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『夢か現か幻か』 作者: エナジー

夢か現か幻か

作品集: 4 投稿日時: 2012/06/20 06:04:49 更新日時: 2012/06/20 15:04:49 評価: 6/7 POINT: 600 Rate: 15.63
夢か現か幻か
目に映るのは鮮烈な緑
天蓋を覆わんばかりにうねり広がる枝葉と人工の光
点在する窓に映るのは
丸く切り取られた漆黒の空間と
薄く光る青い星


暑い。ひどく蒸し暑い

宇佐美蓮子は額から噴き出す汗をぬぐい
シャツの一番上のボタンを外してタイを緩めた

足元は複雑に絡まる木の根と湿った汚泥に覆われている
その一部を指ですくい上げると
中にまだざらりとした葉の繊維の触感があった



この森、
事故で遺棄された衛星トリフネに造られた人工の森は
人の管理を離れた後も猛烈な勢いで新陳代謝している
床に落ちた葉は豊富な微生物によって分解され
あっという間に泥のようなものに姿を変える
その泥は再び根から吸収され木々の養分となるのだ


「また、ここかぁ」

何度目になるか
最初はメリーと一緒に鳥船神社の境界を越えなくては
たどりつくことが出来ない場所だったはずだ

しかし最近は、眠りに落ちるたびにここへ来ている
そして目が覚めると、もうトリフネにいた時のことは
おぼろげにしか憶えていない

何故ここへきてしまうんだろう
誰かが誘っているのだろうか
だとしたら、一体誰が?




蓮子は進み始めた
この森は来るたびに景色が少しずつ変化している
点在する窓もデザインは全て同一で目印にはならない
しかし、目指すべき場所は決まっている
何故か迷ったことも無かった

湿度の高さにたまらず帽子を脱ぎ
袖を捲り上げる
とめどなく流れる汗で湿ったシャツが肌に貼り付き
下着がはっきりと透けて見えるほどになっても
蓮子はかまわず茂みを掻き分け進んでいく

「もう少し、もう少しで…」
自分はどこに向かっているのだろう
そもそもこれは本当に夢なのだろうか
しかし、私は「そこ」へ行かなくてはいけない
行かなくては…

突然、木が途切れた
密度の高い森の中にぽっかりと開いた不自然な空間
奥に見えるのは朽ちた鳥居
その近くにはあいつが、
あいつがいる

蓮子は熱病に浮かされたような足取りでよろよろと
鳥居に近づいていく
その足元に鳥居から這い出た何かがぬるりと絡みついた




「あ…っ」
赤紫色の触手が右足の靴下に巻きつきうぞうぞと蠢いている
粘膜でぬめった肉茎の表面には血管の赤黒い筋が浮き
軟体動物か内臓のそれを思わせる

足が持ち上がらない
鳥居の影から伸ばされた肉茎は蓮子の足を絡めとリ
強烈な力で引き倒した

同時に何本もの触手が這い出てきて仰向けに倒れた
彼女の脛に巻きつき、両足を逆の方向に引きながら
Vの字に持ち上げる

「ああっ、は… や、やめてぇ…」
声とは裏腹に彼女の抵抗は微弱だった

触手になされるがまま足を押し開かれ
まくれあがったスカートから白い太股がこぼれる
流れ出た汗がいくつかの筋になって太股の表面を
垂れ落ちた

さらに何本かがスカートを巻き上げ
下半身が完全にあらわになった
空気にむわっとした彼女の体臭がまじる
汗にまみれた股間と、白いショーツ
肌に貼り付き半ば透けた生地からはうっすらとした
陰毛の茂みとその下の割れ目までがはっきりと見て取れる

「嫌ぁ…」
蓮子はここに及んでわずかに反応した
スカートの裾をつまんで股間を覆い隠そうとする
しかし触手はすぐに腕にも巻きつき彼女の抵抗を奪った

既に四肢は全て触手に巻きつかれ自由になるのは
胴体と首だけ
蓮子はその首を持ち上げ、触手が溢れ出す
鳥居の奥を見た

低いうなり声
鳥居の奥からあいつが出てくる
グリズリーのような体躯
蝙蝠のような羽根
ヒヒの顔
なにもかもが適当に、でたらめに組み合わされた怪物
地上にいる生物ではない
トリフネの中で研究され、生み出されたのだ

