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『ナズーリンが吐くだけだったのに』 作者: 汁馬
「うぷっ……うえぇ……おええええぇぇ」
びちゃびちゃ
ナズーリンがいきなりゲロを吐き出した。吐瀉物が食卓の床に飛び散りつんと鼻につく匂いがあたりを漂う。
久しぶりに命蓮寺の者全員が集まり楽しい食事となるはずのこの日、私に会った途端にゲロを吐きやがったこの汚物が私は憎くてたまらなかった。
始めて会ったときからそうだった。毘沙門天様の命で私に始めて会ったとき、こいつは私と目を合わせようとしなかった。それどころか受け答えすらまともにしやがらないのだ。
第一印象は最悪だったし、事あるごとに遠くから愚痴愚痴と説教をたれてくるのも好きじゃなかった。
イラッときてうっとおしい耳を指でひき千切りそうになったり、理由をつけて叩いたりしたがどうにもスッキリしなかった。
そして今日のこれだ。始めて会ってから千年ちょっとの間我慢していたがもういいだろう。
こんなやつ殺してしまおう。
「おえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
食卓に声が響き渡った。
聖だ。
「うっ!うぶっ!うおえええ!!!」
びちゃびちゃ
もらいゲロというやつだろうか。聖は豪快にゲロを吐き出している。
聖にこんな恥をかかせたのだ、ただ殺すだけでは駄目だ生きていたことを後悔するくらいの拷問をしなければ気が済まない。
私が今だ胃液を吐き出している汚らわしいネズミに手を伸ばした瞬間だった。
「おぼろろろろろろろろろろろろ」
びちゃびちゃ
なんとあの一輪までゲロを吐き出した。
しかもそれだけではなかった。
「うぐええええええええええええ」
「うぶうえええええええええええ」
「おげええええええええええええ」
「えおおおおおおおおおおおおお」
村紗が、ぬえが、マミゾウが、響子が、ゲロを吐き出した。
いったいどうしたことだろうか。私以外の全員がゲロを吐いてしまった。
糞ネズミだけの仕業ではないもしかしたらあの新興勢力である豊聡耳とかいう奴等の仕業だろうか。
そうであるならばこうしていられない。早く奴等を殲滅しなくては被害が広がってしまう。
思い立ったが吉、早速敵を探しにいこうとする私に糞ネズミが何か声をかけてきた。
うるさい。邪魔をするならお前から先に始末してやろうか。
「ごひゅっ…ご主人…。…外に出てはいけない」
は?私がやられるとでも思っているのか?いや、まさか奴らが外で待ち伏せを…
「…その臭いはここで封印しなければならないんだ」
…何を言っている?
「だからくせえから外に出るなって言ってんだよ!!!!!!!糞駄虎!!!!!!!!!!!!!!!」
聖が叫んだ。
私のことを言っているらしい。
私はそっと自分の腋の下の臭いを嗅いだ。
「くせええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
おわり
小傘「今日命蓮寺で食事会あるらしいけど行く?」
こいし「虎が獣臭いから行かない」
小傘「だよね〜。ナズーリンも可哀想だな〜慕ってるのに邪険にされちゃうし。あの臭いに耐えられるのは慕っているからなのにね」
こいし「ナズーリンが離れて住んでるのってあの臭いで倒れたからって本当なの?」
小傘「ほんとほんと」
初投稿です
これから色々書けていけたらいいなと思ってます
文章は拙いですがこれからどうぞよろしくお願いします
NutsIn先任曹長様>実際年始にノロになった時に思いついた話でした
2様>獣臭そうなキャラ多数、封印中風呂入って無さそうな聖、死臭臭いそうなムラサ、命蓮寺は臭い(確信)
まいん様>ここまで臭いと何回か風呂の水を変えることになりそうですね
4様>みんな優しすぎたのです。優しさは時に悲劇をもたらすのです。
んh様>揮発したゲロと合わさってゲロ雲山になります(忘れてただけなんて言えない)
6様>きつい体臭というものはお風呂では中々落ちないものなのです
汁馬
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2013/01/08 04:01:50
更新日時:
2013/01/26 16:12:55
評価:
7/7
POINT:
610
Rate:
15.88
分類
命蓮寺
ナズーリン
星
ゲロ
1月26日コメント返し
海より広い白蓮達の心も、ここらが我慢の限界だったか……。
そして、健気なナズーリンかわいい。
三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
よってこの話は真理なのである(断言)