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『雷撃の悦楽』 作者: トゥデンス

雷撃の悦楽

作品集: 1 投稿日時: 2011/12/07 22:30:13 更新日時: 2011/12/08 07:30:13 評価: 3/8 POINT: 360 Rate: 8.56
雷撃の悦楽


1話
「うう、いたたたた。」
「総領娘様、大丈夫ですか?」
地震を起こし、幻想郷の皆の注目を集めたまではよかったものの、そのあと魔理沙や霊夢にコテンパンにぶちのめされてしまい落ち込んでいる天子を元気づけるため、そして鍛えるために、永江衣玖は毎日上司と弾幕も交えた格闘をしていた。
「な、なんてことはないわ。それよりもっと電撃をちょうだい!」
しかし上司の比那名居天子は真性のマゾヒストなためか、衣玖の電撃攻撃は鍛錬というよりむしろ天子にとって快感を与えていた。
「総領娘様、受けるだけでなく反撃していただきませんと・・・。」
「で、でもぉ。」
まるでもっと電撃を欲しそうな眼をして衣玖を見る天子。
「そうですか・・・。では、ここはひとつ大きいのをいきますよ!龍魚!龍宮の使い遊泳弾!」
「ああああああ!イイー!」
全身に電気をまとい、突進してきた衣玖のことを避けもせず、それどころか自らその攻撃に当たりにいった天子は、その後身体をビクンビクンと震わせながら恍惚の表情を浮かべていた。
「総領娘様・・・せめて避けて頂きませんと・・・。」
「え?えへぇ、ああ、ごめん。気持ちいいのぉ。」
いまだ電気が走る身体を気持ちよさそうに震わせながら、にやけた顔をこちらに向けてくる上司を見ながら衣玖は呟くように言った。
「やはり喜ばれますか。しかしこれでは、鍛錬になりませんね・・・。」
ため息を吐きながら、腕を組んだ衣玖は思いついたように手をぽんと叩いて、何かを思いついたようだ。
「そうだ!あの薬師に相談してみましょう!」

「あらあら、美しき緋の衣ともあろうお方が、こんな辺鄙な所までなんの用かしら?」
永遠亭の一室で衣玖が対峙しているのは、月の頭脳の異名を持つ八意永琳でった。
「さすがは天才薬師。お見通しでしたか。実はですね・・・。」
衣玖は永琳の耳元に己の口を近づけて、おそらく相当近くまで寄らないと聞こえないであろう程の小さい声で何かを伝え始めた。

「ここが天人の住む場所ね。とても広々として、自然が生い茂っていいところじゃない。」
八意永琳は弟子である鈴仙・優曇華院・イナバを連れて、天界へとやってきていた。
「師匠、ここになんの用事なんですか?」
天界へ来ることを知らされていなかった鈴仙はその疑問を師に質問をした。
「まあ、実験ってやつよ。」
「実験・・・ですか。で、どんな実験なのです?」
「やってみればわかるわ。」
鈴仙の質問を軽くあしらい、永琳は比那名居神社の奥へと進んでいった。

「待たせたわね!例の薬、持ってきてあげたわよ!」
永琳は境内に入るなり、叫ぶように言った。
「あらあら、薬師さん。いらっしゃいませ。早速試してくださっていいですよ。」
そう言われる前に、永琳は図々しく御堂の中に入っていく。
「総領娘様。例の薬師さんがいらしましたよ。」
御堂の奥にいる天子は身体に電撃を浴びて、びくびくと痙攣しながらも永琳たちの方を向く。その様子を見た永琳は、衣玖に問う。
「これは…いったい何なのかしら?」
「総領娘様は、こうして日に何回か電撃を浴びせてあげないと精神的に不安定になってしまうのです。これも直して差し上げたい性癖のひとつなのですが・・・。」
「想像以上に重症のようね・・・。」
やや引き気味の永琳の隣で、鈴仙は青ざめた顔をしていた。

「じゃあ、注射をするわ。腕を出して。」
天子に注射をする永琳。針を刺された天子はどことなく嬉しそうな顔をしている。
「はい、終わったわ。」
手際良く注射を終えた永琳に鈴仙は聞いた。
「師匠・・・これは何の薬なんですか?」
「これはね・・・、体に発生する痛みを倍にする薬よ。」
「え?そんな!師匠、なんてことを!」
鈴仙は驚いたような、怒ったような表情で永琳に詰め寄る。
「実はね・・・。」