下腹からは無数の触手が伸び、
それが蓮子の体にうねうねと絡み付いている




と、その怪物の足元で何かが動いた
なじみのある声がする

「蓮…子…」

うつぶせになり触手の束に覆われているせいで
その身体は視認しづらかったが
あのブロンドの髪、体のそこここに
ボロ切れのようにまとわりついた紫色の服
あれは間違いなく…

「…メリー!」

気が、ついた
顔を上げこちらのほうを見る
メリーも全身を怪物の触手に絡めとられており
下半身はあの怪物にのしかかられていてよく見えない
自由になるのは首だけだ

魂が半ば抜け落ちたような顔
半開きの目は焦点が合っていない
髪の毛は乱れいくつもの房に分かれて
肩に、頬に、無造作にかかっている

口が僅かに開き、蓮子に何かを伝えようとする
が、声が小さすぎて蓮子には聞こえない
口の端から白濁した粘液がだらりと漏れ
床へ垂れ落ちた

そのとき、メリーの動きに反応したのか
怪物は突然彼女の胴体に絡みついた触手を外し、
太い腕で両脇を抱え上げ
全身を蓮子の眼前に晒した
まるで見世物にするかのように

「ひどい……」




かっての端整で、すらりとした彼女の面影は無い
白い躯は全身が泥と白濁した粘液にまみれ
破壊され、蹂躙され尽くしている

形の良い小さな乳房は怪物によって乳腺を改造され
まるでメロンかスイカのように
何倍にも肥大した肉塊に変貌して
胸からだらしなく垂れ下がっていた

花弁を模したような触手が乳首に吸い付き
乳汁をじゅるじゅると吸い上げる
隙間からは白濁した汁がこぼれ
身体に液体の筋をいくつも作っている

下半身はいっそう悲惨だった
粘液にまみれぐちゃぐちゃの股間に
一升瓶や消火器ほどもあるような
巨大な肉茎が出入りしている
怪物がそのグロテスクな代物を無造作に押し込むと
メリーの腹はそれにあわせてぼこりと膨らむ

メリーの子宮は
化け物に特殊なホルモンを注入されたことにより
まるで臨月の妊婦の如く膨れ上がっていた
しかし、本来中に納まるべき赤ん坊の姿は無い
その開いた空間には化け物の巨大な肉茎が
子宮口をこじあけずっぷりと納まっていた、


肉茎の先端から枝分かれした触手が
拡張された子宮の中で蠢き
襞のある滑らかな内壁を這いずり回る

それらはメリーの腹にミミズが何本も
のたくっているような畝を作った


メリーは生きたオナホールの如く改造され
怪物の性欲を満たす道具と化していたのだ




両の乳房を吸っていた触手が
ずるりと引き抜かれる
触手によって開発された乳首は黒く、大きく、
小児のペニスのようになって乳房から垂れ下がっていた

肉の花弁に覆われた触手の先端は注射針の如く尖っていて
小さな繊毛がたくさん生えている
あれで乳腺を一つ一つ刺激していたのだ

急に触手を抜かれた乳首からは
栓を開いたシャンパンの如く母乳が噴き出した

プシャァアアアアアアアア

「あはぁぁああああ!?」
強烈な射乳の快感が脳髄を揺さぶり
メリーはたまらず絶叫する

怪物は太股を下から持ち上げ、
M字に開脚させると
巨大な肉茎が出入りする性器を蓮子にみせびらかした

肉茎の表面には大きなイボが無数に生えていて
一つ一つが意思をもった生き物の如く蠕動している
肉茎が抜き差しされるたびイボは
膣壁に絡み付きその襞一つ一つにいたるまで
ひっかきまわし、しゃぶり上げる

