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『産廃創想話例大祭「キケン!有毒ガス充満につき漏らしたい奴だけ近寄ってよし」』 作者: ぐう

産廃創想話例大祭「キケン!有毒ガス充満につき漏らしたい奴だけ近寄ってよし」

作品集: 3 投稿日時: 2012/05/01 13:46:12 更新日時: 2012/05/04 19:34:43 評価: 9/11 POINT: 590 Rate: 11.18
「ここが噂の間欠泉多発地帯かぁ・・・」

車両進入禁止の標識を後ろに持ち、煙と湯気で視界が悪い中を歩く少女。
彼女はカナ・アナベラル、プリズムリバー三姉妹と同じ騒霊だが、彼女達と直接的な関係はなかった。

「うわっくっさぁ・・・」

最近とある地域では温泉活動が活発化しており、その原因はまだ明らかになっていない。
ここで温泉を掘ればひとやま当てられるのは確実なのだが・・・

「ん、何これ?」

硫黄の濃い臭いに鼻をつまみながら歩くカナ。
すると誰かが立てた看板が設置してあるのを見つけ、それにはこう書いてあった。
『キケン!有毒ガス充満につき死にたい奴だけ近寄ってよし』と。

「まぁ確かに、普通の人にはここの辺りは危険よねぇ、けほけほっ」

岩の隙間から出てくる煙の中にはガスが混ざっており、うかつに嗅げば器官から全身が蝕まれてしまう。
だがそれは生きてる者にとっての話で、霊体であるカナには関係のない話だった。

「どこかに温泉でも沸いてないかしら。んっ?」

辺りを見渡しながら、煙とガスで視界の悪い中を進んでいると・・・





「あーあ、最近面白いことがないわねー」

宙にふわふわと浮き、大きく欠伸をしている女性。
髪を蝶のように結わえ、そこに簪(かんざし)を通す何とも独特なヘアスタイルが特徴的である。
しかし服がふわふわと揺れ、惜しみもないボディが晒されるその様は、男なら誰もが釘付けになることだろう。

彼女は霍青娥、娼婦のような見た目とは裏腹に、それなりの修行をこなした邪仙である。
仙術はもちろん、髪につけている簪によってあらゆる壁を開く能力を持っている。

「ちょっと里に行って、男の一人や二人でも食べちゃおうかしら」

邪仙だけあって悪いことを企むのは日常茶飯事。更に元々人妻なのもあって、彼女の言う「食べる」とは性的な意味である。
今日もまた、何人の男が彼女の獲物と化してしまうのだろうか。

「最近ちょっと欲求不満だったし、5人くらいは食べたいところね。・・・ん?」

里に向かって飛ぼうとしたその時、青娥は道のむこうから歩いてくる人影を見つけた。
後ろ手に見えるのは赤い標識・・・他ならぬさっきまで間欠泉地帯に行っていたカナだった。

しかしその表情は険しく、何やら苦しそうだった。

「はぁ・・・はぁ・・・ううっ!」
「ちょっとあなた大丈夫? どこかケガでもしたの?」

邪仙だから他人のことなど無視、という冷たいことはなく、青娥はすぐさまカナの元へ近寄った。
青娥がなだめると、カナは膝をついてお腹に手を当てた。

「ケガじゃないわ・・・ありがとう。ちょっと噂の間欠泉を見に行ってきたの・・・」
「間欠泉・・・ああ、最近噂のあそこね。それでどうしたの?」
ぐるぐるぎゅるっ
「んうううっ!」

音の具合、そしてカナの様子からしてどう見ても空腹の合図ではなかった。
しかし苦しそうながらも、カナは続けた。

「そっ・・・そこで変な穴を見つけたの・・・。そこに入ったら・・・」
「大丈夫? そこに入ったらどうしたの?」
「そこに・・・は・・・入ったら奥に道がありそうだったから・・・、進んでみたら・・・」

