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『「産廃SSこんぺモコ?」』 作者: 智弘
【注意】
産廃SSこんぺに投稿された作品のネタバレがあります。
産廃SSこんぺで未読の作品がある方は「戻る」を推奨いたします。モコ。
妹紅「モコふむう。誰が書いたのかわからない作品を評価する産廃SSこんぺが開催されてるモコ。これはなかなか面白そうな企画モコ。ここで作者さんの正体を言い当てて、知的アピールするのも悪くねぇモコ」
慧音「どうしたんだ、妹紅。いきなり壁に向かって話し出して。悩みでもあるのか?」
妹紅「ムチ使ったり、くさい息を吐き散らしたりする傭兵学校の先生と一緒にすんなモコ。それより慧音、ちょっと付き合えモコ」
慧音「なんだ。またなにかするつもりなのか? 今日は寺小屋も休みだからゆっくりしていたいんだが……ああもう、わかった。わかったから、私の周りをぐるぐる走り回るな!」
―――――――――――――産廃SSこんぺ 会場――――――――――――――
妹紅「さて、会場に着いたモコ。けどその前にまず言っておくことがあるモコ」
慧音「なんだ?」
妹紅「この話の作者はモコモコ王国の生みの親の木質さんじゃねぇモコ。まったく無関係のヤローの仕業モコ。つまりそいつは模倣犯……いや、モコウ犯というわけモコ」
慧音「お前、それが言いたかっただけだろ。しかし、言われてみると普段の妹紅とはなんだか違う感じがするな」
妹紅「今の妹紅は木質さんの妹紅を真似た、いわばレプリカ妹紅モコ。読者の皆さんが抱いているモコモコ王国国王のイメージを損なう恐れがあるモコが、妹紅はレプリカだから悪くねぇモコ。妹紅は悪くねぇモコ! 先生がやれって言ったんだモコ!」
慧音「私はなにも言った覚えはないぞ」
妹紅「慧音のことじゃねぇモコ。七歳の男の子を自分なしではいられないように調教したりする騎士団総長のことモコ。あ、でもこれだと慧音と変わんねぇモコ」
慧音「なにを言ってるんだ。私が子供にそんなことをするはずないだろう」
妹紅「…………」
慧音「ところで、ここはどこなんだ? なにかの催しがあるみたいだが」
妹紅「産廃SSこんぺの会場モコ。あちこちに参加した作者さんがいらっしゃるモコ」
慧音「全員、仮面をかぶっているみたいだがどういう集まりなんだ?」
妹紅「みんな正体を隠してるモコ。そこで作者さんを予想したり、作品についてアレコレ語ったりして、妹紅のデキる国王っぷりを作者さんと輝夜に見せ付けるモコ」
慧音「全員の予想を思いっきりはずして、作者さん方と輝夜に哀れな目を向けられる光景が容易に想像できるな」
妹紅「うるせぇ! いいからさっさとはじめるモコ」
■『運命のいたずら』
妹紅「一発目からすげぇ外道が来たモコ。ゲロ以下の臭いがプンプンするモコ」
慧音「これほど読み始めと読み終わりで、主役の印象が変わる作品はなかなかないな」
妹紅「主役は人里の治安を守る自警団で働く男モコ。女の方はなんて読むモコ?」
慧音「小兎姫(ことひめ)だな。男の先輩で、いつもお姫様みたいな格好をしていることから姫と呼ばれているようだ」
妹紅「途中までは男が小兎姫とコンビで難事件をといていく、とかそんな話かと思ってたモコ」
慧音「実際には、男の計画的な復讐劇だったな。よく読んでみると、男の回想の表現や"ミコイラズ"という毒物などの伏線が張り巡らされている」
妹紅「それでも、小兎姫が実は仇のてゐだったなんて展開は想像もつかなかったモコ」
慧音「確かにそうだな。そこからの展開はまさしく怒涛の勢いだ」
妹紅「正体がバレたてゐにプロポーズした指輪を差し出して、許されたと思わせたところで毒を盛ったことをバラす、上げて落とすシーンは凄まじかったモコよ」
慧音「おまけに姉を殺したのも自分だと暴露する。悪党以外の何者でもないな」
妹紅「環境のせいにもできない、生まれついての悪モコ。こういう奴は追い詰めると人間をやめたりするから、とっとと警察に突き出すのがおすすめモコ」
慧音「最後の『俺は、ツイているんだから』の一文は、この男の今後を示しているように思えるな」
妹紅「外道の一人勝ちでメシウマってことモコか?」
慧音「いや、違う。てゐは人間に幸運をもたらすだろう? だから、この男は間違いなく今までツイていたんだ。姉を思惑通りに始末してしまったり、大金を手に入れたり、仇のてゐが小兎姫として男と懇意になったりするくらいにはな。その幸運をくれていたてゐを殺した男は、これからも今までどおりツイていることができるか?」
妹紅「つまり、自分の首を絞めたモコ?」
慧音「そういうことだ。まあ、解釈の仕方は読者の数だけある。私はそう読んだというだけのことだよ」
慧音「それで、この作品の作者はいったい誰か、予想できたのか?」
妹紅「もちろんモコ。まず、この話の特徴みたいなものをまとめてみたモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・感嘆符と三点リーダは二回続けて使う
・三点リーダの後に読点を使う
・行頭で一字下げない
・行間を自由にあける
・叫びの表現は小文字
・事実の説明が多め
・オチのある話
慧音「……ちょっと意識して作者さんが変えていれば、まったく役に立たない特徴だな」
妹紅「うっせーモコ。人様の文体なんて素人が見分けられるわけねぇモコ」
慧音(じゃあなんで予想するなんて言い出したんだ、と言ったらまた面倒なことになるから黙っておこう)
妹紅「これらの特徴をふまえると、産廃の王道を行くようなこの話を書けるのは数多くの産廃作品を読んできたNutsIn先任曹長さんしかいねぇモコ」
慧音「なるほど。確かにNutsIn先任曹長氏はストーリーにオチを用意しているな」
妹紅「あと、ほかの人の作者さん予想でもこの作品はNutsIn先任曹長さんってあったからそうしたモコ。別にパクったわけじゃねぇモコ。参考にしただけモコよ?」
慧音「よそ様のキャラクターを真似ているお前が言うと、説得力が皆無だな」
妹紅「こいつ……コピー系キャラに言っちゃならねぇことを平然と言ってのけたモコ」
■『筍事変から寅猫革命が起きるまでのいっとき』
妹紅「ちょっと待つモコ。結局、筍事変ってなにがあったモコ? 寅猫革命はどうなるモコ?」
慧音「タイトルが答えなんだろう。しかし、ないからこそ逆に気になるな」
妹紅「冒頭の一行で、これからどういう話をするのかをわからせてしまう手際が見事すぎるモコ」
慧音「この書き方はすごいな。読みすすめる手が自然と動いてしまうようだ」
妹紅「次から次へと垣間見える独特な世界観がすげぇモコ」
慧音「一行だけ登場して、もう後は出ない人物もいるしな。そこが逆にこの作品の背景に興味を抱かせる」
妹紅「上納金のせいで、一気にどん底の生活にまで落ちる奴が多いモコね。貴族の娘から国王にジョブチェンジした妹紅には縁のない世界だから、よくわからんモコ」
慧音(……貴族の頃の妹紅がまったく想像できん。やっぱりモコモコ言っていたんだろうか)
妹紅「あと、さとりが完全にミザリー状態になっていて怖ぇモコ」
慧音「しかし、これだけ生活が一変してしまったのも、射命丸文の上納金制度が原因のようだな。疫病にしても、なにか関わっていそうだ」
妹紅「この天狗の視点の話のなのに、なに考えてんのかさっぱりわからなかったモコ。死んだ恋人に会いたくて発掘した石ころを目の中に入れたデュエリストを連れてくるしかねぇモコ」
慧音「最後の魔理沙だけには、なんだか親しみを感じられるな」
妹紅「なんとも形容しがたい余韻を残す話だったモコ。とりあえず特徴をあげてみるモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・行頭で一字下げる。
・ふわふわコメディ、シュールにある独特な雰囲気
・三点リーダは二回続けて使う
・突拍子もない設定、世界観
・不条理
妹紅「この話の最大の特徴はあの独特の雰囲気モコ」
慧音「ふむ。確かに、言葉の後にその事実がついてくるとでも言うかのような、突飛な設定がなんともいえない不思議な空気を作り出していたな」
妹紅「この魅力的とすら言える不条理の世界は、おそらくギョウヘルインニさんの書いたものモコ」
慧音「ギョウヘルインニ氏ならば、確かにこのくらいのことはやってのけてしまいそうだな」
妹紅「そういえば、後書きにもあるモコがこの話はまだ続きがあるに違いねぇモコ。伏線を張ってるモコ」
慧音「そんなものあったか?」
妹紅「ラストで出てきた医者見習いの輝夜モコ。点滴注射で空気を注入してきそうなアイツのやることモコよ? 検死でも見落としがあるに決まってるモコ。つまり、レミリアはまだ生きていて、次回で復活するに違いねぇモコ!」
慧音「作者さん予想のほかにも間違いを増やしたくないなら黙ってような」
■『幕引き』
妹紅「産廃では『とりあえずビール』くらい鉄板の幻想郷滅亡ものモコ」
慧音「タイトルからして、終わりに向かう話だとわかるな」
妹紅「橙が八雲の姓を受け継いだ途端、藍がいきなり襲い掛かってきたモコ」
慧音「それを返り討ちにする橙か。八雲を襲名するくらいだ。私たちの知っている橙とは比べ物にならないほど強くなっているんだろうな」
妹紅「橙に負けた藍と紫はスキマシュレッダーでバラバラになったモコ。これ、すげぇモコ。十七分割も目じゃねぇモコ」
慧音「それから管理者となった橙は幻想郷のために身を削っていくが、人々は反乱を起こすし、自分の式には裏切られるしと散々だ。悲しいが、努力は必ず報われるわけではない」
妹紅「妹紅も日々、輝夜を抹殺する努力をしてるモコ。昨日も輝夜を見つけた瞬間に仕留められるようにと、目から圧縮した体液を噴射する訓練をしてたモコ。でも結局習得できず、努力は報われなかったモコ」
慧音「家にあるだけの玉ねぎを延々と切りながら泣き続けるのは、努力とは言わん」
妹紅「結局、紫の手紙の途切れていた部分と藍からもらったお守りには、なにが書かれていたモコ?」
慧音「具体的な単語は想像するしかないが、橙の希望にそった言葉でないのは確かだな。幻想郷を終わらせる決意をしたのが、指示によるものか、自分の意思かはそこで分かれるだろうが」
妹紅「ラストの幻想郷が閉じていく様は圧巻の一言モコ」
慧音「まさにタイトルがふさわしい話だったな」
妹紅「さて、特徴をどんどんあげていくモコ」
・感嘆符、疑問符の後に半角スペースを入れる
・三点リーダを多用する
・行頭で一字下げない
・地の文で行間をあけることが多い
・改行が多く、一文の途中やセリフの中でも行う
・手馴れた暴力、グロ描写
慧音「描写の感じからすると、かなり書きなれている作者さんのようだな」
妹紅「モコふむぅ。この特徴から考えて書きなれているといえば、まいんさんモコか?」
慧音「そうだな。まいん氏ならばいくつもの作品を投稿しているから条件に当てはまるな」
妹紅「そういえば、この作品みたいに幻想郷が滅亡する話って、アンチ滅亡ユニット蓬莱人はどうするべきモコかね」
慧音「変なところで気を使うな」
■『摂理』