彼女の膣口は醜く変形し
赤黒く変色してめくれあがった陰唇は
怪物が身体を揺さぶるとじゅぶじゅぶと卑猥な音を放ち
乳白色に濁った粘液を隙間から垂れ流した




怪物の動きが激しく、ダイナミックに変わっていく
身体を叩き折らんばかりに腰を振り上げ
メリーの真っ赤に腫れ上がった尻肉に
そそりたった肉の杭が勢いよく打ち込まれる

メリーは身体をのけぞらせ悶絶した
「ひっ、ぎぃっ! ひぐぅぅぅぅぅぅぅう!!」

その表情は想像を絶する苦悶と
幾度も連鎖する絶頂の波によって捻じ曲げられ
肉茎の先端が子宮の奥に叩きつけられるたび
白目をむいた
口からは泡に混じって声にならないうめきが漏れる

ずちゅっ ごじゅっ ぐぼっ じゅぶぶぶっ!

うめきに混じって、メリーが何かを呟いた
「もう」
「無理なのに」
「私…」

怪物が唸り声を上げて
メリーを壊していく

挿入の快楽を味わうかのような緩慢な動きは
発動機のピストンを髣髴とさせる
無慈悲で機械的な抽挿に変わり
終わりの近づきを予感させた

怪物はメリーの太股を掴み上げ
両側からおもいきり引っ張る
めりめり ごきん
股関節が外された

あの様子では恥骨も既にばらばらだろう
ただの緩んだ肉袋と化した彼女の下半身を
なおも怪物は激しく嬲りつづける

メリーの躯はがくがくと痙攣し
ブロンドの髪が怪物の動きにあわせ乱れ踊る


「オオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
雄叫びとともに
怪物が肉袋の中にありったけ精を放つ

ひときわ大きく身体を反り返らせたメリーの腹が
大量の精液で風船のように一気にふくらみ
しぼむと同時に接合部の隙間から噴出する

ぶっ
ぶじゅぅううう
ぶじゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる!

「何故、あなたを」
「呼んで…」
「しまったの…」

その言葉を最後に
メリーの自我は崩壊した





蓮子の脳内で千切れた記憶の歯車が噛み合わされ
火花を上げる

全て、思い出した
私は
わたしは
メリーを…




腕の傷が治ったころから、
メリーはどこか様子がおかしかった
授業中も、蓮子と会っているときも
まるで上の空でそわそわしている
そして時たま口にするのだ
「行かないと…」


「どこへ?」と聞き返しても、メリーは
口を濁すだけ
そんな事が何度か続いたある晩
蓮子は、まるで夢遊病患者のように
鳥船神社に向かって歩いていくメリーの姿を見つけた
彼女はあれからも一人でトリフネに通っていたのだ

正気を失ったかのような様子のメリーを追い
境界に飛び込んだ蓮子は、見てしまう
彼女が、あの怪物と会っているのを

怪物と遭遇したメリーは何故か
全く恐れる様子も見せず
服のボタンを外し
スカートの裾を持ち上げる
下には、何も穿いていない

怪物のほうも以前のように襲い掛かってきたりはせず
メリーの眼前に立ち尽くしていた

「おいで」
彼女が言うと
その股間を、薄いブロンドの茂みの下を
細い触手が這い回り優しく愛撫しはじめる

くちゃ くちゃ くちゃ

触手に触れられる前から、
彼女の性器は愛液で濡れそぼっていた

ブラジャーもつけていない
服の上からでも乳首が勃起しているのが見て取れる
ボタンを開きくつろげた胸のすきまから
何本かの触手が入り込み
乳首をしごきあげこねまわす

「あっ、んん、はあぁぁ」

メリーの口元が緩み
恍惚のため息を漏らす
彼女は、蓮子が見たことも無い女の顔をしていた




ああ、メリー
あなたは


蓮子は、以前からのメリーの不審な様子を
思い出していた

授業中何度もトイレに中座する
そう混んでもいない電車の中で
手すりに身体を押し付けもじもじしている

不審な様子の彼女が立ち去った後、
椅子や床に水滴が垂れた跡が残っていることもあった


あれは
あれは
もしや


蓮子の中にいくつもの感情が湧き上がる
恐怖
怒り
嫉妬

何故、あんな化け物と
何故、私に一言も話してくれなかったのか
何故、あんな顔を

私と会っているときにも決して見せなかった
あんな表情を!!

