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『功労者の末路とその報い』 作者: まいん
注意、この話は東方projectの2次創作です。
オリキャラ、オリ設定が存在します。
「上白沢慧音だな? 我々と一緒に来て頂こう」
慧音の家に自警団の男達が突然やって来た。 慧音は別段慌てる様子も無くお茶を一啜りして返答をする。
「はて? 私は君達に世話になる様な事はしていないのだがな」
「我々は貴女を連行する様に言われただけだ、話があれば尋問の際に言って頂こう。 それ、ひっとらえよ!」
「や、やめろ! 私が、私が一体何をしたと言うのだ!」
自警団の長、老齢の男性が号令を掛けると、周りの男達は妖怪や人間の力を封じるお札の貼ってある刺股を繰り出した。身に覚えの無い慧音は抵抗できずにあっさりと捕らえられ、これまた妖怪や人間の力を封じるお札の貼ってある荒縄で捕縛された。
ところで何故、半人半妖と人々に知られていない彼女が妖怪や人間の力を封じる措置がしてある物で捕縛されるか疑問に思う者もいるだろう。 理由は非常に簡単で、ここが幻想郷であるという事が最も簡単な説明になる。
過去に人里では罪を犯した人間が妖怪変化をした事があった。 その為、例え人間が相手であっても自警団は強力なお札の貼ってある刺股や縄で拘束する事が決まりとなっている。
〜
慧音は人里では寺子屋で先生をしている。 彼女はやや熱くなる性格で、宿題をしてこなかった子や悪戯をした子等、主に悪い事をした子に体罰を加える事は日常的であった。 子供達もその痛みで自身が悪い事をしたと自覚できた。
人里では彼女の評判は良く、彼女は人格者として褒め称えられた。
夜になれば彼女は自身の能力で人里に起こる凶事を事前に察知した。 満月でなくとも小さい事であれば細かに修正をした。 修正できない事は満月の夜に変身して大きく修正をした。
上級妖怪が襲ってくる等、彼女の力で修正が不可能な事柄は彼女の出来る範囲で修正を行い、彼女は即座に八雲紫等に報告をした。 それも幻想郷の人里が管理者等により保護されているという事実があればこそである。
昼は人里で人々の見本となり、夜は能力で誰に言われるでもなく人里を守る。
まさに人里の守護者と言われるに相応しい人物であった。
……だがその事実を理解出来ない愚か者がいたのだ彼女が拘束されたのは、その愚か者の所為である……。
寺子屋のある有力者の子供は宿題を偶々忘れた事により、慧音に頭突きを受け、額にコブが出来た。
その子は気にしなかったが、家に帰った際にその子の母親はヒステリックに騒ぎ立てた。
その家は人里の長に度々抜擢される程で人里での発言権は非常に大きかったものの、その時の当主は凡愚な人物であった。
慧音が体罰を行う事は人里に知れ渡っているのに、その家の当主は愚かな指示を命令した。
「彼女が子供に度を越えた体罰を与え、傷害沙汰を起こしているという噂を聞いた。 直ちに彼女を拘束し聞き質せ、だが相手は人の身でありながら巫女様や妖怪達と弾幕戦をする程の剛の者だ、決して情に流されるな、容赦をしようと考えるな、解ったら行けい!」
有力者の男に命令され、自警団の男達は彼女を捕縛、拘束した。
〜〜
連行された慧音は人里にある自警団の簡易牢に入れられた。
彼女は次の日から尋問を受ける事となった。
「さて、始めまして……私は貴女の尋問をする事になった者だ。 貴女が協力的に話をくれるなら、すぐにでも開放する事が出来る、その事を理解して欲しい」
ここからの物語だが、人里にいる全ての者は慧音が人格者である事を知っている。
その事を踏まえて人々が彼女にどの様な仕打ちをするか考えて見守って欲しい。
「まず、貴女は寺子屋で教師をしていて、子供達に日常的に教育という名の暴力を振るっている。 間違いないな?」
「それは事実に反する、私は理由無く体罰を与えていない。 ならばそれを暴力とは呼ばない」
男は聞き逃した風な表情をして聞き返した。
「すまない、もう一度言ってもらって良いかな?」
慧音は簡潔に言い返した。
「私は体罰は与えたが、暴力を振るった事は無い」
男は巻き煙草に火を点け慧音に言う。
「先生、ここは教室じゃないんだ。 説教がしたいなら……真っ当な身になってから言ってもらおうか、いいか! 犯罪を犯した者は必ずやってねぇって言うんだよ!もう一度聞くぞ、あんたは子供に暴力を振るった! 間違いねぇな?」
語気を荒げ乱暴に話し始める尋問官、その言葉に怯まずに慧音は変わらぬ返答を返す。
「ならば私ももう一度言おう、私は子供に暴力は振るっていない」
その言葉に男は煙草を持ったまま、ゆっくり立ち上がる。 彼女は冷静に男の動きを追った。
そして……表情が変わった。
ジュゥゥゥゥゥゥ!
