東方の新作を予知してみたよ！

プリズムリバー三姉妹のルナサ、メルラン、リリカ。
彼女等は自作の音楽をより多くの人に聞いてもらうには如何したらいいか日夜考えていた。
ある日、三人はは天の声を聞いたと言う。違う場所にいた三人が同時に聞いた声はまるで頭に直接響いている様だった。

リリカ「おねえ・・・やるしかないわね。」
ルナサ「あなた達、何をすればいいのかは分かってるわね。」
メルラン「プログラミングは河童に任せましょう・・・無理なら紫に仲介してもらって外の企業のプロに任せるのもいいわね。」

・・・弾幕系シューティングゲーム南方Project：同人サークル「宇宙と三姉妹が奏でる真理楽団」

結局プログラミングはソニーに任せたらしい。

（一年ぐらい後）

秋の訪れた幻想郷の妖怪の山。四季折々の姿を見せる山はこの季節、紅葉の舞う幻想的で美しい自然の風景を見せてくれる。
河の辺にある河童の集落には大きくも小さくも無い家があり、
その一室で河城にとりは巷で話題の同人ゲームをする為にパソコンを起動させた。

ウィィイィィィィイイン・・・

体験版と描かれたデスクをケースから取り出し、パソコンに挿入。

ぴーろろろてけてけててんてけけけててけんけ♪

（なるほど、すてきなBGMね。）

音楽の知識が皆無のギークも、青い空をどこまでも飛んで行く様な、爽快感を感じさせる澄んだ音色に思わず聞き入った。

「何々・・・プロローグか。」

・・・幻想郷はかつて無い環境問題に直面していた。
無理な開発に二酸化炭素の大量排出、森林の伐採、オゾン層の破壊。
豊かな田園風景と、人と動植物がともに暮らしていた美しい郷土はもう無い。
温室効果ガスによる猛烈な熱気が大地をつつみ、今や湿地帯と化した幻想郷は、
マングローブの群生地を太古の魚類が支配する野生の王国となっていた・・・

『南方竜宮伝（副題：マングローブ群生地！新幻想郷）』

（とんでも設定ね・・・ギャグっぽいストーリーかしら？・・・まずは自機を選ぶのか。）

キャラは霊夢、魔理沙、青娥の三人から選択する様だ。

（青娥って誰だったかしら？・・・まあ、魔理沙でいいか。それにしても独特な絵ね・・・魔理沙にしてはおっぱいが大きいし・・・
　そういえば霊夢も巨乳化している気がする。あっ成長期か・・・あの二人って幾つだっけ。）

にとりはしらないが霊夢も魔理沙も永遠の少女である。
サポートにアリスを選択し、難易度はノーマルに設定。

ぽろろんぽろろんぽろろろん・・・

古代ギリシャ風の音楽と共に第一ステージが始まった。
背景は水没寸前の幻想郷が舞台である為、水面のみの仕様となっている。
妖精や毛玉がそこそこの弾幕を発射してくるが、Pを入手しパワーアップした魔理沙はあっさり道中をクリア。

「はっはっはー。普段リアル弾幕ごっこをしている私達にはノーマルモードは温過ぎるみたいね！」

ちなみにゲームと現実は違うため、単ににとりが器用だということである。
更に言えば、部屋には彼女一人であるため、この様に叫びながらプレーするのは異常な事であり、末期症状と言っていい。
道中を消化した事で第一ステージのボスが画面左上から飛んで来る。

「まあまあまあまあまあ・・・空を飛ぶ人間なんて珍しいですね。」
「お前は誰なんだぜ？」

第１ステージボス：＜地上の水瓶座＞　秋魚（あきざかな）マリン

人魚の妖怪の様で膝上の辺りで人間から魚に変わっている。
つまり太ももにチュッチュできる訳だ・・・素晴らしい。
太ももに食い込むパンツルックが素敵♪（にとりはレズ）
海王類と話せる程度の能力を持っている。

・・・

ちゅどおぉぉぉぉぉん！

「べっ、別にあんたの事なんかなんとも思ってないんだからね！」
「うふふふ・・・アリスは可愛いね♪うふふふ・・・」

（微笑ましい。）

にとりは仲むつまじい二人を眺めながら、ゲームと走りつつも微かな嫉妬が胸を刺すのを感じたのだった。

でこでこでこでこでこでこ・・・・

アフリカの民族楽器の音が流れ、第２ステージが始まる。超巨大なマングローブが乱立する海の上を飛んで行く魔理沙。
彼女は最高時速１５０km/hの超高速飛行をしている上にひ弱な人間なので、木に接触するとピチュるのだ。

ピチューン！

葉の陰に隠れて弾幕を打つ妖精の一撃を受け、にとりは初めて被弾した。
まもなく画面上方からスクロールする木を避けるコツを掴んだにとりは、危なげ無くこのステージをクリア。
ボスは水着姿で魚を鷲づかみにする霊夢だった。（完全にこの世界に同化している）
水着は見えそうで見えない感じの奴である。

ゴ、ゴゴゴッゴゴゴゴッゴゴォゴゴオゴゴゴゴ

宇宙電波を聴覚化した様な音楽と共に第３ステージが始まる。
道中は飛行するクリスタルスカルを１３個集めなければ無限ループするという、
何処かのアドベンチャーランドのイベントの様な造りだ。

第３ステージボス：＜マヤ族の神官＞　レイセン三号

特徴：ウサ耳、メガネ、巨乳、形の良い尻、知的な感じ

「そこな旅人よ、良くぞクリスタルスカルを集めたもうた・・・これで世界は滅亡から免れよう。
　マヤ暦によれば宇宙は発生と消滅を繰り返している。だが我々は運命を自分の力で切り開いていかなければならない。
　仕方がないの哲学では生き残れないのだ。んん？君達の事だよ、ニートの諸君。」

魔理沙は人類の滅亡を救った様だ。素晴らしい。
でも幻想郷を元に戻さなければ魔理沙は生きていけないの・・・だって女の子だもん。
実家は金持ちでボンボンだから霊夢の様にアマゾネスの女戦士に生まれ変わる事は出来ないらしい。

ちゅどおおおおおおおん！

レイセン三号はコーティング職人でもあった。シャボンをまとっていざ海底にＧＯ！

・・・

にとりはこの後ハードとルナもクリアして体験版を大いに楽しんだらしいマジで。