蓮子は叫んだ
力の限り

「メリィィィィィィィ!!」
「そいつから
離れろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお」

蓮子は足元の石を掴むと
しゃにむに怪物に飛び掛った

叫びに虚を突かれて、動きがとまった怪物の顔面に
石を思い切り叩きつける
ぐちゃっという嫌な音

メリーの絶叫
怪物の雄叫び
怒りと興奮で真っ赤に染まった蓮子の視界に
怪物の太い触手が映る

それは鞭のようにしなり蓮子を打った

「がはっ…」
蓮子は触手の一撃に弾き飛ばされ悶絶する
腹を打たれたのだろう
内臓が全てそっくりかえったかのように痙攣し呼吸が止まった
苦しい。息ができない
声が…

地に倒れ伏した蓮子に追い討ちをかけんと怪物が歩み寄る


それよりも早く
メリーが、蓮子の身体に覆いかぶさった
「逃げて。蓮子」
「私はもう戻れないかもしれないけど」

「あなただけは」




意識が、混濁し
記憶が途切れる

私だけが現実に引き戻されて
彼女は境界の向こう側に取りのこされ
怒れる怪物の慰み者になったのだ

それからだ
寝ている間、トリフネに飛ばされるようになったのは
メリーは無意識のうちに
力を使って私をトリフネの中に呼んでいたのだ

曖昧な意識の中で
私は何度もメリーを助けようとした
けれど駄目
もう怪物は決してメリーを離さない
夢で会うたび
凶暴になった怪物の腕の中で
メリーは服を剥ぎ取られ
乳首を嬲られ
股間を引き裂かれて
だんだんモノになっていく

メリーの力が弱まってくると
私は夢の中で記憶を維持することが出来なくなった
メリーを助け出すどころか
目的すら忘れて簡単に怪物に捕まってしまう

そして、今
私を現実の世界に戻すことすら不可能になった

メリーの自我の消失とともに
私も夢の中の住人になったのだ






子孫を残せぬキメラの宿命は
怪物の野生の精神に
ことさら深い絶望と性交への執念を植えつけた

事故による一時的な電源の消失で
自由の身になった怪物は
麻酔銃を撃ち込もうとする研究員を踏み潰し
女性の研究員が居ると見るや
手当たり次第に捕らえて己の性欲を満たさんとした

だが人間の雌はあまりにも脆かった
肉棒を突きこみ身体をゆすりあげると
彼女達はすぐに口から内臓を噴き出しばらばらに壊れてしまう

何度かの「失敗」と試行錯誤の後
怪物は次第に獲物を生き延びさせ
長く楽しむやりかたを学習していった

トリフネ内に取り残された女性を
くまなく蹂躙し尽す頃にはその手管は洗練を極め
メリーもまたその虜にされてしまったのだ




そして今、怪物の旺盛な性欲は
メリーを犯し尽くしてなお膨れ上がるばかりだった

満たさなくては
早く
この疼きを
あの女で


絡めとられたまま一部始終を目撃した蓮子の目は
驚愕と絶望で見開かれ、もう涙すら流れない

だがそんな様子に構わず
怪物は無慈悲な侵略を開始した

押し広げられた蓮子の股間に触手が群がる
先端に大量のイボイボがついた触手が
ショーツの上から陰唇のヒダに沿って股間をなぞり、
クリトリスの膨らみにイボイボを擦りつけた

