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『メモ帳さんで10kb』 作者: ギョウヘルインニ
「やばいぜ、今回は10kbだぜ!」
「1kb、30kbそして10kb」
「巡っているな! そうだろアリス。巡ってる」
「え? どういうこと?」
「私にもわからない。ただ言ってみただけだぜ」
「そうなんだ」
「そうだぜ」
「またネタがないの?」
「ああ、だから言ってみたんだ」
「ひとまずは、登場人物を増やしてみたらどう?」
「そうだな。そうするか」
「だれを呼んでみる?」
「霊夢あたり呼んでみるか」
「霊夢? 霊夢は絶対駄目よ」
「なんで駄目なんだ」
「私とキャラ被ってるからよ」
「何言ってるんだ? ぜんぜん違うだろ」
「見た目はね違うけれど喋り方が似ているから会話文だとわからなくなるわ」
「遅かったな、もう霊夢来ちまった」
「私と喋り方が似ている? 確かにね。でもそれって作者の工夫が足りないだけじゃない?」
「そうだぜ、アリス仲良くしろよ」
「無理、私にはできないわ」
「我侭なアリスは爆発させちゃえばいいじゃない」
「そうだな、キャラが被ってわかりずらいならアリスを爆発させれば何も問題ないな」
「酷い、この鬼畜!」
「おいおい、鬼畜生はお前だろ」
「待って。アリスは畜生ではないわ。こんなにやせ細ってるんだから餓鬼よ」
「霊夢、もしかして私に出番をくれるの?」
「精々爆発まで足掻いてね」
「そうだな、それより。アリスそんなにやせてたらいい爆発できないぞ」
「いい爆発っていったいなんなの?」
「そうね。わたしにもわからないわ。教えて」
「爆発はにも色々会ってな。審査があるんだ。色、艶、温度はもとより形、美しさ、味までが審査の対象なんだ」
「へえ、アリスの爆発にも色々あるのね」
「ねえ、ここまできてなんだけど。なんで私が爆発することで話が進んでるの? 霊夢が帰ればいいじゃない」
「霊夢とお前どちらか退場させなければいけないんだぜ。天秤にかけるまでも無いぜ。お前が爆発すればすべて解決だ」
「そんな」
「ねえ、早く! 折角出番をあげてるんだから」
「そんな、二人とも酷い」
「まあまあ、あせるなよ霊夢。爆発用の燃料を注入しないと駄目だぜ」
「ねえ燃料って具体的に何?」
「すぐに簡易的に爆発させるには砂糖水だな」
「丁度、砂糖水もっていたわ。アリス飲んで」
「何で持ってるの?」
「でかしたぜ霊夢!」
「そんなの当たり前じゃないねえ」
「ご都合主義だからだぜ」
「そうよ、ご都合主義だからよ」
「さあ飲め!」
「……いや! 絶対いや!」
「なんで飲まないの?」
「飲んだら爆発させられるから」
「あ、そう。ふーん、そうなんだ。飲まないのね」
「そ、そうよ」
「なあ、アリス。今回は別に強制はしないぜ」
「いいの?」
「ああ」
「……良かった」
「じゃあ、お前の出番はここまでだから」
「え? なんで?」
「そんなことは自分で考えろ。まあ、ヒントは爆発しなかったことだけどな」
「爆発しておけばよかったのに」
「どうする? アリスの変わりに誰を出す?」
「…………初めからわかってたんだぜ! 霊夢! お前は男だったら誰でも良かったんだろ?」
「はい? いきなりどうしたの?」
「とぼけるなよ! 酷いぜ! お前は本当に酷い!」
「え?」
「なんで何だ。何で!」
「だからなんのこと?」
「この期に及んでとぼけるなんて、私が香霖のことをどう思ってるか知ってたんだろ」
「うん、知ってるわ」
「なのに、何であんなことができるんだ?」
「……ああ! あのことね。アンタが間抜けだっただけでしょ」
「く、くそ。お前、霊夢よくもしゃあしゃあと」
「負け犬の遠吠えね」
「ぅうううんんん。香霖なんでこんなやつに」
「こんなやつってどういうこと?」
「お前なんかお前なんか。……香霖」
「……アンタ本当に馬鹿ね」
「なんだ?」
「私が本当に好きなのわね」
「本当にすきなのは? もしかして、私か? 私なのか霊夢! なあ」
「……秘密よ。もう少しアンタが賢くなってから教えてあげるわ」
