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『万引き少女とバレンタイン』 作者: ギョウヘルインニ
香霖堂で万引きGメンに万引き少女が捕まりました。
万引き少女は特に反省した様子も無く、対応にあたった店長の霖之助は困っていました。
盗んだ物は、カラフルボールペン350円でした。
「まず、妖夢君なんで、泥棒なんてしたんだい?」
「……はぁ? わたし妖夢じゃないです」
霖之助の記憶では、この半人半霊の少女は妖夢、、、、いや、どうみても妖夢なですがね。
それが、なぜ妖夢じゃないととぼけているのか理解出来ませんでした。
「いや、どう見ても妖夢君だろ?」
「なんで、こんな湿気た顔した男に、名前でよばれなくちゃならないんですか? 私の苗字は魂魄ですよ。なれなれしいです」
霖之助は、既に混乱していました。この子はなにが言いたいんだろう?到底理解不能でした。
それでも、大人なので、冷静に話を進めることにしました。
「じゃあ、魂魄君なんで、泥棒なんてしたんだい?」
「私は、泥棒じゃないです。あくまで万引き少女なんですよ。間違わないで下さい」
霖之助は、溜息をしてどうすればいいのか考えました。
しかし、何の良案も浮かばず困り果ててしまいました。
仕方ないので、警察に突き出すのもさすがに気が引けるので、今回は保護者の幽々子を呼び出し厳重注意することにしました。
店にそなえつけの黒電話で、白玉楼に電話しましたが、なんかいコールしても出ません。
「はぁ、君の保護者はどこにいるんだい?」
「幽々子様ですか? 教えたら、許してもらえますか?」
「今日は、まあ初犯みたいだし許してあげるよ」
「じゃあ、教えます。駐車場に霊柩車があるでしょう」
店内の窓から、外を見ると確かに3台分のスペースを使って駐車場に霊柩車が駐車してありました。あれに、乗っているのでしょうか?
「ああ、あるね」
「その、霊柩車に轢かれて倒れています」
立ち上がって、窓から見てみると幽々子が轢かれて居ました。なんだ、あんなところに居たのか、、、、
「って、ええ! 早く助けないと!」
霖之助は、大急ぎで外に出て行って幽々子を助けました。幽霊の癖して、全身打撲、内臓破裂していました。
既に、幽々子の危篤状態でした。
「う、う〜ん……あなたは、霖之助さ…ん」
「しゃべらないで、下さい今すぐ救急車を呼びますから!」
「う〜ん、むにゃむにゃ」
「……寝てやがる」
なにがしたいのかわかりませんが、全身打撲、内臓破裂全て、特殊メイクでした。(単純に作者が霖之助が幽々子を呼びだす時の表現が思いつかず。無理やり登場させたんですがね)かなり、イライラしましたが大人なので堪えることができました。
しかたなく店まで、運ぶと幽々子は起きました。そして、無断で、特殊メイクを剥がすためにお風呂に入ってしまいました。
それから、しばらくしてお風呂から上がって着た幽々子がやはり無断で店においてあった浴衣を少し着崩して出てきました。胸元がはだけかけています。
普通なら怒るところ、湯上りで色っぽい幽々子を見た霖之助は、何もいえませんでした。
それから、幽々子は髪を乾かしながら聞きました。ドライヤーで乾かしているので、髪のいい香りが店中に広がっています。たとえるなら、幽々子特有の香りでそれはパチュリのような、なつかしい土の香りのような香りでした。
「そもそも、なんで妖夢がやったってわかるんですか?」
「いや、防犯カメラが付いています」
防犯カメラの映像には、妖夢がカラフルボールペンを、刀の鞘に入れて隠しているところがくっきり写っていました。
それから、店の外に出てたところを、霖之助が雇った。万引きGメンの魔理沙に捕まるところまで写っていました。魔理沙は用事があるので、今日は一旦家に帰っています。
”パシン””パシン””パシン”幽々子は、妖夢のお尻を叩きました。古今東西悪い子にはこのお仕置きです。
「……妖夢、万引きするときは、防犯かめらの死角を狙いなさい。と、あれだけ言ってもわからなかったんですかなさけない」
「幽々子様、申し訳ありません」
「次はもっと、ばれないようにしなさい」
「いやいや、そういう問題じゃないと思うんだが」
