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『門番スキルアップトレーニング』 作者: ぐう
「今日もお疲れ様、サラちゃん」
「ありがとうございます」
サラとルイズが3年間の旅を終えてから一週間、二人はすっかり元の生活に戻っていた。
ルイズはあの日の出来事がサラや夢子にまでバレたりしないか、心配な日々を過ごしていた。幸いばれていないようだが。
「ふぅ・・・お茶がおいしい。・・・んっ?」
今日の門番の仕事を終え、茶をすするサラ。ふと目にしたテーブルに、気になる文字が書いてあるチラシが見えた。
サラが手に取ってよくみると・・・
「なになに・・・『あなたも門番のスキルを上げてみませんか』?」
チラシには次のようなことが書かれてあった。
『門番というのは不審者を寄せ付けず、主と家を守るもの。特別トレーニングであなたも頼れる門番を目指してスキルアップしてみませんか?』
「地上の紅魔館というところで、訓練参加者募集・・・か」
「よかったらサラちゃんも参加してみない?」
「えっ!? わ・・・私がですか?」
確かにこの城で門番といえばサラが該当するし、サラ自身も3年間のブランクを正直感じていた。
それに加えて・・・
「ちょうどいいんじゃないですか、サラもせめて私より強くないとこの先辛いですよ」
「ちょっルイズ、それは言ったらダメ!」
実力においては怪綺談メンバーの中で一番下。門を守る者が弱くては、門番としての立場がほとんど意味がない。
とはいえ神綺とルイズの勧めに、サラはまだうろたえているようだ。
「ねぇ、夢子ちゃんはどう思う?」
「そうですね、そういった講習会か何かはわかりませんが、あるのだったら参加すべきだと私は思いますね」
「よかったら、その日お休みとってもいいから、行ってきてみたら?」
「はぁ・・・みなさんがそこまで言われるのでしたら・・・」
満場一致で、サラは紅魔館での訓練に参加することになったが、どこか納得がいかない話だった。
「あの立派な建物かしら、紅魔館って」
当日、チラシを頼りにサラは紅魔館を目指した。霧の湖を進むと、やがてそれらしき建物が見えてくる。
「あら誰かいるわ。私以外にも参加者がいるのかしら」
門の前では、背の高い中華風の女性と、少し小柄の似たような少女の姿が見えた。
サラは二人に割り込んで話しかけた。
「あのー、門番の特別トレーニングができるのってここですか?」
「そうですよ。参加されるのでしたらそこの書類に記入をしてくださいね」
「あなたも参加者? 私はオレンジ、よろしくね」
「私はサラよ、こちらこそよろしく」
美鈴と話をしていたのは、地上と夢幻世界の入り口を守護する、ある意味門番の少女オレンジだった。
軽く羽織るベスト類以外は、服の色は名前と同じオレンジ色。そこから名前がきたのかは定かではない。
そしてどうやら彼女もトレーニングに参加するようで、サラに挨拶すると二人一緒に書類に記入をした。
「いいですか、まず門番というのは・・・」
今日の訓練の参加者はサラとオレンジの二人だけで、紅魔館の一室の道場のような場所で行われた。
まずは門番の何たるやを学ぶため、講義から行われた。
「まず講義からなんて聞いてないよ・・・」
「私も・・・」
こういったことに慣れてないのか、二人とも少々嫌そうに美鈴の話を聞くことになった。
1面ボス達と3面ボスの違いか、美鈴の姿勢や話す内容はやたらしっかりしており、これが3面ボスの貫禄かと思わせる。
「弾幕だけに頼るだけではいけません。己の肉体を鍛えることも門番にとって大切なのです」
「ひいーっ! これきついー!」
「あいたたたたた!」
次は本格的な筋力トレーニング。腹筋、スクワット、腕立て、タイヤ引きなど過酷なメニューが二人を襲う。
二人ともあまり体を動かすことに慣れておらず、ついていかない体の痛みに音を上げた。
「ほら、ボサッとしない! 次は腹筋、背筋、腕立て伏せを連続3分でやりますからね!」
「ちょっ・・・ちょっと休ませてください・・・」
「というかそのメニュー、懐かしの筋○番○でありましたよね?」
美鈴には余裕でも二人には厳しいことこの上ない。しばらく二人のヒーヒー声が続くのであった。
ズバンッ!
