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『自家発電と身体冷却』 作者: ぐう
ザァァァァァ・・・
「まったく、何で豪族の蘇我家の者である私がこんなことを・・・」
とある夏の日の宵、仙界は雷を伴う大雨となっていた。
ここは何てこともない小さな小屋で、ぼやいているのは屠自古だった。
「豊聡耳様の頼みだからまだしも・・・あぁ蒸し暑い・・・」
屠自古がいる小屋から少し離れたところに立派な屋敷があり、そここそ神子たちが現在住んでいる屋敷である。
しかしこの屋敷以外に見える建物はすべて真っ暗なままだった。というのも・・・
ゴロゴロゴロゴロ・・・
「まさかこんな時に限って停電とは・・・はぁ・・・」
雨に混ざってたまに聞こえてくる雷鳴。実は少し前に、あろうことか落雷で停電してしまったのである。
そのため雷を操ることのできる屠自古は、停電が直るまで自家発電を余儀なくされていたのだ。
ちなみにその停電は、屠自古の能力によるものではない。もしそうだとしたら周囲から非難を浴びせられていただろう。
夜といえど今年の幻想郷は蒸し暑い日が続き、今宵も熱帯夜になりそうな様子。
霊体だから涼しいかと思ったらそうではなく、屠自古もこの暑さでたじたじだった。
「屠自古、暑い中お疲れ様。はい、差し入れのかき氷よ」
「かたじけないです豊聡耳様」
そこへ、かき氷の入った器を手渡す神子。屠自古の暑い中での作業を労った差し入れだ。
器を持っただけでひんやりとした感触が手に伝わり、屠自古はスプーンですくって一口ほおばった。
「んーっ! 頭がー!」
「そんなに慌てて食べることないですよ」
よほど暑さかったのか、屠自古が一口で食べた量はかなりのもの。
それに伴ってかき氷を食べた時のキーンとする頭痛が、屠自古を襲った。
「問い合わせてみたらもう少しで切れた電線の修理が終わるそうですから、それまで頑張ってもらえますか?」
「わかりました」
単に電気を送るだけの仕事、そう言えば簡単だが、これが意外と神経を使うものである。
というのも、屠自古の能力はそこらの霊のように生易しいものではなく、本当に雷を起こすもの。そのため力加減を一歩間違えてしまえば、高電圧で家電製品の大半はショート確定、場合によってはそれが原因で屋敷の火災にもなりかねない。
そのため強すぎず弱すぎず、適度な電力の供給が必要な地味ながらに大変な作業なのである。
「あーいい湯だったぁ・・・一仕事の後の風呂はたまらないわ・・・」
その後停電は落ち着き、大荒れだった空も晴れて星がまたたく夏らしい夜空に戻った。
それによって屠自古の仕事(?)も終わり、疲れと汗を風呂で存分に流してきた。
「それに豊聡耳様がもうひとつかき氷を作り置きしてくれてたし、風呂上りにちょうどよかったわ」
立ち寄った台所にはもうひとつかき氷があり、神子や布都や青娥が食べて余った分らしい。
風呂で汗を流してきた屠自古にはちょうどいい熱冷ましになったようだ。
ぐううぐりゅりゅりゅりゅ・・・
「でも、ちょっと無理に食べるべきじゃなかったかな・・・」
だが冷たい物を食べて、お腹を冷やすのは暑い夏には特につきもの。屠自古も便意が強くならないうちに、トイレへと急いだ。
ブリュブリュブビビュビュビュ・・・
「んんん・・・ふぅ・・・」
幸いトイレには余裕で間に合い、屠自古はすぐさま便器に腰をかけて用を足した。
かき氷でお腹が冷えた為か、出てくるのは水か形がない軟らかいものばかり。麦茶くらいにしておけばよかったかもしれない。
「後はこれを出しきったら、今日はもう・・・んっ?」
残りの宿便を出しきりさえすれば、後は寝るのみ。屠自古は排泄に力を入れようとした。
するとその時、トイレの外から誰かの息が微かに聞こえてくる。空耳かと思いきや耳をすませば確かに誰かいるようだ。
ガチャッ
「どうしたんですか、豊聡耳様」
「と・・・屠自古・・・」
尻を拭いて流してからトイレから出ると、そこにはトイレ前でしゃがみこんでいる神子の姿があった。
苦しそうな顔をして、しきりにお腹をさすっている。更にお腹から小さくぎゅるぎゅると聞こえてくる。
「私もお腹を悪くして・・・かき氷食べすぎたかもしれません・・・」
「それでしたら早くお入りになられてください、私途中ですけど少しなら我慢できますから」
あくまでトイレの外に誰がいるのか気になったので切り上げただけで、屠自古はまだ出しきってはいなかった。
しかし神子の体調のことを考えると、自分が終わるまでに我慢できるかどうかわからない。そう考えると譲るのが適切と屠自古は思った。
「ですが、あなたもまだ・・・」
「私よりご自身の心配をなさってください。ささ、どうぞ」
「感謝します・・・」
屠自古の気持ちを汲み、これ以上の遠慮は失礼だと感じた神子はトイレへ向かうことを決意した。
ブビッ・・・ビチビチビチ・・・
「ああっ・・・」
「えっ?」
しかしその時、妙に生々しい音が聞こえはじめた。
屠自古が辺りを見回すが、それらしきものはない。あるとするなら、表情が歪んでしまっていた神子の姿。
そして彼女の足元には、茶色の雫がポタポタと垂れていた。
ブジュルッブビビビブビュッ!
