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『ほのぼの幻想郷』 作者: box
「ねえレミィ、知ってる?」
「?」
月光の輝くテラスの上、首を傾げるレミリアに、パチュリーはカップを置きつつ言った。
「月光って、月が太陽光を反射してるだけなんだって」
瞬間、レミリアは灰になった。
・・・・・・
<キノコ>
「それで?話しって?」
「ああ、聞いてくれ」
アリスは、目の前で目を輝かし、息の荒い魔理沙を一別した。
「すごいキノコの製法が出来たんだぜ!」
「………またキノコ?」
アリスにとって半分は予測出来ていたが、やはり延々と聞かされるのは堪えるものがある。
が、それを魔理沙に言っても無駄なのを、また彼女は知っている。
「(今日は二、三時間で終わるかしら)」
アリスは、半ば諦めて魔理沙に耳を傾けた。
「まずそのキノコってのが、口に入らないくらいでかくて、太くて、そんでもって実に硬いんだぜ」
「(――――太くて、大きくて、硬い?)」
アリスは、一瞬目星がついたが、心中でぶんぶんと首を振る。
「(いやいくら魔理沙がキノコマニアだからってそんなものに手は…………)」
「どうしたアリス?顔が赤いぞ?」
アリスが慌てて手をばたつかせると、魔理沙は再び話しを進める。
「そんでな、舐めると恐ろしく旨いんだこれが!舐めるたびに汁が出てきて、これがたまらない!あ、噛むってのはナンセンスだぜ?」
「(――――舐めるたびに汁!?)」
ただでさえ加速していた動悸が、更に激しさを増す。
アリスが、魔理沙に聞こえてしまうのではないかと思うほどに。
「よし、アリスも食べて見ろよ、下で!」
「(――――<下>で食べる!?)」
疑念は確信へ、怪しさは驚愕に変わる。
「(まさか、魔理沙私を犯すつもりなの!?)」
いや、違うと、別のアリスが言う。
魔理沙がその味を知ってるということは、その禍々しいキノコを持つのは、魔理沙ではない第三者。
そしてアリスは結論に至る。
「(まさか、魔理沙は――――)」
「(私を誰かの慰み者にしようとしてるの!?)」
こうなれば、アリスは直接魔理沙に聞くしかない。
アリスの唇が震える。
動悸が爆発する寸前になる。
アリスは怯えた声で問いた。
「魔理沙、ま、さか、そのキノコって、」
「ペニ――――」
「ああ、特製特大干し椎茸だぜ!」
「へ?」
アリスのあらゆることがスローダウンしてく。
動悸は一瞬止まったのちに静寂を取り戻し、纏ってた熱は霧散していく。
「干したあと地下室に置いとくと旨いんだぜ………ところでアリス」
「さっき何を言おうとしたんだ?確かペニとか――――」
「何でもない!何でもないったら何でもないの!忘れて!人形にするわよ!」
「まったく、昨日来た普通の魔法使いは面倒な奴だった」
「どうしてあそこまで弱いのに堂々と出来るのか、博霊の巫女共々実に不思議だ」
「どいつもこいつも、言っても解らぬ馬鹿ばかり、狭すぎる楽園だ」
「昨日はわざと負けてやったが、いちいち手加減するのも、馬鹿なふりをするのも面倒な物だな」
「ふっ、まあ良い。」
「私の力を理解させてやるのは、<計画>の最終段階に入ってからだ」
「既に私の右腕であるルーミアには、<計画>の最終段階への移行行動を命じてある」
「今頃、ルーミアの行動地点であるみすちーの屋台は、血と屍で埋まっていることだろう」
「待っていたまえ、八雲紫」
「真の支配者が誰か、近々思い知ることとなるだろう」
「チルノちゃん!遊ぼうよー!!」
「うん!大ちゃん、すぐ行くよ!」
「さて……また馬鹿の振りに戻るとするか」
一方その頃
みすちーの屋台
「あらルーミア、何してるの?」
「氷柱割り」
「チルノが、やれって」
<国語>
寺子屋の中は、真剣な面持ちの子供で一杯になっていた。
一人一人が、実に真面目に慧音特製の教科書を見ていた。
「よし、じゃあこのページを読んでくれる人!」
教壇に立つ慧音が呼ぶと、教室の生徒達が皆一斉に手を上げる。
まさに理想の授業だ。
「じゃあ、◯◯、読んでくれ」