妹紅「やるといったらやる凄みがあるモコ……はじめからおわりまで、ドロッドロの昼ドラみてぇにひたすら重いモコ」
慧音「なんとも複雑というか、ほの暗くジトジトとした雰囲気を徹底していたな」
妹紅「レミリアが随分とパチュリーのことを気に入ってるモコね」
慧音「パチュリーが咲夜を能力欲しさに殺したあとも、彼女の興味が自分に向けられていないことに嫉妬していたしな」
妹紅「その結果、文字通り四肢が付いてるだけの体にされちまうとは、嫉妬はやっぱりおそろしいモコ。好きな男を首だけにしたり、空っぽの鍋をぐるぐる回したりする所業を強いられるモコ」
慧音「パチュリーの体に気づいた魔理沙を問答無用で殺してるしな。しかし、その後のパチュリーのレミリアへの感情の変化は読み応えがある。読んでいるこちらまで引き込まれそうなほどの、凄まじい狂気の渦だ」
妹紅「その後にやってきた紫と霊夢のところはよくわからんかったモコ。藍っていつ殺されたモコ?」
慧音「明確に書かれてはいないだろうが、魔理沙のように殺されたんじゃないか? レミリアは殺しすぎると霊夢に言われたわけだし、藍に限らずほかにも犠牲者がいたんだろうな」
妹紅「後書きにあるヤンデレっていうのは、てっきりレミリアのことを指してるかと思ったモコ」
慧音「レミリアのことでもあるんだろうが、それ以上にパチュリーにその意味合いが含まれているんだろう。そして、タイトルの摂理は最後の一文を指しているんじゃないかな」
妹紅「居住施設を落としながら殺した人数を淡々と数える古王さんの言葉モコ」
慧音「殺人の摂理か。それにならえば、作中で見られた独善的な愛情の摂理は『好きになったから、好かれもする』とでも言うところか」
妹紅「ストーリーこそ特徴的だったモコが、文体で判断するには難しいものがある作品モコ」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・行頭で一字下げない
・三点リーダを二回続けて使う
・セリフの最後に句点をつける
・話の区切りごとで行間をあける。
・文字が詰まっている
・狂気
慧音「文面こそ詰まっているが、作中の重苦しい雰囲気や狂気的な演出を効果的に見せるのにふさわしいな」
妹紅「あと、セリフの最後に句点をつけてるモコ。これは割と当てはまる人が少ないモコ」
慧音「それじゃあ、もう予想はついてるのか」
妹紅「モココココ……わからねぇモコ。本家妹紅ならともかく、このレプリカ妹紅の知ってる少ねぇ産廃作者さん知識だと、当てはまるのは零雨さんとかモコか?」
慧音「お前、ほんとになんで作者さん予想なんてしようと思ったんだ」
妹紅「それはおめぇ、ノリでやろうとしたからに決まってるモコ」
慧音「その誇らしげな顔を今すぐやめろ。そして、作者さん方に謝れ」
■『天国へようこそ』
妹紅「ふわふわしすぎて危うい感じがなんだかおっかねぇモコ」
慧音「そうか? 私は不条理でいながらほのぼのとした、童話のような印象を受けたんだが」
妹紅「蓮子の夢を表現した話モコか?」
慧音「そうだな。見た夢をそのまま文章化したかのように、ふわふわ浮いている雰囲気がある」
妹紅「これはもう、理解しようとしたら負けモコ。考えるんじゃない、感じるんだってやつモコ」
慧音「しかし、タイトルの『天国へようこそ』という一文を見ると、本当にこの作中が天国のような気分になってくる。なんとも不思議で、奇妙で、それでいて安穏としていて」
妹紅「モコほほう。じゃあ、時を無限に加速させる神父でも連れてくるモコか? きっと泣いて喜ぶモコ」
慧音「よくわからないが、やめておいた方がいいと思うぞ」
妹紅「とりあえず特徴をあげられるだけあげてみるモコ」
・行頭で一字下げない
・三点リーダを二回続けて使う
・行間は自由にあける
・淡々としていながら不条理な語り
慧音「これだけか?」
妹紅「無茶いうなモコ。長い作品でさえ判別できねぇってのに、短い作品だと手も足も出ねぇモコ。こういう手も足も出ない窮地に陥ることも予期して、肋骨を出せるようにしておけばいいモコか?」
慧音「なんだ、その悪魔じみた発想は」
妹紅「正義を極めた結果モコ。それにしても、この話はほんとに予想がつかねぇモコ。ただ、作中にあったカオスでいながらほのぼのとした雰囲気といえば、戸隠さんを思い出したモコ」
慧音「戸隠氏か? しかし、おばさんもあんちゃんも出てないぞ」
妹紅「それ出したら名無しの意味がねぇんだから、出さないに決まってるモコ」
慧音「そういうものか。おかげで作者さん予想もなかなか難しいものだが」
妹紅「別に作者さんを予想する企画ってわけじゃないから外れても問題ないモコ」
慧音「段々、開き直ってきてないか?」
■『生き残った少女』
妹紅「安心の紅魔ブランド、紅魔館の面々の話モコ」
慧音「紅魔館メンバーの過去を綴った物語だな。古き良き歴史の香りが文面から漂うようだ」
妹紅「レミリアが生まれたところから物語がはじまるモコ」
慧音「レミリアもフランドールも当たり前のように吸血鬼として生まれたと思っていたが、悪魔の契約を通じて人間から吸血鬼にされてしまったという展開には、なんだか新鮮さを感じるな」
妹紅「フランが両親を殺して、パチュリーと出会って、住居を変えて、美鈴を雇ってと流れるようなストーリーが自然と頭に入っていくモコ」
慧音「パチュリーに出会ったあたりから、行動範囲が広がっていったようだな。やはり知識の豊富な者の教えは、その人にとってありがたいものだ」
妹紅「女の子の好感度を教えてくれる情報通の男友達みたいなものモコか」
慧音「いや、それと一緒にされるとなんか微妙な気持ちになるんだが」
妹紅「でもこの話だと、あのメイドは出てこねぇモコね」
慧音「ふむ。そこのところを物足りないと見る人もいるだろうが、私はこれで十分満足だな。このくらいの長さでよくまとまっている。まあ、物語としての話なんだからそれも当然だったか」
妹紅「紅魔館だとこの程度の長さモコか。妹紅の過去を綴った物語ならこの三倍以上の長さになってしまうモコね」
慧音「輝夜モッ殺すの一文で終わりそうな気がするぞ」
妹紅「この作品の特徴はこんな感じモコ」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・セリフの最後に句点をつける
・行間を自由にあける
・行頭で一字下げる
・数字は漢数字表記でないことが多い
・三点リーダは二回続けて、セリフの頭で使うことが多い。
慧音「読後感のいいステキな話だったが、この作者さんの予想はできたのか?」
妹紅「あんまり自信ないモコが、三点リーダをセリフの頭によく使う作者さんだと海さんじゃないかと思ってるモコ」
慧音「なるほど。作中の丁寧な描写も海氏のものと考えられるな」
妹紅「よっし、じゃあ次に行くモコ」
■『Go to the DEVIL BATTLE!!』
妹紅「バキッ!(←首の骨が折れる音) 霊夢だらけのバトルロイヤル〜モロリ(←モツとか)もあるよ〜、まで読んだモコ」
慧音「博麗の巫女を選別するためのサバイバルだな」
妹紅「あの凶悪巫女が百人もいるとか想像するだけで震えるモコ」
慧音「しかも現博麗の巫女が産み落としたと言っていた」
妹紅「子沢山ってレベルじゃねーモコ。短命種絶の呪いをかけられた一族の母親とタメ張れるモコ」
慧音「自分の娘たちを分家として本家に成り代わるよう仕向けるとは、まさしく悪魔の戦いだな」
妹紅「きたねぇ農業用水路にも隠れるのはよく訓練された博麗モコ! ほんと、幻想郷は地獄モコ! フゥーモココココーモコー!」
慧音「現博麗の巫女を超えるまで選別を繰り返す。まるで蟲毒。博麗の巫女という壷に入れられた少女たちの憎悪を練り上げる、人為的な呪術だ」
妹紅「しかも最後の最後で勝った霊夢をあっさり倒したのは、未来の霊夢だったモコ。今までの霊夢たちの死が無慈悲に打ち崩されたモコ」
慧音「後書きにもある、先代博麗の巫女とは違い、霊夢という名前が人々の間に刻まれたのはこれまでのシステムを打ち負かしたことで霊夢が否定したからなのかもしれないな」
妹紅「でも、ラストの霊夢のセリフには嫌な予感しかしねぇモコ」
慧音「歴史は繰り返される、かもしれないな。それは私たちにはわからないことだが」
妹紅「戦闘描写もスゴかったモコ」
慧音「ストーリーだけに注目しがちだったが、巫女たちの戦闘シーンも濃密だったな」
妹紅「さて、お待ちかねの作者さん予想の時間モコ」
慧音「誰一人として待ち望んでいないと思うぞ」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・三点リーダは使うときも使わないときもある
・セリフの最後に句点をつける
・行間は地の文とセリフ、セリフとセリフ、話の区切りであける
・行頭で一字下げない
・濃密な戦闘描写
・銃
妹紅「霊夢に銃とくればNutsIn先任曹長さんモコか?」
慧音「NutsIn先任曹長氏はもうすでに予想した方だろう」
妹紅「それが間違いかもしれないから、こっちでも作者さんとして予想しておくモコ。予防線ってやつモコよ。あー今日輝夜と殺し合いなのに全然寝てねぇモコ、実質二時間しか寝てねぇモコ、ってやつモコ」
慧音「それはただの言い訳だろう」
妹紅「あと、ストーリーでなく特徴から考えると、隙間男さんかもしれないモコ」
慧音「そんなに予防線張っておいて、作者さん方に申し訳ないと思わないのか」
妹紅「正気にては大業ならず。作者さん予想はシグルイモコ」
■『孤獨のグルメ 『妖怪の山のミックスフライ定食』』
妹紅「これはやっべぇモコ。飯テロSSモコ。お腹すいてくるモコ」
慧音「妖怪のグルメストーリーか。食事は生きるもの権利だ。ときには真剣に向き合うことも大切だな」
妹紅「ストーリーはマミゾウが飯食うだけモコ」
慧音「身もふたもないことを言うな。内容は確かにそうだが、食事中の心情表現といい、食べ物の描写といい、短いながらも読み応えのある作品だ」
妹紅「深夜に読んだら生唾を飲み込むこと請け合いモコ」
慧音「マミゾウの語り口調も読みやすく、テンポがいいな」
妹紅「これであとは店主にアームロックを仕掛ければ完璧だったモコ」
慧音「なぜ店主に危害を加えなければいけないんだ?」
妹紅「食事をするときは救われていなきゃあならないんだモコ。自由で、豊かで、輝夜をモッ殺したときのような気分でなくちゃいけねぇモコ」
慧音「それはお前だけだ」
妹紅「妹紅もディナーは濃いキツネ色に仕上がったサックサクの衣のカツが食いてぇモコ」
慧音「私はナポリタンだな。作中のようにケチャップでベタベタになっていて、フォークですくうとちょっと重く感じるくらいのナポリタンが食べたくなってきた」
妹紅「……モコ! そうモコか、ここは妖怪の山の定食屋……人気メニューはナポリタン……モコ」
慧音「なにを言ってるんだ、いったい」
妹紅「この作品は短いから特徴がほとんどわからねぇモコ。わかるだけでもあげてみるモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは二回続けて使う
・行頭で一字下げる