衣玖が永琳の耳元で話したこととはこのようなことだった。
「総領娘様は真性のマゾヒストであるためか、私が稽古をつけてやってもむしろ攻撃にあたりに来て快感を得ているようなのです。ですから、もし痛みを数倍にする薬などがあれば、それを注入して頂き、総領娘様が快感に変えられぬほどの痛みを自覚して、弾幕勝負のときにも危機感を持って頂きたく思い、こうして相談にあがったのです。」
それを聞いた永琳は、嬉しそうに笑いながらこう言い返した。
「丁度今、そういう薬の試作品が出来上がったところよ。こちらとしても実…モニター役に悩んでいたところなの。」
「では、なんとかしていただけるのですね?」
嬉々として聞きかえす衣玖に、永琳は付け足すようにいった。
「もちろんよ。ついでに・・・うちの兎を使って別の実験もやっちゃうわ。」

「こういうわけなのよ。」
「あの〜師匠。その“うちの兎”ってのは、まさか・・・。」
追走の語りを終えた永琳に、鈴仙は恐る恐る質問した。
「あなたのことよ。」
その質問に永琳は顔色ひとつ変えないで応える。
「ひぃ!嫌です師匠!師匠の指示でもそれは嫌です!」
露骨に拒否する鈴仙に、永琳はいきなり弾幕を放つ。
「きゃあ!・・・あ、あれ?痛く・・ない?」
超至近距離であったため、鈴仙は回避が間に合わずとっさに腕で防御した。しかし、彼女は自分の身体に違和感を感じていた。弾があたった所が全く痛くないのである。
「ふふふ、早速効果が表れたみたいね。」
「し、ししょう。なにを?」
「出かける前にあなたが飲んだお茶には、痛みを快感に変える作用の薬が入っていたのよ。」
邪な笑みをこぼしながらことの次第を淡々と話す。
だが、鈴仙にとってはそれが恐ろしくてたまらなかった。
「ひ・・・!イヤです師匠。助けてください!」
慈悲を懇願する兎に、薬師は冷たく言い放つ。
「今日のあなたは実験体よ。」

御堂の中に横たわる天人と兎。そして彼女らを見つめる衣玖と永琳。
「じゃあ、あなたはあの天人をやっちゃって。電撃はいつもと同じ出力でいいわ。刺激を加えたときの反応をこの紙に書いておくのを忘れないでね。それじゃあ私はこっちの兎をやるから。」
冷静に計画を説明する永琳のことを、薬を注入された2人は怯えた目で見つめていた。