腹痛と便意を必死に我慢しながら続けるカナだったが・・・





「あぁ・・・あああん・・・」
「どうしたの?」

突如カナが全身をブルブルと震えさせ、何かに抗うような様子を見せた。
突然のことに青娥は戸惑うが、耳をすますと何やらビチビチと音が聞こえてくる。

ブビッ、ブビュッビチビチビチュチュチュ・・・
「もう・・・だめ・・・、我慢できな・・・」
「ちょっやだっ! こんなところでしなくても!」

よく見ると後ろで組んでいるカナの手はお尻に当たっており、密着する彼女のスカートは茶色に染まっていた。
更に足を汚水が伝い、足元には泥のような便が垂れ落ちている。
青娥に事情を話している最中、カナは我慢の限界を迎えてしまったようだった。


「ほら、これでお尻拭いて」
「ありがとう・・・見ず知らずの私に親切にしてくれて」
「あなたが誰か知らないけど、困った時はお互いさまよ」

やがてカナの排泄が終わると、青娥は持ち合わせていたポケットティッシュをカナに手渡した。
予想だにしていない突然の事態だが、誰かを助けるのに理由はいらない。青娥の姿勢はそれを物語っていた。








「ここがあの子が言ってた場所ね。確かにどこかしかも・・・臭っ!」

その後青娥は予定を変更し、カナが言っていた間欠泉地帯へとやってきた。
あちこちから蒸気だのガスだのが噴き出し、つーんとする臭いに青娥は顔をしかめた。

「さて、話だと確かこの辺りに・・・」

時々旧地獄から出てきた霊魂が飛び回るが、そいつらの消去が目的ではない青娥には関係のない話。
カナが見つけたという変な穴を探し求め、ガスに気をつけながら歩を進めた。

「あっ、これかしら」

煙に覆われて視界が悪い中に、確かに直径1,5mくらいの穴がぽっかりと開いていた。深さはざっと5メートルくらいはありそうだ。
底に硫黄や湯などが溜まっていないか気になったが、カナはここに入ったと言ったからその心配はなさそうだ。

「とりあえず入ってみましょう、この奥であの子が何を見たのか」

中から煙はあまり出てこないようで、青娥はゆっくりと穴の中に入っていった。

「見たところはただの洞穴みたいだけど、何かあるのかしら」

穴の底には奥に通じる洞穴があり、青娥は辺りを見回しながら奥に入っていった。
洞穴の幅は人が横に二人並んで入れるくらいの大きさで、見回す必要は特にないくらいだった。
時々岩肌の隙間から地上と同じように、ガスが出ることはあるのだが・・・

「うっ・・・地上より臭いがきついわ・・・」

硫黄の濃いガスの臭いは地上よりも濃く、毒の有無に関係なく鼻をつままなければやってられないくらいだった。
それにしても進んでも進んでも何もなく、洞穴が続くだけ。一体ここでカナは何を見たというのだろうか。


プッ、プスップスプスッ
「何か・・・さっきからお腹の具合がおかしいわね・・・」

洞穴に入って200メートルくらい進んだ頃から、青娥はやたらお腹に手を当てるようになった。
お腹が痛い訳でも便意がある訳でもないのだが・・・

ブブッ・・・ブーッ!
「やだ・・・もう・・・/////」

まるでこの辺りのガスが直接腸内に溜まったかのように、おならがしたくてたまらなくなってきた。
現に何度も肛門から漏れ、今も盛大な音とともガスが噴き出した。

「あの子は何も言わなかったけど、今の私みたいにおならしてたかもしれないわね」

カナはお漏らしと恥じらいで言わなかったが、実際は青娥の読みの通り、ここを通った時に屁意に襲われたのである。
この辺りのガスには、そういったことを促進する何かがあるのだろうか。