・ルビ代わりにカッコ表記で読みを書く
・セリフと地の文の間に行間をあける
・漢字とひらがなの表記のバランスがいい
・パロディ
慧音「この話は語り口調だから、作者さん予想はかなり難しいんじゃないか?」
妹紅「というかできねぇモコ。だけど、ほかの人の作者さん予想だとあまぎさんじゃねぇかって予想があるモコ」
慧音「あげた特徴にもあまぎ氏は当てはまるのか?」
妹紅「一応、当てはまってるモコ。ルビ代わりのカッコ表記が一番の特徴モコ。まあ間違っても、短いし語り形式だったから仕方ねぇモコ。見逃してやるモコ」
慧音「なんでお前が優位に立ってるんだ?」
■『樅』
妹紅「慧音、これなんて読むモコ?」
慧音「『もみ』と読む。モミの木はクリスマスツリーとして有名だ。花言葉は時間、永遠だな」
妹紅「天国の話はあったモコが、今度は地獄モコか」
慧音「登場人物の名前が一切出ないからこちらで想像するしかないが、きちんとその余地は残しているな」
妹紅「この**ってのは、誰のことモコか?」
慧音「吸血鬼が姉か妹かによって分かれてくるだろう。そこらへんは自由解釈でいいと思うぞ。それによって、**が誰のことかもわかるだろうし」
妹紅「地獄がいいところってほんとモコか。地獄っていったら、黒くて長い髪の振袖少女にいっぺん死んでみる、って聞かれてから連れられるおっかないところモコよ?」
慧音「天国はもちろんのこと、地獄すら現世からすれば天国になりうるという世界観は、想像しにくいがそれだけに面白い」
妹紅「一度地獄に行ったそいつの体は、そこでウマみを知っちまったモコ」
慧音「そうだな。だから、彼女の体はまた死んでそこに行きたいと願い、現世にとどまりたい意思と対立してしまった。肉体と精神のどちらが強いのか。これは人によって答えが違うだろうが、この話では肉体の欲求に逆らえなかったということになるな」
妹紅「くやしい……でも、ってやつモコか?」
慧音「もうちょっと時と場合を考えて発言しろ」
妹紅「この後も天国にいながら苦しみ続けるってマジで救いようがない話モコね」
慧音「やりきれない、苦々しい思いが作中の丁寧な筆致と相まって、墓地の静謐な雰囲気をかもし出しているな」
妹紅「これもまた短い話モコ。特徴を見つけるのが難しいモコ」
・三点リーダは二回続けて使う。
・行頭で一字下げる
・行間は地の文とセリフ、話の区切りであける
・落ち着いた筆致
慧音「もうちょっと別の特徴は見つけられないのか?」
妹紅「相手の弱点がスケスケになるほど見えてしまう目があればなんとかなったかもしれんモコ。しかし、モコモコ王国以外に新たな王国を建立する必要があるモコ」
慧音「よくわからないが、とにかくこの特徴だけで予想するしかないんだな」
妹紅「ほかの人の作者さん予想だと、山蜥蜴さんじゃねぇかって話モコ。でも、山蜥蜴さんは行頭で一字下げをしない人モコ」
慧音「それくらいは誤差の範囲なんじゃないか? 意識して変えたかもしれないだろう。山蜥蜴氏なら丁寧な描写もできるだろうし」
妹紅「うぅむ、難しいモコ」
■『紅蝶の夢』
妹紅「巫女ってのは慰み者にされるのがどうしてこんなに似合ってるモコ?」
慧音「汚す余地があるとそうせずにはいられないのが人の性だ。なまじ、輝かしく美しいものにはな」
妹紅「寝床を一緒にした男の要望からはじまる霊夢の身の上話モコ」
慧音「貧しい村。間引きにされる赤子。そして、そこに双子で生まれた霊夢とその姉か」
妹紅「村時代の霊夢の話がなんか不気味で怖ぇモコ」
慧音「そうだな。川での友達や、父親の通夜の出来事なんかは、読んでいて深遠を覗き込んでいるような気分になる」
妹紅「SUN値が振り切れるからやめろモコ。あ、この話を輝夜に見せて一時的発狂に追い込むってのはどうモコ?」
慧音「どうかと思うぞ」
妹紅「しかし、それよりももっとおぞましい展開が待ってるとは思わなかったモコ。この姉って何者モコ?」
慧音「霊夢の言葉通りなら、見た目はこぶのようなもので、体をお互いが使えるようだな。もしかして、シャム双生児のようなものなのか」
妹紅「そして、最後に男は姉に惚れられるモコ。秘密の告白に愛の告白まで打ち明けられるとは、コイツ神父にでもなった方がいいモコ」
慧音「後書きには元ネタが書いてあるな。残念ながら読んだことはない話だが」
妹紅「まさか、切れ味抜群のホラーを読まされるとは思わなかったモコ。慧音、ちょっとトイレに行きたくならねぇかモコ?」
慧音「ついてきてほしいなら、そう言え」
妹紅「語り形式の作品だから、また予想は難しくなってるモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダ二回続けて使ってる
・行頭で一字下げない
・ダッシュも割と使う
・強調したい言葉は、"『〜』"表記
・ホラー
慧音「今回の作者さん予想はできそうか?」
妹紅「特徴とストーリーから考えてみるモコ。この話みたいなホラーの傾向や狂気に陥ったキャラをふまえると、穀潰しさんじゃねぇかと思うモコ」
慧音「ふむ、穀潰し氏の自業自得シリーズやマキャベリシリーズには、狂気的なキャラがいるな」
妹紅「さて、お次はどんな話モコかね」
■『魔理沙が薬をやめる話』
妹紅「この初っ端からアウトな雰囲気がプンプンする話はなにモコ?」
慧音「手遅れじゃないかと突っ込んだら負けとかじゃないだろうな」
妹紅「タイトル通りの話だけど、この魔理沙、全然やめてねぇモコ」
慧音「天狗や神社はすっかり退廃しているな。山の方にしても売りや製造に従事しているし」
妹紅「こういうのに詳しくねぇからよくわからんモコが、いろんな種類が登場してるモコね。数えきれない食材と薬物を精密なバランスで配合して七日七晩煮込んだスープはねぇモコかね?」
慧音「なんだ、その危なそうなスープは」
妹紅「血液や尿からも検出されないスープモコ。ただモノを壊すとき、妙な音でしか壊せなくなる諸刃の剣モコ」
慧音「この話だとどこの勢力も満遍なくゆるやかに堕落していってるが、地底だけは何気に平和っぽいな。さとりのアドバイスも的確すぎる」
妹紅「あと、アリスがすげぇいい人モコ。この後も魔理沙をがんばって支えて生きていきそうモコ」
慧音「その魔理沙はノックしながらドアを開けるなんて器用な真似をしているがな」
妹紅「羽根つきの二枚重ねなら安心だって今度アリスに言っておくモコ」
妹紅「この作品の特徴はこんな感じモコ」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・三点リーダは使わない
・行頭で一字下げない
・セリフの最後に句点をつけるときとつけないときがある
・話の区切りに-----」を使う
・ゆるやかに退廃してる幻想郷
・ダウナーな雰囲気
慧音「区切りの仕方も特徴にあげているということは、もう目星はついているのか」
妹紅「過去作と比べて考えると、魚雷さんの可能性が濃厚モコ」
慧音「なるほど。どことなくダウナーな空気もうなずけるな」
妹紅「しかし、ドラッグは当然として酒とかも霊夢とか魔理沙には十分危ねぇ気がするモコが、そこんところはどうなってるモコ?」
慧音「……いいか、妹紅。世の中には暗黙の了解というものがあってだな」
■『多々良小傘の現代見学』
妹紅「あれ、普通にいい話だったモコ?」
慧音「うむ。もう少し内容を変えれば、寺小屋で道徳の教材にもなりそうなくらいだな」
妹紅「小傘が外の世界に行っていろんな傘にかかわる話モコね。開幕腹パンっていうぶっ飛んだスタートモコ」
慧音「紫に連れられて、外界の傘をはじめて目の当たりにする小傘がよく書かれているな。動きも相まってなんだか見ていて微笑ましい気分になる」
妹紅「その次にビニール傘を買ってるモコ。完全にはじめてのおつかい状態モコ。紫がカメラ回してるんじゃねーモコかね」
慧音「電車の場面では、使い捨てのビニール傘を持って帰るのが面倒な学生がわざと傘を忘れていったのに対して、小傘が本気で怒っている。からかさお化けの彼女としてはゆずれない一線だったんだな」
妹紅「誰にでも超えちゃならねぇラインってものがあるモコ。妹紅もこの前、輝夜にヘルメット頭って言ったモコが、あいつマジギレしやがったモコ。もう少しで泣いたり笑ったりできなくされるところだったモコ」
慧音「なんでお前は人の逆鱗の上でスキップするような真似をするんだ」
妹紅「輝夜の奴は裕福な生活を送りながら、妹紅にくだらない刺客をぶつけてくるモコ。妹紅はそのしわ寄せでこうした嫌がらせを……強いられているモコッ!(集中線)」
慧音「その妙に角度をつけてこっちを見るのやめろ」
妹紅「小傘はこの後、傘の大量廃棄現場を見てショックを受けるモコね。赤マナ一つで二点のダメージモコ」
慧音「最後には二本のビニール傘にきちんと持ち主を見つけてやっているな。最後まで傘を気にかける小傘のキャラクターが表れていて、わかりやすい。読後感のさわやかな話だったな」
妹紅「さーて、今回の作者さん予想はーモコ?(サザエさんの口調で)」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは二回続けて使う
・話の区切りに記号を使う
・行頭で一字下げない
・叫びの表現が大文字
・心情がカッコ表記
・いい話
慧音「いい話を書く作者さんというと、結構限られたりするのか?」
妹紅「知らんモコ。あげた特徴だと心当たりがあんまりねぇモコ」
慧音「ほかの方の作者さん予想ではどうなってるんだ?」
妹紅「ウナルさんの予想が出てるモコ。ただ、ウナルさんはエログロの優れたプレイヤーモコ。そんな方がこの話を書いたのかというと疑問が残るモコ」
慧音「この話に似つかわしくない、冒頭の小傘が殴られて嘔吐するシーンや傘廃棄現場のトラウマシーンがその名残だと考えることもできるんじゃないか?」
妹紅「モコふむぅ。名残! そういうのもあるのかモコ。しかし、ほかにも叫びの表現だと最後に『っ』を入れるとか、前作から行頭で一字下げたりしてるとか、微妙に食い違う部分もあるモコ」
慧音「それくらいは誤差じゃないか、きっと」
妹紅「うーん、やっぱり作者さん予想なんて無理ゲーモコね」
慧音「ついに趣旨を否定し出したな」
■『箱庭人形劇』
妹紅「リアルシルバニアファミリーモコか。高度に発達したママゴトは現実と区別がつかねぇモコ」
慧音「一言でいえば、手のひらの上ということか。タイトルが実に上手く表しているな」
妹紅「いきなりメイド長の解体ショーが待っていたモコ」
慧音「死体ならば裏切らないと依存している彼女は間違いなく狂気に落ちてしまっているな」
妹紅「お約束の目撃者は消されるシーンもばっちりモコ。家政婦と魔理沙の事件を発見する確立は異常モコ」
慧音「狂気の咲夜を気にかけるレミリア、そしてそこから霊夢に場面がうつっていくな」
妹紅「連鎖して紫もなんだか危なっかしくなってるモコ。狂気が徐々に伝染していってるみたいでおっかねぇモコ」
慧音「こうして、古い箱庭を閉じて新しい舞台に操り主がうつるわけか。なんだか、マトリョーシカのようだな。読みすすめていくうちにどんどん世界の規模が広がっていくところが、まさにそれだ」
