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『どっちにしても被弾』 作者: ギョウヘルインニ
魔理沙と早苗さん二人は言い争いをしていました。
事の発端は昼過ぎ、神社の縁側で霊夢に出された茶が原因でした。
「良いか早苗よ茶っていうのわな。”ほのぼの”飲むものなんだよ」
「はい? 何言ってるんですか! お茶は”優雅”に飲むものでしょう」
「私の言うことがわからないなんて残念な巫女さんだな」
「私は残念じゃありません。魔理沙さんこそこの間ほのぼのに裏切られたくせに」
二人の下らない会話をよそに霊夢は、一人で普通に茶を飲んでいました。
「何だって! それは違うだろ! この間の話は別世界で起こったことなんだぜ! 現に霊夢を見てみろよ骨じゃないだろ?」
「確かに霊夢さんは骨じゃ有りません。しかし、このまま”ほのぼの”を求めてもまた”ほのぼの”に裏切られるだけですよ?」
「裏切ったのは”ほのぽの”だ! お前の言う”優雅”って言うのは何も根拠が無いんだよ」
「”ほのぼの”だって実績はありません」
霊夢はのんびりお昼寝を始めました。
「実績とかそういう事じゃないんだよ”ほのぼの”はな、まあお前は分かりそうもないけどな」
「それは、信頼できない新しい道具を使うのと一緒ですよ。その点”優雅”は私たち人間が古来から積み上げてきた行為なんですよ」
「うるさいぜ! お前は妙に理屈っぽくてたいしたことは、何一つ言って居ないくせに」
「そうやって、すぐに短気を起こす魔理沙さんに”ほのぼの”を語る資格は有りません」
霊夢が静かに寝息を立てる中言い争いは続きます。
「お前こそ、そんな派手な髪の色してるくせに”優雅”を語るな!」
「髪は関係ないじゃないですか! そうやって人の、身体的特徴で悪口言うのは、いけないことなんですよ!」
「なんだお前、随分髪のことで反応するじゃないか? 何か昔楽しいことがあったのか? 緑亀の早苗ちゃん?」
「…………」
ちょっと、早苗さんが劣勢になって来ました。
「何も言い返せないってことは納得したんだな?」
「私は! 今から魔理沙さんを”優雅”に倒します!」
「……暴力はだめだぜ!」
「あら? ”ほのぼの”の歴史には戦いの記憶はないのですか? ”優雅”にはたくさん有りますよ」
今度は魔理沙が劣勢になりました。あくまでも、”ほのぼの”は平和を説くもの。それに比べ”優雅”は全ての行いに”優雅”と付ければ何でも成立してしまう魔性の動作だったのです。
「……あんたら、さっきからうるさい」
霊夢は普通に、二人に向かって弾幕を放ちました。
魔理沙は、”ほのぼの”弾幕に命中しました。
早苗さんは”優雅”に弾幕に命中しました。
「あんたら、どっちにしてもそれは被弾しているのよ」
力を調整しているので、気を失っているだけの二人に言って霊夢は、またお昼寝を始めました。
神社の庭先で三人とも寝てしまいました風邪を引かないようにね。
投稿間隔が短くてすみません。
コメントの返信
1、名無し様
みんな、ほのぼの出来ました。お昼ねこそ究極のほのぼのなのかもしれません。
2、名無し様
落ち着いた作品が書けた気がします。
3、名無し様
仕返ししていることが、ばれてしまいましたね。
匿名評価をくれた方ありがとうございます。
山椒の実を食べながらコメント返信 0201
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2012/01/20 14:36:54
更新日時:
2012/02/01 19:22:37
評価:
4/7
POINT:
420
Rate:
12.71
分類
ほのぼの
優雅
ふつう
誰も死なない
なんか小話っぽい。
寝ている霊夢は起こすとこわい