2話
「さあ、早速試してみて。電撃を当てれば本当に痛がるはずだから。」
永琳に言われるがまま、衣玖は電撃を天子へと放つ。
「いっ!いぎゃあああああああああ!イタイ!ヤメテ!」
「総領娘様!だいじょうぶですか!?」
天子は本当に痛そうな悲鳴をあげて、その場にのたうちまわる。それが至極当然の反応だが、衣玖にとっては攻撃を受けて喜ぶ天子こそが普通であったためか、血相を変えて近寄った。
「だ、大丈夫よ。」
額に冷や汗を浮かべて、引き攣った顔の天使はどう見ても大丈夫そうではない。
「ねえ衣玖。もう一度やってみて。自分で痛みをもっと自覚したいの。」
渋る衣玖はさっきと同じ電圧で電撃をあびせた。
「アァ!ハァハァッ!いいわぁこれ。」
今度は先ほどとは明らかに違った反応を見せる天子を見て、衣玖は首をかしげる。
そして今度は先ほどよりも強めの電圧を流してみる。
「ックゥ!いいわ!さいこぉ!」
どうみても喜んでいるようにしか見えない様子の上司を見て、衣玖は眉間にしわを寄せつつ永琳に問う。
「これはどういうことでしょう?いつもと変わりありませんが?」
焦った永琳は、鞄を開いて中から5つの透明な小瓶を取り出して、注射器でその5つの小瓶の中にある液体を1つ分吸いだしては天子に注入することを5回繰り返した。
「さあ、これで効果はあらわれるはずよ。」
永琳は焦りながらも注射を打ち終えて衣玖に再度電撃を出すよう促す。
「は、はぁ。では再び!総領娘様、お覚悟を!」
まるで悪を討伐するかのような台詞と共に、これまでで最大の電圧が天子へと注がれる。
「アッ!アハァ!イイー!最高!」
だが天子は喜ぶ一方である。
「これは・・・一体どういうことです?」
再び眉間にしわを寄せて永琳を見る衣玖に、永琳は頭を抱えながら答えた。
「・・・これは考えられることは1つしかないわ。あの天人のマゾっぷりは相当な性質のもので、どれほど強力な薬を用いたとしても、一時的な効果はあるにせよ最終的にはいじめられることに快感を得るという本人の性質の方が勝ってしまうようね。」
「それはつまり・・・。」
怪訝な表情で聞き返す衣玖に、同じく怪訝な様子で永琳は答えた。
「あの性癖は直らないわ。」
衣玖はその場にへなへなと座り込んでしまった。
「ま、そんなに落ち込まないで。いまからここにいる兎さんを使って面白いものを見せてあげるわ。あなたにも強力してもらうわよ。」
そう言いながら永琳は鈴仙の方を一瞥する。
鈴仙は腰が抜けその場でガタガタと震えていた。
「ひっ!嫌です師匠。・・・もしかして、私なにかわるいことをしましたか?」
ひどく怯えた目で聞いてきた鈴仙に、永琳はまるで屠殺場の豚を見るような目で彼女を見ると、冷徹にこう言った。
「その薬の効果を試したいからよ。」
鈴仙は目に涙を浮かべていた。
「さ、責め方はあなたに頼もうかしら。大丈夫よ。あの子はもう、痛みが快感に変わっているから。」
永琳に頼まれた衣玖も興味津津といった表情で、手に電撃を溜め始める。
「面白そうですね。その薬の効果とやら、ぜひこの目で見せてもらいたいものです。」

「さあ、鈴仙。覚悟なさい。といっても、襲ってくるのは快感だけだろうけど。・・・さ、始めちゃって。」
永琳の合図とともに、衣玖の手から電撃が放たれる。
「ひぃ!あぁああああああ!イヤー!」
その電撃はまっすぐ鈴仙の身体に向かい、そして彼女の身体を駆け巡る。
既に薬の効果で痛みを快感に変えられてしまう身体になってしまった鈴仙にとっては、衣玖の高電圧の電撃は筆舌に尽くしがたい快感となって彼女を覆った。
「っくぅ!ふぅ、ふぅ。ひぃあ。」
既に口からはだらしなく涎を垂らして、目の焦点もあっていない鈴仙。そんな彼女を見て、永琳は冷静に分析をし始めた。
「ふむ・・・。1錠でこれだけの効果が出るか。まあ、考察するのはもう少し試してみてからにしましょう。さ、続けちゃって。」
再び衣玖の手から電撃が放たれる。しかも今度は先ほどよりも高電圧だった。
「アガァ!うグひぃいい!いいぃやぁああああああああ!じぬぅ!」
あまりの快感のためか、鈴仙は既に発音すらも怪しくなってきている。
電撃が与えられたのは1秒に満たない短い時間であったが、それでも鈴仙を絶頂に導くには十分だった。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
体中の毛穴という毛穴から脂汗を吹き出して、先ほどよりも多い涎を垂らし、股間部分も液体で湿らせてよこたわるその姿は、さながら壊れた人形のようであった。
「ひぃぎ。し、ししぉ。も、もうヤメテくださ・・・。」
かろうじて残った理性をフル稼働して、彼女は師匠に助けを求めた。
その助けを聞いて、永琳は近寄っていきしゃがむと、鈴仙の臀部を思い切りひっぱたく。
「ぐぅ!あ・・・ししょう?にゃにを?」
もはや光宿らぬ瞳で、鈴仙は師匠の顔を見た。
そんな壊れかけの兎を見て、薬師は言った。
「この実験はまだまだこれからよ。もっとおかしくしてあ・げ・る。」

