Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『弱者は死ぬだけですよ』 作者: 糞団子
目が覚める。
私はいつもこう思う。なぜ目が覚めるのだろうか。
いっそのこともう覚めなければいいと。
そんなことを考えつつ私はつぎはぎだらけの布団から起き上がり軽く伸びをする。骨がコキコキいう音が心地良い。
ただし私の体は連日の仕事で悲鳴をあげている。
睡眠時間が少ないのだから休めるはずもない。
私は水瓶に入っている水で顔を洗った。
その後鏡で軽く耳と髪を整えてから軽い食事をとった。食事と言っても少量の白米だけである。給料が少ないのだから仕様がない。
寝不足と疲れで怠い体を無理やり起こして服を着替えた。
一家相伝の刀と紅葉の紋章がかかれた盾を手に私は家を出た。
私はこの妖怪の山の警備をしている。
私の持ち場は滝の近くだ。
夏はいいが、冬は寒くてやってられない。
私達白狼天狗は扱いがひどく薄着の服しか与えられないから本当に辛い。
持ち場につくとすでに何人かの白狼天狗が持ち場にいた。
「あっ、椛さん。おはようございます」
「おはよう。いい朝だね」
私はここで一応部隊長を務めている。
だが、わたしたちにとってそんなものは名ばかりだ。
烏天狗の奴らは出世すれば給料も増えるが私達はそんなもの増えない。
だから部隊長を任せられた時もまったく嬉しくなかった。
白狼天狗の中にも部隊長をやって私達の中でも威張りちらしている者もいるが私はそんなことはしない。私が下の時そういうのが部隊長で物凄く不快だったからだ。こうなったら終わりだと私は思った。
「椛さん。大丈夫ですか?疲れているようですが?」
「ああ、大丈夫だよ。皆だって疲れているでしょ」
実際かなり疲れている。体は重たいし、所どころ痛い。
「椛さん。気をつけたほうがいいですよ」
若い男の白狼が話しかけてきた。
彼は気のいい温厚な奴だ。
天狗は全員狡猾だと思われてるがそういうのが多いだけで決してまともな奴がいない訳ではない。
「どうかしたの?」
「最近鴉天狗の奴らが我々を強姦しているそうですよ。被害者が何人もでているらしいです」
「またあいつ等、本当に下衆ね。同じ天狗として恥ずかしいよ」
すると別の若い白狼が
「椛さん。美人ですから気をつけないと。襲われちゃいますよ」
「馬鹿なこといってないで仕事しよう」
少し顔が赤らんだのが自分でもわかった。
少し恥ずかしい。
しかしゴミ共がどんどん調子に乗ってゆく。
馬鹿に権力を持たせるとすぐこれだ。
私はそう思いながら仕事を続けた。
ようやく休憩の時間だ。
私達の休憩時間は一時間程。
配給されるマズイ御飯をほとんど噛まずに飲み込む。
どうやったらこんなに不味くなるのだろうか。
食事が終ったらら、ほとんど全員が寝てしまう。皆少しでも眠りたいのだろう。
大分昔だが鴉天狗はそんな皆を見て食ってすぐ寝るなんて豚のようだ、と馬鹿にされたことがあった。
その天狗はかなり権力肥えしていた。豚はお前のほうだろうが。
私も眠りたいが、全員寝てしまうといざというとき対処できない。
侵入者を素通りさせてしまうことがあるからだ。
中には私に気を使って寝ない子もいた。だから私は最初は寝たふりをする。
こうすれば誰にも気を使わなくて言い訳だ。
手間がかかるが私は休んで欲しいのでこうしている。
今日も全員昼寝している。
私は眠気をさますために近くの川で顔を洗う。
その後木陰の下に腰をおろした。
しばらく何をする訳でもなくぼーっとしていると
「あややや、椛じゃないですか。皆お昼寝の真っ最中なのにどうして起きているんですか?」
射命丸文。こいつも鴉天狗だ。
私はこいつらの中でこいつが一番嫌いだ。
上のものには媚へつらい、下のものは見下したような態度をとる。
「別に貴方には関係の無いことです」
あくまで私は事務的に答える。
「そうですか。しかし真面目ですね、椛は。私も見習いたいくらいですよ」