「ああああっずぅぅぅああああああ!」
尋問官は火の点いた煙草を彼女の首元に押し付けた。 彼女は堪らずに叫び声を上げる。
同席していた尋問官(記録官)は席を離れ、彼女の後ろに回り込み、彼女を羽交い絞めにした。
ドスンッ!!!
「ふぐぅぅぅ」
先程彼女に煙草を押し付けた尋問官は彼女の腹部に重い拳をめり込ませた。
「自分の罪を思い出したら何時でも言ってくれて良い。 だが、事実と違う事を言ってみろ……何時でもこいつを喰らわしてやるぜ」
男の拘束が解け、彼女はその場に蹲る。 だが彼女には希望があった、彼女が里の為に尽くしていた事は里の皆が知っている。
「誰かが助けてくれるかもしれない、それまでは耐えよう……」
人里の角では乾いた風が吹いた、数人の人は乾いた咳をした。
〜〜〜
次の日からも尋問は続いた。
里の有力者の言葉は効果絶大であった、容赦をするな、その一点は特に大きな影響を与えた。
慧音が尋問官の言葉に反する事を言うと、彼女は理不尽に暴力を振るわれる。
煙草を押し付けられる、腹を殴られる、灰皿を投げつけられる。
机を蹴り上げられる、机に顔を叩き付けられる、胸倉を掴まれて軽く絞められる。
平手で叩かれる、鞭で叩かれる、胸を握られる。
彼女は耐えた、誰かが助けに来ると信じて……。
しかし、何も起こらずに尋問は続いた。
そして、二週間が過ぎても彼女を助けに来る者は誰もいなかった。
二週間の拘留が過ぎて、埒が開かなくなり彼女は裁判に掛けられる事となった。
裁判は簡略的なもので彼女が暴力を振るった事を認めないならば、子供達に直接聞けばよいという事で行われた。
子供達が十人程入って来て。 検察官は子供達に優しく言った。
「君達……はい、いいえで答えて下さいね。 君達はこの先生に体罰を受けた事はありますか?」
子供達は全員、はいと答えた。
慧音は質問の仕方がおかしい事に気付き、慌てて訂正する為に叫ぼうとした。
裁判長は彼女が逆上して子供達に襲い掛かる様に見え、急いで叫んだ。
「判決は出た、その者を取り押さえろ!」
慧音は取り押さえられ、捕縛用の縄に加え猿轡を装着された。
裁判官は続いて慧音に判決を下した。
「上白沢慧音、子供達への暴行、傷害、証言の偽証の罪により、禁固刑の仮処分とす。 期間については追って沙汰する、ひったてい!」
彼女は遂に有罪にされ、元の簡易牢に戻された。
(馬鹿な……私が、私が有罪だと? 何故? 何故こんな事に……)
猿轡がされ呟く事も出来ない彼女は心の中で衝撃に打ちひしがれた。
里の外周近くでは神隠しに遭う者が少なからず居た、だが人里の外に出た者が妖怪に襲われる事はよくある事である。 人々は何も思わずに日々の暮らしを続けた。
〜〜〜〜
慧音は荒縄、猿轡、更に首枷を付けられた。 首枷は彼女の片腕を拘束出来る様になっていた。 彼女を牢まで連れて行く警務官は全部で五人、全員男である。彼女はこれから市中を引回されてから牢へ連行される。
市中を引回されている間、彼女が本当に有罪とされたのか人々は興味本位で通りに集まっていた。
そして人々は現実を見て、信じていた人格者の先生が犯罪者になった事で怒りを爆発させた。
ガツッ!
