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『炭酸萃香祭り』 作者: 鯨布
たんさーん!!!
すいか!
すいか!
すいか!
たんさーん!!!
戸隠とにいちゃんは、伊吹萃香祭りに参加していた。
「行くで、戸隠!」
「やるっす!」
「すいか! すいか!」
「いぶき! 伊吹!」
この祭りは神輿の土台を作ってそこに萃香を乗せて練り歩く祭りだ。
「せいやー」
「わっしょい! わっしょい!」
「ちょっと、私にこんなことして霊夢が黙っていると思ってんの?」
萃香には、許可を取っていない。とるきもない。
「向こうから来るのは、霊夢とおばさんの神輿萃香や!」
「やってやるっす」
「もうやめて」
そして、この祭りは喧嘩祭りでもある。市中を一気に駆け抜けて、霊夢とおばさんに体当たりだ。
たんさーん!
たんさーん!
この炭酸というフレーズは特に意味が無くただ響きがいいのでこうなったのがいわれだと思っている。
「おばさん、馬鹿二人がこっちに突進してくるわ」
「応戦するよ」
がしゃーんんんんん!!!
こうして二台の神輿は結構良い勢いでぶつかった。
「うあああああああ」
「おい、踏ん張るんや戸隠! オトコを見せるために祭りに参加したんやろ!!!」
郷の住民に認められるために戸隠はこの祭りに参加した。
「足が、足がいたいっす」
「だから、なんなんや!」
力の差は歴然だった。おばさんが神輿を振り回して攻撃してくる。霊夢も良くそれに掴まっていられるものだ。
「戸隠なめるんじゃないよ。オリキャラとして生きていくのは針の筵を自分で織ってわざわざ座るようなことなんだよ」
「ひぃ! ひぃ! 悪い、戸隠! あんちゃんにげるわ!!」
「え? そんなぁ!」
あんちゃんは怖くなって、戸隠と神輿に乗った萃香を見捨てて逃げ出した。
そんな! あんちゃん。
こうして、戸隠とにいちゃんが作った神輿は破壊されてしまった。そして、二人の神輿に乗っていた萃香は餅に包まれておばさんに食べられてしまった。
「あまいのよ。戸隠はこんなことで郷の住民に認めてもらおうなんて」
霊夢は怪我を負った振りして腰を抜かしている戸隠に言った。
さて、それから三時間後
伊吹萃香祭はグランド・フィナーレを迎えることになる。
「ちょ! やめて! なんで、霊夢! 助けて」
「これも、みんなの無病息災のためよ」
ガラガラガ羅羅ららあららら!!!!!!!!!
谷底に萃香が乗ったまま神輿を投げ落としてこの祭りは大成功だ!!!!
- 作品情報
- 作品集:
- 6
- 投稿日時:
- 2013/01/12 11:25:48
- 更新日時:
- 2013/01/12 20:25:48
- 評価:
- 5/7
- POINT:
- 560
- Rate:
- 14.63
- 分類
- 霊夢
- おばさん
- 萃香
- 戸隠
- あんちゃん
気が抜けたら終わり。
萃香は炭酸水と同じ。
割って酒を飲む為に存在する。