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『早く帰れ』 作者: 和多
「香霖! 私は良い子になるから」
「……魔理沙、君が?」
ようもないのに、魔理沙が香霖堂にやってきた。そして、開口一番にいきなり言った。
「そうだぜ! 私は良い子になる」
「……君は、十分に良い子だと思うが」
余計なことを、霖之助は望んでいない。魔理沙が、こういう余計なことをすると面倒なことが起きる。関わりたくないと思っていた。
「違うぜ! 私は良い子じゃないぜ」
「じゃあ、なんなんだい?」
正直言って迷惑な魔理沙には早く帰って欲しい。実は今自室で霊夢が、布団をひいて待っている。今日やっと何年にも及ぶ交渉によって、ようやく了承されたことが実を結んだのだった。
「今の私は悪い子なんだ。だって、お前に言いたいことがあるのに言えないんだぜ」
「うん。今日はその話はしまっておこうか」
魔理沙が何言おうと、霖之助にとって興味の無いことだった。だって、魔理沙は常に2番だったから。1番が今手に入ったから、ストックには早く帰ってもらいたい。
「そんな、私の話を聞いてくれ! 良い子! 唯の良い子じゃないぞ! お前にとっての良い子だぞ!」
「うん。今日は何だか天気が悪いね。早く帰りなよ」
霖之助は魔理沙の言いたいことが分かった。残念ながらね、霊夢が今ここにいる以上、君は必要ないんだと思っていた。
「きょ、今日は帰らないぞ!」
「……帰ろう。君は家に帰りなよ」
魔理沙君は何も悪くは無い、でもね帰ってくれ! 今すぐ出て行け! と言いたくなるのを霖之助は必死で押さえた。
「そんな! これを見ろ!」
「ちょ、ちょ、はしたない」
突然、魔理沙はエプロンドレスの裾を持って、バット、剥がした。普段なら履いているはずのドロワーズが無く、魔理沙の下半身が露出されていた。そこには無毛の割れ目が合った。
「どうだ! これならどうだ! お願いだ私の気持ち分かってくれ」
「…………そうか、君はドロワーズを新調して欲しいのだね?」
わざと、霖之助はボケて見せた。昨日の僕なら反応するけど、今日は霊夢が僕にはいるからねと思った。
「……なあ、香霖。やっぱり、お前は霊夢が一番なのか?」
「何を言っているんだい?」
突然出てきた、霊夢の名前、ドロワーズを上げたままで魔理沙の顔は裾で隠れたまま見えない。きっと、ないているのだろう。
「でも、霊夢はもう居ないんだぜ!」
「馬鹿なことを言うな! 君は何を言っているんだ?」
霖之助は張ったりだと思った。隣の部屋には、今霊夢がいる馬鹿なことを言うもんじゃない。
「……だって、霊夢はここに居るんだぜ」
「え? どういうことだい?」
そう魔理沙が言った途端、魔理沙の腹が急に膨らみ無毛の割れ目から霊夢の頭が出てきたのだった。
- 作品情報
- 作品集:
- 3
- 投稿日時:
- 2012/04/18 18:08:29
- 更新日時:
- 2012/04/19 03:08:29
- 評価:
- 10/14
- POINT:
- 1050
- Rate:
- 14.33
- 分類
- 霖之助