ある日、アリスがやることもなく弾幕ごっこで使う爆弾入り人形を作っていると魔理沙がやって来た。
「邪魔するぜ、特にようはないけどな外は寒いから暖まりにきたぜ」
「なんだか言い方が気に食わないわ。まあちょっと、退屈していたから話相手にでもなって」
アリスは作りかけの人形を置いてたずねてきた魔理沙と話そうと思った。少し無礼な態度はこの際目をつぶることにした。
「は? お前と話して私は何か得をするのか? それよりも、お客様が来たというのに茶も菓子も出さないのか?」
「……うぁ。…………ごめんね、気が利かなかったわ」
魔理沙はこういう奴だとアリスは湧いて来る怒りを抑えた。それから、せっせと働き蟻のように魔理沙の為に高級な紅茶と洋菓子を出した。
「いや、悪いね! 催促したみたいで」
「……え?」
催促したよねとアリスは言いかけやめた。魔理沙はすぐに不機嫌になるから余計なことは言わない方がいいと思った。
「ところで、お前今日は何やっていたんだ?」
「人形を作っていたわ」
とりあえず、魔理沙は話相手になってくれるらしい。今話題に出した、アリスは人形を持ってきて魔理沙に見せた。
「へぇ、これはまだ作りかけのようだが良くできているな!」
「そうよ、この子は弾幕ごっこに使う子で爆弾を仕込んであるのよ」
魔理沙は珍しくアリスの人形を褒めた。アリスはうれしい気分で人形の説明を始めた。
「……くだらねぇ。家に引きこもって何をしているのかと思ったら人形作り? もっと、生産的なことでもやってろよ。馬鹿らしい」
「なにそれ! 酷い魔理沙!」
魔理沙が人形を褒めた理由は中途半端に覚えた社交辞令だった。中途半端なので、褒めた後は本音を言っても良いと思っている。
アリスは、今すぐ人形を魔理沙にぶつけ爆発させたくなったがやめることのした。今ここで爆発させれば、自分も巻き添えになるからである。
「それより、茶が無くなった! 新しいのだせ、出涸らしじゃなくて新しい茶葉で入れろよ」
「……わかった入れてくるわ」
これだけ酷い扱いを受けてもアリスは堪えた。なんとか湧いて来る怒りと人形を馬鹿にされた悲しみを心の奥底にしまいこんだ。
新しい茶を淹れに行こうとした時だった。
「ワタシノ、ニンギョウ、バカニスルナ」
折角堪えたのに、潜在意識の中でアリスは上海人形を操ってしまったらしく、突然二人のいる部屋に入って来た。
そして結果はお決まりなのである。
和多
魔理沙はほっときゃまた湧いてくるでしょう。
あと、破壊された魔理沙と連動して、アリスが爆発した。いつもの事である。
なのにウザいコメントが残念
鉄パイプくらいで吸血鬼に勝てりゃ苦労しないぜ
2>> いい話とコメントもらえてうれしいです。
3>> コメントありがとうございます。このコメントで小話を思いつたので、後書きの差し替えに使わせて貰います。
4>> お話をほめて貰いありがとうございます。
後書きは後で、差し替えておきます。
5>> 閉じ込められていて、今は開放されていますが出てこない感じです。魔理沙は勝てると思っています。
6>> 丸太の杭を心臓にですね、なんだか格好いいですね。
7>> 鉄パイプでも、十字架や梵字が彫ってあったらすごそうですね。
もう百点追加したいですよ。
でも原作の魔理沙って性格ひねくれてて我侭らしいから、こういう方が正しいのかもしれませんね。
10>>私も得点が増えるとうれしいですが、コメントをもらえるだけでもうれしいです。
11>>やはり、アリスは爆発するものですね。
14>> 悪いのは環境のせいですね。
15>> 短文マスターですか? なんだかうれしいですね。
抱きしめてやりたい