指された◯◯と呼ばれた生徒は、とても元気な声で慧音の作った教科書を読み始めた。
「「ほら、慧音、ここが良いのか?」
「ひ、らめ、もこうっ、あ、」
妹紅の指が、私の秘部の敏感な所を探り当てる。
私からだらしなく垂れる愛液が、ぴちゃぴちゃと卑猥な音をたてるのをBGMに、私は更に昇る快感に喘ぐことしか出来ない。
「ああ、慧音は可愛いなあ、生きてるのがつらくなる」
妹紅の指が更に激しさを増し、私を犯し、よがらせた。
快感に頭の回路がショート寸前に陥る。
ダメだ、イってしまう。
と、快感の供給が止まった。
「も、こう?」
「慧音ばっかり気持ちよくなってさ、ずるいよ」
瞬間、私は自分でもはっきり解るほど目を見開いてしまった。
「―――――っ!!」
「結構立派だろ、慧音?」
妹紅が、下に履いている物を全て下ろす。
そして、顔を出したのは―――――
本来男性のみが持ち得る物。
いきり立ち、はちきれんばかりに誇張した一物が、妹紅の股間からそびえ立っていた。」
「よし、きちんと読めたな、それじゃあみんな、先生が黒板に書いたことを、ノートにまとm」
「慧音ェェェェーーーーッッッ!!!」
瞬間、窓ガラスを突き破り、砲弾のような速度で来襲したものに、慧音の体は何枚もの壁を突き破り、寺子屋の外まで吹き飛ばされた。
寺子屋に響く、建物を一つ爆破したような轟音。
当然、生徒達は途端にどよめき始めたが、犯人である妹紅が意に介することは無い。
「慧音、お前子供に何読ませてんだ!しかも種類が随筆になってるぞ!明らかにフィクションだろうが!私がふたなりとでも言いたいのか!」
妹紅は叫んだ。
感情の向くままに叫んだ。
が、
「妹紅っ……!そ、そんなに、私を、感じさせないでくれ……!」
「は?」
「蹴りの後に、言葉責めの羞恥プレイなんて……子供達の前だぞ?」
その日、寺子屋は全焼した。
<同じ穴の狢>
「大変です師匠!地下バリケードに閉じ込めていた慧音さんが脱走しました!」
「何ですって!?」
うどんげは、永淋に報告しつつ、なれた手つきで狙撃銃にスコープを取り付ける。
「現在、慧音さんは時速120キロで自宅に進行中!狙いは妹紅さんの貞操のようです!」
「姫は!?」
「姫様は先に止めに行きました!私も出ます!」
そう叫ぶように告げると、うどんげは調整の終わった狙撃銃と麻酔弾のマガジンを持って、永遠邸から飛び出して行った。
「うどんげは行ったわね」
うどんげが永遠邸を出発してすぐ、永淋は立ち上がった。
そして、確かな足取りで永遠邸を進んでく。
「ふふふ……あの伝説の慧音が、地下バリケード如きで閉じ込められる筈は無いわ」
「全ては私の計画通り」
やがて、永淋の足が止まる。
そこは、洗濯場。
永遠の全てのスタッフの脱衣したものがある場所だった。
「あえて慧音を暴走させ、それをうどんげが止めに行ってる間、私は堂々とうどんげの使い古した下着を手に取ることが出来る!」
明らかに脳細胞を無駄遣いしつつ、永淋は悠々と脱衣籠に手を伸ばす。
「さあ愛しのうどんげ!あなたの一日はいたパンツをじっくりと味わってあげる!」
そして、洋服の山に、手を突っ込み――――――
同時に、悟った。
「馬鹿…………な……」
「無い…………だと………?」
「ふんふふん、月の頭脳もたかがしれてるウサ」
竹林に響く修羅のような絶叫をBGMに、てゐはうどんげのパンツを手のひらで弄んでいた。
「あの慧音をたかが地下バリケードに入れる時点で、作戦が見え見えウサ、あとはそれを掠めとれば完璧ウサ」
地上のイナバが発揮した、月の頭脳を超える戦略。
これが、「愛」の差だと言わんばかりの結果であった。
「さあ、これから、私の口でうどんげのパンツを犯すウサ、私の唾液とうどんげの汗やその他諸々が交換されるのを考えただけで…………」
そう言いながら、既にてゐのドロワーズにはシミが出来始めていた。
失禁したのではない。
既に考えることだけで、てゐの秘部は愛撫されてるようなものらしい。
「ああ、もう我慢出来ないーーー!!」
そして、意を決してゐはパンツを口のへ―――――
押し込めなかった。
