Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『ぐるぐるーみあ』 作者: 日々の健康に一杯の紅茶を
ある日赤い巫女が歩いていると道の向こう側から少女と思しき腕をかじりながら歩いているルーミアを見かけました。
ルーミアが挨拶してきたのでとりあえずお札で上半身と下半身を分離しておきました。
次の日2つになったルーミアが道で寝転んでいると昨日巫女が来た方向からとてもお腹が減っているルーミアがやってきました。
「こんにちは」
「こんにちは」
ルーミアは妖怪なので下半身と上半身が分かたれていても死にません。
ただ吸血鬼ではないので1日では治りませんが。
「あなたは食べてもいいルーミア?」
とてもお腹がすいているルーミアは上半身ルーミアに尋ねます。
「まだ生きているからだめ」
「そーなのかー」
とてもお腹がすいているルーミアは肩を落として大げさなほどがっくりしました。
その様子がとてもかわいそうだったので上半身ルーミアは言いました。
「もう死んでいるルーミアなら食べてもいいよ」
そう言って妖怪だからなのか蛆もたかっていない綺麗な下半身を指差しました。
「そーなのかー」
とてもお腹がすいているルーミアは笑顔で言うと下半身ルーミアにかぶりつきました。
むしゃりむしゃりと食べていく様子はたとえそれが自分の一部だったものだとしてもとてもおいしそうに見えました。
服の切れ端、陰毛一本残らない綺麗な食べ方でした。
しかしとてもお腹がすいていたルーミアは困りました。
これだけの量ではまだお腹がすいたルーミアのままです。
「他にもう死んでいるルーミアは無いの?」
「他にもう死んでいるルーミアはいないよ」
お腹がすいたルーミアは考えました。
またお腹がすくくらい考えました。
そして閃きました。
道の端に行って木の枝を折ると鋭く尖ったほうを上半身ルーミアの心臓に突き刺しました。
上半身ルーミアは人間で言うところの血液を吐き出して死にました。
これで死んでいるルーミアが出来たので考え事をしてお腹がすいたルーミアはもう死んだ上半身ルーミアを食べました。
食べている途中でお腹がまるで妊婦のように膨らんでしまい動けなくなったので上半身ルーミアの右腕を枕にして道で寝転びました。
次の日動けないルーミアが寝転がっているとそれなりにお腹がすいたルーミアがやってきました。
「こんにちは」
「こんにちは」
たとえお腹がすいていたとしてもたとえお腹がいっぱいだとしても挨拶を欠かさないのがルーミアです。
「あなたは食べてもいいルーミア?」
「まだ生きているからだめ」
「そーなのかー」
「これを食べるといいよ」
そういって枕にしていた上半身ルーミアの右腕を指差しました。
「そーなのかー」
それなりにお腹がすいたルーミアは喜んで食べつくしました。
爪一枚、産毛一本残らない綺麗な食べ方です。
しかし少量を食べたせいかますます食欲が刺激されてしまいました。そこでお腹がすいたルーミアは寝転んでいるルーミアのお腹を裂いて未消化のルーミアを食べ始めました。
未消化ルーミアはどろどろしていて食べづらいですがその分軟らかいのでお腹がすいたルーミアは満足でした。
未消化ルーミアを食べ終えるとお腹いっぱいになったので寝転ぶルーミアにお礼を言ってから道を歩いていきました。
寝転ぶルーミアから返事はありませんでした。
次の日もはや動かなくなったルーミアを赤い巫女が見つけました。
赤い巫女は驚いていました。妖怪があのぐらいで死ぬことはないと思っていたからです。
そして多少の罪悪感を感じたのか神社からスコップを持ってきて埋めてやろうとしました。
しかし神社で昼寝をしていた火車が死体の臭いをかぎつけて一足先に持ち去ったのでスコップを持ってきたときには死体はありませんでした。
次の日意気揚々と地霊殿を歩いていた火車はそれなりにお腹がすいていたルーミアに出会いました。
「こんにちは」
「・・・」
火車はびっくりしています。それも仕方ないでしょう。自分が運んでいる死体と同じ顔が目の前にいるのですから。
「あなたは食べてもいいルーミア?」
火車はぞっとしました。
鬼の家に粗相をしてしまったときも橋姫の家の前で交尾したときも土蜘蛛の巣に引っかかったときもこんなにぞっとしませんでした。
なにか永遠に続くものに触れてしまったような自分の未来を見てしまったようなそんな気がしたのです。
火車は猫車ごともはや動かなくなったルーミアを置き去りにして逃げました。
逃げた後友人の地獄ガラスを連れて戻ってきたのですがその時にはどちらのルーミアもいませんでした。
血の一滴、僅かな温もりも残していないほどの本当にそこにいたのか分からないほどでした。
次の日それなりにお腹がすいていたルーミアは永遠に寝転ぶルーミアの腕を齧りながら道を歩いていると黒い魔法使いに会いました。
「こんにちは」
「ねえ霊夢」
「何よ?」
「ルーミアって知ってる?」
「ルーミア?ああ知ってる知ってる。たまに神社に飯をたかりに来るのよね。まあ人食われるよりましだけど。
この前殺しちゃったと思ったんだけど生きていたみたいで・・・あら、顔色悪いけどどうしたの?」
1ボスってなんか怖い。そう思うのは私だけでしょうか。とりあえず無限ループ怖いですね。
コメント返信
>>1名無し様
たまに運の悪い人間とか動物とか人間とかが食べられるだけなので安全です。
リスクに対してのリターンが少なすぎるのでだれも退治しないでしょう。
>>2NutsIn先任曹長様
某唐傘「復活すれば怖がられると、メモメモ」
>>3やらい様
何か継ぎ足して使うのが大好きで最近では自家製のタレを作り始めました。
>>4アレスタ海軍中尉様
本人が死んだと思ってないので問題はありません。
むしろ本人がどこにいるかも分かりません。
いるのかどうかも分かりません。
>>5名無し様
半永久機関『闇の十字架』愛称ルーミアでございます。
機能といたしましては食事をすることでほぼ永久に活動することが出来ます。
>>6
墓場の動死体「いいこと思いついた」
日々の健康に一杯の紅茶を
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2012/02/24 15:16:45
更新日時:
2012/03/08 20:29:04
評価:
7/9
POINT:
710
Rate:
14.70
分類
ルーミア
カニバリズム?
2012/3/8コメント返信
獣から妖怪に変じたタイプなら、個という概念が通用しそうだから殺せそうだが…
死ぬと新しいのが出現するのですか。で、中途半端に死ぬと生きている個体が同時に存在する、と。
これは普段から彼女を殺している者じゃないと、確かにビックリしますね。
あ も ア? ま て ら だ
な て い ミ だ き い か そーなのかー
は べ い ー 生 る め
食 ル