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『いい友達と悪い友達』 作者: 和多
「お前友達居ないだろ? 私はいるんだぜ」
「……そうみたいね」
魔理沙は嫌なことがあったのでわざわざ地底まで来て、パルスィをからかって遊んでいた。
「お前いつも一人ぼっちだもんな」
「……そうでもない」
魔理沙にはたくさんの友達が常についていた。パルスィは本当に少ないけれど妖怪の友達は居た。
「どうだ、お前も友達にしてやろうか?」
「……ならない」
パルスィは魔理沙の誘いを断った。実際友達にはなりたくないし、まだなる予定もない。
「なんだ。そうなのか。私の誘いを断るなんてな、まあ、お前なんか友達にする気無かったけれどな」
「……ふーん。そうだったんだ」
魔理沙はパルスィが妬まないのでだんだんつまらなくなって来た。そして、腹を立て始めていた。
「おい、なんだよその態度は、少しは妬めよ。嫉妬しろよ」
「……妬ましい。……これでいい?」
口では言ったものの、パルスィは全然嫉妬していなかった。それどころか、魔理沙を哀れむように見た。
魔理沙にはたくさんの友達がついている。今もたくさんの友達がついている。
「おいおい、なんなんだ。社交辞令みたいな言い方して、私の友達には霊夢がいるんだぜ」
「……嘘言わないで、あなたと霊夢は友達じゃない」
魔理沙の友達はたくさんいるけれど、ここにはいない。
「なんで、お前にわかるんだよ。霊夢は友達だぜ。それに早苗やアリス、そして妖夢、みんな友達だ」
「そうねぇ、妖夢とは半分友達みたいだけれども」
魔理沙は、話の合わないパルスィとこれ以上会話する意味は無いと判断した。それに、嫉妬を糧にして生きているパルスィは餓えてそのうち死ぬと思った。
「つまんない奴だ。じゃあな」
「……さようなら」
魔理沙はたくさんの友達を憑れて帰っていった。なんで、ここには居なかった霊夢とかを友達といったのかパルスィは不思議だった。
魔理沙が去ったあとに、パルスィの橋を勇儀が通りかかった。たくさんの友達を連れ立って遊びまわっているようだ。それが、パルスィにとってそれが妬ましかった。
「妬ましい!」
「パルスィ、何妬んでるんだ? ほら、お前も飲みに行くぞ」
勇儀はパルスィを飲みに誘いにきたのだった。
「妬ましいけどうれしい」
さっきまでの勇儀を妬んでいた、パルスィは妬むのも忘れてしまうほど本当にうれしかった。
- 作品情報
- 作品集:
- 4
- 投稿日時:
- 2012/09/18 03:48:27
- 更新日時:
- 2012/09/18 12:49:57
- 評価:
- 7/7
- POINT:
- 700
- Rate:
- 18.13
- 分類
- パルスィ
勇儀はいいやつだなあ!
ですよねパルスィめちゃくちゃかわいい
でもお友達たくさん憑れてる魔理沙ちゃんもかわいいよ!
いよっ、この幸せ者!
まさか、幽霊!?