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『ミミック』 作者: 紅のカリスマ
妖怪の山の麓の森。
一般的に妖怪の樹海と呼ばれる場所を一人の男が歩いている。
その風貌から一目で、幻想郷へと迷い込んだ人間だと分かる。
この男は、外で言うところの死刑囚に該当する。
男には何ら特殊な点は無い。
強いて言えば、他人より少しばかり自分の欲望に忠実であるという程度か。
それ故に性欲に歯止めが利かず、少女を数名程度、強姦し証拠隠滅の為に殺したという、極々ありふれた死刑囚だ。
今日は、そんな男の死刑執行の日。
刑務所から連れ出され、目隠しをされて男は運ばれていた。
それから暫くして護送車が停まり、降ろされた男は目隠しをしたまま歩かされる。
急に歩みを止め手枷が外されたうえで、「目隠しを外せ」という指示を受け、言われた通りに男は目隠しを外した。
そこは、男が想像していたコンクリート造りの一室に電気椅子が置いてある等といった、よく見る死刑執行の場所とは大きく異なっていた。
鬱蒼と生い茂った木々、まともに整地もされていない地面。
そんな何処かの山奥としか言い様が無い場所だ。
周囲に人の気配は一切感じられない。
ならば先程、自分に指示をした声は何者だったのか?
そもそも、どうやって車を使ってこの様な場所まで車で来ることが出来たのだ?
男の疑問に答える者は誰もいない。
思わず、呆然と立ち尽くしてしまう。
しかし、ここでこのまま野垂れ死ぬ訳にもいかない。
男は一先ず、まともな整備された道を探すことから始めることにした。
その道を辿れば、人間がいる場所に辿り着くことが出来るだろうと考えたが故に。
どれ程の時間を彷徨ったか。
ようやく、男は人の手により整備されたであろう道に出ることが出来た。
木々で殆ど見えなかった空は既に暗くなっており、星が輝いている。
刑務所の中で長い期間を過ごした男にとって、久方振りの空の下だったが、その感動を噛み締めている余裕は無い。
そんなことよりも、今すぐ己の身の安全を確保したい気持ちの方が遥かに勝っていた。
「ねぇねぇ、そこの人。もしかして道に迷ったの?」
道を歩き始め、暫く行ったところで突然声を掛けられる。
その声は道の脇にいた少女のものだった。
金髪に赤いリボンを結わえ、黒い服を着た少女。
見た目だけならば外国人の様にも思えるが、流暢な日本語を話している。
だが、何よりも重要なのは、男にとって念願のようやく出会うことが出来た人間だということだ。
どうも、話振りから察する限り、この辺りの地理に詳しいらしい。
そう思い安心した男は、少女の問いに肯定した。
「あ、やっぱりそうだったんだ。この辺り色々出て危ないから、私が案内してあげよっか?」
少女の申し出にも当然ながら肯定する。
男の肯定を見て少女は微笑む。
そうして次に口にした言葉は、あまりにも想定外のものだった。
「でも、ただで案内してあげるってのもね……どうしよっかなぁ」
少女はここで、まさかの対価を要求をしてきた。
案内してあげるから、代わりに何かを寄越せ、ということだろう。
あまりにも図々しい態度に、今すぐ殴り殺してやりたい程の殺意が男に芽生える。
だが、ここで少女を殺してしまっては、また当てもなく彷徨い歩くことになるのは間違いない。
何とか殺意を押し留め、少女の話の続きを聞くこととした。
「うふふっ……じゃあさ、私のこと気持ち良くしてくれたら、道案内してあげても良いよ」
そう言いながら、少女は自身の黒いスカートを捲り上げる。
そこには下着すら身に付けていない、少女の発展途上の下肢があった。
無毛のぴったりと閉じられた未熟な女性器。
だが、その女性器は少女の姿に似合わぬ程に内から分泌された粘性の体液に濡れており、明らかにその手の経験があることを物語っている。
「ねぇ……挿れてみたいんでしょ?ここに。そんな顔してるよ?ふふっ」
そう言いながら、少女はスカートを捲り上げている手の人差し指で秘部を指し示す。
彼女の誘いに男は生唾を飲み込み、ゾクリと身体を震わせた。
同時に、自身の股座の物が熱り立ち始めているのを感じる。