慧音の額に石が投げつけられ出血した。
人々は騒ぎ立て、我先に石を拾い、彼女に投げつけた。 幸い流血した場所は最初の一つだけであった。 彼女は身体に無数の痣を作る結果となった。
人里の出口から禁固用の牢までは一、二時間程の距離である。 途中で舗装された道を逸れ、薄暗い林を進まなければならない。
少し進んだ所で長らしき男は慧音に命令をした。
「ここに座れ!」
慧音は完全に拘束され、力や能力も封印されてしまっている。
今の彼女は人間の子供程の力しか出せない。 その為、大人しく指示に従うしかなかった。
男は手拭で慧音の出血を優しく拭った。 幸い傷は深くなく、拭った先から更に出血をする事はなかった。
長の男は時刻確認の道具を取り出した後、煙管を取り出して吹かしながら部下達に言った。
「暫く休憩だ、時間まで各々好きに過ごせ」
その合図に部下の男達はにやけた表情で頷いた。
座っていた慧音は男の一人に押し倒され、別の男が枷を、更に別の男は自由の利く腕を押さえつけた。
他の男はスカートを捲り上げ、彼女の下着を脱がせる。 最後の一人は懐から小さな竹筒を取り出して、露となった慧音の秘所付近に竹筒の中身、粘液質の透明な液体を塗りたくった。
更に彼女の秘裂に指を滑り込ませ、膣内にも届く範囲で液体を馴染ませた。
準備が出来、液体を塗った男は怒張した逸物を取り出す。 それを彼女の秘裂にあてがうと、そのまま彼女の胎内に侵入した。
にゅる。
彼女は猿轡を着けられている為、くぐもった声を少し上げた。 彼女の目からは一筋の涙が流れた。
ぬっぶ、ぬっぶ。
慧音は男達に完全に押え付けられ、逃げようとするどころか身を捩じらせる事さえ出来ない。
男はまるで人形を相手にする様に、淡々と逸物を慧音の膣内に出し入れしていた。 その様子は人形で一人、自身を慰める様である。
段々と男の息遣いが荒くなると、男はブルッと震えた。
びゅる、びゅ、びゅる。
「んん、むぅんんん」
男は彼女の膣内に射精をした。 慧音は嫌悪感と共に涙を流しながら呻いたが、その声が男達の行動に影響を及ぼす事は無かった。
「次は俺だな」
「時間が無いんだ、さっさと済ませろ」
「俺は最後でいいや」
男達は彼女の意思を無視し勝手気ままに話し合い彼女を犯していった。
犯されている間も彼女は自由な首を振ったり、腰を捻ったりして抵抗をしたが男達には逆効果に働いた。
「おっ、抵抗している様だが、気持ち良くしかならないなぁ」
その時の男はそう言い、そのまま射精した。
四半刻弱で一回ずつ、彼女は計四回の射精を胎内に受けた。
「お前ら時間が近いぞ、早く後始末をしろ……見つかったらどやされるぞ」
長の男が煙管の後始末をしながら言う。
その言葉に部下の男達は返事をして、一人が木製の逸物を懐から取り出す。
そして、誰もが予想するであろう使い方をする。
じゅぷ。
慧音はただ耐える様、目を頑なに閉じていた。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ……。
偽の逸物をただ出し入れする。 その逸物によって彼女の膣内に残っていた精液等が掻き出された。
長の男は又も手拭で彼女の股を優しく拭い綺麗にする。 下着を穿かせ、足腰がガクガクする彼女を立ち上がらせる。
「悪いな、これがあんたの知らない俺達の仕事なのさ……さぁ、牢はすぐそこだ、行くぞ……」
慧音は人形の様に犯された。 それはこれから牢に入る事が彼女にとって苦難の始まりである事を暗示する様であった。
里では季節外れの乾燥した風が吹いていた、人々は秋の神様への感謝祭を開いたり、強く信仰しているので疑問にさえ思わなかった。 二、三日もすれば元に戻るだろう程度の考えであった。
〜〜〜〜〜
慧音を捕らえる様に指示した有力者は念には念を押していた。
「今回収監される囚人は妖怪や巫女様と弾幕戦をする程の剛の者だ……」
彼は彼女が非常に危険な人物である事を刷り込む為に、この言葉をよく使った。
慧音に判決が下る前、今回彼女を監視する役目を受けた者達は集められ、指示が下達された。
「彼女に思考させる余裕を与えるな、交代したら彼女を消耗させよ。 手段は問わん。 但しこれだけは厳しく言っておく。 食事を抜くな、清潔感を持たせよ、瀕死にするな、殺すな。 生かさず殺さず、その事が守れるならば好きにして良い。 もし指示に違う事をしたら……解っておるな?」
その指示を受けた一人が牢の前で炭に火を熾しながら、だらしなく座っていた。
牢はさながら動物園の檻を想像するような形である。 周囲の壁は石造り、側面に入口があり出入りが出来るようになっている。正面は見世物にする様に鉄格子で仕切られ、あちこちに種々のお札が張ってある。