妹紅「しかし、魔理沙が哀れすぎるモコ。特に狂気に陥ったわけでもねぇのに、始末されちまったモコ」
慧音「神様の都合には逆らえないということかもしれないな」
妹紅「モコゥ!? ということは妹紅が輝夜をいつまでもモッ殺せないのもひょっとして神のヤローの仕業モコか? あのヤロー、チェーンソーで真っ二つに引き裂いてやるモコ!」
慧音「お前たちの因縁は神様とはまるで無関係だろうに」
妹紅「オッス、オラ妹紅モコ! 作者さん予想できるほどの知識もねぇのにオラ、ワクワクしてきたモコ!」
慧音「急にどうしたんだ?」
妹紅「イメチェンモコ。でも飽きたからもうやめるモコ。で、特徴はこんな感じモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは二回続けて使う
・行頭で一字下げない
・強調したい単語を、"〜"表記
慧音「え、これだけか?」
妹紅「うっせぇモコ。短い作品だったし、はっきり言って完全にお手上げモコ。もう土下寝するしかねぇモコ」
慧音「いや、お前のそれは単にすねてるようにしか見えないぞ」
妹紅「じゃあ、焼いた鉄板の上で謝れって言いたいモコか? ウルトラ上手にセルフ焼きモコ?」
慧音「いいから早く起き上がれ、みっともない」
■『鼻を切る』
妹紅「タイトルからしてもう嫌な予感しかしないモコ。吸引力の変わらないただ一つのタイトルモコ」
慧音「鼻といえば顔の中心だ。それを切るというと、嫌でもその様子が思い浮かんでしまうな」
妹紅「それぞれの登場人物とメイド長の場面が順々に語られる形式モコ」
慧音「どうして鼻を切るのか、ただその一点がどうしても気になってしまう。読者の好奇心を真っ先にくすぐってくれる、上手いつくりだ」
妹紅「レミリアが言うには完璧なものはあまり美しくないから、咲夜の完成された顔にキズをつけたいってことらしいモコ」
慧音「発想が完全に悪魔じみているな。まあ、悪魔だから当然か」
妹紅「乗り気でなかった美鈴とパチュリーも、鼻を切った後の咲夜にはベタ惚れモコ」
慧音「ここらへんから一気に不気味さが増してくるな。得体の知れないなにかが文面のあちこちに漂っているような気分になってくる」
妹紅「咲夜の鼻は門らしいモコよ」
慧音「人間の顔にしたってある部分が一ミリずれるだけで違和感が生じる。それと同様に、ある一点に手を加えるだけで全体にとてつもない作用を生み出すということなんだろう」
妹紅「理論は知ってるモコ。北斗神拳でも秘孔をつくと、ボンッてなるモコ。それと同じモコ」
慧音「この話だとそれよりも、もっとおぞましいことになっているようだがな」
妹紅「絵的なものを想像したら不安で仕方なくなってくるモコ。やべぇモコ。今日はもう髪洗えねぇモコ。目を閉じるのが怖すぎるモコ」
慧音「お前は妙なところで世話がやけるな」
妹紅「作者さん予想はできる、そう思っていた時期が妹紅にもありましたモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れない
・三点リーダは一回だけで使ってる
・地の文とセリフの間に行間をあける
・姓と名前の間に半角スペースを入れる
・セリフの中で改行する
・数字が漢数字表記でない
・読点をあまり使わない
・直接的な描写はないがグロい発想
慧音「今回は結構特徴があるんじゃないか」
妹紅「なんともおぞましいホラーモコ。これはかなり書き慣れた作者さんの所業に違いないモコ」
慧音「ほかの人の作者さん予想だと機玉氏の名があがっているが、妹紅としてはどうなんだ?」
妹紅「機玉さんは確かに書きなれている方モコが、最近は投稿してないから過去作品の特徴があてにならないモコ。だから機玉さんかはわからねぇモコ」
慧音「というか、さっきからほかの人の作者さん予想頼りになってないか?」
妹紅「ひゅーひゅー」
慧音「ごまかしているのか知らんが、口笛吹けてないぞ」
■『ピンポーン』
妹紅「このスピーディーすぎる展開は一種の伝統芸みたいなものモコね。さすがアリスモコ。今日も輝かしいモコ」
慧音「短いながらもそれ以上に読みやすい。構成が上手い作品だ」
妹紅「開幕と同時に十割削る、鬼畜の所業モコ」
慧音「アリスに付きまとっていた男がついに強行に出て、彼女を殺してしまった。しかもその後、死体となったアリスに乱暴するとは、紛れもない外道だな」
妹紅「魔理沙もついでとばかりに殺されてしまうモコ」
慧音「魔理沙には一切興味なさげに排除してしまったな。アリスだけが目的の変質者ということか」
妹紅「最後にアリスの首を切り取るところが完全に病人モコ。男のヤンデレとか誰も得しねぇモコ」
慧音「森で起きてしまった猟奇的な事件の一幕を書いた話だったが、この後男がどうなるかなどは一切わからないんだな」
妹紅「ナイスな船に乗って、二人っきりの時間を満喫してると思うモコ。それにしても、エログロ描写が充実していて、短いのに満足できる作品だったモコ」
妹紅「この作品も短いモコが、古き良きアリスが出てきたモコ。ここはアリスの一点に絞って決め打ちさせてもらうモコ」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは二回続けて使ってる
・三点リーダの後に読点を使う
・悲鳴の書き方
・擬音をよく使う
・冒頭から展開が早い
・地の文とセリフの間に行間をあける
・アリスが可愛い
慧音「この最後の特徴はなんだ?」
妹紅「アリス可愛い、だモコ。初心者の#includeみてぇなものモコ。おまじないモコ」
慧音「言ってることがさっぱりわからんが、とりあえず作者さん予想はできたのか?」
妹紅「キャラがアリスで特徴のことを考えると、おにくさんがこの作品の作者じゃねぇかと思うモコ」
慧音「たまたまアリスを選んだ場合だったら、どうするんだ? それでもおにく氏なのか?」
妹紅「だから決め打ちだって言ってるモコ。牌効率なんてクソ食らえモコ」
慧音「オカルトなんてありえません、とは言えないな。ここでは」
■『例えばこんな玉兎の日常』
妹紅「輝夜のところのあの兎の話モコ。あいつ、結構優秀モコ?」
慧音「月でエリート軍人だった、なんて話を聞いたような聞かないような」
妹紅「兵士養成学校で周りがだらけきってる中で、トップの成績をたたき出してる鈴仙モコか。いかにもな主人公モコ。そのうち、私はスペシャリストよ、とか言い出しそうモコ」
慧音「その優秀さから綿月姉妹に実力を見初められて、私兵として雇われたわけか」
妹紅「なんだか小難しい政治の問題とか書かれてるモコ。とりあえず遺憾の意を示していればなんの問題もないモコ?」
慧音「問題だらけだ。そういう事情もあって、八雲紫と手を結ぶことにしたんだな。月人は地上を忌み嫌っているというわけではないのか」
妹紅「宇宙人の考えることはわからんモコ。とある星だといきなり顔面に虎みてぇな模様の刺青を彫られたりするモコ」
慧音「月面戦争での作戦の後は、いよいよ幻想郷に出張させられているな」
妹紅「永琳が宇宙人姉妹に自爆スイッチみてぇな扱いされてるモコ。やっぱアイツおかしい奴だったモコ。着てる服からして二色とかありえねぇセンスしてるモコ。3Dメガネ気取りかモコ」
慧音「鈴仙はそれからしばらくは地上で暮らしていってるな。妹紅も登場してるぞ」
妹紅「モコほほぅ。どんな感じモコ? 額に勝訴って書かれた輝夜の首をかかげて走ってるモコ?」
慧音「鈴仙におあずけを食らってるな」
妹紅「モコオオオ!? あの兎、次会ったらブレザー以外の服を燃やしてピーターラビットみてぇにしてやるモコ!」
慧音「その後は、紫の要望で幻想郷のルールに参加することになったみたいだな。夜が終わらない異変を起こしたわけだ」
妹紅「輝夜のヤローと鈴仙がやられて墜落するとき、何気に輝夜がひどい目にあってるモコ。あの兎、結構見所があるモコね」
慧音「さっきと言ってることが違うぞ」
妹紅「今回は結構な長さの作品だったモコ。特徴も大分あげられそうな気がするモコ」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・三点リーダは二回続けて使うことが多い
・数字が漢数字表記でない
・行頭で一字下げないが、セリフの途中で一字下げるときがある
・セリフの中で改行する
・地の文とセリフの間に行間をあける
・セリフで『ー』を使うことが多い。
・キャラクターがわかりやすい
慧音「それで、この作者さんは予想できそうか?」
妹紅「これらの特徴から考えると、機玉さんかと思ってるモコ」
慧音「ん? さっきは、機玉氏は投稿期間があいているから以前の特徴はあてにならないって言ってなかったか?」
妹紅「慧音がなにを言ってるのかわからんモコ」
慧音「お前な。ああ、でもほかの人の作者さん予想だと隙間男さんがあげられてるぞ」
妹紅「モコふむぅ。じゃあ、そっちも予想に入れておくモコ」
慧音「そのもう一品小鉢を足しておくかみたいな言い方はやめろ」
■『姉妹あるいは不治の病』
妹紅「地底の姉妹は、なんかこういうやりきれない感じの話が似合うモコ」
慧音「退廃的で、雨空のじめじめした空気が作中にも終始漂っているな」
妹紅「いきなりすげぇ姉妹関係を見せ付けられるモコ。口灰皿とか久々に見たモコ」
慧音「かなり歪んだ感情をお互いに向けているな。どうしてこんなにねじれてしまったのかは、読んでいけば自然とわかるが」
妹紅「これ、時系列がいまいちわかんねーモコが、最後のシーンはこの話より前の場面ってことでいいモコ?」
慧音「そうだな。途中にはさまれる童話らしい文章と最後のシーンは、こいしがサードアイを閉ざす前の話なんだろう。だから、含んだ言い方があるだろう?」
妹紅「それで妹のことがわかんねー姉がヒステリー起こしてるモコか」
慧音「もうちょっと言い方ってものがあるだろ。まあ、さとりはそうすることでしかこいしに向き合えなくなってしまったし、こいしは盲目になった心ではさとりのなすことすべてを受け入れることしか出来なくなってしまったんじゃないかな」
妹紅「でも本当のところはやっぱりお互い昔みたいに戻りたいって思ってるモコ」
慧音「さとりは自筆の小説で吐き出してるし、こいしはその行動で示しているな。誰が悪いかという問題じゃないが、どうしてと言わずにはいられない」
妹紅「まさに、どれほどの絆があればこの悲劇から逃れられるのだろう、ってやつモコ」
妹紅「作品が長いからって、作者さん予想がしやすいかと思ったら大間違いモコ!」
慧音「誰に言ってるんだ?」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは二回続けて使う
・行頭で一字下げる
・一文が長く、文面が詰まってる
・話の区切りで行間をあける
・地の文で、"《〜》"の表記
・セリフの後で改行せず、そのまま地の文に続く
・強固な世界観
妹紅「妹紅が知ってる作者さんの中でこれらの特徴だと、んhさんが作者さんじゃないかと思うモコ」
慧音「ふぅむ、なるほど。ちなみにほかの人の作者さん予想ではヘンリーさんがあげられてるぞ」