この様な年端もいかない少女が、この様な手馴れた誘いをするものだろうか等と疑問が男の頭を過るが、そんな些細なことは最早どうでも良い。
それ以上に、今すぐ自身の性欲を発散させたいという気持ちの方が、より大きく、より強く、男の中に渦巻いていた。
刑務所という徹底的な制欲を課された場で高まり続けた男の性欲。
それが今ここで、少女に向けて爆ぜようとしていた。
「きゃっ……!」
男は己の衝動に任せるまま少女を押し倒し、その上へと覆い被さった。
少女を片手で押さえ付けながら、もう片方の手でズボンを下ろし怒張した一物を外へと露出させる。
そして、静かに脈動するそれの位置を整え、
「―――ッッ!!」
そのまま躊躇うことなく少女の濡れた膣穴へと、その先端を強引に突き挿れた。
愛液により潤滑が良くなっていることもあってか、少女の性器は見かけによらず男の剛直をすんなりと受け入れている。
やはり処女ではないらしく、その挿入された隙間から血が流れ出してくる様なことは無い。
それを少しばかり残念に思いつつも、男は腰を前後に振りながら少女の膣内を蹂躙し始める。
最早、その姿は獣と何ら大差が無い。
「んんッ……ァあッ!!ひァ!!!あっ、ぁっ、あっ……んぁああッッ!!!!」
可愛らしさがありつつも、何処か艶めいた喘ぎ声を上げながら、少女は局部から送られてくる苦痛と紙一重の快楽に身を震わせている。
その様子を見つつ、男は更に激しく突き上げる様に少女の陰部へと深く深く挿入し、
「あっ……あぁ、あ……ん……んぁあ……」
遂に達した絶頂と共に、少女の中へと己の子種をブチ撒けた。
何度か脈動しつつ、溜まりに溜まり続けた白濁液が一斉に放出されていく。
当然ながら少女の中に収まり切るはずもなく、接合部の僅かな隙間から粘性を伴いながら地面へ滴り落ちる。
ひとしきり射精をし終え、男は一息吐く。
少女の方は、荒い呼吸をしながら地面に上体を横たえている。
さっさと起こして道案内の約束を果たして貰う。
その後には今まで通り―――等と下衆な思考に至りつつ、男は少女の中に挿入されたままになっている自身の男性器を引き抜こうとする。
―――?
抜けない。
未だ勃ち続けているとはいえ、先程よりかは怒張が収まり始めている。
接合部も十分に濡れており、潤滑剤の役割を果たしている。
だと言うのに、少女の中から己のモノを引き抜くことが出来ない。
先程まで容易に抜き挿しが出来ていたモノが、だ。
いや、正確には引き抜けないのではない。
少女の性器がしっかりと咥え込んで締め付け、男の一物を離そうとしないのだ。
男は舌打ちをしつつ、先程より力を込め無理矢理引き抜こうと体勢を整えようとした。
―――ぬちゃ。
突然、男の咥え込まれたモノに、正体不明の感触が走る。
それに対して、思わず動きを止めてしまう。
確かに快感もあった。
だが、それ以上に本来この状況ではあり得るはずの無い、その感触に対する怖気の方が遥かに勝っていた。
―――ぬちゃり、ぬちゃり。
再び先程と同じ感触がより長く一物へと走る。
そして、男はその感触が何によるものなのかを理解した。
男性器で犯す場所は、何も女性器だけに限った話ではない。
時には少女の口を犯す等ということも実際にあった。
俗に言う、イラマチオという行為である。
その際、犯した相手に何度も舌で自身のモノへ奉仕させた時の感触は、未だ鮮明に男の記憶に残っている。
そして現在、男が少女の中で感じているものがまさしく、舌で舐められた時と同じなのだ。
その舌だと思われる何かは、中で男のモノを飴玉でも転がす様な動きで、ゆっくりと舐め回している。
その行為が異質な快感と恐怖を呼び起こしつつ、抗い様の無い本能が再び男性器をそそり立たせていく。
そして、男の一物を限界まで怒張させたと思ったのか、舌の様な何かは舐め回すことを止めた。
止めたと同時に、少女の女性器の咥え込む力が一気に増した。
いや、むしろ、柔らかい女性器から別の硬質の何かに、一物を咥え込んでいるものが変わったと言う方が正しい。
その硬質の感触も先程の舌と同じく、男が感じたことのあるものだ。
イラマチオの最中に、相手の反抗により何度か突き立てられた歯そのものと言える。
だが、今、自身が味わっているものは、ただ一度反抗の意思を持って突き立てられていた程度のものではない。