「ひいっ!?」
「うわっ!?」
場所は変わって屋外。長くすらっとした脚からの蹴りは、気をまとった強烈なサッカーボールをゴールネットに叩き込んだ。
あまりのスピードと重圧感に、二人は手を出すことができなかった。
「これくらいのボールを受け止める気力も門番には大事です! もう一度いきますから受け止めるのですよ!」
ブンッ! バシュッ!
「いやいやこんなの怖くてできません!」
「とても手でも無理ですって!」
再度勢いよく飛んでくるボールに、やはり二人は手も足も出ず、すくみ上がるばかりだった。
「二人ともしっかりしてください! そこいらのスペカに比べたらこのボールなんて大したことないのに」
「とても大したことない勢いじゃありませんって! ネットが焦げてますもん!」
「というか、絶対手の骨が砕けますよ!」
気の塊と化したシュートはとても二人がキーパーとして受け止められるものではなかった。
弾幕勝負では避けるのが基本で、受けることに慣れてないからなのもあった。
次に二人を待っていたのは、青いドーム状の見慣れない玩具だった。
ドームの上部分に付属の白や黒のボールを入れると、次々とそれが出てくるので四方のフリッパーで打ち返す、何ともエキサイティンなものだった。
「今日は遊んでくれる相手が多くて嬉しいな、本気出しちゃうよー」
「二人とも、これも立派な門を守る一環です。エキサイトするくらいにしっかり自分のゴールを守ってください」
「うわっちょっ、あーもうボールがこっちにばかりくるー!」
「ちょっと美鈴さん強すぎますって!」
三人に加え、退屈していたフランが乱入してドーム内はボールが激しく飛び交う戦場となった。
サラとオレンジはまともに対処しきれず、防戦の一方だった。
「言っておきますけど、私より妹様のほうが遥かに強いですよ」
「お姉さまもメイド妖精たちも遊んでくれなかったからすごく楽しいわ。フラン嬉しくって超!エキサイティン!」
「絶対それがやりたかっただけでしょ! どれだけ懐かしいネタをチョイスするんですか!」
「でもこれ全然入らない・・・! うーっ!」
はたから見たらただ遊んでいるようだが、攻め合い守り合いの激しい乱打もの。この玩具のエキサイトぶりは遊んだ者にしかわからないのだ。
フランと美鈴のボールさばきに、サラとオレンジは一方的にゴールを決められ続ける一方だった。
ちなみにこの玩具は、外の世界から流れてきて香霖堂で売られていたものを、フランにねだられて美鈴が買ったのである。
そんなこんなでトレーニングの数々を超!エキサイティンした二人だが・・・
「も・・・もう無理れす・・・」
「体が動きません・・・」
ここまで体を動かしたことはなく、3年間旅をしてたサラも完全にダウンしていた。
「二人ともよく頑張りましたね。今日は特別に昨日私が新しく考えたメニューがあるんですが、それを最後にやってみますか?」
「そうですね、それが最後なら・・・」
「私もやります」
確かに大変だったが、このトレーニングの数々は二人が望んで受けたもの。
何なのかわからないが、受けるだけ受けてみようと二人ともうなずいた。
「じゃあ二人とも、後ろを向いてください」
何が行われるのか予想もつかないが、とりあえず言われた通り背を美鈴に向ける二人。
美鈴は二人のお尻にそれぞれの手で触ると、精神を集中させた。
「美鈴さん、これでどうするんですか?」
「私たちのお尻を触ってるだけじゃないですか」
「気が溜まりました。いきますよお二人とも」
何が起こるかわからない二人。すると、突然美鈴の両手から眩い光が放たれた。
