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『使途不明金』 作者: 和多
「咲夜ちょっと聞いても良い?」
「はいなんでしょう」
レミリアは、咲夜を執務室に呼び出した。レミリアは椅子に座りながら机の引き出しから書類を取り出した。
その書類は10枚程の上質紙で、紅魔館の今年の収支報告書だった。経営状況はとりあえず黒字、問題は特にない。
「お嬢様今年も紅魔館一同頑張りました」
「私は騙されないわ」
レミリアは収支報告書の一覧から、ひとつの項目を指差して言った。
「ここ数年あなたが、経理も担当するようになって使途不明金が増えてるわ。なぜか咲夜ならわかってるでしょう」
「……!!」
レミリアのたった一言に、咲夜は見る見る顔面蒼白になり油汗をかき始めていた。
「お嬢様は間違っています」
「何が? 私の何が間違ってるの?」
レミリアは咲夜を見つめながら淡々と答える。余裕の表情で咲夜に自分が何が間違っているのかと聞き返した。
「私は着服などしていません」
「おかしいね、使途不明金の話しかしていないのにおかしいね」
使途不明金は言葉道理、なにに使われたかわからない金のことだ。レミリアは咲夜が経理担当をするようになってから、いきなり増えたことを指摘したのだった。
「だから、違うんです」
「紅魔館就業規則3条に懲戒解雇の基準があるわ。あなたがやったことはその基準を満たしてる。そういうわけで懲戒解雇よ」
レミリアは解雇を言い終わった後は、咲夜が出て行くのを待っていた。ちょっと待った。
「解雇だから出て行きなさい」
「お嬢様許してください!」
咲夜は土下座して謝った。赤い絨毯に頭を擦り付けた。眼に溜めた涙が落ちた。
ゲシ!
ガタン!
土下座する咲夜にレミリアは非情にも、蹴り飛ばした。
「!!!!」
「瀟洒なメイドなら最後位自分の足で出ていてくれると思ったけど。私の思い違いだったわ」
レミリアは残念そうな顔をして、蹴り飛ばされて怪我をした咲夜に言った。
「……後生ですから、ここに置いて下さい。ここ以外で普通に生きていくことはできないんです」
「くどい! 出て行きなさい」
「…………」
ガチャ!
咲夜はフラフラしながら出て行った。
「ふー、やっと出て行った」
レミリアは少しの感傷にも浸らずに、次の執務を進めることにした。次は役に立たない妖精メイドをリストラしなくてはならない。
ガチャ!!
「レミィ!」
パチュリーが血相を変えて執務室に入ってきた。
「ノック位しなさいよ」
「それどころじゃないの! 紅魔館の金庫から現金と債券が全部無くなっているわ!」
「……咲夜? あいつが全部持ってたの?」
レミリアは大急ぎで咲夜を探したが見つけることが出来なかった。
数日後、咲夜が在職中に使い込んだ金の請求者が届いたときには給料が貰えず。怒ったメイド妖精が金になりそうな調度品を、全て奪い取った後だった。
咲夜は普通に生活することができなくなった。だから金持ちとして生活する気になった。
れみちゃんわね♪
れみちゃんわね♪
レミリアって言うんだほんとわね♪
だけどちっちゃいから♪
自分のことれみりあぅっていっちゃうんだ♪
おばかだねれみちゃん♪
れみちゃんわね♪
れみちゃんわね♪
血液大好きほんとだよ♪
だけど小食だからこぼしちゃうんだよ♪
かわいそうだねれみちゃん♪
れみちゃんわね♪
れみちゃんわね♪
幻想郷にいっちゃうんだ♪
さびしいねれみちゃん♪
和多
- 作品情報
- 作品集:
- 2
- 投稿日時:
- 2012/01/12 11:39:47
- 更新日時:
- 2012/01/15 01:13:08
- 評価:
- 5/10
- POINT:
- 560
- Rate:
- 13.00
- 分類
- 咲夜
可愛いねレミちゃん!
無能だねれみちゃん♪
おでんだよ和多ちゃん
2>>レミちゃん♪
3>>間違えてるね和多!
4>>カリスマがぁ無いねレミちゃん♪
5>>寿司、おでん次があるなら、ピザ♪
6>>去っちゃんですね♪