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『産廃SSこんぺ「孤獨のグルメ 『妖怪の山のミックスフライ定食』」』 作者: んh
「これに懲りたらもう悪さすんじゃないわよ!」
……なんか頭の上でピーピー言っとるな。まあええわい、しばらくこのままジッとしとったらそのうち帰るじゃろう。ふーん、死んだふりじゃ死んだふり。っちゅうか痛くてもう立てん。「むそーふーいん」じゃったか、儂あれ嫌いじゃ……
「このことは一応白蓮にも言っとくからね。ったくあんたら妖怪はホントろくな事しないんだから!」
おいおい、告げ口までするのかいな。たまったもんじゃないわい……帰ったらまーたお説教タイムかのう。まあ、あの尼は話通じん奴じゃぁないから、こんぐらいのことで折檻とまではいかんと願いたいが。
「ちょっと聞いてんの!?……もう、次やったらこんなもんじゃ済まないからね。よーく覚えときなさいよ!」
ん、ようやくお帰りのようじゃな。大丈夫かな、顔上げたらもう一発なんてこと無かろうな? ちらっとな……おし、帰った帰った。まったく、話で聞いてた以上に容赦無い巫女じゃわい。 ふぅ、すっかり土まみれじゃ。とりあえずメガネメガネ……と。よし、割れとらんな。
ったく、狸が変化(へんげ)で人間驚かしとっただけじゃないかい。別に命(たま)取ろうって訳でもないんじゃから、もうちっと大目に見てくれてもええじゃろうに。
ありゃ、なんか湿っとると思ったら酒瓶割れとる。これ佐渡から持ってきた最後の一瓶じゃったのにのう。ほんと、踏んだり蹴ったりじゃ……
さーて、どうするか。帰ってもどうせ尼さんの長話聞かされるだけじゃし、いっそぬえか響子あたり誘ってどっかで引っ掛けるか……いや、酒呑んだら説教十倍っちゅうことになりかねんか。うーむ。ま、とりあえず歩きながら考えるとするかい。
ああ、もうこんな時間なんじゃのう。弾遊びに夢中で気づかんかった。烏がかぁかぁと、帰れ言われとるみたいじゃな。なんか腹立つな。ええい、帰らんぞ。儂ぁ意地でも帰らん! せっかくじゃ、ちと遠出してみるかいの。よう考えたらこっち来てから、ぶらつくっちゅうこと、さっぱりしとらんかったからな。
となると問題は何処へ行くかじゃが……うーん。烏がかぁ、かぁかぁかぁと……ああ、そうじゃな。そういや山の方とかまだ見とらんの。案外古馴染みの狸がこっち来とるかもしれんし。
確か今は鬼でなくて天狗あたりが仕切っとるんじゃよな。あいつらは色々と質面倒臭いが、まぁ天狗に化けて行けば問題なしじゃろう。うし、いっちょ行ってみるかいの。
◇
うむ、さっきからちぃとも気付かれとらん。さすが儂。
しっかしなかなか栄えた所じゃのう、天狗の住処っちゅうのは。もう日も暮れたというのに、真っ昼間みたいに明るいまんまときた。佐渡にいた頃とそんな変わらんの。こっち来る前はもちっと鄙びた、懐かしい感じかと思っとったんじゃが。妖怪共も、どっちかというと今っぽいのが多いし。まーそりゃそうじゃよな、儂らとてウン百年前とそのまんま同じとはいかん。
ふぅ、結構歩いたの。疲れたわい。どっこらせい、と……結局狸の姿はいっぺんも見かけんかったな。どこにいるんじゃろうか。もしかしたら町にはおらんのかもな。後で響子に聞いてみるか。ん、向こうの方はまたえらい賑わっとるの。ありゃ……縁日か。ふむ、祭りかなんかやっとるんかの? せっかくじゃからちょいと覗いてくか。
ほー、なかなか本格的なんじゃな。守矢例大祭、か。テキ屋も結構出とるのう。お面に射的、こっちは金魚すくいか。おお、あっちの行列はわたあめじゃな。