妹紅「あの大量予想した人はいったいどういう基準で作者さん予想してるのか、かなり気になるモコ。やっぱり妹紅とは違って、歴戦の産廃プレイヤーモコ?」
慧音「作者さん予想予想とかわけがわからなくなるから、やめてくれ」
■『サタデーズデイトリップ』
妹紅「モコ? そういえばオリキャラってここまであんまり見なかったモコ」
慧音「正確には半オリジナルキャラクターと言えばいいのか? 冒険劇のような楽しさがあるな」
妹紅「月の姫様と相方の兵器がコンビの話モコ」
慧音「綿月依姫と受神兵器、ヤオヨロズというオリジナルのキャラクターが綿月豊姫と一緒に幻想郷で異変を起こそうとするストーリーか」
妹紅「人格のある武器兵器とかロマンがあるモコ。妹紅も七つのカラクリを持ったハイテンションで喋る鎧とか欲しいモコ」
慧音「妙に具体的だな」
妹紅「腹を割って腸を飛ばしたり、指を弾丸にしたり、さっき言った肋骨ソードが出来るようになる代物モコ。正義マニアでないと使えないらしいモコが、不死身の妹紅なら楽勝モコ」
慧音「そんな自爆兵器を使わせてたまるか」
妹紅「このヤオヨロズもわかりやすいキャラクターモコね」
慧音「だが、ことあるごとに依姫をこき下ろしているな。それも妙に方向性のあるものばかりだ」
妹紅「中盤でその姫様とヤオヨロズの関係や過去が明らかになるモコ」
慧音「生まれの経緯から考えるとこの二人はまさに一心同体だな」
妹紅「あとコメントでも興味深い意見があったモコ。妹紅は正直、これ読んで妙に引っかかっていたところが解消できたモコ」
慧音「ヤオヨロズのこき下ろしの数々にも、そういう意味があると考えると面白いな」
妹紅「モコ、モコ、モコ、モコーン、作者さん予想の時間をお知らせしますモコ、モコ、モコ」
慧音「おかしな電波でも拾ったのか?」
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは使うときと使わないときがある
・行頭で一字下げる
・話の区切りは記号つきで行間をあける
・ダッシュではなく、長音を使う
・儚月抄
妹紅「ボウゲッシャーとなると、やはり数が限られてくるモコ」
慧音「ボウゲ……? よくわからないが、そうなると作者さん予想はできそうなのか?」
妹紅「おうモコ。ほかの人の作者さん予想では、シャドウパンチドランカーさんだったモコ。特徴から考えて、妹紅もそれに同意するモコ」
慧音「もうすっかりその方の作者さん予想を前提にしたやり方になってるな」
妹紅「慧音、しらねーのかモコ? 人という字はモコ」
慧音「わかったから、その得意げな顔をやめろ。頭突くぞ」
妹紅「で、出たモコー! 上白沢先生のとりあえず頭突くだモコー! 相手は前が見えねぇモ゛ゴォ!!」
■『その瞳から見えた手は ただひたすらに夢となる』
妹紅「魔理沙がやたらと可愛いというか、幼く見えるモコ」
慧音「狂気的な小悪魔の愛情と思っていたが、小悪魔に限ってはかなり純粋な話なんじゃないかと思えてきたぞ」
妹紅「魔理沙は犠牲になったんだモコ……古くから続く産廃の伝統、その犠牲にモコ」
慧音「小悪魔の仕掛けた罠にはまった魔理沙は、四肢を失ってしまい、相当なショックを受けただろうな」
妹紅「そこに優しく受け入れてくれる小悪魔がいれば、鬼でもコロッと騙されるに決まってるモコ」
慧音「しかし、小悪魔は真摯に魔理沙の看病をし続けている。このあたりの魔理沙の心情の変化や、小悪魔の看病シーンは実に丁寧な描写をされていて、わかりやすいな」
妹紅「伏線も何気にあるし、魔理沙に嫌われたのかと本気であせる小悪魔とかも書かれていて、先の展開が気になって仕方なかったモコ」
慧音「魔理沙を自分に依存させておいてから死ぬというのも、自分の存在を奥深くに絶対に消えないように刻み込ませたかったからだという。悪魔の流儀らしいが、その動機は純粋な恋心だ。なんだかこの小悪魔には同情を寄せてしまうな」
妹紅「しかし、最後の最後でこの結末モコ」
慧音「魔女の手からは逃れられないということを、読んでいる私たちも思い知らされるな」
妹紅「なんとも嫌らしい手モコ。そのうち手フェチの爆弾魔に狙われるんじゃねーモコ?」
妹紅「妹紅先生の作者さん予想道場モコ。バッドエンドで死んだ奴は来る場所間違ってるからとっとと帰るモコ」
慧音「なんの話をしてるんだ?」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・三点リーダは二回続けて使い、使用頻度も高い
・行頭で一字下げる
・地の文とセリフの間、話の区切り、強調したい部分で行間をあける
・ダッシュではなく、長音を使う
・漢字とひらがな表記のバランスがいい
妹紅「作者さん予想委員会では、満場一致で雨宮 霜さんが作者さんだと予想されたモコ」
慧音「なんだその集まりは」
妹紅「しっかし、この後の魔理沙と小悪魔の再会シーンはどちらにとっても感動的でもなんでもないモコね」
慧音「そうだな。二人にとってはもうなんの意味もなさないだろう」
■『布都「おぬしも尸解仙・・・・・・だな?」』
妹紅「ここに来て、ようやくジョーク的な話モコ?」
慧音「ショートショート形式だな。作中の雰囲気も相まって気軽に楽しめる作品だ」
妹紅「初っ端からキャラがよくわかる話モコ」
慧音「1+1では、チルノを興奮させてはいけないという話だな」
妹紅「第三の眼では、衝撃の事実が発覚するモコ。まさかこいしの眼が、玉ねぎの餌食になっていたとは思わなかったモコ」
慧音「魔理沙vsパチュリーは魔理沙の小悪党らしさが出ているな」
妹紅「自動は落語みたいにスマートさがあるモコ。ちょいとした、しゃれっ気みたいなものを感じるモコ」
慧音「魔理沙vsパチュリー:2では、パチュリーが魔女らしく見事に仕返しを成し遂げたな」
妹紅「居留守はふわふわしてる話モコ。メルヘンチックな雰囲気があるモコよ」
慧音「魔理沙vsパチュリー:3では、ちょっと唐突すぎる事実が出てきて不意打ちじみた笑いをくれる」
妹紅「ほうとうはなかなかヒネってくれたモコ。褒美としてこの宝刀をあげたいモコ」
慧音「なんか宝石がついていて高そうな剣だな。いったい、どうしたんだ」
妹紅「この前、香霖堂のメガネからもらったモコ。なんでも別の世界から魔力を取ってきていくらでも使える無限バンダナみてぇな剣らしいモコ。これで輝夜にずっと妹紅のターンができるモコ」
慧音「(剣を上手く扱えなくて結局、殴ったほうが早ぇモコとか言い出しそうだ)」
妹紅「フェニックス三分クッキングの時間モコ。今日は作者さんを予想するモコ。材料はこちらになりますモコ」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・三点リーダは使わない
・叫びの表現が大文字の後に小文字
・行間は自由にあける
・小題の表記
慧音「小題の表記ってなんなんだ?」
妹紅「この作者さんは<>で小題を囲んでるモコ。これはboxさんがやる手法モコ」
慧音「今どうやって発音したんだ」
妹紅「<>のことモコ? <>モコ」
慧音「え、え? もう一回頼む」
妹紅「だーかーらー、<>モコ。<>*‘+?}↑↑↓↓←→←→AB"#%モコ!」
慧音「……よし、次に行こうか」
■『橙インザ電子レンジ』
妹紅「タイトルが異彩を放ってるモコ。ヤメロォ! と叫びたくなる気持ちでいっぱいモコ」
慧音「電子レンジが冒頭しか出てこなくてどうなったんだと思っていたが、まさかこうなるとは……」
妹紅「平和な八雲一家のシーンから始まるモコが、その次にはそんなノンキな雰囲気が一掃されるモコ」
慧音「博麗神社に突如として現れたのはワニか」
妹紅「巨大ワニとかマジ勘弁モコ。対抗できるのはワニの帽子かぶった伝説の傭兵くらいモコ」
慧音「霊夢は珍しく取り乱しているな。萃香が目の前で襲われたのも原因だろうが、やはり見たこともない巨大生物が現れたことによるショックもあるんだろう」
妹紅「大きいってのはそれだけで武器になるモコ。人類の大半を滅亡させて残った奴らを城郭都市に追い込んだりできるモコ」
慧音「紫は霊夢といっしょにワニを追跡している頃、橙はちょうど人里にいるな」
妹紅「慧音の気遣いが橙を割と追い詰めてるモコね」
慧音「わ、私は別にそんなつもりでは……」
妹紅「そこに巨大ワニが出現するモコ。てっきりここからモンスターパニックみたいな話が展開されると思っていたモコが、別にそんなことはなかったモコ」
慧音「無事に霊夢と紫がワニを倒したな。しかし、橙は水に濡れてしまい、体調が悪いままだ」
妹紅「しかも霊夢が狂気に陥ってるモコ。萃香の責任をどうしても取らせたくて仕方ねぇみたいモコよ」
慧音「霊夢やほかの人々に責められ、紫も見つからず、橙はどんどん弱っていく。藍はもうほとんど考えていられなかったんだろうな」
妹紅「ここで唐突に再登場した電子レンジには唖然とするほかなかったモコ。壮大な前フリの贅沢な一発ネタモコ」
慧音「ブラックなジョーク、と考えていいんだろうか。しかし、巨大ワニなどの描写も上手かったのに、それらがすべてただの前フリだったとはな」
妹紅「してやられたモコね。作者さんの勝ち誇る顔が目に浮かぶようだモコ」
慧音「それは被害妄想じゃないか?」
妹紅「作者さん予想せずには、いられないッモコ!」
・感嘆符、疑問符の後にスペースを入れない
・三点リーダは二回続けて使う
・地の文とセリフ、話の区切りで行間をあける
・行頭で一字下げない
・セリフの最後に句点をつける
慧音「ふむ。今回はいったい誰だと思ってるんだ?」
妹紅「難しい問題モコ。またセリフの最後に句点をつける作者さんモコよ……ほかの人の作者さん予想だと零雨さんがあげられてるモコ。妹紅はこの特徴だと零雨さんしか心あたりがないから、この方の一点買いモコ」
慧音「そのほかにいないからって言い方は失礼だからやめておけ」
妹紅「残り物には福があるモコよ」
慧音「してやったりみたいな顔してるけど、全然論破できてないからな?」
■『幻想音痴』
妹紅「ついに奇天烈の権化、早苗がきてしまったモコ」
慧音「しかし、この話では奇妙と言えどまったくおかしい話ではないな。実に面白い」
妹紅「早苗が冒頭から哲学思考をぶっ飛ばしてくるモコ」
慧音「幻想郷に引っ越してきたことで、外界で生きていた自分はこちらでも同じ生き方でいいのだろうかという疑問にぶつかるんだな」
妹紅「そんなこと考えている暇があったら、輝夜をモッ殺すためのイメトレでもしていた方がよっぽど有意義モコよ?」
慧音「それは不毛と言うんだ。覚えておけ」
妹紅「モコほほぅ。それでその不毛な早苗は小傘に会うモコね」
慧音「早苗と小傘のすれ違いっぷりが、早苗の人間性のズレのようなものを浮き彫りにしているな」
妹紅「それにしても、途中でちらほら冗談めいたことを早苗が語っていてすげぇ読みやすいモコ」
慧音「小傘と付き合いだした早苗だが、彼女たちのズレたままの会話はなんだか不思議と愉快に感じるな」
妹紅「これがうわさのシリアスな笑いモコ。しかし、もちろんこのまま終わるはずがないモコ」
