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『暴走?紅魔幼稚園!』 作者: 零雨
※キャラ崩壊
※前作は新徒・産廃創想話 作品集28にあります
〜前回までのあらすじ〜
パチュリーの実験が大失敗して、小悪魔とレミリア以外の紅魔館の住人が子供になってしまいました。
とりあえず、何とか元に戻る方法を探す小悪魔だが、肝心のパチュリーの記憶も子供にまで戻ってしまっている!
しかし、小悪魔はここで同じく魔法使いであるアリスを呼んでみるという案をレミリアに提案する。
だが、レミリアのプライドはこれを拒否!小悪魔に全てを押し付ける!
それでも、どうしても無理なら助っ人を呼んでやるというレミリア。
強引で矛盾したレミリアと子供たちに振り回されながら、小悪魔は紅魔館を元の姿に戻せるのか!?
「はぁ……。パチュリー様たちが子供になってからまだ3日しか経ってないんですか……。」
「まぁそう落ち込まずに、元気出しなさい。」
「お嬢様は部屋で寛いでるだけだからそんな暢気なことが言えるんですよ……。4人もまとめて相手をしなくちゃいけない私の身にもなってください……。」
「すごいやつれようね……。それで、3日が経ったわけだけど、回復の兆しはあった?」
「全然ありませんよ、むしろどんどん子供っぽくなってるといいますか、ここの生活に慣れてきたといいますか……。」
「……仕方ないわねぇ。誰か子供の面倒でも見れそうな奴を呼んであげようか?」
「お嬢様が手伝ってくれるならそれが一番いいんですがねぇ……。」
「私は嫌よ。それで、誰を呼んでほしい?今から候補を言うからあなたに選ばせてあげるわ。」
「いや、候補とかじゃなく全員に手伝ってほしいぐらいなんですが……。」
「まずは、魔理沙ね。あいつはどうせ暇だろうし、もし何かが起こっても問題にはならないしね。
第二の候補は、人里の半獣ね。あいつはこういうのは得意そうだし、知識もそれなりにあるし、なにより頑丈だからね。
第三の候補は、冥界の庭師よ。あれは不器用だけど、いい体験になるでしょう。
さあ、誰にするの?」
「えー……。どうしましょうかね……。」
まず、魔理沙さんは論外です。彼女は助っ人というよりは邪魔者です。
そうなると、慧音さんか妖夢さんしかないわけですが……。
どちらに来てもらいましょうか……。
……やっぱりここは慧音さんに来てもらいましょう。
私が言うのもあれですが正直妖夢さんでは不安ですからね……。
「慧音さんでお願いします。」
「分かったわ。明日の朝には来てもらうよう、今から言ってくるわ。」
「あの、さすがにこの時間じゃ寝てるんじゃないでしょうか……?もう夜中の2時ですよ?」
「大丈夫よ、多分。あいつはお人よしだから、今から叩き起こして頼んでくるわ。」
「なんと非常識な……。」
「吸血鬼からしてみたら今は昼みたいなものよ。じゃあ、叩き起こしてくるわ。」
「いってらっしゃいませお嬢様。私は一眠りしときますので……。」
「おーい!小悪魔ー!朝だよー!」
「痛いッ!何してるんですか美鈴さん!?おはようの代わりに跳び蹴りとかやめてください!」
「小悪魔にお客さんが来てるよ!」
「え?ああ、多分慧音さんですね。教えてくれてありがとうございます美鈴さん。ちょっと行ってきますね。」
「戻ってきたら遊んでねー!」
「了解です。でも、組み手とかハードなのは無しですよ?」
「それは後でのお楽しみだよ!」
「もの凄い不安なんですが……。まあ、行ってきます。」
さて、ホールに来たわけですが……。
慧音さんはどこにいるのでしょうか?
「こっちよ、小悪魔。」
「あ、お嬢様、それに慧音さん。おはようございます。」
うわぁ、慧音さんすごい不機嫌そうな顔してます!
お嬢様に叩き起こされたんでしょうか……。
「ああ、小悪魔か。おはよう。一応レミリアから話は聞いたよ。私も出来る限りの協力は使用と思う。
私自身の勉強にもなるからな。」
「ありがとうございます!慧音さん。それでは、早速行きましょうか。」
「よし、行こうか。それと、レミリア。次からは叩き起こすのは勘弁してくれ……。そして出来ればお前は1人で人里に来ないでくれ……。
お前ほどの奴が問題を起こすと、私の手には負えないからな。頼むから来るときは咲夜と一緒に来てくれ。」
「はいはい、分かった分かった。次からは気をつけるわ。」
「絶対分かってないだろ……。」
「まあまあ、慧音さん。お嬢様には私から言っておきますから。早く行きましょう?」
「ああ、そうだな。すまない。」
「さあ、図書館に戻ってきましたよー。美鈴さーん!戻ってきましたよー!」
「あー!おかえりー、小悪魔。そっちの人は誰?」
「私は、上白沢慧音。人里で教師をしている。今日はよろしく頼む。」
「駄目ですよ慧音さん。そんな堅苦しい挨拶は。相手は子供ですよ?もっとフレンドリーな感じで!」
「え?あ、ああ、すまない。そうだったな。」
「ねー、小悪魔ー。戻ってきたら遊ぶ約束してたよねー。」
「はいはい、そうですね美鈴さん。で、何をするのか決まりましたか?」
「えーっとねー、缶蹴りー!」
「ここ室内ですよ!?しかも、慧音さんに来てもらわなかったら2人しかいませんよ!?2人缶蹴りとか悲しすぎますよ!」
「じゃあ、かごめかごめしよー!」
「3人でですか!?2択じゃないですか!」
「あの、すまないが私はどうすればいいんだ?」
ああ、慧音さんが置いていかれてる!