ぐーっ、ぐるぐるごろろろろっ
「うっ・・・何かすごくトイレ行きたい・・・」

屁意を感じ、おならをしながらも更に奥へ進む青娥。
入り口から500mくらいに来たところで、今度は本格的な便意を催すようになった。

「まだ奥に続いてるみたいだけど・・・どうしようかしら・・・」

お腹を押さえてもじもじしながら、青娥は考えた。
腹具合は悪くなる一方で、これ以上進んだら漏らすのではないかと思うような奥への道が続いていた。
そもそもこの腹具合の悪さは何が原因なのか。ここの毒ガスは地下では胃腸に作用するようになっているのか。

とりあえず、青娥が奥に進もうとしたその時・・・


『誰ですかー! 看板無視して勝手に立ち入ってるのはー!』


洞穴の奥、厳密には入り口方向から聞こえてくる大きな声。
青娥がお腹を押さえながらしばらくじっと待っていると・・・

「はぁ・・・はぁ・・・あ、あなたですか・・・ううう・・・」
「声の主はあなたね・・・。というか・・・あ、あなた確か・・・」

約5分くらいして、入り口のほうからやってきたのはピンク髪の女性。
そう、地上の看板を立てた張本人、華扇だった。

「私は茨木華扇です。というのはおいといて・・・こんなところで何しているのですか青娥・・・」
「何ってこの奥に何があるか、確かめようと思って・・・」

華扇は入り口からノンストップで来た疲れもあるが、どこか様子がおかしかった。

「もしかして、あなたもお腹の具合が・・・」
「そうです・・・この奥から腸に過剰な刺激を与えるガスが発生するため、立ち入りを禁止しているんです・・・。あなたもお腹が痛くないですか?」
「そうだけど・・・ああだめ・・・」

カナや青娥が、そして青娥に注意しに来た華扇がそろってお腹を下し、おならを撒き散らした理由がこれで明らかになった。
しかし何故そんな腸に作用するガスが生み出されたのか、限界に近い青娥にはわからなかった。

「とにかく、ここにいたらいずれ限界を向かえます・・・は、早く外に・・・」
「だめ・・・私そんなに我慢できない・・・」

華扇は自らの便意を押して青娥に声をかけるが、青娥にはおならの連発で力が抜け、動く気力すらなかった。







ブーッ! ブッブリッブリュブリュブリュッ
「ああん・・・だめぇ・・・おならと一緒にうんちも出ちゃったぁ・・・」

再度大きなおならをぶちまけ、とっさにスカートごとお尻を押さえる青娥。
そこややがて微かな音とともに、太そうな塊がミチミチとスカートにいびつな形を生み出した。

ブブッブリブリブババッ!
「朝出なかったからいっぱい出るぅ・・・ふあああ・・・」

しばらくしてスカートをめくり上げるが、そこには青娥のむっちりとしたお尻、そしてそれを包む下着が茶色の塊でどんどん膨らんでいた。
臭いがガスによるものか彼女の便によるものか、あまりの臭さでわからないくらいだった。

ブリュブルブッブビビッ、ブビュルルル・・・
「私ももう・・・あっ・・・あああああ・・・」

青娥の決壊と排泄姿に感化され、華扇までも限界となり、緑色のスカートの中から嫌な音が鳴り響いた。
しかし修行として浣腸も用いている華扇には日常茶飯事なのか・・・

「太くておっきいうんち・・・おもらしできて気持ちいいです・・・」
「!? 華扇、今何て・・・?」

極太の便で下着をもこもこさせようともこの余裕。華扇の満足げな表情に、青娥は驚きを隠せなかった。
真面目で説教臭い仙人という話はよく聞くのだが、まさかこんな一面を持っていようとは・・・

無理もあるまい。華扇のこんな一面を他に知っているのは夢美のみ、つまり今の幻想郷には誰もいないのだから。



「青娥さん大丈夫かしら、それにさっき叫びながら入っていったピンクのあの人も・・・」

一方その頃、地上で穴の中をじっと見ながら、二人の心配をしているカナの姿があった。
掲示板の内容をよく理解しないまま参戦ですが、至っていつも通りですw

今回は茨歌仙1巻のあの看板が、私にはそっちのイメージしか浮かばないので利用しました(ちなみに2巻はまだ見ていません)。
ターゲットは夢時空のカナ、そして仙キュアこと娘々と久々の華扇です。