慧音「早苗の非常識という強迫観念が、ついに小傘に牙をむいてしまった。トラップ自体の描写もよく練られているな」
妹紅「永遠亭に閉じ込められてもまだ早苗はそのままモコ。ブレなさすぎるにも程があるモコ。幻想郷住人失格モコ」
慧音「その次の早苗が外界に帰ろうとするシーンも凄まじいな」
妹紅「この場面であらためて、あっやっぱコイツおかしいモコって思い知ったモコ。拳銃出産するとか不二子ちゃんもドン引きするレベルモコ」
慧音「そこから話は一気に目まぐるしくな。どうやって外界へ帰るのかと思っていたが、嘘みたいに帰り道ができてしまったな」
妹紅「霊夢が死んで結界がなくなるとか都合がよすぎるモコ。でもよく考えると、幻想郷が異物の早苗を吐き出したがっていたってこともあるモコかね?」
慧音「そういう考えもあるんだろうな。あるいはもっと単純に早苗が奇跡を起こしてしまったからかもしれん」
妹紅「ラストでは外界に帰ってきたわけモコが、無事に旧友と再会するモコ。どこまでも幻想音痴ってことだったモコ」
妹紅「突然ですが今日は皆さんにー↑作者さんの予想をー↑してもらいまーす↓モコ」
慧音「いい加減、言うことなくなってきたんだろ」
妹紅「だから超えちゃいけねぇラインを考えろモコ」
・ダッシュを多用する
・感嘆符、疑問符の後に全角スペースを入れる
・三点リーダは二回続けて使ってる
・漢字表記が多い
・熟語を多用する
・文面が横に長い
・話の区切りで行間をあける
・セリフ一行に地の文を数行はさむ
・ストーリーテラー
慧音「結構、特徴が多くあげられたな」
妹紅「ダッシュの多用と、先へ先へと気になる展開で読者の興味をわしづかみにするストーリーが書ける作者さんとなると、pnpさんくらいしかいねぇモコ」
慧音「確かにpnp氏の作品は長いものが多いが、読み始めるとあっという間だな」
妹紅「それにしてもこの作品の早苗は、狂ってるわけじゃねぇと思うモコ」
慧音「ふむ。私も、狂気とか異常と言い表してもなんだかしっくりこないような気がするな」
妹紅「この早苗は、きっと足りねぇんだモコ。ネジみたいに小さくてどうでもいいような部品に見えるものをなくしちまったんだモコ」
慧音「なるほど。人間性のバランスが取れなくなった、とでも言うべきかな」
■『星空の魔理沙』
妹紅「宇宙への憧れモコか。妹紅も火山を噴火させてその勢いに乗れば、宇宙進出とか楽勝モコよ」
慧音「死にたいと思っても死ねなくなって、考えるのをやめる羽目になるぞ」
妹紅「ディストピア幻想郷モコ。幸福は義務モコ、市民?」
慧音「誰が市民だ。しかし、地上から離れて空に浮かぶ幻想郷か。世界観もすごいが、その料理の仕方が鮮やかだ。アリスが残酷に処刑される場面で、この世界の感覚をこちらに上手く伝えている」
妹紅「道具屋の店主にしても、にとりにしても、魔理沙にしてもハードボイルドすぎるモコ。アウトローのにおいをプンプンさせたこいつらがなにをやらかしてくれるのか、これが読む動機になってすげぇ読みやすいモコ」
慧音「早い段階でそれぞれの登場人物の立ち位置がわかるのも、読みやすい要因の一つだ。幻想郷を管理、運営する体制側の霊夢で、幻想郷のあった地を目指して宇宙へ飛び出そうとする反体制側の魔理沙とにとり、という具合にな」
妹紅「百年の時間をかけて、ようやく宇宙へ行けるロケットを作り上げたモコ。そんなに長い時間をロケット作りだけに使ったとか、なかなか根性あるモコ」
慧音「千年近く、一人の命を狙い続けたお前に言われると、なんか不必要なほどの重みがあるな」
妹紅「でもその次には、にとりの拷問シーンが繰り広げられてるモコ。いわゆるボーナスタイムモコ。角材とか素手で車をスクラップにする時間モコ」
慧音「体制側である霊夢にも事情があるようだったな。ただ、ディストピアという設定だからというわけではなく、きちんとした理由があるからストーリーにも重みが出てくる」
妹紅「ラストは宇宙に飛びだった魔理沙が、これから向かうところに思いを馳せて終わるモコ」
慧音「宇宙、空は人々の見えるところに常にあるが、決してそのままでは手が届くことはない。そこに到達するまでの苦難が、いやそもそもそこに行こうと考えること自体がロマンにあふれている。だからこそ、宇宙を書いた物語はこんなにも魅力的なんだろうな」
妹紅「宇宙について書きたかったらとりあえず42って書いとけばいいモコ。すべての答えモコ」
慧音「お前はなにを言ってるんだ」
慧音「さて、次は作者さん予想だな」
妹紅「あ、すいませんモコ。それ、来月からなんですモコ」
慧音「ガーンだな、出鼻をくじかれた……ってなんだこのメモは。それに、ついさっきまで作者さん予想はやっていたじゃないか」
妹紅「ここからは加筆した部分になるモコ。つまり、評価期間後に書いてるモコ。評価期間が終わった後の作者さん予想なんて、慧音の帽子くらい意味ねぇモコ」
慧音「私の帽子がどうかしたか?」
妹紅「いや、それすげぇかぶり心地悪そうモコ。帽子っていうか置物モコよ? なんかすぐにずり落ちそうモコ」
慧音「いや、大分重くしてあるからそこまでバランスが悪くなることはないぞ」
妹紅「なんでそこまでしてかぶってんのかマジでわかんねーモコ。もしかして帽子が本体モコか?」
慧音「むしろ私は、お前がどういう考えでそういう結論に至ったのかがわからないんだが」
■『見れなくなった太陽』
妹紅「あのメイドが人間のままって話はいくらか知ってるモコが、なりたいって話はあんまり聞かねぇモコ」
慧音「だからこそ新鮮味があるな。しかし、この話はちょっと新しすぎる気がするぞ」
妹紅「いきなりメイドがレミリアに、吸血鬼になりたい宣言して紅茶吹かせてるモコ」
慧音「咲夜は咲夜で、なぜかミュージカルのような話し方で理由を説明しているな」
妹紅「ひたすらシュールモコ。素朴な笑いってやつを引き出してくるモコ」
慧音「このパチュリーが咲夜に渡した本というのは、どんなものなんだ?」
妹紅「いい歳した処女が、最後まで処女を貫き通す様を吸血鬼が見守る話が書いてるモコ」
慧音「えらく曲解されそうな説明をされている気がするんだが」
妹紅「気のせいモコ。それに吸血鬼になんてならない方がいいモコ。吸血鬼になったら、見知らぬ男にいきなり体をバラバラにされたり、うっかり忘れ癖がついて因縁の一族に負けたりするモコよ」
慧音「言ってることがよくわからないが、作中でもならない方がいいと忠告されているな」
妹紅「でも結局、メイドも吸血鬼になったモコ。そのせいで美鈴は失望して姿を消すモコ」
慧音「妖精メイドやレミリアも殺されてしまうな。紅魔館の主となった咲夜はそれからフランドールやパチュリーと一緒に暮らしていく、と」
妹紅「レミリアは遊び半分で咲夜を吸血鬼にするからこうなるモコ」
慧音「レミリアも、不純な動機で作品について好き勝手に語ったり、ノリで作者さん予想したり、よそ様のキャラクターを真似したりするお前に言われたくないだろうな」
妹紅「キャラクターとか言うなモコ。妹紅たちはセリフの前に自分の名前をつけてるモコよ。常に看板背負って発言してるモコよ。その覚悟をキャラクターの一言で片付けんなモコ」
慧音「お前の言ってることがまったく理解できないんだが」
妹紅「ひどいな、慧音。私がそんなに信用ならないの?」
慧音「誰だお前!?」
妹紅「わかったモコか? わかったら以後、軽率な発言はつつしむモコよ」
慧音「ああ、なんだ、その……すまなかった」
■『正義のゆくえと心のありか』
妹紅「この八雲の連中にはすげぇ親しみを感じるモコ。シンクロ率が上昇していくモコ」
慧音「テンポの良さが秀逸だな。台風のようなノリとテンションに圧倒されてしまう」
妹紅「正義とは何なのかを知るために、紫が藍と橙を連れて幻想郷を巡る話モコ」
慧音「この疑問はなかなか難しいな。正義とはこれだと言えるようなものではないし」
妹紅「正義の味方になると効率至上主義になるモコ。千人救うために百人を見殺しにしたり、大多数を守るために恩人が乗ってる飛行機を爆破したりするモコ」
慧音「それはちょっと極端だろ」
妹紅「おめぇそれ、赤い服来た英霊の前でも同じこと言えるモコ?」
慧音「誰のことかよくわからないんだが。さて、この話では八雲紫が是非曲直庁や永遠亭、人里、天界などでいろいろな人に正義について聞くわけだ。人里では私たちも登場してるな」
妹紅「モコほほぅ。いろんな教師がいるモコね。有名なグレートティーチャーとか、不良生徒にあなたのママになりますって言い出す先生とかはいねぇモコか?」
慧音「それ、本当に教師なのか。ふむ。そういえば、この作品だと妹紅の中に火の鳥がいるみたいだが、お前にもいるのか?」
妹紅「当然いるモコ。でもこの話みたいなおもしろフェニックスじゃねぇモコ。『妹紅さん、慧音さんに迷惑をかけてはいけませんよ』とか『妹紅さん、食事の前にきちんと手を洗いましょう』とか『妹紅さん、高菜を先に食べてはいけません』とかいちいちうるせぇモコよ」
慧音「最後のはよくわからないが、なんて常識的な……その火の鳥はもっと大切にしてやらないとダメだぞ」
妹紅「この作品は全体的に愉快すぎる展開が続くモコが、妖怪の山のシーンではいきなりブラックな雰囲気が漂い始めるモコね」
慧音「罪を着せられそうになる椛か。しかし、自分の信念を突き通すことで最終的にはなんとか逃れることができたな。これもひとつの正義のあり方だ」
妹紅「この犬天狗はなかなか見所があるモコ。妹紅が輝夜をぶっ殺すという覚悟を貫いてきてるのと同じモコ。我が王国に迎え入れてやってもいいモコ」
慧音「その根拠のない親しみを向けるのやめような」
妹紅「ラストで出てきたのは青娥モコ。こいつがすべての黒幕だったモコ」
慧音「さらりと今までのストーリーを一気にまとめあげる手並みは惚れ惚れするな。読後感も爽快だったし、まさに愉快痛快といったところだ」
妹紅「ただ、輝夜が痛い目にあってねぇからそこのところは大きく減点せざるを得ないモコ」
慧音「個人的すぎるだろ、その理由は」
■『一千年の呪縛』
妹紅「うおおおおおおおお!? 死んだあああああああ!! 死なねぇはずの妹紅が死んだモコオオオ!!」
慧音「私もある意味、死んでるな。存在そのものが。独自色の強い設定を見せる作品だ」
妹紅「妹紅が酒飲みで輝夜に負けてるところから始まるモコが、アイツに負けるとかねぇモコ。輝夜は甘い酒しか飲まねぇ子供舌モコよ。みんながビール頼む中、一人だけカシスオレンジ頼んだりするモコ」
慧音「お前こそ、そんなに酒が飲める方だったか?」
妹紅「ナメんなモコ。こだわりまくりモコよ。この酒はよく燃える、この酒はいまいち燃えない、この酒は持ち歩く時間が増えるにつれて売ったときの値段も上がる、みてぇなこだわりモコ」
慧音「酒の用途を間違えてるぞ。それはともかく、場面は変わって八雲紫が月面戦争を仕掛けた理由を話している。永琳の研究資料が目的のようだな」
妹紅「不完全に作られた蓬莱の薬モコか。手抜きするとか、モンドセレクション受賞もできねぇモコ」
慧音「モンド……? いったいなんだ、それは」