そう言って射命丸は私の肩に手を回してきた。
無論、私はそれを叩きおとす。
「用が無いなら帰ってください」
「あややややや、私も嫌われたものですね。それでは失礼」
全く、馴れ馴れしい。
もう二度と会いたくは無いものだ。
あの顔を見ると斬りかかりたくなるのだから大変だ。
おっと、もう休憩終わりじゃないか。
心苦しいけど皆をおこさなきゃ。
夜ようやく私達は仕事が終わる。
私はようやく解放された安堵感がこみ上げてきた。
かえってすぐに寝よう。
そう思い私は家に飛び立った。
次の日も私は早朝に目が覚めた。
眠くて仕方がないが顔をはたいて目を覚ます。
体が怠い。まあ、妖怪はこの程度では死なない。
そう思いいつも家を飛び立った。
今日も何事も無ければ楽でいいのだけれど。
しかし、そうはならなかった。
それは休憩時間におきた。
休憩の時間となり私達は鴉天狗から支給される不味い御飯が配られる。
その鴉天狗の2人組はひとりの白狼の女の子を下衆な目でじろじろと見てい
た。
その視線に怯えながらおずおずと御飯を受け取った。
突然鴉天狗は白狼の腕をつかんだ。
「オイ、てめえちょっとこっちに来いよ」
「な....なんですか?」
「何ですかじゃねぇよ。俺等ちょっと疲れちまったから奉仕して欲しい訳だよ」
「やめてください!嫌ですよ!」
「白狼如きがグダグダ文句をたれてんじゃねえ!さっさと服を脱げよ!」
白狼の女の子はガタガタと震えていた。
誰も手を出さない。
助けたい気持ちはあるだろうがだしも自分が一番可愛いものだ。
それが賢いなら、クソ食らえだ。私は馬鹿になる。
「脱げねぇなら俺等が脱がしてやるよ」
「オイ」
私は刀をそいつの胸に叩き込んだ。
無論峰打ちだ。
「グボッおええええええええ!」
峰打ちといっても骨を叩き折る感触があった。
そうとう痛いはずだ。
内勤のこいつ等とは違い私は日々の修羅場を潜り抜けてきた。
こんな奴等には負けない。
気がついたら、血塗れのゴミが二体出来上がっていた。
そいつ等はヒィヒィ言いながら山へと帰っていった。
助けた白狼には礼を何度も言われたが、この後が心配だ。
鴉天狗に手を出してしまったのだ。
翌日、いつも通り仕事につくと、一人の白狼が血相を変えて私の方へと走ってきた。
手には新聞が握られていた。
文々。新聞あの射命丸が書いている新聞だ。
「ッ!何よこれ!?」
私が驚いたのも無理はないだろう。
白狼天狗、烏天狗を半殺し
見出しにはそう書かれていたのだった。
その内容は私が突然襲いかかったなど脚色されていた。
私は歯ぎしりした。
怒りのあまり新聞を縦に引き裂いた。
その瞬間背中に衝撃が走り私は気を失った。
気がつくとそこは薄汚い部屋だった。
両手は鎖で縛られていて身動きが取れなかった。
服は全て脱がされていて、生まれたままの姿で横たわっていた。
「気がついたか?犬走」
見れば周りで十数人の天狗が私のことを見下ろしていた。
天狗達の話によると私は妖怪の山の公衆便所になったようだ。
この中には私が昨日半殺にした天狗もいた。
男性経験があまり無い私にとってこの人数を相手するのは難しい。
そんなことをお構いなしに私に襲いかかった。
私の股に唾をつけいきなり突っ込んできた。
痛くて思わず涙が滲んだ。
天狗達は思い思いの場所を犯し始めた。
必死で抵抗するが、数が多すぎる上に手も使えない状態での抵抗などたかがしれているだろう。
数時間たち、私はようやく解放された。
深夜になったのだろうか。
辺りは静まりかえっている。
扉が開く音がした。
見れば数人の男の白狼がいる。
助けが来た。
そう思い安堵感から脱力してしまった。
瞬間、私の口に布が噛まされた。
何が起きたのかわからなかった。
「椛さんのこといつも見てたんすよ。こんな機会があるなんてサイコーッスよ」
「むぐぅ!?うううううぅ」
そう言われ私は犯された。
白狼天狗に犯されるのは何故か鴉天狗に犯されるのより悲しかった。
猿轡を噛まされているのでなにも言えない。