檻の横には六畳ほどの広さの小屋があり、看守が監視期間はそこで生活する事も出来る様になっている。
檻の正面には少し太めの樹木があり、殆どの看守はそこで囚人をからかったり、眺めたりしながら監視をする。
「よぉ、指示通りだな」
警務の者が到着し、看守に声を掛ける。
看守は返事をして、檻の扉を開いた。 檻の中には壁の中央から鎖が三つ下に伸びていた。
警務の者が彼女の首枷と猿轡を外す。 続いて壁から伸びた鎖に両手が繋がれた。 彼女は何も言えずにされるがままであった。
突然、警務の者二人が彼女の両腕を壁に押さえつけ、立ったまま大の字に固定された。
彼女は怯えた眼差しで、先程された事を思い出し、ヒッと息を呑んだ。
看守の者は捕縛の荒縄以上の効果がある、銀色の開閉可能な首輪を彼女の首に取り付ける。
少し隙間の開いた首輪、看守は熾していた火から真っ赤に焼けた鉄ゴテを取り出した。
「や、やめろ……それで何をする気……ぎゃあああああああああああ!!!」
ジジジジジ……
檻とその周辺に人の肉が焼ける嫌な臭いが立ち込める。
首輪は鉄ゴテに焼かれ、ピッタリと溶接された。
彼女の首輪には残った一本の鎖も繋がれた。
男達によって、彼女は横に寝かせられた。
鎖は彼女が壁沿いに寝れば十分横になれる程の長さがあった。
今日も防火に精を出す自警団、小さい火なら消す事出来るが、大きくなったら防火提を作るしかない。 火事と祭りは江戸の華、それは幻想郷でも変わりはなかった。
消火は小さい火の内に……
〜〜〜〜〜〜
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ……。
牢の中では粘液質の液体が泡立つ淫靡な音が響いていた。 外から丸見えの檻であっても全く遠慮がなかった。
慧音は違和感に気づいて目を覚ました。
違和感の正体は自身の下腹部、彼女が正体に気付いた途端に驚き彼女の膣口はきつく締まってしまった。
びゅ、びゅ、びゅ……。
「おお、締まりが良くなって、つい射精してしまった。 名残惜しいが今日はこれまでか……」
看守が代わり、彼女に精神的動揺を与える行為が行われた。
慧音は逆効果と解りつつも感情的になり、キッと睨みつけた。
「おお、こわいこわい。 反抗的な娘にはお仕置きをしないとな」
バシィ!
男は小屋から鞭を取って来て、檻の地面を叩く。
慧音の表情は出来るものなら、やってみなさいという表情であった。
バシィ! バシィ! バシィ!
彼女は鞭で叩かれた。数回叩かれた所で鞭打ちが止められた。
「ここでは俺達がルールだ肝に命じておけ。 なぁに、これから俺達が可愛がってやるんだ、そんなにキツク睨んでも損しかないぞ」
ははは、と男は笑いながら檻を出て行った。
それから、彼女は看守が交代する度に犯され、鞭で叩かれ、棒で打たれ続けた。
当然と言えば当然だが看守は皆、男である。 慧音程の良い肉付きをした女性が檻に入れられれば我慢する必要があるだろうか? さらに彼等の上司からは暗に彼女を犯して適度に痛めつけよ、と言われている。 彼女の運命は決まったも同然であった。
それでも慧音は希望を胸に秘め続けた。
バキッ! 里のカラクリ時計の歯車が折れた。
この時計の歯車は交換されれば、また時を告げる事が出来よう。
だが、この歯車を交換できる者が、治す者がいなかった場合、この時計はどうなってしまうだろうか……
〜〜〜〜〜〜〜
交代、看守がやって来た。 彼女は正常位で犯された。
話をしようと試みたら、強い口調で注意をされた。
交代、筋骨隆々の看守がやって来た。 彼女は首に掛けられた鎖を乱暴に引っ張られ、背面立位で犯された。
話をしようとも出来ない程消耗した。
交代、いかにも女性関係にだらしなさそうな看守がやって来た。 彼女は後背位で犯された。 他の看守が義務的に犯すのに対して、彼は彼女を犯す事を楽しんだ。
交代、真面目そうな看守がやって来た。 彼は彼女に性交する事の同意を求めた。 彼女は拒否した。 彼は逸物を取り出し自らそれを慰め始めた。 彼は絶頂に達すると彼女の顔に白濁液を浴びせた。
彼女は呆れて話す気にならなかった。
交代、別の看守がやって来た。 彼女は犯された。
話をしようとしたら、鞭で叩かれた。
交代、別の看守がやって来た。 彼女は犯された。
話をしようとしたら、鞭で叩かれた。
交代、別の看守がやって来た。 彼女は犯された。
話をしようとしたら、更に犯された。
交代、別の看守がやって来た。 彼女は犯された。
話をしようとしたら、暴力を受けた。