「うっ!? な・・・何これ・・・」
「お腹が急に・・・ああ・・・」
光が消えて少しすると、突然二人はお腹から鈍い痛みを感じ出し、両手で押さえた。
一体今の光は何だったのか、そして美鈴は何をしたのだろうか。
「あら、ちょっと効き目が強かったかしら? 実は私の能力で溜めた気を、二人のお尻の中に入れたんです」
美鈴は大して気にしてないかのような物言いだが、二人のお腹からはごろごろぐりゅりゅりゅと重い音が鳴り響いて苦しそうな様子である。
特にオレンジに至っては床に座り込むくらいで、あまりの痛さで立つことができないようだ。
「自分自身の門を守れるかという面目にちなんで、少し我慢してもらおうという特訓なんですが・・・やっぱり苦しいですか?」
「はい・・・お腹が・・・あううう・・・」
「私もう出そうです! 早くしないともう頭がっ!」
気が相当腸を激しく刺激したのか、サラもオレンジも長く我慢できそうにない様子。
オレンジはお尻を押さえる必死な姿勢で悶えており、異常なまでに効いたようだ。それに耐える特訓だが二人とも我慢慣れしてないのか、そうもいきそうにない様子。
「じゃあちょっと待っててください! 桶取ってきますからそれまで出したらダメですよ!」
特訓のメニューのつもりで考えたのはいいが、ここまで便意を激しくするとは美鈴も思っていなかったらしい。
大至急道場を飛び出していった。
「ううあっ! ああっ、もうだめえええええ!」
しかしそれから間もなくして、オレンジは悲痛な叫びを上げた。
ブリュッムリムリリリリ、ブッブススス・・・
「サラ見ないで・・・あっくうううううう!」
悲鳴に反応して振り向いた時には、既にオレンジのズボンはもりもりと膨らみはじめていた。
実はオレンジは気を注入される前に少し便意を感じており、これが終わり次第トイレに行くつもりだった。まさかこんな特訓がくるとは思わなかっただろう。
ブスッブリュブリュブリリ・・・
「ふあんんん・・・あっ・・・うんっ・・・」
その結果、腸が過剰に刺激されて強い便意が襲いかかり、こうしてあっけなく崩壊する結果となってしまった。
オレンジは喘ぎ声にも似た声を出しながら、へたり込んだままズボンを膨らませ続ける。
よほどの便意だったのか、ズボンの脇から軟らかそうな便が溢れ、辺りに異様な臭いを広げた。
「だめっ・・・! せめて美鈴さんが戻ってくるまで・・・」
オレンジの便臭に感化され、サラは強くなる便意に抗おうと必死にお腹を押さえた。
お腹からは痛みとともに音が激しく鳴り、確実にサラを追い込んでゆく。
美鈴が桶を取りに行ってくると言ったのは、恐らく二人がトイレまで我慢できないことを想定し、仮の便器として使うつもりなのだろう。
オレンジには悪いのだが、彼女と同じ運命を辿る訳にはいかない。サラは必死に自分の門を守ることに集中した。
「持って来ました! これに出していいですよ!」
「だ・・・出していいんですね・・・」
そこへ美鈴が二つの桶を持って戻ってきた。
しかしサラには「出していい」という言葉しか耳に入らず、気が抜けたのか彼女の脳は誤った指令を送ってしまった。
ブビビッ! ブバッブボボブリブリブリ!
「あっそんなっ! もう少し待っ・・・あんんっ!」
本当は「桶に跨って出す」のが正解だが、安心感から彼女の肛門の力は一気に緩んでしまった。
緩い便が排泄音とともに下着に吐き出され、そのままサラの足元に落ちてゆく。
「美鈴さん、ごめんなさ・・・」
ビビッブリュブリビチチッ! ビビュブウウウッ!
