クチャ

　今日の美鈴は朝から口をクチャクチャ、一度食べた物を胃から口に戻して消化しやすいように咀嚼している。

　クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ

　そこに、霊夢が現れた。美鈴の咀嚼する音がクチャうるさくちゃくてくちゃ異変くちゃだとくちゃくちゃくちゃ思ったくちゃ。

「あんたの口の音うるさいわ」
「え？　クチャ、口の音ですか？　クチャ」

　霊夢が来ていても美鈴は咀嚼をやめない、敵でないと認識しているので特に警戒をしたりもしない。

「そうよ、そのクチャクチャ言うのうるさいからやめなさい」
「くちゃ？　そんなこと、クチャ言っていませんよ？」

　クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ　クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ

「ああそう！　ちなみに口の中に入れている物はなに？」
「クチャ、魔理沙クチャクチャですが？」

　問題発言を堂々と言った美鈴だった。

「あんた、口の音だけじゃなくてとんでもないことをしてくれたわね」
「クチャ？　何か問題のあることをしましたか？　クチャ」

　霊夢は戦闘態勢を取った。その行動を美鈴は理解できなかった。魔理沙を食べたこと、口の音そんなに問題のあることをしただろうか？

「問答無用！　幻想郷のルールを破った妖怪は退治されてもらうわ」

　……クチャ、ゴク！　美鈴はさっきまで咀嚼していた肉を飲み込んだ。

　……オエ！　クチャ、クチャ、クチャ、そして、また胃から、未消化の肉を吐き出し口の中で、再び咀嚼し始めた。
　
「アンタ！　随分、舐めた態度をとるわね」
「クチャ、やめといた方が良いですよ？」


　霊夢は完全に怒り美鈴に襲いか掛かった。魔理沙はどうでも良いとして、郷の秩序を乱す者に罰を与えるために襲い掛かった。








　クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ　クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ


　美鈴は、4時間位前に食べた肉を胃から吐き出して、咀嚼していた。今日のことを思い出してみると、鴨がネギしょって現れたみたいでなんだかうれしかった。

　クチャ、クチャ、ガリ！　口の中で、肉に付いていた歯を噛み潰した。