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『ふらんどる』 作者: 名無しぃヘッド
「……パチュリー様」
「な〜に? コア?」
「また、人が食べられました」
事件の始まりは、さっき起こった。
「……ふ〜ん。どうせ、また魔理沙でしょう?」
「いえ、咲夜です」
「昨日の話なの?」
「ワザとですよね」
「……ですよ」
「う〜ん」
「レミィはかわいそうね。……私には関係ないけど」
「だから。犯人をパチュリー様が捕まえて下さい」
「私、魔女なんだけど」
「リッター30kmはいけますよね」
「え? なにそれ?」
「……ねえ。……パチュリー様はね。言われたことをしていればいいのですが」
「分かりました。推理して捕まえます。小悪魔様」
「今後よけいなこと、言わ、分かりますよね?」
「和歌ります」
「和歌るんですね?」
「和歌ってます」
パチュリーは、小悪魔に1200円の昼食をおごる約束を破ったことから立場が逆転した。この社会は契約社会がその傲慢な態度が反映している。
「で? パチュリー様の推理では誰が犯人ですか?」
「劉備よ。やつに違いないわ」
「劉備ですか?」
「そうよ、劉備に違いないわ」
もしかしたら、劉備が夜に紅魔館を訪れたかもしれない。あの大きな耳で、咲夜をとりこんだのかもしれない。
「劉備は東方のキャラクターじゃありません」
「荒木murasigeかも知れない」
「お前、道で糞してる暇があったらまじめに考えろよ? あっ? 推理しろよ」
「だって、犯人は美鈴なんでしょ?」
「いや、っまあ、犯人は美鈴ですが、今まで美鈴なんて話に出てないですよね」
「美鈴は、強いからこういうことも平気でする子なの」
美鈴はレベル99だ。これだけで最強だということがわかる。ちなみに、小悪魔はレベル5、パチュリーはレベル8だ。二人がこのままレベル99になれば、美鈴より遥かに強くなるが今はマジックポイントしか勝っていない。
「確かに、そうですが」
「ねえ、コアは美鈴が一人で黄昏ている時を見たことがある?」
本当は、疲れてたったまま目を開けて寝ているだけだ。
「いえ?」
「じゃあ、これだけは覚えおいて、あの人は、レミィのために皆の貞操を守って来たのよ」
「いい人じゃないですか。犯人じゃないですか」
「そうよ、いい人なのよ。だから、だから、今回は全部フランドールのせいにしようかと思うの」
「パチュリー様は悪ですね」
「ほら、そこは、魔女だからに一番自分が得する形をとろうと思って」
「なるほど、ついでに紅魔館のお荷物を排除しようと思ってるんですよね」
「……やめなさい。コアそういうこと言うの。全て聞かれているわ」
「誰にですか?」
「壁に目あり、商事に不正取引ありよ」
「後でここでの発言が録音とかされていたら最悪ですね。フランドールをはめようとしたことがばれたたら、レミリアのシスコンにどんな目に合わされるか」
「ばれなければ、フランドールを実験材料にして魔法の研究ができるわ」
「まともに、研究なんかしたことにないくせに」
「だって、私は病弱な魔女なのよ」
「うーん、脱線というか意味がわからなくなってきましたよ」
パチュリーのノート切抜き
咲夜は、フランドールに食べられてしまった。最近のフランドールは、ますます錯乱していた。そこでレミリアの指示で、目隠しをしてとりあえずおちかせることにした。
ところが、それがいけなかった。フランドールは、一時期それで落ち着いた。目隠しははずしてもらえないが、匂いで誰が誰だか判別できるようになった。ふつうなら、話かけられて声色とかで判別できると思うのだが、それはできずに匂いだった。
そんな、ある日世話係の咲夜はいつもと違う臭いだったから食べられてしまったのだ。
「支離滅裂というか、どういうことなんですか?」
「なんて言うのか、折角美鈴が守ってくれたのに、咲夜は違う臭いをつけていた」
「もしかして、その臭いって」
「そうよ、男よ。かび臭い男の臭い」
「つまり、咲夜は裏切っていた」
「そうよ」
「……だから、美鈴が食べた」
「ええ、そうよ」
「フランドールを犯人にして、美鈴を守りましょう」
フランドールは、地下室から引き摺り出されて図書館につれて来られた。そして、説明を受けた。フランドールは弱みを小悪魔に握られているので、簡単な説明で納得したのだった。
