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『産廃10KB「ネバネバギブアップレッツ懐妊さとり様!」』 作者: enjoy@空の青
まず常識的に考えて欲しいのだけれども、走り寄る可愛い妹が
「お姉ちゃーん!!! お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃーん!!!お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃーん!!!!!」
とニコニコ顔で自分を呼んでた場合、それを拒絶する様な姉が居るかしら?
居ない。
だから私は「ふぅ」なんて、やれやれって感じの溜め息を吐きながらも、両手を広げるしかないじゃない? 走り寄って来る妹を抱きしめる準備をする以外に、選択肢は用意されてないでしょう?
誰だってそーする。私だってそーする。
そんな訳で私はこいしに向かって手を広げたわ。こいしが飛びついてくることへの心の準備もした。いよいよこいしが目の前までやって来て、思った通りに私の目の前でトン、とジャンプをして、私はこいしの重さと身体の柔らかさと、髪の毛の匂いを思い浮かべていたのだけれども、こいしの両手は私の身体に巻きつく訳でも無く私の両肩に置かれたの。
――あれ?
と思う間もなく、こいしのジャンピングニ―キックが私の不用意な腹部を抉ったわ。丁度子宮の辺りね。妊娠してたらまず間違いなく流産コースだったのだけれども、私のペドい身体にエロ同人みたいに種付けしようとする不貞の輩の存在は無かったから、私は未成熟な赤ちゃんをその場で垂れ流すみたいなグロい展開までは行かなかったの。
ただ、その場に崩れて思いっきりゲロをぶちまけた位かしらね。グロならぬゲロい展開にはなったけれども、まだR18にGの一文字は付かずに済んだわ。ゲロ由来のGではないものね。中途半端に消化された元朝食のバナナの味は中々気持ち悪くて、バナナが嫌いにはなりそうだったけれど。
「えほ……けほ……こ、こい、し……? なんで……」
唇に付いてたゲロを服の袖で拭いつつ、こいしの健康的な膝によって大ダメージを負ったお腹を片手で労わりつつ、私はこいしを見上げたわ。こいしは自分の姉のお腹に膝をブチ込んで嘔吐させた少女としては、とても似つかわしくない笑みを浮かべていたの。いや、確信犯だったのだろうから、似つかわしかったのかしら? まぁ、こいしの心を読むことが出来ない私には、その笑みの理由は判らなかった。ただただ純粋に、お腹が痛かった。マイ・ストマックがクエイクを起こしていたわ。
すると、こいしが更に唇の端をギィッと歪めて、私の頬っぺたを両手で挟むみたいに掴んだの。何をするのかと戦々恐々としていたら、こいしは「えへへーお姉ちゃーん」って無邪気に笑ってそのまま私の唇を奪って来たわ。ちゅーよ。ちゅー。
「んむ!? む!? ん、んっ……!」
むっちりとしたこいしの唇の感触と暖かさに戸惑っていたら、こいしの口の中から、何かが私の口の中へと侵攻を開始したわ。舌じゃない。何か、もっと、良く判らないモノ……。それが、こいしの舌に押されて、私の口の中を蹂躙していく――!?
――何、コレ……温かくて……く、臭い……!
――ネバネバが口の中で、糸――ッ、引いて……!
――粒――ッ……大きく、て……舌に絡み付いて――ッ!?
――イヤ……イヤ……ッ! わ、私、嫌いッ! コレ――ッ!!