万力の如くゆっくりと押し潰す様に、突き立てるだけで済まさずそのまま引き千切る様に、徐々に徐々に、一物の肉へと食い込ませている。
当然、激痛等というありきたりな表現では表現し切れぬ程の痛みが男を襲っていることは想像に容易い。
男はその痛みに絶叫し半狂乱になりながら、無理矢理にでも少女の中から自身のモノを引き抜こうとしたが、最早、手遅れだった。
ブチブチといった様な筋の千切れる音が、男の耳に不気味な程はっきりと聞こえてきた。
同時に、声すら上げれぬ程の痛みが全身を駆け巡り、そのまま男は背中から地に伏せ失神してしまった。
「……あー、もう。毎度のことながら楽じゃないなぁ、この方法。簡単に引っ掛かってはくれるけど疲れるし」
男が意識を失ったことを確認した少女―――ルーミアは、身体を起こしつつ不満げに独りごちた。
先程まで男のモノと繋がっていた彼女の性器は、異様な動きを見せている。
まるで口が何かを咀嚼しているかの様な、その部位では有り得ない動きだ。
暫くして、その動きが終わると共に、本来なら閉じ続けているはずの女性器が独りでに開く。
いや、そもそもルーミアのソレは、実際のところ女性器ですらなかった。
本来なら肉ひだのみの横の膣壁に、整然と立ち並ぶ健康的な歯。
歯と歯の隙間には、男から食い千切った一物を噛み潰しミンチにしたものが挟まっている。
また、肉厚な膣の挿入口にはベタリと大量の返り血が付着していた。
「んっ……」
ルーミアが何処か艶めかしい声を上げると、先程独りでに開いた女性器の奥から粘性を伴う液を纏った物体が糸を引きつつ、内部から這い出てくる。
男が彼女の中で感じた舐められた感触、その元凶とでも言うべき舌だ。
這いずり出てきた舌は、付着した男の血を舐め取り始める。
冷え切らず乾き切っていない新鮮さをよく味わう様に、ゆっくりと丁寧に、その舌はこびり付いた血液を舐め取っていく。
見たままにソレが何かを答えろと言われれば、誰しもが縦に裂けた口だと答えるだろう。
よく例えとして、女性器を「下の口」と表現することがある。
彼女の女性器が本来あるべき部位に存在しているソレはまさしく、比喩ではない「下の口」そのものなのだ。
「それにしても……久々に沢山食べられそう」
そう言いつつ、倒れている男に目を向ける。
失神した男は白目を剥き、大きく開けられた口の端からは泡が吹き出している。
不定期に身体を痙攣させており、当分の間は起き上がりそうにない。
下肢のかつて立派なモノが付いていたであろう場所は、根本辺りから無惨に千切られ、モノを勃たせる為の鮮血が溢れ出ている。
「生ものは腐り掛けが美味しいのだけど、たまには新鮮な内に食べるのも、ね」
そうして、ルーミアは失神している男の上に乗り、能力を使い自身の周囲を闇に包み込む。
こうなると、彼女自身の視界も塞がれる。
この状態で、獲物の身体に触れている感覚を頼りに、食事をするのだ。
食事しているところを見られたくないのか、ただの癖みたいなものなのか。
それを知るのはルーミアのみ。
「いただきまぁす」
ただ、闇の中で嬉しそうに食前の挨拶を告げる彼女にとっては、満足の行く食事が出来ればそれで良いのだろう。
今宵もまた、こうして一匹の妖怪が空腹を満たしたのだった。
幻想郷の妖怪は皆、人型に擬態してる。
弱い妖怪は、更に擬態してる。
多分。
紅のカリスマ
- 作品情報
- 作品集:
- 5
- 投稿日時:
- 2012/11/02 11:32:42
- 更新日時:
- 2012/11/02 20:32:42
- 評価:
- 8/11
- POINT:
- 700
- Rate:
- 12.08
妖怪だろうが、人間だろうが。
もし、彼が最初に出会ったのが神社の紅白巫女だった場合……、死刑になっていたほうがマシ、という目に遭わされたりして……。
少女の姿してるってことはこの手のハニートラップはありふれてるんでしょうね
幻想郷の男達の生態が気になる
幻想郷も弱肉強食なのかー
>>5
多分それ「スピーシーズ」だと思う
男は性病持ちで女(エイリアン)に生殖に向かないと判断されてヌッ殺されちゃったんだろう
ちょっと大人びた喋り方なのが可愛い