Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『立ち入ってはダメな場所』 作者: ぐう

立ち入ってはダメな場所

作品集: 3 投稿日時: 2012/05/09 16:51:40 更新日時: 2012/05/10 01:51:40 評価: 3/6 POINT: 280 Rate: 10.17
「ふーむ、今日はなかなかいいネタになるような話がないですねぇ」

緑豊かな幻想郷の草原、その上空で腕と足を組みながら考えごとをしている文。
今日もまた、自身の文々。新聞のネタのため、幻想郷の隅から隅まで飛び回っていた。

しかしあちこち回ったからといってそれに見合ったネタが入るとは限らず、今日の収穫はいまひとつだった。

「時間が経てば同じ場所でも何か話題になるようなことがあるかもしれないですね」

だからといって、ネタがないから次号は休刊、なんて訳にはいかなかった。
新聞の業績なら天狗の中でもトップクラス、ここで休刊などしていたら他の天狗の新聞に引けをとってしまう。
特に最大のライバルであるはたてには負ける訳にはいかない。文は再びどこかに飛んでいった。

「なんて、そんな都合よくネタが出現するなら苦労しないですよね・・・。ん、あれは?」

再度飛び回れど、やはり簡単には見つからないネタ。
しばらく飛んでいると、とある森の前でたたずんでいる少女の姿があった。



「はたて、そんなところで何を?」
「あら、文じゃない」

森の前にいたのは、文の最大のライバルである新聞記者のはたて。
ネタ出しか単なるプライベートか、何にせよこんなところで見かけるのは珍しかった。

「こんなところで出くわすなんて珍しいですね。でも今回の新聞も負けませんよ」
「それはこっちの台詞よ。それより文、あんたはこの森にある『祟りの社(やしろ)』って知ってる?」
「噂では聞いたことありますけど、それがこの森の中に?」

いつものようにライバル意識が延々と続くかと思いきや、突如はたては話題を切り替えた。
『祟りの社』、文も確かめに行ったことはなかったが、存在は他の天狗たちの噂で聞いたことがあった。

何でも遠い昔に妖怪か悪霊の犠牲になった人間たちのうらみが、その社に強く残り、今ではこの森そのものに誰も立ち入らなくなったという話を・・・

「特に絵や写真など、その社を何らかの形で写した者は祟られるそうよ」
「何でまたそんなことで?」
「それは私も知らないわよ。ボロくなった自分たちの場所が明かされるのが嫌じゃないの?」
「それではたては、もしかして念写するつもりなんですか?」
「最初はそのつもりだったわ、呪いだか祟りだか知らないけどばかばかしいと思ってね。でもここに来た途端、森の奥から強い何かを感じて立ち入るのが怖くなってきたのよ・・・」

どうやらはたては、噂の社を新聞のネタにするつもりだったらしい。
しかしここに来て、怖気(おじけ)ついたようである。

「だらしないですねぇはたては。何なら私が直接撮影してきて、真相を確かめてきますよ」
「ちょっとやめときなって文、あんた他のみんなの噂聞いてないの?他のみんなも今の私みたいに恐怖を感じてやめたそうなのよ」
「だからこそ行くんです。新聞記者ならこれくらいの覚悟はないと話になりません」

はたての静止を聞く様子はなく、文は祟りを信じるか否か問わず森に入るつもりのようだ。
良く言えば勇気あるが、悪く言えば無鉄砲といったところか。

「・・・私は忠告したからね。呪いだか祟りだかが本当にかかっても知らないわよ」
「ふふん、私たちは妖怪の中でも上位の天狗なんです。そこで何があったかは知りませんが、人間の霊の祟りなんてたかが知れてますよ」

はたての再三の忠告をものともせず、文は森に入っていった。





「あやや、確かに肌にひしひしときますね・・・」

見栄を張って森に入ったのはいいが、いざ入ってみると呪いだか何かの影響か、肌を刺すような気を文は感じた。
はたてや他の天狗たちが退いたのはこれが原因なのだろうが、強気な文は足を前へと進めた。仮に祟られようものなら、霊夢に祓ってもらえばいい。その程度の軽い気持ちだった。