「だめぇ・・・私・・・こんな・・・」
「とっ、豊聡耳様!?」
屠自古が音の発生源に気がついた次の瞬間には、神子のスカートの中から更に下劣な音が響いた。
そして同時に神子のスカートは茶色く染まり出し、足を伝って垂れる茶色の雫は一気に増えてゆく。
こともあろうに、神子はトイレに行く前に限界を迎えてしまったのだ。
「豊聡耳様、トイレまで頑張ってください!」
「だめ・・・体に力を入れたら・・・あうっ!」
ブボアッ! ブッブリュブリュリュリュッ!
もはや一歩進むことすらままならず、屠自古の勧めにも応じることができない神子。
できるとするなら、鼻を曲げそうな下痢便を垂れ流すことぐらいだった。
(豊聡耳様が・・・豊聡耳様がこのようなところでうんちをされるなんて・・・)
屠自古はまさかの神子の失禁に、驚きを隠せないでいた。
神子自身も夢であってほしいと願ったかもしれない。もちろん臭いと下着に溜まったべっとりとした感触は夢でも何でもなかった。
ブッブリッブビビ・・・
「あっ!? うそ・・・私も・・・」
だがその瞬間、屠自古は自分の身に起こったことに目を背けなくなってしまった。
神子の排泄を見て感化したのか、便意が無意識にぶり返してきて彼女の宿便を排泄させはじめたのである。
もちろん無意識に始まったため、トイレにいる訳でも下着を脱いでいる訳でもなかった。
ブビュブブッブリュブビビチビチビチ・・・
「さっき出したのにまだ・・・あああ・・・」
神子に比べたら勢いは大人しいが、だからといって出る量が少ない訳ではない。
小さめな排泄音を鳴らしながら、神子と同じようにスカートを汚水が茶色く染め上げてゆく。
「ごめんなさい屠自古、私のせいであなたまで・・・」
「豊聡耳様・・・出たものはもう仕方ありませ・・・んっ・・・」
トイレを譲ってもらったのに入る前から決壊、更にそれにつられて決壊。
豪族の名もへったくれもなく、二人の足元には無残に茶色の水溜りが広がっていた。
「太子様に屠自古ではないか、そんなところで何を・・・ふあああああ・・・」
『!?』
その時、二人をビクッとさせる声が聞こえ、振り向くと寝ぼけている布都が目をこすっていた。
まだ何があったのかは理解してないが、二人の存在には気がついた様子。
「むっ、この臭いもしや・・・」
しかしさすがの布都であっても、やがて二人の惨事に段々気がついてきたようである。
特に臭いに気づかれたらもはやそこまで。二人は言い訳に悩んでまごまごするしかなかった。
今回は屠自古と神子です。当初は屠自古だけにする予定でしたが、せっかく絡んだので一緒にw
冷たいもので腹下すなんてベタだなーと思ってた矢先、しょっちゅう下痢になる私。なめてかかるものではありませんね。
これで残るのはついに布都一人のみ!
ぐう
- 作品情報
- 作品集:
- 4
- 投稿日時:
- 2012/08/10 14:48:34
- 更新日時:
- 2012/08/10 23:48:34
- 評価:
- 5/9
- POINT:
- 530
- Rate:
- 15.86
- 分類
- 蘇我屠自古
- 豊聡耳神子
- スカトロ
- お漏らし
最強スカトロ作者、ぐう氏が登場しました。
しかし、作者様は変化球を投げてきました!!
トイレに間に合おうが間に合うまいが、便想郷の魔の手からは逃れられなかった……。
便想郷では、停電で不便になるくらいに電化製品が普及しているようですね。
停電……。冷蔵庫にしまってある食材が痛む……。エアコンや扇風機が使えないから窓を開けたまま寝入って寝冷えする……。
閉じ込められたエレベーター内でもよおす……。
うんっ!! スカネタに事欠きませんな!!
太子様は布都だけだったっけ…
やばい、最近原作が疎かだから忘れてきました…
スカっていですな。
>先任曹長さん
便想郷での便意は、いかなる弾幕より回避が難しいのです。
>名無し(4)さん
どうもです。
>名無し(5)さん
確認したところ、豊聡耳様と呼ぶのは娘々でした。屠自古はわかりません、すみませんw
でもパス忘れて訂正不可能なので、間違ってても見逃してやってください。
× スカっていですな ○ スカっていいですな
でした。失礼しました。
どちらかといえばお漏らしの老舗や!