「……う、うげぇ! おえッ! うえぇぇええッ!」
こいしの身体が私から離れたから、私はその場で口の中のソレを地面に吐き出した。えづきながら、私の口が異物を排出していく。涎と混じり合ったソレは、私の唇にヌルヌルとした粘液を残して、ねっとりと糸を引いて地面にゆっくりと落ちて行く。
「えへへー……お姉ちゃん? 美味しかった?」
私は地面に溜まった異物を見下ろして、力なく首を振ったわ。私の涎にコーティングされて、ソレはテラテラと気味悪く光ってた。
「お姉ちゃんは、嫌い……?」
まだ口の中に残っているらしいソレを、くちゅくちゅと音を立てて、こいしが舌の上で転がしてた。正気の沙汰じゃない、と私は背筋が冷たくなったわ。どうしてこいしは、そんなにもソレを、『美味しそう』に口にしているの……? って――。
「……ほら、こぉんなに美味しいのに……」
「げほ……けほ……嫌いよ……好きに、なれない……っ! 納豆なんてっ!」
ああ。
妄想を逞しくされている所に大変申し訳ないのだけれど、私が口の中に捻じ込まれたの納豆だったわ。粒大き目の。
私、納豆嫌いなの。
「そう……残念」
そういうとこいしは、ササッとどこかへと走り去ってしまったわ。腹部にニーキックを決められて、口腔を納豆で犯された私を置いて。そしてしばらくペタンと座ってお腹を労わっていたのだけれど、そこで誰かの足音が聞こえて来たの。
顔を上げると、そこにはお空が居たわ。
六法全書を手にして、掛けた眼鏡の向こうには理知的な瞳を宿したお空が。
「さとり様。私、司法試験受けます。幻想郷の裁判制度には、致命的な欠点が存在するんです」
クイッと眼鏡を中指一本で上げたお空の様子は、取り敢えず私を心配している様には見えなかったわ。
「けほ……けほ……」
「現状幻想郷に置いて、裁判は彼岸にて閻魔の独断に基づいて行われています。そこには検察機関も無ければ、弁護人の存在もありません。これは明らかに、憲法上における法の下の平等に反しています。閉鎖空間とは言え幻想郷もまた日本、ならば、日本の法整備に基づいた裁判は不可欠です。人権が、蔑ろにされているのですよ?」
そこまでを捲し立てると、お空はにこやかに手を振って「それでは、また。自室でフェルマーの最終定理と向き合わねばなりませんので」と言って立ち去ろうとしたの。
私は、慌てて「待って――こいしを見なかった?」とお空に聞いたわ。するとお空は自分がやって来た方向を指して、「あちらのバー・カウンターにいらっしゃいます」と残して去って行ったの。
――バー・カウンター? そんなのあったかしら?
と、訝しみながらも私は両手で、皮膚と肉の向こう側に坐す子宮を慰めながら、ヨロヨロとその方角へと歩き始めたわ。生まれたての小鹿みたいな足取りで、壁に凭れ掛かりながら進んで行った。すると、煌びやかなショッキングピンクのネオンが目に飛び込んで来たわ。私が居るのは地霊殿の中なのに? 首を傾げつつも、私は中に入った。ベルが鳴って、付け髭を蓄えたお燐が「いらっしゃい」と厳かに言い放って、果たしてこいしはカウンターに居たの。
「ねぇお姉ちゃん知ってる? 馬の精液って美味しいらしいよ?」
こいしの隣に座った私に、こいしは何の前触れもなく言ったわ。
「何それ」
「馬の、子種汁だよ」
「やめて。エロ同人みたいな事言わないで」
「赤ちゃんのも――」
「やめて」
「飲みたいなぁ。飲んでみたいなぁ」
「地底に馬なんて居ないじゃない」
「お姉ちゃんのお股から零れる馬の精液を、ジュルジュル吸いたい」
「何で私の股を経由するのよ。お姉ちゃんは馬とセックスしたりしないわ」
「そんな事させないよぅ。お姉ちゃんは、馬のペニスケースになるんだから」
「何故そうなる」
「優良馬には、格別の配慮が必要なんだよ? 良い遺伝子は後世に伝えなきゃ」
「お姉ちゃんにも配慮が欲しいわ。私、ケンタウロス懐妊ルートは嫌よ」
薄暗い店内には、柔らかなボサノヴァが流れていて、お燐がシェーカーを振る音が耳に心地よく響いていたわ。テーブルの上にショットグラスを置いたお燐は、シェーカーの中のドロリとした白濁液を注ぎ、「どうぞ」と私に勧めて来たの。
「お燐、貴女までこいしの世迷言に付き合わないで頂戴」
「違いますよさとり様。これは馬の精液じゃありません」
「じゃ、人の?」
「でもありません。まぁ、飲んでみてください」
と、可愛いペットが期待に満ちた眼差しを私に注ぐものだから、飼い主としてはその期待に応えない訳には行かないじゃない? だから私は、ショットグラスを手繰り寄せて、恐る恐る臭いを嗅いでみたの。十本の足を持つ海洋生物みたいな変な臭いはしなかった。むしろ、甘い香り。だから安心して私はグラスに唇を寄せて、そのドロッとした液を飲み込んだの。
「――如何ですか? 『バニラの薫る豆乳――納豆味』です」
――また納豆!? 確かに納豆の味がする……ッ! や、嫌だ……ッ!