交代、別の看守がやって来た。 彼女は犯された……。
犯された……。
犯された……。
犯された……。
彼女の生活は変わらない、囚人として生活する為に衣食住がある。 看守が交代しては犯される。 消耗したら泥の様に眠る。 眠っていても看守が交代したら犯される。
彼女は能力を封じられている。彼女の両腕に付けられた鎖は抵抗できない程、重く感じる。
能力は封じられても、半妖故の回復力は封じられず、暴行や鞭打ちを受けても恐るべき速さで回復する。 それが、看守にとっては非常に恐ろしく感じた。
〜〜〜〜〜〜〜〜
看守が日々交代して、慧音が収監された日の看守が勤務にやって来た。
「ふぁぁ〜、今日のお勤めでもするかな〜」
などとやる気無さそうに言いながら檻に入ってきた。
彼は鞭を携えていた。
慧音は何も出来ない事を自覚していたが身体を強張らせ身構えた。
ひゅ〜ん、ぺしん。
鞭が文字通り慧音の身体に当たる。
看守はあくびをしながら、檻から出て鍵を閉め、他の看守と変わらず定位置の木の前に座った。
「あんたは他の看守と違うのか?」
慧音はやや怒りを込めて話しかけた。 ここまで看守達によって行われた蛮行を思えば当然かもしれない。
そんな、慧音の言葉に彼はやる気無く話す。
「話しをするとどうなるか知っているだろう?」
「ああ、知っているさ。 あんた等糞垂れ共に散々弄ばれたからな」
まともに話しが出来ると思った慧音は今までされた蛮行の、仕返しをする感覚で話し始めようとした。
「はぁ〜、やっぱ先生は変わんないな」
その言葉に怒りを忘れ、はぁ? と情けない声を出す。
「俺は先生の生徒だったんだよ、先生に頭突きを喰らった事も覚えている」
慧音の顔は段々と先程までの険しい表情に戻っていく。
「では、私に仕返しする為にお前も他の看守同様の仕打ちをするのか?」
「しやしないさ、これでも先生の教育で勉強とかまともに出来る様になったからね、おかげで獄吏の試験もすんなり合格できたさ」
「じゃ、じゃあ、何でこんな事を……」
慧音の言葉を遮って彼は自分の事を話始めた。
「でも、やっぱ俺、駄目なんだ……俺、普通じゃない、だって先生の事は昔から憧れていたのに、憧れていたのにさ……いざ目の前に来ると……先生を死姦したくて仕方がないんだ」
慧音は目の前の看守が浮世離れしていると感じた。 彼女の日常が最早現実離れしている点については、この際無視をしよう。
「先生がもし処刑されたら、その時は……沢山可愛がってあげるね」
先程までやる気の無い表情だった男は少年の様な無邪気で可愛らしい笑顔で慧音に告白をした。
一方の慧音はそんな彼の笑顔を呆然と見る事しか出来なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
看守が交代になった。 彼女は浮世離れした日常、強姦と陵辱の日々に戻された。
一体、何日、何週、何回、過程は違えど同じ結果の行為が彼女に対して行われたか。
少し前まで希望を胸に秘め続けた幻想は男達の肉棒によって無残に突き壊された。
彼女から段々と感情が薄れ、今では糸の切れた人形の様に檻の中に佇んでいた。
鎖に繋がれた、薄幸の美少女先生。 人里で人気が出そうな題名である。
人形の様な彼女であっても男達は容赦しない、犯す事、痛めつける事は日々当然の様に行われた。
その日は少し様子が違った、大勢の男性が檻にやって来たのだ。
中には慧音を連行した警務係の者も居た。 先頭を歩いている男性は彼女を檻に連行する際に指揮を執っていた者だった。
彼の手には銀髪(白髪)の……少女と思われる人間がつかまれ、無理矢理歩かされていた。
その少女は見た目が明らかにおかしかった。 片腕は打撲痕で腫れ上がり、もう片方の腕は指が五指あらぬ方向に曲がり、肘も曲がる筈の無い方向に曲がっている。
腹部のあちこちに抉ったような傷があり、傷からは腸が少しはみ出て、更に白濁の液体が、ドロリと流れていた。 よく見れば身体にかけられている欲望の液体は、彼女の身体に付けられた傷から溢れる様に流れていた。
彼は慧音に見せ付ける様に、少女の髪を掴み上げる。
そして、少女の顔が露になる。 可愛らしいであろう顔立ちは暴行により、酷い形に歪められ、片方の目は完全に潰され、その眼孔からは涙の代わりに白濁の液体が流れていた。
慧音は糸の切れた人形から獣に変貌した。
「もこ? もこう? も……こ……、あああああああああああああああああああああ!!! 貴様らアアアあああああ!!! 妹紅に、妹紅が、あああああああああ!!! 妹紅があああああ、いったい何をしたあああああああああ!!!」
ガチャン! ガチャン!