妹紅「たいていの土産物にはついてるモコが、味にはまるで関係ねぇ賞のことモコ。ちなみに妹紅のもんぺも金賞を受賞してるモコ」
慧音「そんなわけのわからないものをどこで手に入れたんだ。それにしても、蓬莱の薬(体験版)の効果は、寿命が千年近くに延びる程度で完全な不老不死というわけではないようだ」
妹紅「千年ってのが何気にミソモコ。受け入れるまでには十分な期間モコよ。でも、せっかく受け入れたのにいつか終わりがきちまうモコ。散々苦心して自分のものにした宿命を丸々否定されるとか、洒落になんねぇモコ。髪の毛の長さで性格が露骨に変わる親善大使の気分を味わうモコ」
慧音「作中でも永琳はその点を責められているな。そして、妹紅にもそのことが知れてしまう。ここからの妹紅が決意して輝夜との決闘に向かうシーンは読み応えがあるな」
妹紅「もちろん、見事に輝夜を負かすモコ。奴は似非蓬莱人で妹紅四天王の中でも最弱モコが、藤原家の面汚しではなかったモコ」
慧音「えらく遠まわしな自画自賛だな。決着がついた後、妹紅はついに死んでしまうが、ここからの展開は驚きだった」
妹紅「慧音が嫦娥とか衝撃の事実モコ。ラストは読者を唖然とさせること必至モコよ。……モコ?」
慧音「どうした?」
妹紅「これって結局、妹紅が死んで輝夜たちがメシウマってことじゃねーモコか!? モコオオオ!! これはもう輝夜のヤローに今からこの作品の妹紅のあだ討ちしてくるしかねぇモコよ! これは妹紅の分! これも妹紅の分! これも! これも! これも! そして、これは妹紅の分モコオオ!!」
慧音「ええい、ここで暴れるな!」
■『走り書き』
妹紅「モコ? 後書きが追加されてるモコよ?」
慧音「コメントを受けてあらためて書いたのか、それとも最初からこうしようと思ったのか、どちらかはわからないがこちらが本編のようだな」
妹紅「魔理沙とパチュリーとアリスで、誰が一番優れた魔法理論を構築できるか競い合うモコ。そんなことやんなくても最強の魔法使いを決めるなら、英霊を召還して生き抜くサバイバルをした方がいいモコ。盛り上がるモコ」
慧音「なんだ、その物騒な勝負方法は。この作品での方法だと、無記名の魔法論文を期限内に持ち寄って発表しあう。多数の第三者からいい評価を得た者が勝ちとなるわけだ」
妹紅「今回の産廃SSこんぺと似てるモコ」
慧音「もちろん、意図してやっているんだろう。メタフィクションストーリーだな。作中では魔理沙が、期限のギリギリ前になってもまだ走り書き程度のものしか書けていないので、相当困っているところから始まる」
妹紅「まるで締め切りに苦しむ作者さんの生の声を聞いているようモコ。あえて、寝るっ! ことは許されねぇモコ」
慧音「結局、その走り書き程度のメモを提出することで締め切りを守るわけだな。しかし、後書きでは裏事情が見えてくる」
妹紅「フランが代筆役をしていたモコか。その走り書きを見た魔理沙は用意してた自分の論文にすり替えるモコ」
慧音「しかし、フランはその後短時間で新しい論文を完成させるな。締め切りを過ぎると、急に筆が進んだりするというのはなんだかわかる気がするぞ」
妹紅「で、さらに交換しようとして実行するモコが、結局失敗しちまうモコ」
慧音「パチュリーの論文と間違えてすり替えてしまったんだな。そのせいでフランが代筆役をやっていたことがばれてしまう」
妹紅「この後、不正がばれたフランがレミリアやほかの参加者に折檻される話かと思ったモコ。フランのソウルジェムが真っ黒に染まって魔女化して大逆襲が始まる産廃ストーリーモコ」
慧音「実際は、パチュリーが機転をきかせて上手く場を取り繕ったな。レミリアも怒るのではなく、参加したこと自体を褒めてるというか認めてる感じだった」
妹紅「まさしくこの産廃SSこんぺにも言えることモコ。なんとか形にして参加したってことが大事モコ。中身はその次モコ」
慧音「そうだな。そういう意味では完成された作品だと言えるだろう」
妹紅「でもやっぱ結果がものを言うモコ。過程はどうでもいいモコ。あ、いいこと思いついたモコ。過程をすっ飛ばして輝夜を殺したという結果だけが残るようにすればいいモコよ。なんとかしてスタンドを手に入れるモコ」
慧音「いろいろ台無しだから、ちょっと黙ってような」
■『眼球泥棒』
妹紅「タイトルといい、ストーリーといい、なんだか奇妙な味の短編を読んでるみてぇモコ」
慧音「なんとも不思議な読後感があるな。読み取り方は人それぞれと言ったところか」
妹紅「眼球泥棒って奴がいて、みんなの眼球を盗んでいくモコ」
慧音「まず、この書き出しがいいな。たった一文でどういうことかと興味を持たされる。様々な人や妖怪が盗まれる中、小傘の持つ傘の目玉を盗まれてしまう」
妹紅「目玉を盗むとか意味わかんねぇ泥棒モコ。腕に移植して相手を石化させるシャーマンにでもなるつもりモコ?」
慧音「なんだ、それは。とにかく目玉のない傘で驚かせようとする小傘だが、その実感がなくなってしまったようだな。あやふやで自分という存在がよくわからないような危うい感じがこちらにも伝わってくる」
妹紅「目玉を盗まれて能力がなくなったのは小傘だけじゃねぇモコ。こいしのサードアイも盗まれて無意識が解除されてるモコ」
慧音「こいしの場合は目玉がそのまま能力に関係するからそうなるのが自然だが、小傘の驚かせる能力というのは、果たしてどうなんだろうな。そこのところをこいしが言及しているが……」
妹紅「イマイチなに言ってるかわかんねーモコ。意味深なこと言って自分はわかってますアピールするのはどっかの亡霊だけで十分モコ」
慧音「しかし、眼球泥棒が突如死んだことでストーリーも進展する。盗んだ目玉は被害者のもとに返されるが、こいしと小傘のものだけ見つからない」
妹紅「目玉が戻った慧音も出てるモコね。片目だったときは、死角になる方への対処法を考えてたモコか? ちゃんと対策してねぇと、片腕を切り落とされるモコよ」
慧音「なんでそんな物騒な状況を想定してるんだ? 眼球泥棒からこいしと小傘の目玉を盗んだのは魔理沙だとこの後で発覚するな。そして、無事に取り返すことができたわけだ。それにしても、目玉がないと文字通り見える世界も今までとはまったく違うふうになるかもしれない。視覚の意味をなさない方の目玉を取られた小傘の場合も、なにが違ってしまったんだろう」
妹紅「実際に片目であろうとなかろうと、その日の気分で見えるものは違ぇモコ。要は気の持ちようってやつモコ」
慧音「お前みたいにまっすぐ考えられたら、と思うときがたまにあるよ」
妹紅「じゃあ、やればいいモコ。生きてれば嫌でも変わるモコ。だったら、変わろうと思って変わった方が気分もいいモコ」
慧音「なるほどな」
■『自作自演』
妹紅「百kb超の大長編モコ。こいつは夜が長くなるほど読み応えがあるモコ」
慧音「人間以外のすべての妖怪や神が正気を失い、人々に襲い掛かるという壮大な異変ストーリーだな」
妹紅「冒頭では魔理沙がアリスに異変について知らせてるモコ。だけど追い詰められすぎていてキャラがブレまくりだってアリスに言われてるモコ。魔理沙もイメチェンしたこと暴露してるモコね」
慧音「キャラとか言うな。しかし、全編を通してさり気なくメタやパロディの要素がはさまれていて、作品の容量こそ大きいものの読みやすくされている」
妹紅「人間組が博麗神社で並み居る妖怪たちを倒していくバトルシーンはこの作品の盛り上がりの一つモコ」
慧音「バトルの表現に加えて、それぞれの人物のエピソードも書き込まれている。咲夜は過去の経緯と受けた愛、早苗は神や自分の在り方、妖夢は半霊との向き合い、そして霊夢は博麗の巫女としての意義。どれも彼女たちを深く掘り下げた一個のストーリーとなっているな」
妹紅「でも結局みんな死んじまうモコね。兵どもが夢の跡モコ」
慧音「お前、それ意味わかって言ってるのか? 霊夢にいたってはアリスが狂った幻想郷を取り戻そうと決意するまでにひどい有様だったな」
妹紅「ここのところの絶望っぷりは相当モコ。超人的能力を持った学生が集められた南の島くらいの絶望モコ。狂いっぷりは、多すぎる選択肢のせいで接着剤でくっつけることを何度も要求するダルマ女子高生に相当するモコか?」
慧音「私に聞くな。幻想郷でただ一人生き残ったアリスは魔界に戻ることになるのだが、魔界でも様子がおかしいことに気づく」
妹紅「魔界の都市が炎上してるモコね。派手にやるじゃねーモコか、これからも毎日都市を焼くモコ。火計は任せろモコ」
慧音「任せてたまるか。そこにいたアリスの母親の神綺が、アリスに襲い掛かってくるのだが、どうも彼女たちの事情がかみ合っていないことがわかるな」
妹紅「もちろん、ちゃんとした伏線モコ。そのあと、アリスは『グリモワール』を使って勝つモコ。そして過去に戻る魔法を習得して、以前の幻想郷を取り戻そうとするモコね」
慧音「しかし、戻ったのはアリスと対峙する場面だった。あのときに戦った神綺が実はアリスだったという展開は驚きの一言だな」
妹紅「こういうギミックがあるとワクワクするモコ。何度ループしてもアリスに負けてそれ以前の過去に戻れなくなってるモコ」
慧音「ここでなんとかして過去のアリスに打ち勝つんだと思っていたが、さらなる驚きの展開が待っていたな。タイトルがここでいきるわけだ」
妹紅「今までの戦いがアリスの自演で、それを見下ろすアリスを見下ろすアリスを見下ろすアリスが……だぁっ! わけわかんねーモコ!」
慧音「落ち着け。それに今までの視点のアリスもまた操りの人形だったな。今まで本気を出さなかったアリスの心の拠り所でもあったグリモワールと決別することで、神の立ち位置から本来の人形遣いに戻ることで人形の役割からも抜け出すことができた」
妹紅「神の神綺にどうやって攻撃するのかが気になってたモコが、ここでまさかのチェーンソーモコ。でもチェーンソーなら仕方ねぇモコ。神はバラバラになるしかねぇモコ」
慧音「トドメとばかりに幻想郷住人を模した人形の総攻撃だ。これぞバトル展開の王道というものだな」
妹紅「王道の薬味とばかりに変化球もくわえてくるモコ。本物の神綺が出てきたときは、あ、そういえばいなかったなって思ったモコ。完全に蚊帳の外だったモコ」
慧音「確かに神綺が出てきたときは、素直に神綺だと思っていたが後でアリスだとわかってからは本物の神綺のことを忘れてしまったな。割とその間の本文が長かったから。まあ無事に神綺の力をかりて、過去の幻想郷に戻ったアリスは紫に警告して異変の解決準備を図ることができたわけだが」
妹紅「単純にみんな狂った、で終わらずきちんとどういうやり方で異変が起こされていたのかが説明されているのが親切設計モコ。クイックセーブ並みの優しさモコ」
慧音「なんだ、それは。とにかく、こうして無事に異変を乗り越えて平和な幻想郷にたどり着くことができたアリス、で物語は終わる。見事なハッピーエンドだった」
妹紅「構成が作りこまれていて、こだわりが見える巧の心意気を感じたモコ。大長編に恥じぬ、出来だったモコよ」
■『キノコが生える』
妹紅「魔法の森のキノコの、食ったらチンコ生える率は異常モコ。森にいる妖精とか獣どもはメスでもみんなチンコ生えてるんじゃねぇモコか?」
