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『麻雀パイを投げつけたくなる少女』 作者: ダルメシアン
マッコリでも飲みながら話しましょうか。
小町は映姫に誘われ居酒屋に来た。
とても流行っている居酒屋らしく、大量の人外達でごった返し大変にぎやかだった。
順番待ちの客がいる中居酒屋の鬼小僧は、二人を見るとさっさと席に通してしまった。閻魔の特権なのか元々予覚していたのかは判らない。
席に通された二人は、マッコリを注文した。程なく二人にマッコリがお通しと共に出された。
「今日は突然誘ってすみません。私のおごりですからどうぞどんどん飲んで下さい。」
映姫は淡々と喋った。早くも何かいつもと違う様子だった。小町はなんとなくそれを感じ取っていたが深く考えない事にした。
「いや、ありがとうございます。いただきます。」
小町は遠慮なく、杯に入れられたマッコリを一口で全部飲んだ。口の中にほんのりとした甘みと、薄いアルコールを感じた。
映姫は、一口飲んだ後杯を置いて黙り込んでしまった。話しながら飲もうといったくせに。
「映姫様どうしました? 酒が進んでいませんが。」
「……ええ、そうでしたね。」
小町に酒を飲むのを促されて映姫は、また一口だけ飲んだ。
「どうですか? 最近仕事をサボっていませんか?」
「サボっていません。まじめです。」
小町の仕事態度は相変わらずだった。小町は新しい酒を注文した。
「本題に入りましょう。」
映姫は重苦しく話し始めた。あまりにも重苦しい雰囲気で、すごく恐ろしかった。
「本題って何でしょう? やめて下さい何ですかその重苦しい雰囲気」
とうとう映姫様が怒って私を首にしようとしている。
この年で、再就職はきついんです。
「お金貸してください。今日の飲み代貸してください。後日必ず返しますから。ここの飲み代全部おごりですからその分利子は無しでお願いしますよ小町さん。今度のボーナスの査定甘くしますから。何なら昇進の便宜も計ります。だから、お金貸して下さい。10万円で良いです。駄目なら9万9000千円で良いですから貸してください」
小町は唖然としてしまった。
オリジナル作品です。感想聞かせてほしいです。
ダルメシアン
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2012/01/20 12:26:35
更新日時:
2012/01/20 21:26:35
評価:
8/10
POINT:
620
Rate:
11.73
分類
小町
映姫
麻雀は関係ない
マッコリっておいしいんですか?