てゐは、何が起こったか理解する間もなく、意識を闇へ落とした。
「安心してください、峰打ちです」
妖夢は、ピクリとも動かないてゐに一方的に告げると、落ちたパンツを拾い上げた。
「鈴仙さんが外出するとなったら、てゐさんが黙ってる筈はない………そう思って張った甲斐がありました」
戦略に置いて、策士と言うものは厄介である。
策一つで自軍の十倍以上の戦力を撃退、退却させた例は、古今東西山ほどある。
が、策士が最も油断するとき。
それは、相手が策にはまり、自分が策にはまっていることなど微塵にも考えない時だ。
この発想を生かせるのは、幼少よりそういった戦いについて学んで来た妖夢だけだった。
「さて、あとはばれぬ内に鈴仙さんのパンツを白玉楼に………」
そして、妖夢は、永遠邸の門を開けた。
目の前に、慧音を担いだうどんげが立っていた。
広く長い竹林に、銃声と悲鳴のデュエットが響いた。
<空腹>
「お腹空いた」
霊夢は、泥のように横たわりながら呟いた。
その頬は健康的な色を失い、目は正面を見てるのかすら怪しい。
だらしなく開いた口からは少量の唾液が垂れ、少なくとも10分に一回の割合で、霊夢のお腹は唸りを上げる。
とどのつまり、霊夢はこれまでに無いくらい空腹であった。
「私は………死ぬの……?天下の博麗の巫女が………こんなことで…………」
霊夢はもう一週間も何も食べていない。
働こうとしないのが悪いのか、誰もまともに賽銭を入れないのがいけないのか、答えは明白である。
つまりは今の霊夢は自業自得であった。
「こんにちは、賽銭は無いわ………って霊夢!?」
「レミ………リ……ア………」
と、境内から入ってきた客人、レミリアと咲夜が霊夢に駆け寄る。
が、
「大丈夫ですお嬢様、この化け物巫女ならこの分だとあと二週間は持ちます」
「あ、なら良かった」
「ふざけ……ないで………食べ物を…………」
しかし、レミリアは首を振った。
「今食べ物なんて私の血くらいしか無いわ」
「お嬢様、そんなことさせたら吸血鬼になってしまいますよ………」
瞬間。
ピクリと霊夢が反応した。
「妖怪って………お腹…………減らないの?」
「えっ……ええ、人間なんかよりはずっと」
次の瞬間。
幻想郷最速の記録は、塗りつぶされた
「私は人間を止めるぞぉぉッッ!!レミリアぁぁぁぁッッ!!!」
「なっ、ちょ、噛まないで!痛い!血が出ちゃう!助けて、咲夜ーーー!」
「言われずとも!」
<厄避け>
「あなたが厄神?」
「?、ええ」
雛が、山の中を歩いてると、彼女のもう一つの名前、「厄神」と呼ばれた。
が、振り返り、雛は首を傾げる。
これまで一度も見たことの無い顔だった。
無論、雛とて人の顔を忘れることくらいあるが、それにしたって頭の上に桃を載せた少女など見てたら、忘れることは無い。
「…………見ない顔だけど、厄を取って欲しいの?ついでに言うと、もっと離れて、厄が移るわ」
「全然違う!」
雛は思わず声を上げかけた。
たった今、雛は離れろと言った。
が、目の前の少女が行ったこと。
むしろ雛に抱きついて来たのだ。
「なっ、こら、止めなさい!厄が移るって言ってるのが……」
「うるさい!黙って厄をよこしなさい!」
「は?」
「というか厄の集め方を教えなさい!」
「わ、わかったから、離して!苦しい!」
雛は何とか、目の前の人物の少女らしからぬ怪力から脱出すると、質問をぶつける。
「とりあえず、あなたは何者!?」
「あら、名乗るのが遅れたわ」
「とりあえず、天子と呼んで」
「いや、そうじゃなくて………」
「じゃあ、何だって言うのよ」
「いや、だからね、」
「あなたは何故、厄を求めるの?」
天子は、何だ、そんなことかと言わんばかりに、薄い胸を張った。
「私はね、痛いことがだーいすきなの!」
雛は何か言い返そうとした。
が、気の抜けた、「はあ」といった返事しか出来ない。
雛もまさか、そんな理由だとは思いもしなかったのだ。
「うーん、あなたの気持ちはわかったけど、こっちも仕事だから、厄の扱いを教えるわけには………」
しかし
その瞬間だった。