触手の表面から分泌される粘液が
クロッチから染みこんでいく

それは粘膜に触れると
皮膚の何倍もの速さで体内に吸収された
粘液に含まれる媚薬成分は瞬く間に血流に乗って全身をめぐり
蓮子の股間を鋭い痺れと痒みが襲う

「がっ、ひうっ!?」
思わず腰を跳ね上げると、会陰の肉襞がショーツと擦れ
クリトリスが勃起していく感覚が鋭敏に伝わってきた

「ああんうぅう!?」
「やっ、あそこ、あそこがぁぁあ!!」
くすぐったさと快感が複雑に混ざり合い
蓮子の脳髄を浸していく

さっきまでのメリーのそれとは比較にならないほど
やさしく、しかし執拗な責め

絶望と裏腹の快楽の中で
蓮子もまた、自分を捨て怪物の責めに堕ちていく





私のせいでメリーは壊れてしまった
再びトリフネへ来るべきではなかったんだ
彼女は最初反対していたのに

怪物とメリーが一緒にいたときも
あんな軽率な真似をせず、
現実の方で押し止めていれば

しかしもう遅い
何もかも手遅れだ
何もかも自分のせいだ

こんなに辛いなら
苦しいなら
いっそ、壊れてしまおう
自分から

そうすれば
楽になれる
この苦しみから
開放される…





既に彼女の陰唇は激しい陵辱の予感にヒクつき
膣奥から溢れ出した蜜が触手と絡み合って
ぴちゃぴちゃと音を立てた

襞をなぞりあげる触手の動きに合わせて腰をくねらせ
その快楽を下半身全体にいきわたらせる

くちゅ くちゅ くちゅ くちゅ

蓮子は幻視した
先のメリーと怪物の激しい性交を

幾度も繰り返される抽挿の果てに
どす黒く変色し限界まで押し広げられた肉の襞が
肉茎の動きにあわせ別の生き物のように収縮する様を

「あっ、あは」
喘ぎが漏れる
再び瞼を開けると、シャツと下着、二枚重ねた布の上からでも
屹立する乳首の2つのしこりが
はっきりと見て取れる

発情した蓮子はシャツもキャミソールも引き剥がし
自ら乳首を愛撫したいという欲求に駆られた

しかし両手は依然として太い触手にがっちりと捕らわれている

切なげに上体を揺らすたび
感度が何倍にも増した乳首に下着の布地が絡みつき
いっそう焦れと欲求不満を拡大させた


ああ、早く
その太いので、
私の中をかき回して
引き裂いて
ぐちゃぐちゃにして壊してよ

私も、メリーと一緒になる
メリーと一緒にされるのだから

だから早くぅ…


そんな蓮子の心情を理解しているのかあざ笑っているのか
ぷっくらと膨れたその2つのつぼみに
細い紐のような触手が巻きつく

触手はとぐろを巻くように乳首全体を押し包むと
繊細な動きでしごき始めた

「いっ、あ… 乳首、乳首がぁ」

蓮子の息遣いがどんどん荒くなっていく

触手の粘液と股間から溢れる愛液で
ショーツについた染みはついに股間全体を覆うほどまで大きくなり
布で受け止めきれない分は雫となり、あるいは
太股にいくつもの液体の筋を作って地面に垂れ落ちた

濡れ透けた下着は
限界まで勃起したクリトリスを、
我慢汁を垂れ激しい陵辱を求めてわななく陰唇を、
はっきりと浮かびあがらせた


別の角度から先端を刃物のように尖らせた触手が数本股間に近づく
触手はショーツの縫い目の部分に刃を押し当てると
一回の動きで綺麗に両断した
今や体液のヌメりで身体に張り付くだけとなったその布切れを
股間を責めていた触手が引き剥がす

蓮子の体液を存分に吸い込んだそれは
未練ありげにねっとりと液体の糸を引いて身体から離れた

最初は一本の筋にしか見えなかった性器の溝は今や腫れ上がり
はみ出した陰唇が食虫植物のように妖しく艶めかしい彩を帯びて
てらてらと濡れ光っている


そこに新たに一本の触手がにじり寄る
それは小児の腕ほどの太さをしており
先端はまるで人間の陰茎を模したかのようなデザインをしていた
しかしそのカリ首のあたりには蠕動する吸盤が
びっしりととりついており
亀頭にあたる部分からは細い紐のような触手が飛び出して
粘液の雫をしたたらせながらうねっていた

怪物は触手の腹をしならせると勢いをつけて一気に
濡れそぼつ肉穴の奥まで突きこんだ
緩みだした子宮口が亀頭に叩かれ
粘膜と粘膜が激しくこすれあう

じゅぷりゅりゅりゅ!!