あれ程重く動く事さえ困難であった鎖が檻の鉄格子や壁に叩きつけられる。
檻はビクともせずに慧音は、酷い拷問にあった妹紅に絶叫しながら手を伸ばそうとする。
その様子に別段慌てる事無く静かに一言だけ言った。
「だから、言ったろう? これがあんたの知らない俺達の仕事なのさ……」
男は狩猟で使う剣鉈を腰から抜く、慧音の絶叫の中掴んでいる少女の首に鉈を突き立てた。
ドズッ!
少女は既に虫の息であった為、断末魔は上がらなかった。
「ああああああああ!!! やめろおおお!!! やめろおおおおおお!!! おおおおあああああああああ!!!」
慧音の言葉を無視して男は刃を勢いよく引き、筋肉と気道を切断した。
ガツッ! ガツッ!!
首と胴を繋げている脊柱を乱暴に叩き折り、その首を慧音に見せ付ける。白目を剥き、舌を限界まで伸ばし事切れていた。
男は首を切り離された胴に丁寧に首を置く。
「ああ、あああ、あうあうあああ……」
絶望と異常な日常に彼女は正しい判断がつかなくなっていた。
そんな彼女に男は一歩一歩近づく。
「さよならだ、あんたはここで処刑される事になった」
再び糸が切れた様に地面に座り込む慧音。 男は鎖を外し、首に刃を突き付けたまま自由が利く状態に檻から開放する。檻から出された途端、先程現れた大勢の男達に囲まれる。
ここに最後の狂宴が幕を開けた。
長の男と警務の者は引き摺って来た少女の死体を先程まで慧音が拘束されていた鎖に装着した。 慧音と違うのは鎖が詰められ、磔同然になっている事である。
一方の慧音は連れて来られた時と同じ様に仰向けの状態で地面に押さえつけられた。
男の一人がいきり立った逸物を慧音の膣口にあてがい無理矢理ねじ込む。
ブチブチブチ。
彼女の股間は出血した。
彼女を犯している男は鉈の刃を受け取り彼女の首に当てた。
死の恐怖で彼女の目からは涙が流れ続ける。 言葉も上手く紡げず、あ、あ、あ、と言うだけだった。
彼女の意思に反し膣は男の逸物をきつく締め付ける。
男は耐える様子も無く下腹部に力を込め、そのまま彼女の首に体重と力を加えた。
ブジュゥゥゥ!!!