最初はいきなり娘々に洞穴に突入させるつもりですが、あらかじめ誰かに捜索させてから話を持ち込ませようと思いました。
その結果カナを選抜しました。決してネタが出ない訳ではうわなにをするやめ(ry
娘々を盛大に漏れさせるのはいいのですが、どうせなら仙人の同時参戦をさせようかと決め、後で華扇も追加しました。

もしかしたらあの毒ガスの中に、今も幻想少女のおならが混ざっているかもw
ぐう
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2012/05/01 13:46:12
更新日時:
2012/05/04 19:34:43
評価:
9/11
POINT:
590
Rate:
11.18
分類
産廃創想話例大祭
カナ・アナベラル
霍青娥
茨木華扇
おなら
スカトロ
お漏らし
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POINT
0. 30点 匿名評価
1. 30 名無し ■2012/05/02 02:38:28
良きスカでした。
3. 80 名無し ■2012/05/03 20:06:48
邪仙ちゃんマジ天使
そしてスカトロ祭りじゃ!
4. 50 NutsIn先任曹長 ■2012/05/06 10:01:47
良くも悪くも、いつもの安定したスカ話でした。
どうして誰一人、ガスマスクぐらいしなかったのだ!?
これをきっかけに、青娥と華扇が仲良くなったりしてね。
5. 90 名無し ■2012/05/07 21:08:59
スカ再臨の時代はまだか!
6. 90 んh ■2012/05/09 21:38:06
 ぐうさんの作品大好き(特に綿月)なんですが、なんというかあまりに完成された様式美なのでコメントしにくく感じてました。やっぱり漏らす時の効果音の使い方とか、すげえなと思います。

 なにかコメント言い足すならば、もうちょいカナを使って欲しかったなあと。多分空前絶後の組み合わせなので、もっと娘々や華扇と絡んで漏らして欲しかったように思います。カナが漏らした後の描写ももっと欲しかった。
7. 70 紅魚群 ■2012/05/11 17:25:13
本来の設定なんて気にしてたら、スカなんて書けやしない!作者の嗜好が素直にわかりやすく伝わってきました。ここで大切なのは、そういった想像力なんでしょう。というか看板にはタイトルのように書いとくべきだったよ華扇ちゃん!
あえて言うならもう少し話の展開に深みがほしかったです。穴の中にはガスだけじゃなくて、もっと意外な物があったりとか。
8. 40 あぶぶ ■2012/05/23 19:15:41
ここまでスカにこだわるとは……いったい幼少期に何があったんですか?
カナのお尻はポケットティッシュでどうにかなる次元を超えとるがなw
9. 60 名無し ■2012/05/28 07:15:30
一切ブレないぐう氏のスカトロへの思い。
冗談抜きで尊敬しています。
10. 50 pnp ■2012/05/28 20:33:38
 本当にあなたは揺るがない。
11. フリーレス ぐう ■2012/07/04 15:04:36
レス返しが遅れてすみません、というかこの作品のレス返しをとっくに終えてたとばっかりw

>名無し(1)さん
ありがとうございまスカ。

>名無し(2)さん
邪仙だって、その気になれば、天使になれるさ!

>先任曹長さん
ガスよりもひどい臭いがあちこちでするものですから(大的に)。鼻が慣れたのかも。

>んhさん
確かにカナをもう少し使えばよかったです。

>紅魚群さん
いや、本当に奥にはガスがあるだけですよ? いや本当ですってw

>あぶぶさん
そこをあえてどうにかなるのが便想郷クオリティ!
>幼少期に何が
知ーらない知ーらない クックックックック・・・

>名無し(9)さん
ありがとうございます。
好きなものに関しては徹底的にいくのが私の主義なので。

>pnpさん
全員達成まで揺るぐことはないです。
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