雛に、一筋の電流が走る。
綺麗に整った顔は、驚愕の二文字に埋め尽くされ、目は限界まで見開かれた。
雛が間が抜けていた訳ではない。
目の前の天子のペースに巻き込まれ、気づくことができなかったのだ。
「(これは………!)」
「(私から………厄が、消えてく……!?)」
が、雛は、自分の思考に首を横に振った。
厄は、消えてなどいなかった。
吸い取られていた。
目の前の、天子に。
「そんな………こんなことって…………!」
「?、わけのわからないこと言ってないで、さっさと教えなさいよ!」
雛だけではない。
妖怪の山周辺の、全ての厄が、競い合うように天子に向かい、吸い取られていく。
もはや、ひとつの大災害に匹敵する厄が、天子の中に集まっていた。
「(これは……一体、どうなるって言うの!?)」
常人であればまず考える疑問。
それは、すぐに答えがでる。
「厄神!黙ってないで、早く―――――」
そこで、天子の言葉は途切れた。
空から放たれた、巨大なレーザーが、灰すら残さんとばかりに焼き尽くしたのだから。
主に天子の場所だけを。
「天子!!」
弾幕、ではあるが、明らかに一歩間違えれば殺人事件を起こしかねないほどの、巨大なレーザー。
おそらくそれは流れ弾なのだろう、青空をバックに、弾幕ごっこをしてる様子が窺える。
が、重要なのはそこではない。
「(あの厄が、こんなことだけで終わるはずがない………)」
案の定、と言った所だろうか。
思わず目を細めてしまうような晴れに、みるみる雲が掛かり始める。
主に天子の頭上だけに
そして、
地の果てまで響くような雷鳴が響き、そびえ立つ青々とした木々
………ではなく天子を貫いた。
「天子ぃぃぃぃーーーーッッ!!!」
図らずも響く、雛の悲鳴、いや、絶叫。
明らかに、生物としての致死量を振り切ったオーバーキル。
が、煙が晴れた先にあるのは、炭化した固まりではない。
時折跳ねるように痙攣する、少女の姿だった。
「天子!」
「何故生きてるのか」
といった疑問を頭の隅に追い立て、雛は天子に駆け寄る。
他人とはいえ、目の前で誰かに死なれるのは、誰だって寝覚めが悪い。
しかし
駆け寄りかけて、雛は足を止めた。
絶句した。
いや、する事を強いられていた。
「ィ……っ………ちゃう…よぉ……ィヒ……」
煤と灰塗れの顔が浮かべていたのは、紛れもなく「アヘ顔」とカテゴライズされる物だった。
「………………」
対し、雛は悲しんでるようにも見える表情だった。
雛は、天子から目線を反らすと、空を仰いだ。
この世にある物なら、けして逃れられぬ物、それが厄。
見渡す限り全ての存在の厄が、音よりも速く消え去っていた。
空には、美しい虹が掛かっていた。
その後、「厄神」の雛を見た者はいない。
一説では、厄神の仕事に限界を感じたらしい。
・・・・・・
「ねえパチェ、知ってるかしら」
「?」
レミリアはパチュリーとは目線を合わせず、僅かに口元を歪めながら言った。
「パチェの名字は「knowledge」だけど、本当の正しい読み方は「ナーレッジ」よ」
その日、求聞史記が発行禁止になり、慧音が歴史を食べた。
おしまい
イライラしてました。反省はしています。
みなさんのお目汚しになり申し訳ございません。
ふたりで書くのが一番です。
メンヘラと言われても仕方ないです。
いえにこもって寝ます。
「意味不明」ですみませんでした
ここまで読んでいただき、
ありがとうございました
box
- 作品情報
- 作品集:
- 2
- 投稿日時:
- 2012/01/09 13:29:02
- 更新日時:
- 2012/01/09 22:29:02
- 評価:
- 9/10
- POINT:
- 910
- Rate:
- 17.00
- 分類
- カオス?
- 中キチ
- 短編集
瞬間、レミリアは灰になった。
この発想はありませんでした。
<同じ穴の狢>あなた、変態です。そういう、僕も変態です。
Hは、恐ろしい。
プロローグとエピローグもナイス!!
ギャグもシリアスも書けるのはすごいですね。
それよりもこの小説……変態ばかりだwww