持ちでとてつもない罪悪感にかられました。
「最初からそういえばいいのに、ふん! まあ態度が悪いけどそれは、今日は赦してあげるわ勝負は即刻! はい出して!一斉のせ!」
レミリアは少し茶色い光沢のある虫を頭の帽子から出しました。フランもかくしていた紅カブトムシを出しました。そして、その虫と紅カブトムシを見て言いました。
「ああ良かった。お姉様のカブトムシより紅カブトムシ大きいや、やっぱり、美鈴いうとおり育てたから大きくなったね」
フランは安堵の表情です。
「ぷ! お嬢さまの虫カナブンでやんの」
それを見聞きしていた美鈴は笑いをこらえるので精一杯です。咲夜はカブト虫とカナブンの幼虫を見分けることが出来なかったのでした。ちなみにこのカナブンもなかなかで通常の3倍サイズでした。
「どういうことよ! 咲夜こっち来なさい!」
レミリアは怒って、もどってきた咲夜の髪を引っ張ってどこかに行ってしまいました。そのときの咲夜の表情は恐怖ではなくむしろ嬉しそうだったので、それを見ていた美鈴はぞっとしました。
カナブンはフランの足元に捨てられてしまいました。フランはカナブンを拾ってやり怪我が無いか確認してない事を知ると逃がしてやりました。カナブンは森の方に飛んでいきました。
その後、紅カブトムシは吸血鬼に育てられたせいか長生きし、1000年後大妖怪になりました。
とりあえず何とかなりました。
オリジナル感があまりないかもしれませが、今日は改変物じゃないです。
5.名無しさんへ
肉食甲虫ですね、カブトムシよりやはり彼等のほうが産廃向きですね。実はよけいな設定があってパチュリーはむしろフラン側な設定なのです。馬鹿なことを教えてもフラン本人が気がつくか美鈴が間違いをただすことを予想して嘘を教えたり変な話しています。今回もカッコ良さではなく大きさで競うように仕向けたのがパチュリーなんです。互いの虫のサイズを知ったうえでレミリアに勝負の方法を教えました。レミリアから実質小悪魔を人質的立場にされて怒っています。
8.NutsIn先任曹長さんへ
お食事中失礼しました。ご祝儀ありがとうございました。とりあえず一番乗りしましたが、次回が怖いです。
10.名無しさんへ
三倍サイズのカナブンを見つけたらたぶんそいつですよ。フランを賢くするとどうしても小物になってしまいます。
13.名無しさんへ
改変に行き詰まりをかんじまして、かいてみました。
14. 名無しさんへ
そうですね、カブトムシを迷いましたが
オリキャラとしました。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2011/09/07 08:37:25
更新日時:
2011/10/01 21:04:09
評価:
8/20
POINT:
1130
Rate:
11.55
分類
一番乗りしてみたかった。
フラン
美鈴
一応の、スカ、グロ、嫌な人間関係が混じっています。
オリキャラ
コメントを再び返信しました。
でも、続いて食べ始めた肉豆腐の肉の大きさに感動して、貴方にご祝儀をお送りいたします。
レミリアの小物臭は流石だなあ