3話
「フグゥ・・・ヒィ・・・。」
あれから30分ほど衣玖の電撃と永琳の弾幕で責められ続けて無視の息となっている鈴仙を見ながら衣玖は言った。
「さすがにもうやめません?なんだかかわいそうになってきました。」
良心の呵責か、それとも興味本位で付き合ってしまったためか、衣玖はかなり罪悪感にさいなまれているようであった。
「そうね。データは取れたし、これで切り上げましょうか。それとあなたの上司については、現時点では治療不可能ってことでいいかしら?」
一方の永琳はあくまでも科学的興味という態度で締めようとする。また、衣玖は永琳の診断に、“仕方がない”といった表情で応えた。
「さ、鈴仙。行くわよ。」
永琳は放心状態にある鈴仙を引きずるようにして地を少し歩いたあと、そのまま飛び立った。

永遠亭に戻ってきた永琳は、鈴仙を屋敷の奥にある暗い部屋に寝かせた。
「さ、鈴仙。今からあなたの身体に注入した薬の解毒薬を打ってあげるわ。」
「う・・・。あ、ししょお。ここはどこですか?」
目を覚ました鈴仙は永琳に場所を聞いた。
「ここは永遠亭の部屋よ。」
「うう、ありがとございます。」
肩の荷が下りてほっとする鈴仙。
そんな彼女に永琳は薬を打ち込む。
「しばらくそこで休んでなさい。そうすれば時期に身体がよくなるわ。」

去り際に永琳はこう呟いた。
「もっとすごいのを注入したわ。」

「鈴仙・優曇華院・イナバのその後の変化について」

○月×日
翌日。薬の影響か少し身体をつねっただけで痙攣を起こしながら快感を感じているようだった。だが、まだ理性は残っているらしく、しきりに「やめて」と叫んでいた。しかし、痛みが快楽に変わってきているのは事実のようで、針でかるくつついたら喜んでいた。

○月×日
3日後。運動不足になるといけないので、姫様とてゐが外出している間に中庭で運動させた。なにをしたいか聞いたら、弾幕ごっこがしたいと言った。そのため、軽く弾幕を放ってやったら、彼女は自ら当たりにきた。何度やっても同じことを繰り返すので、理由を聞いたら、「このほうがたのしい」からだそうだ。もしや、痛みが快感に変わる薬の影響が精神にもなにかしらの影響を与えているのだろうか?

○月×日
あれから1週間が経過した。薬の効果がかなり聞いてきているのか、最近は食事を与えに行くと、叩いてくれなどと要望してくるようになってきた。実際に叩いてみると、強くたたけば叩くほど気持ちいと感じるらしかった。そのため、本人が満足するまで叩いてやったら、私の手のひらが真っ赤に腫れてしまった。なお、叩かれる場所はどこでもいいようだ。今回は臀部を叩いた。また、叩く回数が増すほど快感は強くなっていくらしい。最後のあたりなどは、涙に鼻水に涎をたらして、体をビクビク痙攣させながら感じているようだった。

○月×日
あの日から早くも半月が経過してしまった。薬の効果は1週間程度の間までに成長し、それ以降は平行線をたどっているようだった。もはやこれ以上の進展は見込めない。叩いても蹴っても7日目あたりから同じ反応ばかりだ。それに、さすがにそろそろ姫様やてゐが彼女の不在を気にしている。特殊な任務を与えてあるとは言っているものの、彼女達も馬鹿ではないだろう。
こうなればいったん彼女にこの出来事についての記憶を消す薬を投与したうえで、普通の生活を送らせるしかない。
さて、次の実験体には誰を使おうか。
てゐか、姫様か・・・、あるいは・・・。
初投稿です。当初は天子を色々する話でしたが、途中から路線変更してしまいました。
トゥデンス
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2011/12/07 22:30:13
更新日時:
2011/12/08 07:30:13
評価:
3/8
POINT:
360
Rate:
8.56
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電気責め
天子
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POINT
0. 100点 匿名評価 投稿数: 5
3. 90 名無し ■2011/12/09 13:38:37
抜いた
5. 70 名無し ■2011/12/10 01:26:47
色々壊れてしまっておかしな事で快感を感じてしまう女の子はいいね
8. 100 名無し ■2012/01/04 21:00:41
もっと、評価されてもいいと思う。
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