例えるならそう、仲のいい友人同士でいったカラオケでみんながヘヴィメタな流れなのに一人だけアニソンを歌うようなものッ……!
その孤立感と絶望感は計り知れないッ!!
「えーと、慧音さんは何か提案とかありますか?」
「ふむ、そうだな……。子供が出来るものだろう?勉強なんかどうだ?歴史は楽しいぞ!」
うわぁ、最悪だこの人!
自分が楽しいと思うことは相手も楽しいと思ってるタイプの人ですよ!
頭が凝り固まってますね……。
失敗した……!妖夢さんに来てもらうべきでした……。
「えー、勉強とか嫌だー。」
「そ、そうか……。でも、勉強は大事だぞ?」
「慧音さん、相手は子供といえども妖怪ですから!遊び盛りですから!」
「そうだったな……。なあ、小悪魔。悪いが帰ってもいいか?」
「よくないですよ!心が折れるの早すぎるでしょう!?まだ、5分も経ってませんよ!?」
「いや、やっぱり私には無理だったんだ……。かえってもことあそぶ!」
「うわあぁぁあ!!幼児退行してるぅぅうう!最悪だあぁああ!正気に戻ってください、慧音さん!」
「わーい!……ハッ!?」
「危ないところでした……。私の胃が破裂してしまうところでした……。」
「ねー!小悪魔ー!2人で遊んでないで私も混ぜてよー!」
「いやこれは別に遊んでるわけじゃないんですけどね……。」
「そういえば、他の子供たちはどうしてるんだ?小悪魔。」
「ああ、多分パチュリー様は読書、咲夜さんは無駄な努力、妹様は寝ておられます。」
「そうなのか……。なんというか、子供になってもここの住人はたいして変わらないな……。」
「元から精神年齢が子供みたいな人たちばかりですからね……。おおきく変わったのは美鈴さんぐらいです。」
「小悪魔ー!チャンバラしよー!」
「いいですけど、青龍刀はナシですからね!って何ですかソレ!?棍棒?棍棒ですか!?危ない!任せました、慧音さん!」
「ち、ちょっと待て!私は素手だぞ!?もはやこれはチャンバラじゃなくて虐殺じゃないのか!?待て小悪m」
ドゴォ!と快音が図書館に響き渡りました……。
慧音さん、あなたのことは忘れません……!
「あれ、案外痛くないな……。」
え!?慧音さんの頭、一体どうなってるんですか!?
美鈴さんも、驚きの表情のまま固まってるじゃないですか!
しかも、棍棒真っ二つになってます!あれ、絶対鉄製でしょう……。
それに、打ち勝つ慧音さんの頭……。
文字通り頭の固い人だったというわけですかッ!!?
「慧音さん、凄いですね……。」
「いや、1人でも結構きついのに、4人も相手してるお前のほうが数倍凄いと思うが……。」
「これでも結構皆さんとは長い付き合いですからね……。ある程度の対処法は自然に覚えますよ……。」
「慧音はすごいねー!もう一回やろうよ!」
「そんなに凄かったか?よし、もう一回やってやろう。さぁ、来い。」
「わーい!てやぁー!」
おぉ、いい感じに慧音さんと美鈴さんが打ち解けましたよ!
頭の固さが役に立つこともあるんですねぇ。
「じゃあ、私はパチュリー様たちの様子を見てきますので、ここは慧音さんに任せていいですか?」
「ああ、別に構わない。」
「ありがとうございます。では、行ってきます」
「パチュリー様ー。本は読み終わりましたかー?」
私が新しい本を持ってパチュリー様の様子を見に行くと、そこは地獄でした。
パチュリー様にとっての……。
正確に言うと毛玉地獄ですね。
「何やってるんですかパチュリー様ァ!?それ自分で作ってた罠ですよねぇ!!?なんであなたが引っかかってるんですかああああーッ!?」
「あ…ゴホッ、助けて……小悪魔ぁ…ゲホッ。」
うわぁ、死に掛けてます。
大量に出てきた毛玉に肩まで埋もれてます!
「今助けます、パチュリー様!」
「あ、暴れないで……。優しく……ね?ゴホッ。」
パチュリー様が何か言っていますが、ここは心を鬼にして一気に毛玉を吹き飛ばすとしましょう。
この前パチュリー様に教えてもらった風の魔法が役に立つときが来ました!