「ひあううぅううううう!?」


限界まで引き絞られた弓
まるでそこから放たれた矢のように
快楽の奔流が背骨を駆け上がり脳髄に突き刺さる

全く未知の快楽体験は
蓮子の身体を激しく震わせいきなり絶頂に導いた

反応で肉襞が締まり白濁したイキ汁が隙間から絞り出される

ぶちゅうううううう!!!

「あぐっ!? あっ、ぎぃぃぃぃいいいいい!!」」

しかし蓮子の反応に構わず触手はすぐさま引き抜かれる
カリの太い部分がぬめる肉襞をこすりあげ
連続する快楽はさざ波の如く彼女の正気を洗い流した

完全に触手が抜かれると
蓮子と、怪物のソレがまざりあった粘液がずるりと糸を引き
掻き出された膣肉がまだ未練たらしくヒクついている

第二撃がすぐまま加えられた
立て続けに
三撃、
四撃、
壊れかけた城門に破城鎚の如く
触手が深く激しく突き入れられ子宮を突き上げる

じゅぷっ! にゅぽっ! じゅぷっ! にゅぽっ!

極太を突いては抜き
抜かれては突きの繰り返し

ひびのはいった蓮子の精神はその度に天高く放り投げられ
地に叩きつけられ粉々に砕け散る

人知を超えた容赦無い責めで
蓮子の性器は不可逆的な変化を起こし始める
入り口付近の膣肉はめくりあがり
激しく攪拌された肉の襞は触手が引き抜かれても
その形にぽっかりと口を開けたまま
わななく肉襞と奥に濡れ光る子宮口もあらわに
ただ怪物の欲望を迎え入れるだけの肉の門と化した

衝かれるたび、抜かれるたび、肉体に快楽が刻印され
蓮子は少女から獣へ変わり果てる
メリーを失い砕かれたその心を
肉欲が塗りつぶし淫らに染め上げる

絶望と淫楽の中でその激しい責めは
蓮子が失神し怪物も眠りに落ちるまで止まることはなかった





短いまどろみ
束の間の休息
しかし目が覚めればそこはまた別な夢の中
夢か現か幻か
濁る意識の中また異なる陵辱劇が展開される


肉の門が完全に崩れ開け放たれると
触手は奥まで侵入し先端の細い紐のような部分を
子宮口のすきまにこそぎ入れてしごき始めた

先の激しい責めとは一転
腹の奥に沈みこんでいくようなずっしりとした快楽が
弛緩しきった蓮子の下半身に広がる

「あはあぁぁ…
い、いい… 何これえ」

その先端はブラシのような柔毛に覆われており
先端から分泌されたホルモンが子宮の中に広がっていく

それはメリーの胎内に注入されていたものと同じ
子宮を妊娠状態だと誤認させ
急速な成長を促す
同時に子宮口も緩んで
スパゲティほどの広さがパチンコ玉、やがて10円玉のサイズまで
押し広げられ「その時」が来るのを待ちわびる
ただ怪物の肉欲を満たすためだけに


快楽にうねる上体にも
触手の容赦ない責めが加えられた

先端が注射針のように変化した触手が
乳首にぶつりと突き刺さり筋肉が収縮して毒液を送り込む
それは乳頭から染み込むと蓮子の乳腺を刺激し
急激な成長を促した
成長の歪みが激しいかゆみとなって
彼女を襲う

「うっ、ぎっ、ひぃぃぃぃぃ!?
ちっ、乳首っ! ちくびがぁああああ!!!!」

刹那、腕の戒めが解けた
蓮子はシャツのボタンを外そうとする
手が震えて思うに任せない

ああ!
もう
じれったい!

