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『森のほのぼの』 作者: ギョウヘルインニ
ある日の空港にて
「渡航目的は? マリサ キリサメ?」
「ほのぼのだぜ!」
入国警備官は特に問題は無いと思い判子を押しました。
「渡航目的は? レイム ハクレイ?」
「……きっと、観光よ」
入国警備官は安心してパスポートに判子を押しました。
「渡航目的は? 早苗さん」
「これですよこれ」
早苗さんは手でお金のマークをしました。入国警備官は、赤面しました。
そういうわけで、3人はノルウェーに来たのです。魔理沙の直感で、ほのぼのはノルウェーに来ました。きっと、美しい自然の多いこの国特に森にならたくさん”ほのぼの”が、在るはずなのです。
「まずは先立つもの軍資金だな」
魔理沙は早苗さんに携帯電話を持たせました。これで、現地人とコンタクトを捕って釣り早苗さんで美人局をするつもりなのです。
「これですね? これ」
早苗さんはうれしそうに手でお金のマークをしました。取り分が魔理沙3、霊夢1、早苗さん6だったからです。
「そうだぜ」
早苗さんは、適当に携帯電話をいじって現地の出会い系サイトに登録しました。もちろん女性完全無料制度のところです。
程なくして、メールが早苗さんのところに届きました。
”俺、出稼ぎセルビア人! 君みたいな大和撫子探してたんだ今すぐ会わない? お金とかたくさん持ってるよ!”
早苗さんは無視することにしました。出稼ぎ労働者がそんなに金を持っているとは思えなかったのです。そんなセルビア人のメールを読み終わるとまたすぐにメールが来ました。
”おれ、金持ちベラルーシ市民の友達! アンタみたいな日本美人探していたんだ今すぐあわない?”
さっきと同じ奴のようです。早苗さんはため息をひとつ吐いて、正攻法に出ることにしました。駅前にたってキャッチセールスです。
「台湾美人は要らんかね? 日本人と違って変に法律とか知らないぜ!」
魔理沙は早苗さんの身分を偽って大きな声をだして駅前で、早苗さんの春を売っていました。もちろん、客の男は路地裏に連れ込んで美人局です。すぐに、変態という程でもないおじさんが客になりました。
「おい、ジジィそこに跪くんだぜ」
おじさんは、早苗さんにうきうき気分で連れられて路地裏にバタフライナイフで威嚇する霊夢がいたのです。
すぐに美人局だと気付いたおじさんは、逃げ出そうとしましたが後ろにも霊夢が薙刀を持って構えていて逃げられませんでした。
おじさんは怖くなってその場で漏らしてしまいました。履いているデニムのズボンを濡らし、震える手で差し出した高額紙幣もズボンのポケットに入っていたので濡れてしまいました。近くに居た霊夢は差し出された紙幣を受け取りませんでした。
「汚いわ! どうするのよ」
霊夢は嫌がりました。そして、小便で饐えた臭いにする紙幣を持ったおじさんの手を薙刀の石突で払いました。思わずその衝撃で紙幣を落としてしまい、おじさんの手は粉砕骨折です。
「え? 霊夢さんいらないんですか?」
「いらないんじゃない汚い」
「じゃあ私が貰います」
濡れた紙幣に付いた砂を払いのけて早苗さんは紙幣をポケットにしまいました。
「その手で私にさわらないでね」
霊夢は心底侮蔑の表情で早苗さんから離れました。
「で? どうするんですこのおじさん」
「とりあえず、土かけてあげるぜ」
おじさんに路地裏になぜか良くたまっている砂をかけて隠し、三人は軍資金ができたので森に行ってみることにしました。
それから3時間後のことです。森の入り口まで来た三人は乗ってきた来たタクシーの運転手にさっきの紙幣を渡しました。和風美人早苗さんに尿の臭いのする紙幣を渡された運転手はなぜか赤面しておつりを間違えて渡しました。料金より高いおつりです。運転手さんはそういう趣味の人で勘違いしちゃったんです。
「森に着いたぜノースフォレストだ」
「……北の森ね」
「ちょっと、寒いですね残雪が残っています」
「ところで森まで来たけど具体的にどうするつもりなのよ?」