「つまり、私が錯乱して咲夜を食べてしまったということで良いのね?」
「妙にすぐ言う事聞くけどどういうことなの?」
「パチュリー様、世の中には知らないほうがいいことがあるんですよ」
それから、フランドールは脳に穴を空けられた。そこから、角砂糖とレモン汁を流し込んで錯乱しているように仕組んだのである。
「わたしわーさくらんしたんだーよー」
「後は、みんなの前でこのことを言って解決よ。それまで蜂蜜を点滴で600ccづつ与えればこの状況を維持できるわ」
「なんか、推理とか関係なくなってきましたね」
「てゆうか、フランドールってどういう構造でできているの?」
「ためしに、焼き鳥与えてみます」
「おいしいよ。おいしい。まるで、ミスティアみたい。あいつに連れて行ってもらった縁日で食べたミスティアを思い出したよ」
「一度も、縁日なんて行ったことないくせに」
「パチュリー様、今度はビニール袋を頭に被せてみましょう」
「……? フゥッ! うぅう! 苦しい」
フランドールは、ビニール袋の中で酸欠に陥っていた。
「パチュリー様、見て下さい! 苦しんでますよ!」
「ちょっと、当たり前でしょ! 早く! 取りなさい」
「苦しいよ! これ苦しい!」
「馬鹿が、お前はこの紅魔館のお荷物なんだよ」
「コア、どうして取ってあげないの?」
「黙れよ、面白いだろ? これ」
「面白くない」
「うるさいよ。パチュリー」
「…………」
フランドールの体は硬直し始めていた。
「フランドール? フラン? どうしたの?」
「…………」
フランドールは、だらんと腕を垂らしてその場に倒れこんだ。
「コア死んでる」
「あらあら」
「あらあら? どうするの死んでるわ」
「お前が生き返させろよ。生理食塩水でも適当に膀胱につめろよ」
「それで奇跡が起きるかもしれないわ」
カテーテルをフランドールの尿道に差し込んで、食塩水を流し込む。短い沈黙だった。見る見るうちにフランドールの膀胱は膨らんでいった。
服越しでも、そのふくらみはわかる。
「これで、生き返るの?」
「生き返ったよ」
「生き返った」
「全回復してますね」
これでは、駄目なのでもう一度フランドールはもう一度脳に穴を空けられた。その穴から、光ファイバーを入れらた。
「わたしは、ふらんどる」
「遠隔操作が可能になったわ」
「そうですね」
性能の低いパソコンでフランドールは、操作されるようになった。吸血鬼だからどんな劣悪な環境でも、作業できるロボットになってしまった。
「よし、おっぱいミサイル発射!」
「ふらんどるには、おっぱいみさいるはとうさいされてません」
残念ながら燃料が不足していたのだった。枯渇してもう495年。
「じゃあ、ロケットパンチ!」
「ふらんどる、ろけっとぱんちはっしゃ」
ぷしゅあああああああああ、わるきゅれの音楽とともに、腕が発射される。
ぷしゃあややああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
遠くで、ゼロ戦が2機なぞの爆発で墜落した。
「面白そうだな、そこせよ」
小悪魔は、パソコンをパチュリーから奪い取った。
「目玉バルカン発射!」
目玉が2個ものすごい勢いで飛び出した。目玉は有線なので、あまり遠くには飛ばない。変わりに、フランドールが勢いでそのまま倒れこんだ。べチャッと腕が無いものだから、顔から崩れ落ちる。顔は血染めの桜になった。
「次は、直腸から聖剣でもださせようぜ」
「ふらんどるは、はなとくちからねんりょうがもれているためきのうをていしします」
フランドールはそういったかいわないかのうちに、灰になってどこかに消えていった。
「死んじまったじゃねえか」
「……悪いの全部レミィのせいにしない?」
「まあ、そういうことで今回は許してやる」
- 作品情報
- 作品集:
- 5
- 投稿日時:
- 2012/11/06 12:09:55
- 更新日時:
- 2012/11/06 21:09:55
- 評価:
- 3/5
- POINT:
- 300
- Rate:
- 10.83
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