「あっうんちまだっ! うううっ!」
致してしまったことに謝る余裕すら与えない便意。スカートはたくし上げたので被害が及ばなかったが、下着は既にドロドロの便でいっぱいになっていた。
そこから水混じりの便が床に垂れ落ちる。
オレンジは既に止まったようで、何を思いながらサラの失禁をみていたのだろうか。
美鈴がドアをすぐに閉めたので外にはバレてないようだが、道場内はサラとオレンジの便臭が濃く広がっていた。
「美鈴さん・・・ごめんなさい・・・。えうっえうっ・・・」
「私たち・・・揃ってうんちで汚しちゃって・・・」
二人とも我慢できずに致したことを涙ぐみながら謝るが、美鈴はそれ以上に深く頭を下げた。
「いいえ、私が悪いんです。何も試しもせずにいきなり特訓のメニューに組み込み、その結果お二人をこんな目に合わせてしまって・・・」
美鈴も責任を感じている、そのことは彼女の声の震え具合から二人にもわかった。
すると・・・
「美鈴、こっちこっち」
三人が振り向くと、いつの間にいたフランが手招きをしていた。
「いいんでしょうか? お風呂を勝手に使っても」
「何か悪い気がしますね・・・」
「いいよいいよ、どうせ私以外誰も気がつかないから」
サラとオレンジは、狭いながらも何とか二人が入れる湯船に浸かった。
そこはかつてフランが地下に閉じ込められていた時に使っていた浴室で、フランは何の気兼ねもなく二人に使用の許可をした。
「妹様、本当にお手数をおかけして申し訳ございません」
「気にしないで美鈴、いつもお世話になってるからこれで貸し借りなしだよ」
「それにしてもあの道場の更衣室に、妹様の部屋へ通じる抜け道があったとは・・・」
「えへへ、昔脱出しようとして作った秘密の通路なの。一度お姉さまに封鎖されちゃったんだけど、もう何百年も前のことだからお姉さまは忘れてるみたい」
偶然というか都合がいいというか、何にせよ二人はこの失態を見られずに済んだ。
もしこれがフラン以外に見られてしまえば、美鈴共々どうなっていたかわからない。
「お二人とも、本当に何とお詫びを申し上げればいいか・・・」
美鈴は二人の服を洗いながら、脱衣所から詫びた。
「もういいんです美鈴さん、私たちもいろいろお世話になりましたし」
「そうですよ。我慢できなかった私たちも悪いんですから気にしないでください」
「お詫びといっては何ですが、お二人のトレーニング参加費は無料にさせていただきますね。私なりの精一杯のお詫びです」
「えっ、いいんですか?」
「何か悪い気がしますね」
「いえいえ、お二人の傷心に比べればこれくらい安いことですよ」
確かに漏らしてしまったのは災難だが、美鈴が詫びを兼ねているのだから二人は悩んだ末にうなずくことにした。
「でもおかげで何だか力がついた気がします。またいらしてもいいですか?」
「私もまた機会がありましたら」
「もちろんです。今後はこのようなことがないように提供させていただきますね」
「ねー美鈴、私も一緒に訓練してもいいー?」
「いいですよ」
参加料が無料になったのならこれを使わない手はない。サラとオレンジはその後も度々トレーニングに訪れるのであった。
「何かちょっと臭うような・・・誰かおならしたのかしら? 気のせいね」
その後偶然道場に入ったパチュリーは微かな臭いに気がついたが、大して気にせずすぐに後にした。
「って私の久々の出番これだけ!?」
今回はダブル門番、幻想郷のオレンジと怪綺談のサラです。
門番という立場なら、話をつなぐのはやはり門番。恐らく格上であろうめーりんに修行してもらう話にしてみました。
オチだけは最後まで決まらず、こうなってしまったという・・・
何がともあれ、これで旧作キャラはひととおり全員達成しました!
えっ他の名無しキャラ? アーアーキコエナイ
ぐう
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2012/07/09 07:18:00
更新日時:
2012/07/09 16:18:00
評価:
5/7
POINT:
530
Rate:
15.86
分類
サラ
オレンジ
スカトロ
お漏らし
座学に実技、それにレクリエーション。そのおもちゃが何か分かりませんでしたが、『エキサイティン』で検索したらヒットしました。それが言いたかっただけ!?
で、とって付けたようなスカタイム!!
間に合わないのはお約束を超えた予定調和!!
フランちゃんがいなかったら、どうなっていた事やら……。
今後の二人のスキルアップが期待されます。スカ耐久だけは無理でしょうけどね。
旧作キャラ、一応全員制覇おめでとうございます。
次回からは2周目突入ですか!? 期待しています。
言いたかったことが言えて、超!エキサイティン!
2周目はちょっと考えさせてください。
>名無し(3)さん
私だぜ。
>名無し(4)さん
ありがとうございます。
一年前に教授に着手した時はできるか不安でしたが、無事達成できました。
>名無し(5)さん
あなたも名のあるゲートキーパーを目指せ!
>猫好き&Ωさん
咲かせたいというか、咲いている大半の花の肥料は元から彼女たちのうんうんです。
特に幽香の花畑は。