この冒険に来る前に霊夢はただの観光だと聞いていていました。ところが、成田に来たときに突然ほのぼのだと言われました。既に後には引けないので、具体的には何も知らされずここまで着ていたのです。
「簡単なことだぜ、森に火を放って植物が溜め込んだほのぼのを放出させるんだぜ」
「ほのぼの効果ガスガスガスですね」
「よし、早苗! 例のぶつをだせ」
この冷涼した大地にほのぼのの花が咲くのはもう秒読み段階です。早苗さんは密輸してきたどこでも擦って火がつくマッチをお尻の穴から取り出して、火を近くにあった杉の木の枯れたよう燃えそうな枝に移しました。油分を多く含んだ枝は、パチパチを音を立てて燃えます。近くのほかの木にも延焼して火は瞬く間に広がります。
熱で膨張した空気が3人当たりました。
「来たぜ! コレだぜきっとほのぼのの前兆だぜ!」
「アンタ、コレって放火よ」
「何言ってるんですか? 霊夢さん私が優雅につけた火のどこが放火なんですか?」
赤い火の光に照らされて、魔理沙はほのぼのしたと勘違いして、早苗さんは事の重大さに気付かず自分の火が優雅に燃え広がるのを楽しむ危険思想を前面にだしていました。優雅と付けばなんでも正義だと思っているのです。
さらに火は燃え広がります。どんどん、木々を飲み込んで森に広がりました。拡大する火は、森に住んでいる生き物には大敵です。あちこちで、獣の絶望する鳴き声や、巣に残してきた雛を心配する鳥の親たちが悲しい声で鳴きました。
「獣が! 生き物が泣いてるわ! 二人ともこんなことをやめて火を消そうよ」
どんどん、進む悲劇と火災で霊夢は普通に良心の呵責に耐えられず言いました。
「何だ? 霊夢お前は、今更どうしたんだ? もっと燃えなきゃほのぼのが顔を出さないぜ! おい! 早苗! もっと、早く燃えるようにしろ」
「わかりました! でもわかっていますよね」
「ほら、コレだろ!」
魔理沙は先立つもの札束を取り出して、早苗さんの足元に投げた。魔理沙銀行券1000000000000000000000000000000円札である。
「さすが、魔理沙さん優雅にわかっていますね」
「違うぜ! ほのぼのわかってるんだぜ」
早苗さんの都合の良い耳には何も聞こえなかったのか、背嚢に隠していた火炎放射機を取り出して燃えている森に向かってさらに優雅に火を放ちました。
既にかなり燃えている森全体には余り大きな変化がありません。しかし、目の前に大きな火柱が上がったためなんだか火が一気に大きくなった気がして魔理沙と早苗さんは満足です。
その中で、赤い火に照らされているのにもかかわらずに霊夢は一人青白い顔をしていまいた。完璧な犯罪、これってもう完全なテロ行為だと一人思っていたのです。
「ヒャハァハァハァはははははははは! 燃えてるぜ! たくさん燃えてるぜ! もっとだ! 早苗もっとだ! もっと燃やせ! これだけ燃えれば耐えられなくなったほのぼのやつから顔を出すぞ!」
「お金! お金! お金! 優雅な生活!」
完全にほのぼのと優雅に依存している二人に戦慄した霊夢は逃げ出そうとしました。コマンド逃げるです。LボタンとRボタンをずっと押します。
「おい、そこに硬直して後ろを向いてる霊夢どうしたんだ楽しもうぜ!」
「霊夢さんどこに行くんですか?」
逃げられません。
「ちょっと、お腹が空いたから食料量販店に行こうかと思ったの」
「食べ物ならありますよ」
霊夢は露骨に嫌な顔をしました。逃げられなかったことよりも、早苗さんがさっきの紙幣を触った手でビニールに包まれていますが菓子パンを背嚢から取り出したからです。ちなみに火炎放射機と一緒に無いって居たので、少々燃料油の臭いが移ってしまっています。
「よし、霊夢良かったな。早苗が解決してくれたぞ」
「……今、お腹いっぱいになったわ」
「あ、いらないんですね。そうですか」
早苗さんは霊夢が嫌な顔をしたのを見て察しました。早苗さんは特に感慨もなく自分で食べることにしました。それを見た霊夢は心底気持ち悪そうな顔をして、実際に取り返しのつかない火災と汚い手のせいでその場に座りこんでストレスで吐いてしまいました。