彼女は首を刎ねられた。
囲んでいた男は思い思いに彼女の身体を傷付け楽しみ始めた。
頭は、口、耳、喉、脳が男達の欲望の餌食になった。
身体も身体で酷い有様だ。
胸、膣、菊門はある程度正しい使い方がされ、まだ良い。
手、腕、足、腿、切断された物は手コキ、足コキ、腕コキ、切断姦等各々が思い描いていた、使い方をされ欲望の捌け口とされた。
腹部も無遠慮に傷を空けられ、群がって彼女の体内を犯した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
話しは少し前に戻る。
慧音が捕らえられ牢に入れられた時、人々の中で助けに向かおうという者は一人も居なかった。
だが、例外が一人居た。
慧音の友人、藤原妹紅である。
慧音は里の有名人である。 彼女が捕まれば、妹紅の耳に入るのも時間の問題である。
慧音を捕らえる様指示を出した有力者は妹紅についても対策をとった。
「彼女は正義感が強いと聞く、ならば先に偽の情報を渡してしまえ。 彼女も秘密裏に消してしまえば里の将来は安泰だ」
当初の目的を忘れ、男は妹紅の存在も消そうとする。 この男は慧音の処遇さえ、当初の目的から大きく逸脱させていた。
気が動転し早く慧音を助けたいと思っていた妹紅は与えられた情報を信じ、あっさり罠に嵌った。
捕縛用の結界、捕縛用の刺又、捕縛用の荒縄、捕縛用の首輪、腕輪、足輪。
彼女は秘密裏に捕らえられ、非人道的な拷問が行われた。
最初はただ強姦されるだけだった。 それが段々と血に塗れるようなモノに変わっていった。
能力を封じられていても、彼女の不死身の能力だけはそのままである事が気付かれたのだ。
日に日に拷問は酷くなっていった。
妹紅は男達の倒錯的な愛を一身に受けなければいけなかった。
眼姦、鼻姦、耳姦、気道姦、腸姦、犯したいと思った所には遠慮なく傷が空けられ切断され犯された。 脳姦は無理であった。 復活しても都合良く首輪等は装着されたままだった。
不死身の身である為、生き返れば元の身体に戻る。
だが、生き返った所で嬲られ、弄ばれ、苦痛を伴う犯され方をする。
日に日に彼女は感情が希薄になり人形の様になっていった。
ある日、慧音の処刑の命令が来た。
妹紅を犯していた男達は折角だから最後に友人と対面させようと思いついた。
男達がその話の後、射精し、妹紅は捕らえられてから数十回目の死を迎えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
慧音が殺された。
その日から、今まで、少しずつ少しずつ、ズレ、歪んでいった歯車が壊れ始めた。
彼女の死んだ次の季節は豊作であった。 だが、その豊作の恩恵を受けたのは虫であり、虫を餌にする妖怪であった。 所謂、虫害が大々的に起こってしまった。 人々は思いがけぬ飢饉に見舞われた。
その飢饉も人々は何とか持ち堪えた。
次に襲ってきたのは疫病であった。最初、乾いた咳が続くだけだった。 疫病に気が付かなかった人々、そのおかげで人里の殆どの者はその病に感染してしまっていた。
人里の通りから暫くの間、血が乾く事は無かった、被害を出しながらも人々は病気にも負ける事はなかった。
そして、人里に裁きが下された。
空が極彩色に染まり、人々はその様子に吐き気を催した。 正体不明の化け物が空から降り注ぐ、その幻が人々の脳を侵した。
空には輪状の虹が踊り、動き回った。 空が暗くなり、突然豪雨が降った事でこの騒ぎは収まった。
その騒ぎが収まった時、人里に体躯一丈の大化物が乱入してきた。
人々は恐慌に陥った。
勇敢に化け物と戦う者がいる一方、パニックに陥り、戦いを邪魔する者も現れる。
恐慌に陥った人々は親兄弟、妻友人であろうとも容赦無く殺した。
里のあちこちでは火が放たれ阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
殺戮の輪はその後暫く収まる事は無かった。
その殺戮の有様を見て呟いた男が居た。 慧音を捕らえる指示を出した有力者である。
「な、何だこの有様は……一体我々が何をしたと……へぎょ!」
男は羅刹道に堕ちた化け物に顔を削ぎ落とされ、怨嗟と憎悪の暴言を吐き、死にたくないと後悔を呟き惨めに死んでいった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今まで、里を護っていたのは誰か?