霖之助は、幽々子の胸元をチラチラ見ながらいいます。既に万引きの事はどうでも良くなってしまっているのです。
「今日はもういいですから、もうこんなこと二度とさせないで下さい」
「妖夢が申しわけありませんでした」
「防犯カメラが嘘ついてるんじゃないですか? ……ごめんなさい」
妖夢は幽々子が頭を下げて謝ってしまったので、反論できなくなってしまいました。
「本当に申しわけありませんでした」
保護者の、幽々子がもう一度頭を下げた時でした。幽々子が胸で挟んで隠していた。売り物のお菓子の板チョコレート88円が胸元から滑り落ちたのでした。
「はっぴい、ばれんたいん!」
幽々子は、それを何事も無かったように拾い、チョコレートの包装紙を破いて食べながら、ゴミになった包装紙を霖之助に渡しました。
「義理だからね! 義理!」
それから幽々子は、プンスカ怒って妖夢を連れて帰ってしまいました。
「えー」
霖之助は、呆然とするしかありませんでした。
しばらくして入れ替わりに、魔理沙が、帰ってきました。
そして、霖之助が持っているチョコレートの包装紙を見ていいました。
「香霖の裏切り者!」
魔理沙は、霖之助にバレンタインの手作りチョコレートを作って持ってきたのです。
それなのに、チョコレートの包装紙だけ持っています。そして、部屋中幽々子特有の香りがする店です。おませな魔理沙は、余計な想像をして霖之助と幽々子となにかあったと勘違いしてしまったのです。
”カチャ”きれいにラッピングされたチョコを床に捨てて、魔理沙は泣きながら走ってどこかに、行ってしまいました。
「えー、ちょ」
やはり、霖之助は、呆然とするしかありませんでした。
そして、すぐ入れ替わりに今度は霊夢が来ました。
「魔理沙泣いてたわよ」
霊夢は、泣いている魔理沙が香霖堂から出てくるところを目撃したのです。まあ、それとは関係なく別の目的があって香霖堂に来たのですが。
「いや、なんだろうなんて言えばいいのか」
霊夢は箱が壊れて中身が出て床に落ちている、チョコレートを見ました。
途端に霊夢は明るい顔になりました。
「ハッピーバレンタイン」
惚れ薬入りの手作りチョコレートを笑顔で渡したのです。大本命でした。よかったね。
物流業界だと、バレンタインは地獄のシーズンです。
コメントの返信
1.名無しさんへ
何とか、カーペットの出れそうですか?
ありがとうございます。
2.名無しさんへ
手が勝手に、投稿してしまいまして......
特に何も考えず投稿しました。
3.名無しさんへ
ハッピーバレンタイン!!
バレンタインの季節が来ますね。
4. NutsIn先任曹長さんへ
万引きばれたインデー。
……く、苦しいな……。
人を愛する事は、罪だ……。
自分でも考え込んでしまいました。困りました。
5.名無しさんへ
お褒めのコメントありがとうございます。
僕にもっと文章力があればもっといい作品になったと思います。
6.名無しさんへ
いつかその壁に穴が開く作品を投稿したいです。
手を傷めないよう気おつけてください。
9.名無しさんへ
最初ゲームで妖夢を見たとき、あの眼がいかにも小悪党って、感じだったんでそれきりです。
10. んhさんへ
これは、大失敗です。モテモテままで落ちてないです。
この後魔理沙が戻ってきて、修羅場になります。
数日後、様々な噂が広がります。
そして、なぜか咲夜さんに平手打ちされます。
最後になりますが匿名評価をくれた方ありがとうございます。
2012 1 16 血圧が高くてやばい時
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2012/01/09 10:48:22
更新日時:
2012/01/16 01:59:10
評価:
9/15
POINT:
1010
Rate:
14.79
分類
その他
コメントは返信されました。
……く、苦しいな……。
人を愛する事は、罪だ……。
と、言いたいのですかね。
理不尽すぎる人もいれば純粋な人もいる。狡猾な人もいる。色んな人の色んな行い。良いねぇ。チョコを渡したという結果は同じでも…その結果をもたらす行いに…滲み出てるよ人間性が。いやぁ良いねぇ。
白玉楼の2人がかわいいなぁ。