うーむ、縁日っちゅうのも久しぶりよのう。昔は佐渡でもちょくちょくこういう催しをやったもんじゃが、妖怪が減ってからはすっかりご無沙汰じゃったからの。儂も若い頃ぁ二、三匹引き連れてテキ屋荒らし回ったりだとか、逆に祭りの元締めやったりだとか、色々やらかしたもんじゃったが。
「ねーあれ美味しそうじゃない?」
「あのねぇ、これから取材に行くのよ? それに私ああいうのあんまり好きじゃないし」
「いいじゃーん一緒に食べようよー。あんただって今日は一日中飛び回ってたんだから、お腹空いてるでしょ?」
「だから要らないって。食べたきゃ一人で食べればいいじゃない」
おぅおぅ通りの真ん真ん中でイチャイチャしよって……お盛んなこった。ええぞええぞ、若いもんはあんくらいでなくちゃならん。ふふ……あの黒髪の娘、案外頑固じゃな。栗毛のお嬢ちゃん拗ねてテキ屋の方へ行っちゃたぞい。意固地になっとらんではよ追わんかいタコナスが……お、もう戻ってきたか。めげんのう、あの嬢ちゃん。
「またそんな何個も買って。ご飯食べられなくなっても知らないわよ」
「こんぐらいヘーキだって。ほれほれ、ホントはちょっと食べたいんでしょー?」
「あんたの舐めたのなんか、食べられるわけないでしょ……」
ほう、目玉飴か。ひっさしぶりに見たのう。あそこのテキ屋で売っとるんか。ええの、儂もちょっと食べたくなってきたわい。よう考えたら今日は昼から何も口にしとらんし……って、そういや今って持ち合わせあったっけな。金貸しの用で出たきた訳でもなし、遠出するつもりでもなし。んーと、あんま無いのう……
まあええわ。こういう時ぁ葉っぱを小金に化けさせて、と。ふふ、ちょろいもんじゃ。
「目玉飴一個くれるかの?」
「へい毎度!」
おー。懐かしいの、この毒々しい赤。さーて、そいじゃいただきますと……
「ちょいと旦那、こりゃ駄目だって」
「むふ?」
……ありゃ、もしかしてバレた?
「天狗を騙すんならまだしも、同胞を騙しちゃいかんよ。狐じゃあるまいし」
「っちゅうことはお前さんも?」
「シッ……天狗が店やってるって事にしといた方が客も集まりやすいのよ。旦那もご存知でしょ、あいつらの性格」
ううんそうじゃったか……いやはや儂も耄碌したのう。仲間の化け技も見破れんとは。
「すまんすまん……儂ぁ最近こっち来たばっかでの。とすると、他の狸も紛れとるのかい?」
「まぁね。もっともここへ来るのは祭りの時ぐらいだけんど。普段はもっと裾野の方にいるよ。町ん中はなんだかんだと五月蝿いから。はい、300円のお預かりね」
そうか。山も案外めんどいとこなんじゃの。ほとぼりが冷めたら寺を出て山で気楽に、と思っとったが、そう上手くはいかんか。
「んじゃこれお釣り。こっちはホンモンだよ。またのご贔屓を」
「おおすまんかったの。そっちも達者で」
いや、とんだ赤っ恥を掻いてしまったわい。妖怪と丁々発止する勘みたいなもんが、どうも鈍っとるの。これじゃヘマもするわい。
まあそれはさておき飴じゃ飴。改めましていただきますと……おお甘い甘い。周りの固いとこ齧ると、中の目ん玉がぷちゅっと潰れて……とと、垂れる垂れる。ずぞぞっとな。ふぉほ、中もよう蜜に漬かっとるわい。縁日いうたらこれじゃよな。祭り! って感じがするわ。
うん、うん、うまいうまい。っていかんいかん、いい歳こいてつい夢中になってしもうたな。でも割り箸に染みた蜜をちゅうちゅう吸いながら、レンズを舌でコロコロ……これがなんか楽しいんじゃよ。
ガキの頃はこのレンズをどっちが遠くまで飛ばせるか、みたいなしょーもない勝負をよう皆でやったの。あの吹き飛ばし名人はどこ行ったんじゃろうか。達者でやっとればええが。