慧音「なんだ、その珍妙な光景は。しかし、早苗も魔理沙もやってることは外道のはずなのに、なぜか妙なおかしさがこみ上げてくる」
妹紅「パチュリーの実験、永琳の薬に並び、高い男根発生率を誇る魔法の森のキノコが原因で、魔理沙と早苗の一部が男になるモコ。早速、性欲を持て余してるモコ」
慧音「キノコの毒のせいなのもあるだろうが、それでも少しは自制ができないものかな。これでは盛りのついた獣と変わらん。まったく情けないな」
妹紅「…………」
慧音「ん? なにか言いたそうだな」
妹紅「なんでもねぇモコ。それより、魔理沙と早苗は妖精をオナホール代わりに使おうとするモコ。妖精を消耗品とする発想が浮かぶあたり、やっぱり魔理沙も魔女モコね」
慧音「彼女たちに目をつけられたチルノと大妖精が被害にあうな。といっても、チルノはその能力から敬遠される。眠らされて軟禁されるに留まったが」
妹紅「大妖精の薄幸美少女臭がすげぇモコ。二人に蹂躙される大妖精の描写はかなりのものモコ。なんだか滾ってくるモコよ」
慧音「チルノを守るために身を捧げる大妖精は、二人の要求をひたすら飲むしかないわけだ」
妹紅「妖精レイプがおわった後の二人の様子を見てみると、魔理沙は性知識に乏しくてとりあえずやれればいいって感じモコ。早苗は妙に知識があってシチュエーションを大事にしてるモコ」
慧音「そこのところに注目する必要はあるのか?」
妹紅「もちろんモコ。シチュエーションは重要モコよ。妹紅も輝夜をただモッ殺すだけでは美しくねぇと思うモコ。自分のライフが残り一ドットという状況で相手の決め技を全段ブロッキングした後に最大コンボで逆転勝利するくらいの勝ち方が理想モコ」
慧音「お前の言ってることが一ミリも理解できないんだが」
妹紅「考えるなモコ、感じるんだモコ。それにしても大妖精に留まらず、アリスや霊夢にまで二人の魔の手が伸びるモコね」
慧音「早苗が人形相手に盛ってるのは正直ドン引きだったんだが。霊夢にいたっては意識のある状態で乱暴してるし」
妹紅「そういうのがいいっていう紳士もいるモコ。需要はどんなところにも生まれるモコ。しっかし、事後処理が適当すぎてこの二人がいかにクズいかがよくわかる描写がステキすぎるモコ。特に霊夢の事後に拘束だけは解いていく魔理沙は、クズすぎてむしろ微笑ましいモコ」
慧音「微笑ましいわけないだろ。だが、言われてみると全編を通してこの二人は間違いなく非道な行いをしている下衆のはずなんだが、どうしてかそれほど嫌悪感がわかないな」
妹紅「それはなんとなくわかるモコ。いわゆる、自分の男根をハイパー兵器と呼んでる鬼畜王みてぇなものモコよ、この雰囲気は」
慧音「ラストでは早苗と魔理沙が二人で仲良くやってるしな」
妹紅「最後まで自分本位で楽しく生きる、こいつらのらしさってヤツが出てる見事な作品だったモコ」
■『世の中こんなもんだよね』
妹紅「やっぱり世の中スピードが第一モコ。速さが足りねぇとグラサンかけたやたらとうるさい兄貴に蹴られるモコ」
慧音「しかし、いくらなんでも展開が早すぎるぞ。サク、サクと読めてしまうのはいいが」
妹紅「アリスが幻想郷を乗っ取ろうとするモコ。この時点で、あっ、と察すること請け合いモコ、アリスだから」
慧音「糸を飲ませて人形のように操ることができるとは、おそろしいな」
妹紅「この糸があれば永遠亭の連中を操って面白いことができそうモコ。輝夜の常識とは違う行動をほかの全員に取らせて、アイツの常識が反転したところで操りを解くモコ。輝夜は永遠亭から孤立してひっそりと自室で幕を閉じる羽目になるモコ」
慧音「アリスのような人形遣いでないと操るのは無理なんじゃないか。作中でも、アリスはベテランの人形遣いだから魔理沙や早苗をあっさりと手中にしているぞ」
妹紅「そしていよいよ霊夢を手に入れようとするモコ。だけど、失敗して紫に捕まっちまうモコ」
慧音「ラストは淡々とした一文でしめているな」
妹紅「アリスは死なず、ただ消え去るのみモコ」
妹紅「これで参加した三十二作品の感想がおわったモコ」
慧音「なにか一つ足りなくないか?」
妹紅「あんな芥川先生の作品の題と形式を拝借した話は知らんモコ」
慧音「まあ、お前がいいならなにも言わないが」
妹紅「最後にあいさつをしておくモコ。もう画面端ではスタッフロールが流れてるモコ」
慧音「お前は俯瞰視点でものを見ているのか? それはともかく、参加した作者様方、主催の紅魚群氏、そして評価に参加した読者の皆様、お疲れ様でした。今年は企画の多い年でしたが、締めくくりをかざるにふさわしいイベントだったと思います。ありがとうございました」
妹紅「モコ」
あらためて、参加した作者様方、主催の紅魚群氏、読者の皆様、お疲れ様でした。
また、モコモコ王国の生みの親である木質氏には、模倣作品でありながら事前に断りを入れずに投稿したことをお詫び申し上げます。
智弘
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2012/12/16 14:58:43
更新日時:
2012/12/23 22:11:44
評価:
17/17
POINT:
1700
Rate:
19.17
分類
産廃SSこんぺ感想
作者さん予想
木質氏リスペクト
よくもまぁ、私の作風を把握しておられる……。
偽者にしておくのは勿体無い。
これからは『Mエグゼス』とか『Mバウンサー』とでも名乗るが良い。
モコモコ王国風で書かれているSSとしてもよく出来ていて面白かったです。
作者予想お疲れ様です。
もっと精進してまいります。
だろうな!
しかし該当者なしはほとんど当てられたも同然。
もっと精進します。
ともあれ的中で御座います。
確かに三点リーダー、多いなぁ……気をつけねば。
ほとんど投稿しない私のようなものでも詳しく書いていただいて、感謝の極みです。
ま、まあ、小題のやつみればわわわわかりますよね
次はバレちゃうかもなぁ
だって仕方がないじゃない。改行してかないと見にくくて仕方がないんですもの。
何時もご苦労様です。
慧音「落ち着け」
妹紅「来てんじゃねーモコか!? 妹紅の黄金時代が!? これが妹紅イヤーってやつモコ!? 今年は良いことありまくりな気がしてならねーモコ!」
慧音「あと数日で来年だぞ?」
妹紅「ありとあらゆる並行世界の妹紅が、隣り合う世界の妹紅と結託して作り出した輝夜包囲網で奴を一網打尽にして、排他的経済水域まで追い込んでからデスラー砲で…」
慧音「キリの良い所で終わらせるんだぞその話」
妹紅「とにかく! すぐに智弘さんワールドの妹紅に親書を送れモコ!」
慧音「近くにいるんだから、直接会えばいいだろう?」
妹紅「妹紅同士が出会っちまったら、ドッペルゲンガーよろしく、二人の体がスポンジとスポンジが重なるみたいにぶつかって消滅してしまうモコ」
慧音「よくわからん死に方だな」
妹紅「これほどまで完璧に妹紅をされたら、そうなる事は必至モコ」
慧音「確かに、ここまでしてもらえると、嬉しいやら誇らしいやら。ありがとうという気持ちで胸が一杯になる」
妹紅「モコ」
■『腹の中』
妹紅「えー今回の事件の犯人はー、妹紅が知る中でも、最も悪質で〜何より頭の良い犯人でしたモコ〜
しかし犯人はある致命的なミスを、一つ犯してしまったモコ。それは何か? ヒントは蓬莱の玉の枝。
藤畑モコ三郎でしたモコ。モコ〜ふっふっふ」
慧音「なんだその口調は?」
妹紅「失礼。今、なんとおっしゃいましたモコ?」
慧音「そのノリはもう良い」
妹紅「よく聞こえませんモコ。もう一度モコ」
慧音「だからそのノリを止めろと」
妹紅「それは自白と受け取ってよろしいモコか?」
〜 慧音 頭突き中 〜
妹紅「やっぱりココは『藤畑モコ三郎』よりも『杉下妹紅』で攻めるべきだったモコかね世代的に?」
慧音「頭突きが足りないようだな」
妹紅「モコふむぅ。神社に霊夢そっくりな芳香がいたのが発端モコ?」
慧音「その芳香をお燐が、お燐を萃香が、瀕死のお燐をルーミアが…と流れていったわけか」
妹紅「最悪の大玉ころがしモコ」
慧音「読み進めていき、バラバラだった証言が、パズルのピースみたいに一つ一つハマッていく様子は面白かった」
妹紅「脳汁でまくりモコ」
慧音「最初、タイトルのせいで、魔理沙が霊夢を殺して喰ったのかと思ったぞ。『霊夢は私の中で生き続ける』的な」
妹紅「そう思ったヤツらは、立派な産廃脳モコ。週一で精神科に通うことをオススメするモコ。高すぎる治療費に腰を抜かせモコ」
慧音「一本の細い糸を丁寧に手繰り寄せるような物語だったな。様々な価値観を持つ者たちによって引き起こされた悲劇……この場合は喜劇と呼ぶべきか。洒落た終わり方も素敵だ」
妹紅「推理+産廃要素の非常にハイレベルな作品モコ」
慧音「どうしてこうも綺麗に話を纏められるのか」
妹紅「この構成力。作者さんは智弘さんに間違いねぇモコ」
慧音「いろいろとズルイぞそれは」
妹紅「そして、酔っ払った霊夢を賽銭箱に押し込んだ犯人は輝夜に違いねぇモコ。全部輝夜の陰謀モコ」
慧音「お前みたいに、全部誰かのせいに出来たら、それほど楽は人生は無いだろうな」
私情ダダ流しで作り上げた作品&キャラクターへの温かい言葉本当に嬉しいです、ありがとうございます。特にロマンを感じていただいた事に感激。本当はもっと凄まじい兵器にしたかったのですが今はこれが精一杯っ・・・・・・!!
なんだかんだ言っても要するに依姫のこと好きなのです。ヤオヨロズも、僕も。
絶賛されて嬉しい限りです。創作意欲が湧く感想アリシャス!
アリスちゃんマジ天使。アリスに対する愛と幻想郷に対する思想のみで構成されていました。
他の人の予想も当たっていて、某国王リスペクトで、産廃愛があるってはっきりわかんだね
次回以降のコンペでは投稿kbだけで見破られそうですが、是非予想してみてくださいねー
結果として「樅」はとまてぃんさんの作品でしたので、予想は外れてしまった形になりましたが、
私なんぞの名前を覚えていて頂けた上、過去作の文体まで見て頂けたようで、大変嬉しく感じました。
今回は余りに短い、タイトル通り「走り書き」な作品を書いてしまったので、予想はほぼ無理でした。申し訳無いです。
もし、似た機会があれば、予想するのが楽しい様な作品を書ければ、と思います。
また、「走り書き」の感想、解説にも感謝をさせて頂きます。
お書きの通り、フランちゃんが逆切れし、あの論文の魔法で大量破壊に走って、ゴア表現モリモリも考えました。
ですが、それですとメタネタで書いていた作品ですので、現実の私も逆切れして暴れなきゃならなくなってしまうのでw
ですので、今回はハッピーエンド(無難エンド)としました。
投稿日時等を考えると実質最下位な得点ではありましたが、それはまぁあのお粗末な文量では当然ですので……。
……しかし、得点を競うイベントなのだからきっちり得点狙ったものでないと、他参加者様に失礼だったかも知れませんねorz
何はともあれ、主催者様や作者様、読者様方は勿論、この予想にも、当こんぺでは大いに楽しませて頂きました。有難う御座います。