Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『朧げプルート霊夢』 作者: ポリ燐酸ナトリウム
「時々自分が何をしていたのか、忘れてしまうんだ」
魔理沙は寂しげにそういった。
「仕舞いには、弾幕ごっこのルールがわからなくなるときもある」
魔理沙は悲しげにそういった。
「これって、病気なのか?」
魔理沙はアリスに向かって言った。
しかし、アリスは何も答えなかった。答えられなかった。
だって、魔理沙に襲われて死んで居るのだから。
でも、魔理沙はそれを忘れてしまっていたのだった。
魔理沙がそういう病気だと教えたのはアリスだった。
教えられた魔理沙は怒った。
自分がそういうことになるはずがない。
たとえ、他の奴がそうなったとしても自分がそうなるなんてあり得ないことだと思っていた。
だから、そんなことをいう奴がそういう病気だと思った。
そう思うと、アリスが可哀想で仕方なく思った。
だから、襲った。
病気に罹った奴を助けるにはこれしかない。
単純に突き飛ばしただけだ。
アリスは、フイに突き飛ばされ地面に倒れた。
それだけだった。
打ち所が悪いというのはこういうことなのだろう。
たったそれだけで、アリスは死んだ。
まるで、生きているかのような人形のように死んだのだった。
それから、少したって魔理沙は自分のしたこと忘れた。
倒れているアリスを起こして、最近のことを話したのだった。
「時々自分が何をしていたのか、忘れてしまうんだ」
「仕舞いには、弾幕ごっこのルールがわからなくなるときもある」
「これって、病気なのか?」
魔理沙はアリスに向かって言った。
しかし、アリスは何も答えない。
「何か言えよ!」
アリスは何も答えない。
そして、魔理沙は怒る。
「アリスは黙ってると、本当に人形みたいだな」
しかし、忘れてしまう。
魔理沙は乱れているアリスの髪を手で整えてあげる。
整えた方が可愛いと思ったから、整えてあげた。
やっぱり、思ったとおり可愛かった。
「ところで、お前は誰だ?」
アリスのことを魔理沙は忘れてしまった。
「アリス、なんで寝てるんだ?」
アリスのことを魔理沙は思い出した。
「どうして、私が二人居るんだ?」
今度は、魔理沙は自分のことをアリスだと思った。
鏡という単語を魔理沙は忘れてしまっているけれども、何かに移った自分だと思ったのだった。
霊夢は思う。
なんで、私が二人倒れて居るのだろうと思う。
作品情報
作品集:
4
投稿日時:
2012/09/17 19:39:22
更新日時:
2012/09/18 04:39:22
評価:
5/6
POINT:
530
Rate:
15.86
分類
霊夢
魔理沙
アリス
他人が自分か分からない。
滅びの一瞬の混乱。
認識は目の前の相手=二人称ではじまり、目の前にいない相手=三人称に発展し、最後にそれらを見ている自分=一人称になると聞きますが…幻想郷の人は忘れっぽいな。
そしてアリスの防御力はマイナスすぎぃ!
あれあれ?可笑しいな?