うーん、半端に飴なんぞ舐めたら余計腹減ってきたの。どうするか、せっかくだから天狗の酒で一杯といきたいが、あいにく素寒貧じゃからな儂。さっきの調子じゃまた葉っぱを、とはいき辛いしの。つぅても今から命蓮寺帰って、菜っ葉飯食うっちゅうのもアホ臭いしのう……
しゃあない、蕎麦でも食ってくか。そんくらいなら財布も間に合うじゃろ。やっぱりたぬきそばじゃな。というか油揚げが入ってなければなんでもいいわ。えーと、どっかないかの。蕎麦屋蕎麦屋……ってみんな呑み屋か。まぁ天狗の住処じゃし、そりゃそうじゃよなぁ。
うーん困ったの、周りがみんな酒かっくらってる中で一人寂しく茶漬けすするとか、儂ぁ耐えられんぞ。やっぱ葉っぱ化かすしかないか……ん? ありゃもしかして定食屋か? おお、やっぱり定食屋じゃ。まーたボロっちくて、いかにも田舎の飯屋って感じ丸出しよのう。こういうの嫌いじゃないぞい。
ふぅむ、立て看板のメニュー見る限りじゃ、今の懐具合でも問題ない感じかの。どうするかいのう。ここにするか、はたまた天狗と大立ち回り覚悟でタダ酒呑むか……
ん、レバニラ定食なんてもんがあるでないか。こりゃまたひっさしぶりに聞いた名じゃ。肉もニラも寺じゃご法度ときとるからの。シャキシャキしたニラとカラッと揚げたレバーを濃い味のタレで炒めて、それをご飯でかっこむ……おぅええじゃないかい。よだれが垂れるわ。おうし、決まりじゃ決まり。今の儂ぁ絶賛レバニラモードじゃぞ。たとえ巫女でもようよう止められんわ。
「いらっしゃい!」
おおっと、今度は河童が鍋振っとるんかい。うぅむ、大丈夫かいの。尻子玉の臭いが儂ぁあんま好かんのじゃ。河童の飯屋はあの臭いがキツイとこ多いからの。店選び間違えたかもしれん。
まあ、今の状況考えたら我慢せにゃならんわな。とりあえずレバニラじゃ、レバニラさえ食えればもうなんでもええわい。さっきからレバニラが頭ん中ぐるぐる回って止まらん。
「ええと、レバニラ定食くれんかの」
「ああごめんよお客さん。今日はレバーが切れちゃっててさ」
がーんじゃな。なんじゃいそれは。どうなっとるんじゃ。レバニラが売切れとか初めて聞いたぞい。というかそれなら表の看板にレバニラ定食とか書くないアホンダラが。ああもう、今日はホント良いことないの……
えぇと……どうすりゃええんじゃろな。レバニラ食うことしか考えとらんかったし。んじゃぁ結構でごぜぇやす儂ぁ帰らせて頂くでがんす、とも今更言いにくいし、そもそも他の店探すのも面倒じゃし……取りあえず予算内で、うーんなんかないか……
「えと、んじゃ、ミックスフライ定食で」
「はい。ミックスひとつ入りまーす」
なんか勢いに任せてミックスフライとか言っちゃったぞい。大丈夫かいの? っていうか儂もそこそこ長いこと生きたが、ミックスフライとかほとんど食うたことないぞ。
なんでそんなもん頼んでしもうたんじゃろな。あれかの、壁に貼ってあった「ミックスフライ定食 650円」の文字がぱっと目に入ったからかの。うーん、やっちまったのう……
「はい、ミックスフライお待たせしました」
ふむ、まあいかにもって感じじゃな。一口トンカツっぽいのに、こっちの丸いのはコロッケかメンチじゃろうか。おお、この俵型はクリームコロッケじゃな。唐揚げまで付いとる。揚げ物なんか久しぶりじゃから、こうやって色んなのが並ぶと結構わくわくするの。付け合せのナポリタンも、この手の定食屋ならではじゃな。ご飯と味噌汁に、後は小鉢が2つか。
うん、うん。とりあえずソースドバドバかけて、ほい、じゃあいただきますと。まずは丸いのから……