酷いよ、こんなの。
いつの間にか私は泣いていた。
次の日も私は犯された。
しまってねえよとか言われて、鞭で思い切り打たれた。
体中傷だらけになった。
ある時は、馬やら豚とやらされて笑われた。その中には白狼天狗もいた。
精液で私の体はベトベトになった。
そんな生活が一ヶ月程たった。
私はある日の夜、手にある違和感で目が冷めた。
鎖が解けている。
見ればあの日助けた白狼天狗がいたのだ。
どうやら彼女が助けに来てくれたらしい。
急いで彼女は私に逃げるように言って来た。
彼女が持ってきた服を身にまとい、闇に隠れるように私はそこから逃げ出した。
山から降りると森に入った。
今日は取り合えずここで一夜過ごすことにした。
疲れていたこともあり私はすぐ寝てしまった。
そのことに私はすぐ後悔した。
「ふふ、犬耳の女の子を犯す夢が叶ったよありがとう。これから毎日たっぷりと愛を注いであげるよ!」
うかつだった。あんな所で寝るなんて。
私は今眼鏡を掛けた男に犯されている。男は本当に嬉しそうだった。
何がそんなに楽しい?私はこんなに嫌がっているのに。
男の呼吸が荒くなり、体全体がピクピクしてきた。
おそらく射精するのであろう。予想どおり男は私の中に思い切り汚水をブチまけた。
男は満足そうに私の中から竿を引き抜いた。
あんなモノがさっきまで私の中に入っていたと思うと虫酸がはしる思いだった
私の首には妖力を封じる首輪がついてるので抵抗は無理だ。
それをつけたことで私をペットにした気になっているのだろうか。
せめて屈服していないことを示すために男を思い切り睨みつける。
それが余計男を興奮させると知りながらも私はこうせずにはいられなかった。
物理的な抵抗ができないから、こうしないと自分が本当にこいつのペットになってしまったようで怖かったのだ。
「ペットが生意気な目をするんじゃない」
そう言われ私は鳩尾を思い切り蹴られた。
それにむせ返っている最中男は私に謝れと言ってきた。
冗談じゃない。そんなことしてたまるものか。
私は男に唾をはいた。
それがかんにさわったらしく尻尾を踏みにじられた。悲鳴が口から漏れた。
今頃あいつらはどうしているだろうか。
ゴミ共と一緒に酒でも飲んでいるのだろうか。
もう考えるのがめんどくさくなって来た。
そう思い私は舌を噛んだ。
本当は金曜日に命蓮が出てくる話を書いてたんですけどね。
書いてる途中にミスして全部消えちゃったんです。
そんでモチベーションが下がって命蓮の話を書いたあとにやるはずの椛の話を書いてしまいました。
ジャイアンゲームでものび太ばっかだったしついてないです。今週は。
1さんーその人って誰ですか?
まいんさんー いいえ今僕のところで可愛がっていますよ。
ラパス弐号さんーありゃりゃ
ギョウヘルインニさんー死んじゃいましたね。今僕の所でかわいがってるので安心してください。
6さんー期待して頂けるなんて感謝の極みです。
7さんー逆らったほうがかっこいいけど後が怖いからな〜。
8さんーおお!参考になります有難うございます。
最後に読んでいただいた皆様有難うございます。
うわ、椛何するんだ!.........ギャーー!
糞団子
- 作品情報
- 作品集:
- 2
- 投稿日時:
- 2012/03/03 16:23:18
- 更新日時:
- 2012/03/10 23:27:52
- 評価:
- 8/9
- POINT:
- 800
- Rate:
- 16.50
- 分類
- 椛
- 陵辱
- コメ返し完了
生まれ変わったら私の所に来てね、待ってるよ。
ちょっと荒い所はあったけれど、真面目で不器用で悲惨な椛は大好物だ
香霖も、奴隷は追い込んじゃ駄目だって事が分ってなかったみたいで勿体無い事をしたな……
「死んだほうがマシ」と思われない様に飴と鞭戦法か、いっそ自殺不可能な様に手足落して歯もぶち抜くくらいまでやるかどっちかだ
それはともかく苦労人は大好きです。
椛……カッコよかったぜ