と、口の中のドロドロを吐き戻そうとしたら、それまで大人しかったこいしが疾風の如き俊敏な動きで私の口をガッツリと押えて「飲まなきゃ駄目! 飲まなきゃ駄目! じゃないとケンタウロスを妊娠できないよ!?」と矢庭に叫び出したわ。
カウンターにしな垂れ掛かって肘を突いたお燐は真剣な表情で「テッサリアって名前はどうでしょう?」って言い放ったの。
私は暴れて、何とか口の中の液体を吐いてしまおうとするんだけど、こいしの手の力は万力よりも強くて、全然離れてくれなくて、ケンタウロスなんて妊娠したくない私は涙目で首をブンブンと横に振ったわ。
「……ハッピバースデーツーユー」
こいしがポツリと歌い出したわ。
「……ハッピバースデーツーユー」
それにお燐も乗っかったわ。
「んんーーーーーーーーーー!!!!! むぅーーーーーーーーー!!! んむ! んむぅうううううううううううう!!!!!!」
私は呻き声を上げるしか出来なかったの。
こいしは相変わらず私の口を押えてるし、ついでに鼻まで抓むし、お燐は手拍子で囃し立てる始末。そうして二人の輪唱はボサノヴァを掻き分けて、高らかと私の耳に突き刺さったわ。
「ハッピバースデーツーユー♪ ハッピバースデーツーユー♪ ハッピバースデー・ディア・テッサリアー♪ ハッピバースデーツーユー♪」
「んむむぅぅぅぅうううううううううううううう!!!!! んぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!! むむぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!! プハッ!!!!」
そして呼吸が出来なかった私は、遂にお燐のカクテルを飲み干してしまったの。
「ご懐妊おめでとう御座います」
こいしの手から解放された私に、お燐が深々と頭を下げて来たわ。
「甥っ子かなぁ。姪っ子かなぁ」
ニコニコ笑いながらこいしが私のお腹に耳を当てて来て、飲んだ液体が子宮に届く訳無いと判ってるのに私は何だか本当にケンタウロスを身籠ってしまった様な気がして、「嫌ああああああああああああああ!!!!!」って思いっきり泣き叫びながら自分のお腹をドン、ドン、と殴りに掛かって――。
――そこで、目が覚めたわ。
「……あ、お姉ちゃん。お早う」
私は寝汗でネグリジェをびっしょりと濡らしていて、寝ぼけながら自分で自分のお腹はきっちりと叩いてたみたいで、少しお腹が痛かった。
「魘されてたよー? 怖い夢でも見た?」
「お空が司法試験を……」
「無理でしょ。鳥頭なんだから」
「お燐がバーを……」
「良いねそれ。開いたんなら行ってみたい」
「……ケンタウロスは?」
「え?」
「私、ケンタウロスなんか孕んでないわよね?」
「そんな異常性癖っぽい願望持ってたの?」
フフフ、とこいしが笑って、その表情を見て私は大きな大きな溜め息を吐いたの。
「あぁ……夢で良かった……」
「お姉ちゃん、朝ご飯出来てるよ。クレープ。食べる?」
こいしが私のテーブルの上からお皿を持って来て、優しく笑いかけてくれたの。夢オチだと判って安心した私は、こいしが持って来てくれたクレープを手に取って笑ったわ。
「ありがとう。美味しそうね」
「ご遠慮なく」
朝から厭な夢を見て魘されてた事が馬鹿みたいに思えて、私はベッドに座ったままクレープを口にした。
でも、甘さを期待してた私の舌は、驚きという名のボディブローに晒されたわ。
――何、コレ……温かくて……く、臭い……!
――ネバネバが口の中で、糸――ッ、引いて……!
――粒――ッ……大きく、て……舌に絡み付いて――ッ!?
――イヤ……イヤ……ッ! わ、私、嫌いッ! コレ――ッ!!
驚いてこいしを見上げると、こいしは夢の中で浮かべていたみたいな、ゾッとするような微笑みで私を見降ろして、ポツリと
「お姉ちゃんは、嫌い……? こぉんなに美味しいのに……納豆」
と、呟いたの。
凄いねさとり様、処女懐胎だよ。お腹の子供は預言者だね。半人半獣だから、旧都の守護神になるのかな。でも残念。懐妊までは夢だったんだから、テッサリアは生まれないよ。
enjoy@空の青
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2013/02/27 18:07:22
更新日時:
2013/02/28 03:08:43
評価:
14/15
POINT:
970
Rate:
12.44
分類
産廃10KB
古明地さとり
古明地こいし
お燐
お空
ケンタウロス
美少女姉妹の愛憎渦巻く粘液プレイ!!
先生!! ケンタウロスの名前はプロマキスが良いと思います!!
異様に喉に引っかかるけど
あのねばねばが最高じゃないか(力説)
さとりだけマトモ(?)なのにひとりだけ酷い目に遭うのはやっぱり見てて面白い
こいしの納豆への愛情がひしひしと伝わってきました。t
コ↑コ↓では貴女が不動の人気である事が今回のイベントで実証されました。
そのペドい四肢はコ↑コ↓の住人を興奮させる一員でしかありません。
納豆?病気の関係で食べれない私には関係ございません。