両胸の布地を掴み上げシャツとキャミソールを自ら引き裂く
ぶちぶちとボタンが飛び
下着の繊細な布地が裂けると
汗にまみれた胸があらわになった

硬くしこった乳首は既に先端が赤黒く変色をはじめ
毒液の名残が糸を引いている
指でつまみ上げると
中に溜まっていた液がぷちゅると飛び出す

痒い、痒い、痒い!

蓮子は体をよじらせ一心不乱に乳房を掴み上げると
乳首を愛撫しはじめた
つまみあげ、親指で押しつぶし
指の腹でぐりぐりと撫でさする


じわりとした快感から先端から乳房全体に広がり
切ない喘ぎが漏れる口を
新たな別の触手が塞いだ
その触手は他のとは違いホースのようにつやつやで
口腔から喉の奥まですべるように侵入していく

「かはっ!? あ、がが」
異物を排除すべく食道が嘔吐の反応をして
抗うが無駄だった

肉のホースが蠕動し怪物の体内から何かをおくりこむ
それはかってトリフネに広がる森の一部だったもの
怪物の体内で半ば消化され、どろどろのスープと化した
木の葉や枝
人間でも消化吸収可能なレベルにまで分解されたそれが
喉の奥から注ぎ込まれ、蓮子の胃を直接満たす

これで怪物は犠牲者達の命を長らえ、
時間をかけてでも己の体に合うように
改造を施すことができたのだった



シャツもスカートも引き剥がされた蓮子は
身に着けているものはほぼ靴下のみという有様になって
腰を淫靡にくねらせながら怪物の責めに体を委ねていた

三日と経たず、彼女の体にははっきりとした変化が起きる
控えめだったその胸は乳腺の急激な成長とともに隆起し
健常だった頃のメリーのそれを越えるサイズまで育った

勃起しっぱなしの乳首は小指の先端のように膨れ
指で赤黒い先端をなぞると白い汁がぽたりと垂れた

乳腺は強制的に分泌された乳でパンパンに膨れ上がり
鈍い痛みと重苦しさに耐えかねた蓮子は喘いだ

「吸って…
おねがい
吸い出してよぉ…」

だがもう間もなく、メリーの胸に取り付いていた花弁のような触手が
中にパンパンに溜まった乳汁を吸い上げに来た

乳を吸い取る針が乳腺に突きこまれると
苦しい喘ぎは嬌声に変わり
甘美な味わいが怪物の味覚を満たす

腹は注入される消化物でぽっこり膨らんでいた
広がり始めた子宮の袋の中では
紐のような触手が何本も蠢き、
子宮の襞に、卵巣にザワザワと絡み付いて
胎内からも彼女を犯す

もう10日もすればその中には怪物の巨大な肉茎が
すっぽりと収まるようになり、性器全体が怪物のための
巨大な肉の袋に成り果てる

中も、外も
精神すらもくまなく穢され
蓮子に清らかな部分は一片たりとも残っていない

しかし彼女は自ら進んで
グロテスクに変わり果てたその肉穴を
怪物の一物に捧げるだろう

極太の肉茎に
緩んだ子宮を貫かれ
叩かれ、嬲られ
引き裂かれて
蓮子はメリーと同じ「モノ」になる

それで漸く
彼女の魂は
救済の時を迎えるのだ





一方廃人同然となったメリーは鳥居の傍に寝かせられ、
消化物を与えられながらまだ命を長らえていた

時々、押さえがたい性欲に我慢が出来なくなった怪物が
糸の切れた人形のようになったその体を、
股間に押し当て、ぐちゅぐちゅと突き上げる

がくんがくんと体を揺さぶり吼えるが
全くの無反応となったその有様では
怪物のありあまる獣欲を満たすのはもはや不可能らしい

事が終わると
子供が興味を失った玩具を放るようにその体は
鳥居の傍に打ち捨てられた

鳥居の根元にはいくつかの白骨
同様に犯し尽くされ捨てられた先の犠牲者たちのものだ

ひたすら続く陵辱の先
メリーが、
そして蓮子も
その一部に変わるまで
もはやそう時間はかからない






秘封倶楽部は崩壊した
そしてこの閉じた楽園も、やがて消える


成長を続ける森の枝葉と根の圧力に
劣化する外殻の素材はいずれ耐え切れなくなる
外板には簡単に裂け目ができ、
中の生き物は全て
虚ろな真空に吸い出されて粉々に砕ける


学者達が当初予測した如く
この遺跡、衛星トリフネは
全ての生命が絶えた死の沈黙とともに
軌道をさまよい続けるのだ
永遠に








夢か現か幻か

鳥居の根元
深緑の中に
紫の蝶が止まっていた

蝶はその四枚の翅を
ゆっくり、優美にはためかせると
空中にふわりと浮かんだ

その傍らには黒い蝶

ふたつは寄り添い
夫婦のように
くるりくるりと
舞い踊る



やがてふたつは
僅かな気流に乗せられて
虚空の中に消えていく

どこまでも、高く高く

どこまでも
作業環境の更新の暇に今構想中の漫画のプロットを小説に纏めました
捨てられた宇宙船、未知の怪物、女の子とくれば
このシチュエーションしかないだろー、ということで
とはいえ全部書ききるのは到底不可能なんでただの蓮子とメリーの触手プレイになるんが関の山かなー
エナジー
http://zsu234.blog.fc2.com/
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2012/06/20 06:04:49
更新日時:
2012/06/20 15:04:49
評価:
6/7
POINT:
600
Rate:
15.63
分類
秘封倶楽部
鳥船遺跡
宇佐見蓮子
マエリベリー・ハーン
メリー
触手
異種姦
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POINT
0. 30点 匿名評価
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2012/06/20 20:50:45
隔絶された人外魔境。
時間制限付の楽園。
夢は終わり、現はとうに終わっている。

いや〜!! 異種姦!! たまりませんな〜!!
鳥船遺跡!! 打ち捨てられた宇宙の実験施設!! とくりゃ、やっぱこれだね!!
ヴィジュアル的にも見たい読みたいイきたいです!!
2. 100 box ■2012/06/20 20:53:19
エロい!
素晴らしすぎてこの一言で全てが語れてしまう
幻想的であり同時に写実的な表現が一見矛盾してるようで共存してる美しさ!
とてもムラっとくるssでした
3. 90 んh ■2012/06/20 22:43:56
鳥船遺跡のSS書かれてしもうた…
ロンリーモンスターだもんね、人肌恋しくなっちゃうよね
4. 100 あまぎ ■2012/06/24 13:32:10
肉体改造はいいものです……
この蓮子とメリーのねちょ絵が見られる日が待ち遠しくて待ち遠しくて、もう正直辛抱たまらんです!

時間をかけて少女の身体を改造していく過程が、とてもリアルで官能的でした。ぶっちゃけ僕いま前屈み。
個人的には、
 >そのカリ首のあたりには蠕動する吸盤が びっしりととりついており
 >亀頭にあたる部分からは細い紐のような触手が飛び出して 粘液の雫をしたたらせながらうねっていた
この辺りのディテールがとても好きです。また、鳥船遺跡の雰囲気も見事に表現されていて、冒頭から作品内にぐいぐい引き込まれました。
5. 90 まいん ■2012/06/24 19:31:02
実験の為に生まれ、触れ合おうとしても人はすぐに壊れる。
成長に成長を重ね、漸く人と触れ合う術を持った怪物も死んでしまう。
何と物悲しい話でしょうか。
二人の少女が、最後には念願かない一つになれた事が唯一の救いだと思いました。
6. 90 名無し ■2012/06/24 22:24:30
アナル描写が欲しい(マイナス十点)
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