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『騒音は公害です』 作者: 隙間男
注意:度を越した原作設定無視・(主に紫の)キャラ崩壊があります
ここ最近、お隣のプリズムリバー三姉妹が深夜に騒音をまき散らして困っている。
深夜。と言っても丑三つ時程遅くは無いのだが良い子は寝る時間だ。
昼型の妖怪が増えている現在、耐えれないことはないが迷惑な話だと思う。
「藍様、またあそこの家うるさいですね」
そう言いながら私の部屋にノックもせずに入ってきたのは橙だった。
ノック。と言っても夏の間は蒸し暑いので扉は開けっ放しにしているのだが、礼儀上、ノックあるいは一声かけてから部屋に入って欲しかった。
「とは言ってもあんまり向こうに乗り込んで怒鳴るのも良くないと思うぞ。怒鳴り声も近所迷惑になるからな」
「むぅ……藍様がそう言うならそうなんですよね……?」
「ああ。五月蝿いだろうが気にせず目を瞑っていれば寝れるはずさ。さあ、もう遅いから寝なさい」
「はーい……」
そう言うと、橙は私に一礼すると自室に戻った。
明かりが消えたことを考えると寝ようとはしているらしい。
私はそれを確認すると、少し安心した。
「さて、作業に戻るか」
そう私は独り言のように呟くと、再び橙が入ってくる前にやっていた仕事に戻ることにした。
ここ最近、紫様の機嫌が悪いように感じる。
私だけでは処理しきれない仕事が多く、紫様に負担がかかっているのだ。
特に最近は、博麗神社に赴く時間も少なく、それだけならまだしも睡眠時間まで削られておられる。
身体だけでなく精神にまで負担がかかっているのではないかと私は心配だ。
「おかえりなさいませ紫様」
「只今。藍、ご飯はできているのかしら」
「ええ。勿論です」
「そう。じゃあ先に頂くわ。お風呂も湧いてるよわね?」
「当然でございます」
紫様が帰宅した時の会話は、あまりの忙しさに精神が疲弊しているのかワンパターンになりがちになってしまった。
一昔前なら少ししょうもない会話を挟むこともできたのだが、今となってはそれすらかなわない。
「ご馳走様。藍、お茶碗下げておいて」
「かしこまりました」
「私は自室で作業しているから、あまり話しかけないでね」
「ええ。理解しております」
外から帰ってきても、こうやって自室で作業をしているのだ。一体どれほどの仕事なのだろうか。考えただけでも恐ろしい。
そして、このストレスによる怒りが開放された時のことを考えるとさらに恐ろしい。
私が深夜、作業をしているとやはり今晩も大音量で騒音が聞こえてきた。
正直な話、紫様の機嫌が悪い時にこうやって騒音を撒き散らすのはやめて欲しい。
機嫌が悪い時の紫様は何をするかわからないからだ。
私は、1時間もすれば収まるだろうと考えていたが考えが甘かったようだ。
それどころか、誰も注意しないのをいいことに音量を上げ始めた。
そろそろ私の怒りをこらえるのも限界だったので、怒鳴りこみに行こうかと考えたその時―
「おらぁ!お前等いま何時だと思ってるんだよ!!ちょっと出てこいや!!!」
怒鳴り声とともに玄関のドアを蹴る金属質な音が響いた。
……紫様だ。どうやら限界にまで怒りが達してしまったので我を忘れてしまっているのだろう。
「「「ヒィィィィィ!スンマセン!!」」」
……紫様が出てきた3人の髪の毛を一気に掴んで引きずり回している。
3人ともボコボコに顔面を殴られた後のようで、血まみれの顔で許しを乞うているようだ。
「あははははははははは!」
どうやら少々楽しんでおられるようだ。少しはストレス解消になったのだろうか。
明日は笑顔の紫様が見られるかもしれないと考えると、私の頬も緩んだ。
ぎゃーてー「皆ノッてるかー!」
「イエー!!!」
みすちー「皆!パンクは好きかー!」
「イエー!!!!!」
白蓮「お前等うるせー!寺まで響いてんだよ!!!」
半実話。皆も騒音には気をつけよう。
隙間男
- 作品情報
- 作品集:
- 4
- 投稿日時:
- 2012/09/06 15:19:35
- 更新日時:
- 2012/09/07 00:19:35
- 評価:
- 1/10
- POINT:
- 160
- Rate:
- 3.36
- 分類
- 紫
- 藍
- 橙
- プリズムリバー
- 白蓮
- 響子
- ミスティア
- 騒音
- ショートショート
- ほのぼの
どこかのバカはお隣さんの部屋に向かって消化器攻撃とかするし