「は、ははは、はははは、霊夢そうかはははは」
「あの、お取り込み中悪いけど。私の知らないところで何かあったの?」
「アリス、今良いところなんだ黙ってろよ」
「そうよ」
「……だって、霖之助はここ最近私の家に居るのよ」
「あ〜あ、言っちゃった」
「お前、馬鹿かアリス!」
「え? どういうこと?」
「香霖なんかどうでもいいんだぜ」
「どういうこと?」
「さっきから全部、作り話の作り話だったのよ」
「なんてことなの。そんなのおかしいわ。作り話の作り話なんて何かが間違ってる。私は絶対認めない」
「だってねえ。ネタが無いから無理やりにでも話作るしかないじゃない」
「そうだぜ。アリスお前は間違ってるぜ」
「それにしても、あの変態はアリスのところにいたのね」
「ああそれ、さっきから気になってたんだ」
「何? 霖之助がどうかしたの?」
「ねえ、アリス。霖之助にあなた変ことされてない?」
「なに? 霖之助はとっても紳士よ」
「本当か? 突然後ろから襲われたりしなかったか?」
「……突然後ろから斧で襲われたわ」
「あの外道はまたそんなことをしているのね」
「……でも、今は大丈夫よ」
「何でだよ! あの変態香霖が改心するわけないだろ」
「そうよ。あの変態が大丈夫なわけないわ」
「大丈夫よ。今はお人形になったのよ」
「あの変態が人形になった。……まさかアリスにやられるなんて」
「僥倖だわ」
「何? そんなすごいことだったの?」
「ああ、すごいぜお前やればできるじゃないか」
「えへへ、なんだか褒められた」
「じゃあ、邪魔だから後ろに戻ってろよ」
「え? なんで?」
「爆発しないんだろ。戻れよ」
「酷い」
「アリスはなんで爆発しないのかしら」
「さあ、わからないな。話の妨害したいだけなんだろ」
「性根が腐ってるわ」
「腐敗しているな」
「ちょっと、そんなんじゃないわ」
「アリス、お前は下がってろよ」
「酷い」
「ねえ、アリスさっきから酷いって言ってばかりで、ちっとも面白くない。しかも、酷いの2文字じゃ尺も稼げてない」
「放っておけよ」
「そうね」
「で、どうするの? この続き」
「やっと、半分くらいか。30kbも長かったが10kbでも長いぜ」
「ネタがないとか言っておきながら、実は初めから用意されていた1個ネタがあるわ」
「それは、もう少し引っ張っておいたほうがいいんじゃないか?」
「でも、それじゃあ、あなたが困らない?」
「…………ああ、困るな」
「名前、呼んであげようか?」
「いや、それは自分で言うぜ。でも、自分でも自分の名前を迷ってるんだ」
「あなたを魔理沙にするか、ナズーリンにするか第三者にするか」
「初めはな、私はナズーリンでしたって言うオチにする予定だったんだぜ。でも、やっぱり私は魔理沙なんだ」
「魔理沙、あなたは魔理沙だということに誇りを持っていたのね」
「そうだぜ、私は魔理沙だ」
「魔理沙、あなたは魔理沙」
「親父と母さんが付けてくれた大切な名前、魔理沙だぜ」
「魔理沙!」
「なんだ?」
「魔理沙って言ってみたかったの魔理沙」
「もっと言ってくれよ、霊夢!」
「魔理沙、魔理沙、魔理沙!」
「ねえ、今度はそうやって、魔理沙、魔理沙と二人で尺稼いでるのね。やり口があああと変わらないわ」
「アリスがまた何か言ってるわ」
「こいつは30kbのときのことを言ってるんだ」
「そんな昔のこと根に持ってるなんて。なんて、しつこい女なの」
「そうだ。しつこいぞ」
「そんな、ほら。ああああああああ!」
「お前なんだ。あああって連呼しやがって」
「あああああ、ほら私は尺稼いでるでしょ」
「おい、やめろよ。あああああは確かに尺稼げるが、今回は長くても10kbなんだぞ」
「そうね。そんなことで尺稼がなくてもいつか10kbになるわ」
「アリス、爆発しないんだからもう出てくるなよ。迷惑だぜ」
「本当ね。迷惑よ」
「あぁぁぁぁああ」
「うざいぜ」
「酷い」
「また酷いって言った。本当に空気を読んでよ下がりなさい」
「……うわーん! 二人とも馬鹿!」
「アリス、時々出てきてなんなんだ」