「うっわぁー、これはひどいですねー」

更に森の奥へ進むと、ほとんど瓦礫のように柱や屋根が崩れており、かつての面影をまったく感じさせない朽ち果てた社が現れた。
魂が飛んでなければ、ここにいた人たちを襲った者たちの姿もない。文以外の生物の存在がまったく感じられなかった。

「肌にビリビリきますね・・・これが彼らのうらみによるものなのでしょうか・・・」

森の入り口の時点で感じた気は、ここに来た途端に急激に強くなり、まるで弱い電流のように肌全体にはしった。
しかし本来の目的のため、文はカメラを取り出して社に向けた。もし撮影すれば祟られるという話なのだが、それが本当かどうかはこれでわかるはず。

カシャッ

多少の不安はあったものの、文は覚悟を決めてシャッターを切った。
早速現像された写真がカメラから現れたが、写っているのは社と周りの景色の至って普通の写真だった。

「さて、はたて達の話では祟られるという話ですが・・・」

写真を眺めて少しすると、文は目を鋭くして辺りを見回した。
どこからどのような形で祟りがくるのか、身を以て確かめるつもりだった。

「・・・・・・」

しかし身構えて何分待てど、文の身体には何ひとつ変化は起こらなかった。
変化があるとするならば、身体に感じる外気がやたらひんやりするようになったことだった。

「・・・何も起こりませんね、単なる噂に過ぎないのかしら」

結局10分何もしないで待てど、文の身体に何の変化も起こらなかった。
所詮は根も葉もない噂話、仮にこれから祟りがこようともどうってこともなさそうな気がした。





「っ!?」

骨折り損のくたびれもうけだったところで帰ろうとしたその時、文は金縛りにあったかのように身体が動かなくなるのを感じた。

「何これ・・・? ふんっ! くっ!」

文はこの状態から開放されようと必死に身体を揺するが、まるで全身が石のようにびくともしなかった。

「まさか・・・これが祟りだっていうの? 身体が・・・動かない・・・」
ごろっぐりゅりゅりゅりゅ
「ひっ!?」

身動きがとれずに戸惑っていたその時、文を更に追い詰めるカウントダウンの音がお腹から鳴った。
この辺りの空気はやたらひんやりとしていたが、お腹の下りはそれによるものだった。

ぐりゅりゅりゅ・・・ぎゅるるる・・・
「どうしてこんな時に限って・・・! うううう・・・」

山登り、謎の花、そして寒い中での新聞配達。お腹から聞こえるこの音の行き着く先がどれだけ恐ろしいか、文は過去の経験から十分にわかっていた。
ここは屋外である以上、そして過去の悪夢を断ち切ることができる方法があるとするなら、それはここで野糞をすることだった。

「せめて身体が動けば・・・このお腹の痛みくらい・・・」

だがそれは身体が動けばの話で、下着をずらすことはおろか身動きひとつとれない文にはそれは不可能な話だった。
『人間の祟りなんてたかがしれている』・・・軽々しく言った自分の一言が重くのしかかった。


ぐごろっごろごろぎゅるるるっ!
「んひっ! ああっ! くうううっ!」

身動きがとれなくなって何分が経過しただろうか、文のお腹からは時間の経過に比例して激しい音が響くようになっていた。
たかをくくったことは後悔しているが、そう何度も漏らすなど断じてしたくなかった。

「あうっ! はあんっ!」

したくない文に対し、彼女の身体は確実にカウントダウンが進んでおり、下着越しに肛門はひくひくしていた。
同時にお産ほどではないが激しい陣痛が起こり、文に覚悟を決めさせようと宿便が出口に向かってゆく。