「行きますよ!それー!」
「ちょ…毛が、毛が!舞ってる、舞ってるから!私が死んじゃう!」
「大丈夫ですパチュリー様!薬の用意はありますので!」
「………今までありがとう、小悪魔。」
あれ!?パチュリー様?
ちょっと本当に倒れたじゃないですか!やばいです!
「大丈夫ですかパチュリー様!薬を飲んでください!」
「冗談よ。」
「ちょっと!心配させないでください!本当に死んだかと思いましたよ!?」
「まさか、私がそんなことで死ぬはずないじゃない。」
「はいはいそうですか。じゃあ、新しい本ここに置いときますよ?あと、まだ少し毛が舞ってるので掃除しますね。」
「あ、この本読み終わったから掃除終わったら戻しといてね。」
「分かりましたよ。」
さっき毛玉をまとめて吹き飛ばしたせいで毛だけじゃなくて、埃も舞ってますね……。
どうやって掃除しましょうか……?
そうだ!もういちど風の魔法で吹き飛ばせばいいじゃないですか!
さすが私、ナイスアイデア!
そうと決まれば早速実行です。
「ちょ、小悪魔?埃がすごいこっちに飛んできてるんだけど!?やめなさいよ!ゲホッ。」
「大丈夫です!もう少しですパチュリー様!」
「……!…………!」
「ふぅ……。終わりましたよー、パチュリー様!あれ、また死んだフリですか。じゃあ、私は慧音さんのところに戻りますので!」
「……!」
この後パチュリー様は図書館に来たお嬢様に発見されるまでの5時間、呼吸困難と闘っていました……。
「慧音さん!ただいま戻りましたー!ってどういう状況ですか!?」
咲夜さんが慧音さんの胸を親の仇であるかのように睨み、美鈴さんがその周りを馬鹿にするようにグルグル走り続けてます。
どうしてこうなった……!?
「ああ…小悪魔か。ちょうどよかった、私一人では収集がつかないところだった。」
「その前にどうしてこういう状況になったのか説明してくださいよ……。」
「そうだな……。最初はまあ、美鈴とチャンバラしていたんだ。ここまでは良かった。刀は数本折ってしまったがな。」
「ちょっと!良くないですからね!?普通は刀は滅多に折れませんからね!!?何でそんな朝食はパンだったなぁ敵名テンションで言ってるんですか!?」
「問題は咲夜が来てからだった。」
「スルーですか!?」
「ちょうどチャンバラを終えて休憩してるときに来たんだ。それで咲夜が私の胸について質問してきたんだ。」
「咲夜さん……。そんなに気にしてたんですか……。私の中のクールだった咲夜さんはもうここにはいないんですね……。」
「で、その質問のときにうっかり、咲夜と美鈴に言ってしまったということだ。胸について。」
「それ完全に慧音さんのせいじゃないですか!?咲夜さんはどちらかというと被害者じゃないですか!?」
「それで、今に至るというわけだ。」
「大体分かりました……。何とかしましょう。」
「ああ、頼む。」
「元はといえばあなたのせいでしょう……。まあ仕方ないですけどね。」
「そうだ。起こってしまったものは仕方ない。任せたぞ小悪魔。」
「はいはい。咲夜さーん。」
「……何よ。」
「まだ可能性はあります!毎日頑張ればきっとその胸も大きくなりますって!私の知ってる咲夜さんはアレでしたけど、ワンチャンありますよ!」
あれ?何か咲夜さん泣きそうになってますよ?
私何かまずい事でも言いましたかね?
「あ、小悪魔。話したとさっき言ったが、アレは私の胸の話だ。」
「はぁ!?ちょっとそういうのは先に言ってくださいよ!これじゃあ、私が悪いみたいじゃないですか!」
「まあ、この状況ではお前が悪いだろうなぁ。」
「元はといえば全てあなたの責任ですからね!事態をややこしくしに来ただけじゃないですか!」
「ハハッ。」
「笑い事じゃないですよ!?」
「そう怒るな小悪魔。私には歴史を隠す能力がある。さっきのことはなかったことにしてやろう。」
「なら最初からやってくださいよぉおおおお!!」
結局、胸の話はなかったことになりました……。
そして、パチュリー様は永遠亭に入院することになりました……。
多分続きます。
でも、次に投稿するのはグロいのになると思います。
自分で書いてて瀟洒な咲夜さんのイメージがどこかに逝ってしまいました……。
零雨
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2011/09/19 11:33:44
- 更新日時:
- 2011/09/19 20:33:44
- 評価:
- 4/7
- POINT:
- 440
- Rate:
- 11.63
- 分類
- 小悪魔
- 紅魔館
- ギャグ
紅魔館の頭脳であるパチュリーがダウンですか!?
まぁ、これは小悪魔の自業自得ですが……。
結局、助っ人三択に正解はあったのだろうか……。