「おい、霊夢大丈夫か? いきなり吐いて、それってもしかしてほのぼのしたのか?」
霊夢は首を振って答えました。それから、無言で吐瀉物に土をかけました。飛行機の機内で食べてとても美味しかったリゾットが今では半分以上消化されてどろどろです。
「大丈夫ですか? 霊夢さん背中さすってあげましょうか?」
「近寄らないで! 触らないで!」
霊夢は心配して背中を摩ろうとする早苗さんの手に土を投げつけました。
「ああ、そうですか。霊夢さんはそうなんですね」
早苗さんは土をかけられ、心配していた表情からとたんに無関心になりました。そして、火をつける行為に戻ったのです。
一方魔理沙は腕を十字架のように広げて全身に熱い熱風を受けて居ました。熱風をほのぼのと勘違いしているのです。まるでそれはオスの蛾が火をメスと勘違いして飛び込むのと一緒です。魔理沙は切ない表情をしていました。でも、特には意味はありません。
「ほのぼの! 私はここにいるぜ! 熱いだろ! 私が助けてやる! さあ来い!」
偉大な預言者のように魔理沙は言います。森のほのぼのにこの熱意が届けばきっと助けを求めてくるでしょう。←意味が分か”らな”です。日本語”むずかし”です。←謎の外国人
そして、とうとう来たのです。銀色に光を放つ防火服に身を包み、ステンレスの光を放つ筒と、ゴムと布で出来たホースを持って着たのです。やつ等です。大勢のやつ等がけたたましいサイレンの音とともに現れました。
やつ等は森に向かって大量の水を高圧力で放水しました。しかし、とても大きな火は消えるどころかさらに増していきます。それでも、懸命に火を消そうとするのです。
「ちょっと、何をするんですか?」
灯油を撒いていた早苗さんがやつ等に詰め寄ります。たとえやつ等に火を消す力が無くても、小さな芽だと考えやめさせようとしました。
「なんだお前が火を点けたのか! とんでもない娘だ」
「ちょっと! 何するんですか!」
早苗さんがやつ等に抗議していると、騒ぎを聞いて駆けつけた駐在につかまってしまいました。
そんな、騒動の中今度は水を大量に積んだヘリコプターが何度も空から散水しました。今度は効果が有ったらしく、火の勢いは次第に弱まっていきます。
魔理沙は消えて行く火とともに水を浴び全身びしょ濡れで、呆然と立ち尽くしています。濡れていてわかりませんが泣いているんです。
拘束された早苗さんは、尋問されて主犯はあそこで呆然としている魔理沙だと簡単に白状しました。司法取引におおじた格好です。
すぐに、二人の屈強な正義の男に魔理沙は肩を掴まれ拘束されました。
魔理沙は特に抵抗しませんでした。この国の森にはほのぼのは無く夢破れた気分でどうでもよくなっていました。
しかし、拘束されて着ていた移送車に乗せられそうになった時のことです。
「おい! あいつも仲間だぜ!」
一人だけ現地の人に、助けられ毛布を貰い暖かいココアを飲んでいた霊夢を見つけた途端に大声で言いました。近くで心配していた現地の人は、一遍して憎悪して霊夢を拘束してしまいました。
焼けてしまった森、いかれた邦人がノルウェーまで来て火を点けて放火した。色々国際問題になりそうです。が、三人が拘束されて乗った移送車の窓から見えた大量の放水と熱によって出来た虹はほのぼのしているように魔理沙の眼には見えたのでした。
青森のお母さん、ギョウヘルインニは今日も産廃に投稿したよ。何だろうね、とりあえず土をかけたくなるんだ最近。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2012/05/03 17:46:41
更新日時:
2012/05/04 02:49:23
評価:
8/10
POINT:
760
Rate:
15.70
分類
ほのぼの
誰も死なない
魔理沙
霊夢
早苗
吐いてる霊夢に欲情しちゃいましてね……
霊夢の吐瀉物を手に掬って温度を確かめ安心しているところまで考え、やめた
前にコメントしたのでフリーレスで