おお、やっぱりメンチか。んむ、んむ、きっちり揚げたてじゃ。揚げたてってだけでテンション上がるのはなんでかいの。そうそう、こういうのじゃったよな。食堂のメンチって。うん。悪くないわい。
さて、こっちのカツはと、もぐ、ん? これは……普通のじゃないの。なんじゃろな、この食感。フワフワしてて、あんまり癖もない。人肉は散々食っとるが、こりゃ初めて食うたような気がするの。頼りない感じじゃが、まあ別に不味くはない……というか結構美味いんでないか、これ。ふむ、うん、なんか最初は頼りなくてびっくりしたが、いけるぞこれ。もぐ、もぐ、揚げて食うっちゅうのがまたいい。
これは嬉しい不意打ちじゃな。ミックスフライに一本取られるとは夢にも思わなんだわい。どれどれ、こっちの唐揚げはと……おお、これは分かるぞい。腎臓じゃ。コリコリっとして、ちょっと臭いとこがまたたまらん。この、いかにも内臓食っとるって感じがいい。腎臓の唐揚げとは、これも初めて食うたのう。
むふふ、なんか楽しくなってきたの。そんじゃこっちのクリームコロッケは、おおやったぞ! 脳みそじゃ。ちゃんと脳みそ入っとる。これだけで花丸二重丸じゃ! やっぱり脳みそ食わんと人間食った気がせんもんな。
むふ、はむ、はむ。いやぁ食いでがあるわい。ここらが練り辛子の投入しどこかいの。メンチにちょいっとつけて、あぁうまいうまい。お、こっちの妙ちくりんなカツはタルタルソースでもいけるの。むふふ、これがミックスフライのいいとこじゃ。いろんな味が出てくるわい。
ここらでナポリタンを一口……ほほっ、こりゃたまらんわい。混じりっけなしのケチャップ味。そうそう、そうなのよ。やっぱこれでなくちゃならん。余計なもん入れたらあかんの、これだけは。
いや、ままよと入った店じゃったが、これは存外当たり引いたかもしれんぞ。こっちの小鉢は、山菜の酢みそ和えかいの。どれ……おっ、これはなんか混ぜてあるぞい。もぐ、もぐ……ふふ、これは食道じゃ、これまた懐かしいのう。こうやって食う手もあるんじゃな。バリバリっとした歯ごたえがゼンマイとよう合うわい。うん、油もんのお供にピッタリじゃ。ありがたいありがたい。
こうなるとこっちの小鉢も期待しちゃうの。むふふ、これは分かるぞい。塩辛じゃ。小腸に十二指腸……ようこなれてる。うー、キッツイの。内蔵そのまんま、ドカーンじゃ。でもこれをご飯の上に乗っけて食べると……ふぉっほっほ、たまらん。まさかこんなところでこの味に会えるとは思わなんだわ。
おお、いかんいかん。塩辛様にかまけてフライさんのこと忘れとったわい。はふ、はふ、とんかつソースとタルタルソースがぐちゃぐちゃに混ざってなんかもうワケわからんことになっとるな。まあこの下品な感じも持ち味じゃ。いや、飯が進むのう。どれもおかずになるから困ってしまうわ。むぐ、むぐ。おおそういえば味噌汁の事こってり忘れとった。ん、具は油揚げだけか。まあ今日は油揚げでも勘弁しちゃろう。今の儂ぁ寛大じゃぞい。ありがたく思え。
「ふぅ、食った食った。ごちそうさん」
いやぁ、大満足じゃったわい。ミックスフライ、侮れんな。こんなに人肉食うたのも何十年ぶりかいの。佐渡じゃあんましおおっぴらに食えんかったし。
「650円になります」
うむ、これでこの値段じゃもんな。文句なし、ぱーふぇくとってやつじゃ。
「すまんが、あのカツは何の肉じゃったのかいの?」
「ああ、バサカツのことで? ありゃ肺なんですよ。人肉はなかなか数が出回ってないもんで、うちあたりじゃいいとこ使えんのです。すんませんねぇ。へいこれお釣り」
ふぅむ。肺だったのか。あんな味がするもんなんじゃな。つうか別に謝ることないんじゃけど。あれはあれで好きよ、儂。
「おお、そうだったか。すまんの。美味かったぞい」
「ありがとうごぜえやす。またおいでください」
あれま。もうすっかり真夜中じゃの。今日は月が綺麗じゃ。うむ、善き哉善き哉。
こんな時間まで夜遊びとなると、結局説教コースじゃろうなぁ。ちゅうかあの尼さん、今頃はもう寝とるかもしれん。まあ明日も早いからの。儂もええかげん帰るとするかい。
うぅん……ふぅー。やっぱり人間食うと力が出るの。こんな美味いもんが食えるんなら、こっちでの生活もまんざら捨てたもんじゃないかもしれん。うむ、そう考えたらなんか元気でてきたぞい。
「うし、明日もいっちょ頑張って人間襲うとするかいの」
時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼女は自分勝手になり、『自由』になる。
誰にも邪魔されず、気を使わず物を食べるという孤高の行為。
この行為こそが幻想郷の妖怪に平等に与えられた、最高の『癒し』といえるのである。
評価ありがとうございました
なんかバレなかったっぽいぞやった!
>1
ありがとうございます。妖怪は人食ってなんぼですよね
>2
やっぱパロは拙かっただろうか
>3
カニバは普通が一番ですよね
>4
色々メニューは考えたんですが、時間の関係で。
オレのは肝臓がまずいだろうな
>5
「〜じゃ」の連発で、なかなかめんどかったです
>6
あの人って誰だ?
肺の天ぷらは神戸じゃポピュラーらしいです
>7
人肉食おうぜ!
>8
こないだ久々にミックス食べました。定食屋のタルタルソースって妙に美味いですよね。
マミゾウさんは懲りない女
>9
幻想郷じゃ人肉はナチュラルがデフォです。
>12
聖も人間食おうぜ!
>13
人肉食おうぜ!
>14
リア充あやはた爆発しろというイメージで書きました。
>15
みんなでレッツ人肉!
>16
健康で新鮮な人間のモツは絶対美味い
>17
マミゾウさんてすっごいオヤジギャグいいそうな気がします。
>18
ああいう感じで里とかでも人肉料理売ってそうなのが幻想郷だと思います。
>19
我々はカニバ食育テロを推進します
んh
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2012/11/21 15:47:12
更新日時:
2012/12/17 00:46:31
評価:
17/19
POINT:
1570
Rate:
15.95
分類
産廃SSこんぺ
マミゾウ
霊夢
文
はたて
妖怪が人を食べる話っていいですね。
いかにも妖怪が普通の食事を食べているという感じの作品でした。
出鼻を挫かれても、『あたり』の食事にありつけたささやかな幸せが伝わってきました。
マミゾウさんが幸せそうでなによりです。
欲を言えばもっと色々食べさせてもよかったんじゃよ?
通して平易で少し盛り上がりに欠けるようにも感じましたが、スラスラ読み進められる文章と人肉のグルメ描写という奇抜な発想とで楽しく読めました。
肺のカツはちょっと食べて見たい。
あ〜、マミゾウさんと人肉喰いに行きたい。
楽しいお話、ご馳走様でした。
それにしてもマミゾウさん旨そうに食うなぁ、最後絶対反省してないよwww
周りの情景も地味に良く描写されていてお腹がすいてくる良い話。
読んでる間、唾液の分泌が活発になる。
晩飯食っといてよかった、これは腹減るわ
さらりと描かれているのと、それをおいしそうに食べるマミゾウさんにノックアウトされました。