自警団と慧音、妹紅である。 他にも八雲紫、聖白蓮、八意永琳、細かく上げればきりが無い、それだけ多くの者に護られていた。
人々は愚かな選択をした。
虫害を、飢饉を、疫病を防ぐ為に自警団や慧音がどれだけ奔走していたか知ろうともしなかった。
彼等は慧音の指示で各方面に対策をとる為の連絡を密にしていたのだ。
人里に襲い来る妖怪は友人慧音の頼みもあり妹紅が追い返したり、退治したりしていた。
自警団が今回あまり動けなかったのも、慧音や妹紅の捕縛等に多数の人員を割かれた為である。
その愚かさが人々の寿命を極端に減らした。
病気には永遠亭が対応した。
飢饉には命蓮寺等が対応した。
一匹人里に侵入する結果となったが、八雲紫とその式は数十の強力な妖怪を撃退した。
対応が後手後手に回ったのは各指導者の不手際では無い。
人自身が招いた結果である。
裁きが下された日、きっかけを作ったのは、封獣ぬえと多々良小傘の両名であった。
これも元を正せば、聖達が彼女達両名を止める事が出来ない為に騒ぎが起こった。
その原因も人々が飢饉の対策を怠った為である。
毎年、慧音はリグルと取引をしていた。 人々はその事実を知ろうともしなかった。
慧音は人里の為に身を粉にして働いた。
夜になれば彼女は自身の能力で人里に起こる凶事を事前に察知した。 満月でなくとも小さい事であれば細かに修正をした。 修正できない事は満月の夜に大きく修正をした。
上級妖怪が襲ってくる等、彼女の力で修正が不可能な事柄は彼女の出来る範囲で修正を行い、彼女は即座に八雲紫等に報告をした。 それも幻想郷の人里が管理者等により保護されているという事実があればこそである。
だが、その慧音は里には居ない、彼女が護っていた人の手で殺されたのだ。
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妹紅は檻の中で手足を拘束された状態で目を覚ました。
鉄格子の前で友人と思わしき人物を人々は犯していた。
妹紅は叫ぶ事も出来ず、ブツブツと小声で何かを言っていた。
慧音だった肉体は犯され、貪られ、そして、文字通り食された。
性欲と食欲を満たした男達は満足げに一息ついた。
だが、男達は全て例外なく苦しみだし羅刹道に堕ちて妖怪に変化した。
全ての羅刹達は苦しみの雄叫びを上げて人里に向かって走り去って行った。
あれから何日、何週、どの位の月日が経ったか……。
人里から聞こえていた断末魔は日に日に少なくなっていった。
人口も騒動の前の十分の一を割り込もうとしていた。
「ざまぁ……みろ……」
牢に貼り付けられる様に拘束されている妹紅は弱弱しく呟いた。
あの日から牢に人は来ていない……。
人里から断末魔の声が上がった。
「ざまぁ……みろ……けい……ねの……報いを……」
その日、妹紅は数十回目の飢え死にを迎えた。
古代の時代、王には優れた武勇と智謀の腹心達がいた。 しかし、王は疑心に陥り腹心を粛清した。 腹心達は機知に優れていた。 それでも腹心は王の下に留まった。 多くの腹心は粛清された。 彼等は王を信頼し支えている自負があった。
危機を察知していた筈の慧音は希望を失うまで彼等と同じ気持ちを持っていたに違いない。
前回作品の本来の結末となっている為、前作と類似している箇所が多々あった事をここにお詫びします。
この作品を書いている時は常時ムラムラしていたのですが。
第三者的視点で見ると、エロくもグロくも無いですから……、”非エログロ”のタグ付けても良いですよね?
>NutsIn先任曹長様
罪の意識は無いでしょう。 有力者の言葉が住民の代表になっていると思います。
リセットされた人里は妖怪が存続する為の家畜程度が相応しいでしょう。
>ギョウヘルインニ様
慧音への仕打ちは人間の愚かさが生み出しました。
その一人である彼が慧音の教え子でも、私は慧音の教育が悪いとは思えません。
本文が未熟で混乱を与えた事をお詫びします。
>3様
あぁっ、抜いちゃった?
それじゃあ"非エロ"タグ付けれないじゃないですか。
>4様
盛者必衰と言いますしね。
>んh様
これ以上盛って増えすぎても困りますし
増えたら増えたで虐殺ショーが盛況します。
貴方様の言う通り、この位が丁度良いのかもしれません。
>9様
村八分になって個々が死ぬよりも、里ごと滅びる道を選んだ人間は愚かですね。
その漫画読んでみたいです。
>11様
見たまえ蘇った人間が無様に死に逝く姿を……最高のショーだと思わないか?
>12様
気仙沼支援。まにまに。
まいん
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2012/01/20 12:56:42
更新日時:
2013/12/20 23:18:56
評価:
8/12
POINT:
920
Rate:
14.54
分類
慧音
妹紅
歴史が証明する正しい女囚の扱い
アナザーストーリー
本来の結末
12/21コメント返信
いつもなら、紫あたりが介入して何とかしただろうに。
罪を罪と自覚して死んだのか、こいつら。
羅刹に堕ちるという事は、最初のほうの罪人が妖怪化する事例をもろに証明してしまいましたね。
自滅の道を辿った人里。
傲慢な者達が迎えた『審判の日』。
苦しみが支配するこの世の終わり。
今まで皆を守ってきた者は誰なのか、これで思い知ったことでしょう。
きっと、歴史をリセットされた人里は、こんな過ちを犯さないでしょう……。
難しいことは何も言えませんが、報われないですね。
歪んだ歯車を直せる人はもういなくて、歪み続けるだけ。乙でした。
ふと、昔読んだエログロナンセンスの巨匠の駕籠真太郎氏の漫画「人間以上」を思い出してしまいました。