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『産廃SSこんぺ「世の中こんなもんだよね」』 作者: 名無し
X月Y日 そろそろ私の思い通りに動く人形ではなく、人間が欲しくなった。人間が欲しいというよりも、最大で同時に何人の人間を操る事ができるか、これが知りたくなった。その為の基本的な術式や方法は調べてあるが不確定要素が大きいのでまずは手頃な人間を使い試そう。魔理沙辺りが妥当か。上手くいけば幻想郷をも手にする事が出来るかも知れない。操る事自体は非常に簡単なのだ。今回用意した特別製の操り糸を飲ませるだけなのだから。
X月Z日 今日はいつも通り、人里で人形劇を見せて過ごしたはずだ。幸いにも霊夢に見つかってもいない。きっとあの巫女の事だ、私を見たら裏で人間を操るという事を見抜くかもしれない。そうなる前に操ってしまえば……。しかし、ここで八雲紫というとんでも無い計画の障害の存在が浮かんできた。良い対抗策ではないが私が死ぬか封印されたら、発動して操られた人間が爆発するような罠を仕掛けておけばいい。博麗の巫女を操るためにも数は必要だ。魔理沙以外にも用意するべきだ。咲夜は吸血鬼が騒ぎ出すと霊夢に先手を取られかねないので後回しにする。となれば早苗辺りが妥当か。早速明日捕えよう。
X月A日 素晴らしい日だ。早苗は私の用意した操り糸入りのクッキーを食べて、人形の様になった。私の指示が無ければ行動と呼ばれる事はしなくなくなった。その上生命としての機能を失ってはいない。これならば、やれる。自信が確証に変わった。明日は魔理沙だ。
X月B日 素晴らしい。実に素晴らしい。最早、私が魔法使いになった理由はこの為にあったといっても過言ではない。早苗に引き続き、同じ方法で魔理沙をも手に入れた。八雲紫もまだ干渉してこない。山の二柱に早苗は暫くうちにいるという話もした。霊夢も魔理沙が一日二日居なくなっただけでは騒ぎはしないだろう。もうすぐ、もうすぐ私の世界が完成する。誰にも邪魔はさせない。
「ふふふふふ……もうすぐ博麗の巫女も私のモノになる時が……ふはははは……」
霊夢捕獲当日の昼、私は手記を見返しながら笑う。私が欲していたのは霊夢ではなく博麗の巫女。おそらく、特に工夫をせずとも気が強いだけの人間なら沢山用意できるはず。しかし、素質となると生まれ持った才能なので変えられない。幻想郷を手にするには素質のある手下が必要なのだ。その点、博麗の巫女たる霊夢ならば素質は申し分ない。それ故に私は霊夢が欲しい。もし、仮に失敗したとすればそれは幻想郷もただでは済まない。それを盾に取れば私は八雲紫に勝てる。八雲さえ抑えてしまえば後の幻想郷は私の箱庭となるだろう。
そしてその夜。捕獲に移った。捕獲自体までは成功はした。捕獲だけならば魔理沙だけで事は足りたのだ。流石に私も捕獲して操り糸を飲ませた後に失敗するとは全く思いもしなかった。背中にふかぶかと刺さったはりが私の力をよわめていく。さなえをよういしておいてたすかった。れいむの近くでばく発が起きた。れいむが吹き飛ぶと同時に私の力も戻ってくる。恐らく、罠が発動して魔理沙と早苗が爆発。それに巻き込まれて霊夢が死んだのだろう。惜しい気がするが助かってよかった。一からの再スタートだ。視界が、歪んで……。
月 日 目が覚めた時にはここにいた。八雲紫に捕えられた私は処刑される。もう逃げ場などない。
月 日 私はギロチンで処刑された。
上手く行ったら大失敗に転じる事も少なくないです。
名無し
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2012/11/28 10:48:56
更新日時:
2012/11/28 19:48:56
評価:
9/12
POINT:
330
Rate:
5.46
分類
産廃SSこんぺ
しかも遅刻して投稿したのだからもっとしっかり作りこんで欲しかった。
ところで首が落ちた後の手記は誰が書いているのか
霊夢の死亡確認がなされていないし……。これを書いた者が、よく爆発する人形遣いだとは一言も言ってないし……。
実は、日付の書いていない箇所のみが現実だったりして。
反乱を企てた者の、刹那の夢……。
もったいない。
しかし、これではあんまりだと思った。
作者様がもしまだキーボードを打つのに慣れてないならまだこういう企画に参加するべきでは無かった。
逆になれていて適当にかいて投稿したのであれば手を抜きすぎだと思った。