「うう・・・」

これ以上は本当に耐えられない、限界を感じた文は目に涙を浮かべながら・・・

「ごめんなさい私が悪かったです! 写真は破棄しますから許してください!」

と、辺りに響くような涙声で必死に叫んだ。
誇りの高い天狗である彼女が、泣きながら必死に謝って姿。それは偽りではない本気の詫びだった。

ドサッ
「きゃあっ!」

するとそれが通じたのか、びくともしなかった文の身体の拘束が解け、文はそのまま地面に倒れた。
限界まで耐えていたのと、倒れた拍子にお腹がもろに地面に激突し・・・








ブリュッブリッブリリリリイッ!
「や・・・やっと動けるのね・・・。でも・・・ふあああ・・・・」

尻を高く見せるうつ伏せの姿勢で倒れたことにより、黒いスカートの中の下着は丸見え。
限界に近づいてひくついていた肛門は力を失い、下着に軟らかそうな茶色の物体を吐き出した。

ブリッブリュブリュッ、ブビッブリブリブリ・・・
「うんち・・・またパンツにうんち漏らしちゃうなんて・・・んんっ」

祟りをなめてた自業自得の結果がもたらした、4度目の悪夢。軟らかくて鼻を曲げる悪臭の物体が、お尻にどんどん密着を広げてゆく。
後ろから見れば文の下着はもっこりと膨らんでおり、誰が見ても大きいのを漏らしたのがわかるくらいだ。

「文ー、あんた本当にやめときなさいって! さっき博麗の巫女に会ったけど・・・うっ臭い!」
「はははは・・・はたて、私またやっちゃいました・・・。祟りをなめてました・・・」

心配になって後をつけてきたはたては、文の致した姿と鼻を曲げる悪臭に驚いた。
ちなみにはたてが言おうとしていたのは、かつて霊夢や祖先たちもここのお祓いに何度も訪れたがダメらしく、絶対に立ち入ってはいけない場所だということだった。

しかし祟りで身動きがとれなくなり、腹を下して事後の文には既に遅かったのだ。
致した文も、それに言葉が出ないはたても、文のカメラから出た写真が知らずのうちに消えていたことに、この時はまだ気づかなかった。
今回は久々のあややです。妖怪の祟りならよく聞く話ですが、逆に妖怪が祟られるってのも面白そうだなと思い、こんな話となりました。
私は祟りだの心霊写真だのその手のは苦手です。怖いったらありゃしないw

ちなみに今回文が立ち入ったお社は、以前夏祭りで幽香とリグルが立ち入った場所とは関係ありません。
そしてこのお社がある森の入り口には、茨歌仙の間欠泉のような安全対策の看板が設けられるようになりました。
ぐう
作品情報
作品集:
3
投稿日時:
2012/05/09 16:51:40
更新日時:
2012/05/10 01:51:40
評価:
3/6
POINT:
280
Rate:
10.17
分類
射命丸文
スカトロ
お漏らし
簡易匿名評価
投稿パスワード
POINT
0. 60点 匿名評価 投稿数: 2
1. 70 NutsIn先任曹長 ■2012/05/10 13:14:38
便想郷ではスカが絡むと、博麗の巫女でも太刀打ちできない強固な呪いができるのですねぇ……。

高慢ちきな文の、泣き叫んで詫びを入れながらの着衣脱糞、最高です!!
3. 70 名無し ■2012/05/11 04:52:18
文のくそみそ撮影というわけか
4. 80 んh ■2012/05/12 23:14:42
珍しくお利口なはたてちゃん
しかし霊夢でも太刀打ち出来ないとは、恐るべきお漏らしの祟り
6. フリーレス ぐう ■2012/06/09 20:41:52
>先任曹長さん
こういった自業自得の話は自分も好きですね。
種族的にも文字通り天狗な文にはピッタリかなと。

>名無し(2)さん
(下着に)だ さ な い か

>んhさん
スカに絡むことには、原則幻想少女たちでも太刀打ちできません。
それが私のスカ作品の掟です。
名前 メール
評価 パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード