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『トイレの文化(花)』 作者: ヘルニア
にとりが、川の上流でウンチをしていた。川にお尻をつきだして放尿した後、本番のウンチが肛門から顔を出したときだった。
「ちょっと、にとり! なんてことしてるの?」
「穣子どうしたの?」
秋姉妹が昼飯で使った食器をにとりより下流で洗っていたところ、穣子の耳になにやらちょろちょろ聞きなれている音が聞こえた。でもそれはここでは聞こえてはならない音だった。
食器を洗うのを一度やめて顔をあげて音のした方を見ると、にとりの肛門からウンチが顔をのぞかせているじゃないか。穣子は怒ってにとりに話しかけたのだった。
「何? 穣子どうしたの? 今、トイレ中だから。恥ずかしいからどっか行ってよ」
出かかっていた、うんちが引っ込んでしまったらしく、にとりはめいわくした。
「ふざけないで、なんで川でうんちするの?」
そんな、にとりにたいして穣子としては当然のことを聞いたのだった。
「え? だって、ここはトイレだよ。 最近、水中でトイレすると怒られるから、わざわざトイレの場所決めてしてるんだよ。それより、恥ずかしいからあっちに行って!」
昔から、河童は水中で排泄行為をしていた。それが普通だった、ところが最近なって人里からマナーとというものが文化として流れ込んできた。にとりとしては水中でも現在いる川岸でもどちらでも良いのだが後者の方がより文化てきでマナーがあるとされて、河童のお偉いさんが推奨したのである。
「ここは、トイレじゃないわ。みんなの財産川よ」
「知らないよ。そんなの、聞いたことがない」
にとりは、ウンチするのをあきらめたのか川の水でお尻を洗って、ずらしていたスクール水着を元にもどした。また、穣子からすれば川の水を汚す行為だった。
ちなみに、洗っている途中の食器はまだ水中に入ったままなのだがそれについてまで、穣子は考えていなかった。
「ああもう、汚い! 汚い!」
「うるさいなあ、穣子はホントうるさい」
バシャンとにとりは、怒って川に飛び込んでどこかに行ってしまった。
穣子は、怒りが収まらずに、にとりが飛び込んだあたりに石を投げ込んだりしてしばらくストレスの発散をしていた。
それから、食器を洗っていたことを思い出し、姉の分はそのままそこで洗い自分の食器は全て捨てて帰った。全部自分の食器は新調しないと気に食わない。
次の日になった。朝のお通じの時間になり、穣子はトイレに行くことにした。そこは、守屋神社といわれる自分たちの信仰の妨げになっている神社のお賽銭箱だった。
今の郷に元からいる神々は、トイレはトイレですることだと知っている。しかし、トイレは守屋神社のお賽銭箱と霊夢が推奨して回り、周りの神々もそれに同調したのだった。
早苗が、お賽銭箱の上にまたがる穣子を見つけたのはまた別の話である。
早苗のトイレは豪華絢爛、金箔と宝石がちりばめられている。
ヘルニア
- 作品情報
- 作品集:
- 4
- 投稿日時:
- 2012/06/30 05:21:24
- 更新日時:
- 2012/06/30 14:24:17
- 評価:
- 7/11
- POINT:
- 800
- Rate:
- 13.75
- 分類
- 穣子
- にとり
- 早苗
- トイレのマナー
幻想郷に上下水道が整備されても、シモの事は文化だとしてそのままだったりね。