「ねえ、今回のアリスってなんだかチルノっぽくない?」
「ああなんか、それっぽいセリフ有ったな」
「何処だっけ?」
「多分、えへへ、なんだか褒められた。じゃないか?」
「そうそれよ。なんか、そのセリフよ」
「よし、じゃあアリスは爆発しないし。チルノってことにしちまうぜ」
「そうね。アリスはチルノということで確定ね」
「会話文って難しいわね」
「ああ、難しいぜ」
「でも、逆にアリスがチルノになった」
「そうだな、すべては輪廻だな」
「そうね輪廻ね」
「ちなみに輪廻ってどういう意味なんだ?」
「さあ、何か格好がいい響きだから採用したんでしょ」
「だな、それで納得するぜ」
「……輪廻、……これで、どう話を続けるの?」
「勢いだけで会話するのはだめだな」
「どうするのよ、そろそろ、オチに持っていく段階にまで来ているわ」
「アリス爆発させれば落ちるだろ?」
「アリスは、さっきチルノになったわ」
「一度、チルノなった生き物はもう元にはもどれないのよ」
「……ははは。輪廻だな」
「輪廻ねあはは」
「なにがおかしい!」
「全部よ! 全部!」
「……クソ、私の負けだぜ。こうなったらヤケクソだぜ」
「ちょっと、どういうこと! 魔理沙! やめて!」
「物語の行方はこうしてわけのわからない方向に進んで行くんです」
「早苗! なんで、どうして? あなたがここにいるの?」
「物語ヤケクソ引受人とはこの私、早苗です」
「よし、来たか早苗!」
「きました。とりあえず使えそうな物を使ってお話を達成させましょう」
「よし、やれ!」
「あたい、もう帰りたい」
「わかった返してやるぜ!」
「チルノこっち見てください」
「な〜に?」
「ラリアット! ボーン!」
「ヘウエ?」
「やったな! チルノを一発KOだぜ!」
「なんか、今のチルノはアリスさんみたいでした」
「偶然だろ。なあ、霊夢」
「ええ、偶然ね」
「偶然って恐ろしいですね」
「じゃあ次! 霊夢さん!」
「え? 早苗? 私の腰に手を回してどうするの?」
「よし、いけ早苗!」
「霊夢さん! ごめんなさい?」
「べ?」
「決まったー! 早苗のジャーマンだ!」
「どうですか? 魔理沙さん! 私輝いてますか?」
「……あ? お前居たのかよ?」
「え? どういうことですか?」
「どういうことって、おい、お前霊夢に何をした!」
「何をしたって、ジャーマンですよ。今みてましたよね」
「お前ふざけるなよ、霊夢になんてことするんだ」
「そんな、ヤケクソだからやったんじゃないですか。魔理沙さんものりのりだったですよね」
「そんなことあるか、お前はなんでもそうやって勝手に決め付けるな」
「そんな」
「霊夢、今救急車呼んでやるからな。死ぬな、死んでしまったらもう縁側でお茶飲めないぞ」
「…………」
「あ、今のセリフは霊夢さんですよ」
「やめろ、早苗。ふざけるな」
「もうなんなんですか」
「頼む起きてくれ、お願いだ。おまえが居なくなったら私は何のために生きていけばいいんだ。なあ!」
「諦めてください。どうみたって、首の骨折れてますよ」
「早苗はうるさいぜ。なあ、霊夢。起きてくれ、もう一度お前と話がしたい。おちゃが飲みたい。もう一度、笑ってくれ」
「だから、ヤケクソ起こすから死んだんですって」
「霊夢は死んでなんか。霊夢は死んでなんか」
「……一度死んだ人間は生き返らないんですよ」
「そんなことあるか、あれ可笑しいな。霊夢どうしたんだ? 身体が冷たくなってきた。このままじゃかぜをひくぞ」
「あ、じゃあ。そろそろ10kbですから退散させてもらいます」
「……霊夢」
「……」
「霊夢にこんなことをしたやつは、私が許さない。絶対に復讐してやるぞ!」
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2013/01/02 09:17:00
更新日時:
2013/01/02 18:17:50
評価:
5/5
POINT:
480
Rate:
16.83
分類
魔理沙
霊夢
アリス
早苗
チルノ
しかしセリフだけだとわけがわからないな。
あとアリスの扱いが酷いw