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『産廃10KB 』 作者: 和多
「なあ、聖。聞いてくれ! もうお前しか居ないんだ」
「どうしたのですか? 命蓮寺に入信する気にでもなったのですか?」
魔理沙は悲しかった。さびしい気持ちでいっぱいだった。
あるサイトで産廃10kbという企画があった。それには好きな子の名前をタイトルにいれるという決まりがあった。
たくさんの話があげられていた。
魔理沙はちょっとドキドキしながらそれを見ていた。だって、大好きな産廃作家さんたちが実質告白してくれているのだから。
魔理沙の名前があったら必ずその作品に100点を入れようと見ていった。
誰が告白してくれるのかな?複数だったら困っちまうぜとか思いながらみていた。
パソコンの前で目を皿にして見ていった。
初めに投稿された作品から見ていく、徐々に上に向かって見ていく。
……。
…………。
……………!
無い!一つも無い!
あまりにも、悲しくて胸が裂けてしまいそうだった。
髪を掻き毟る。
もう一度見てみる。
それでも、何処にも魔理沙の名前は無かった。
何か熱いものがこみ上げて、目の端からは雫が落ちた。それから、魔理沙は泣いた。目が優曇華みたいに真っ赤になるまで泣いた。
その日はそのまま、朝をパソコンの前で魔理沙は迎えたのだった。
なんだかもう疲れた。今まで努力してきた結果がこれだ。ふと歩き出して、気付いたら聖がいる命蓮寺の前に居た。
多分救ってくれそうだと心の奥底で思っていたのだ。
「私は悲しいぜ。誰も私を好いていないんだ」
「……それは、そうでしょうね」
え?という顔を魔理沙はした。聖がやさしい言葉で慰めてくれると思っていたのに帰ってきた言葉は魔理沙の気持ちを簡単に踏みにじった。
「そんな、私はもっと皆に好まれているはずだぜ」
「……思い込みですよ」
聖は助けなかった。魔理沙は口をパクパク、手をワナワナさせてその場から去っていった。それきり誰も魔理沙を見た者はいない。多分、山に行って仙人になったと思われる。
その時の聖は誰も救えなかった。救いたく無かった。
あるインターネットで産廃10kbという企画があった。それには1番好きな子の名前をタイトルの何処かにいれるという決まりがあった。
聖はちょっとドキドキしながらそれを見ていた。なぜならば、聖が大好きな産廃作家さんたちが告白してくれているのだから。
聖の名前があったら絶対その作品に100点を入れようと見ていった。
あの人は告白してくれるのかな?もしも、複数だったどうしようと思いながらみていた。
覚えたばかりの、パソコンの前で目を皿にして見ていった。
しかし、聖の名前は一つもなかった。
再び聖は人間という生き物全てに憎悪を抱いたのだった。
- 作品情報
- 作品集:
- 6
- 投稿日時:
- 2013/02/28 10:20:26
- 更新日時:
- 2013/02/28 22:43:26
- 評価:
- 14/15
- POINT:
- 1370
- Rate:
- 17.44
- 分類
- 聖
あと、このSS、ひょっとして5KBより小さくない?
タイトルから察するに、
そうか、あなたは、誰も愛していないんですね。
……って、これよく見ると、産廃10KB参加作品じゃないじゃん!!
ごめんよひじりん
マリポーサちゃんはどうでもいいや
聖様お許しください!
魔理沙は別に許されなくてもいいです。
黒い子も泣かないで! 新徒でゴキブリ扱いされてるから
でも聖が本気になったら人間じゃかなわないぞ(あっ、例外はあるな)