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『産廃10KB「おとなのえほん『子宮とりかえっこ』 著:小悪魔」』 作者: 雨宮 霜
「こぁ……」
「はい、どうしました?」
夜もたけなわ、辺りから何の音も聞こえなくなったころ。午前3時の少し手前。
いまいち眠りにつけないのか、魔理沙さんが可愛らしい声で私を呼びました。
「もし寝付けないのなら、絵本か何か読みましょうか?」
「えほん……?」
こてん、と倒すように魔理沙さんが首をかしげました。
「はい。昔から小さな子を寝かすには一番とされてきた手です。それに、魔理沙さんも本を読んでいるとたまにこくんと眠くなる時、あるでしょう?」
「……うん」
小さく頷いた魔理沙さんに、私は二冊ほど絵本を引き寄せて見せました。
「それでは、私のお話に付き合ってくださいな。きっとよく眠れますよ……。そう、大人向けとお子様向け、どちらがいいですか?」
少しだけ迷ってから、魔理沙さんは言いました。
「……おとな」
「ハイ、わかりました。では、体の力を抜いて、目を閉じて。いつでも眠ってしまって構いませんからね?」
―――むかーしむかし、でもない、とある真夜中、森の奥でのことでした。
どくん、どくん。幼い少女の膣内に、男の欲望そのものが注ぎ込まれていきます。
はは、と壊れたような半笑いを浮かべながら、いかれてしまった人形のようにレミリアちゃんは繰り返しました。
……フラン、ごめんね。と。
ポケットに血の入った小瓶をねじ込まれて、彼女が体中液まみれで解放されたのは数時間後のことでした。
同じ頃。妹のフランちゃんはすうすうとベッドで眠っていました。
自分の子宮に、穢らわしい男の欲望が打ち付けられているのに気づかずに。
フランちゃんの下着には、生臭い液体が染みだしていました。
フランちゃんは起きてすぐに、魔法で身を清める習慣がありました。ついでに彼女は極度の低血圧でした。
つまり、幸か不幸か。その日は、知ることはなかったのです。
それからしばらく経った、昼のこと。
フランちゃんはレミリアちゃんを探して、お屋敷を歩き回っていました。けれども、いくら探せどお姉様は見つかりません。
仕方なく鈴を鳴らして、咲夜ちゃんを呼び出しました。
ねえ咲夜。お姉様はどこ?
お嬢様なら、博麗神社にお出かけになっています。
ちっ、とフランちゃんは舌打ちをしました。家の中を出歩くことはできるのですが、まだ外には出してもらえないのです。神社の霊夢ちゃんのことが気になっていましたが、ほとんどこの紅魔館に来ないので会えないのでした。
彼女はずるい、と悪態を一つついて、咲夜ちゃんを呼び止めました。どうせ自室に戻ってもすることはなし、暇つぶしにお喋りをしようと思ったのです。
応じてくれた咲夜ちゃんとお茶をして、そこそこに楽しい時間を過ごしました。お菓子も美味しいし、咲夜ちゃんは頭がよく回るので話も尽きません。
そして。あのね、あのヌイグルミが壊れちゃったんだけど。そう言おうとした瞬間、フランちゃんは体内に異変を感じました。
思わず、下腹部を抑えました。決して痛かったわけではありません。ただ。彼女が感じたことのある感覚の中で、良い思い出がほとんど無いものだったのです。
びゅ、びゅっと断続的に、子宮の奥を何かが打つのでした。続いて、膣を通ってその何か、精液が垂れてくるのが分かります。すぐに下着に染みを作り、内腿を生暖かい感触で濡らしました。
はぁっ、とフランちゃんの口から、こんな真昼間にお盛んね、と悪態がついて出ました。お姉様は神社にいるのですから、誰とも知れない男のものであることはないでしょう。おそらく霊夢ちゃんが何かしらの手段で生やしたのだろうと思いました。
咲夜ちゃんが怪訝そうに見つめます。フランちゃんは立ち上がり下着を脱いで放ると、洗っておいてと言いました。そのままもう行っていいわ、と一方的に告げて部屋へ戻ろうとします。
わけもわからず投げられたショーツを掴み、精液特有の生臭さに咲夜ちゃんは気づきました。が、妹様は目の前でずっと話していたはずなのにと思い、またわけもわからず眉根を寄せます。
その様子をちらり後ろ目で見て、フランちゃんは咲夜ちゃんが何も知らないことを知りました。ため息混じりに、すれ違い間際に伝えました。
わたしとお姉様の子宮、入れ替わってるのよ。それも一方通行で。
かつかつと早足で廊下を歩き、脇目もふらず自室のベッドにぼふんと飛び込みました。はぁ、と息をつきますが、それは先程の刺のついたものではなく、ただ熱いものでした。
フランちゃんの頭には、霊夢ちゃんが浮かんでいました。とろとろに蕩けた表情で、生やした男の人で気持よくなっているところです。フランちゃんは、霊夢ちゃんに突かれるレミリアちゃんの姿を、すべて自分と入れ替えます。ぞくり。大切なところに這わせた指から、いつもよりずっと強い快楽を感じました。
ほんの少しだけ涙を流しながら、フランちゃんは一人遊びを続けました。
それからまた、二ヶ月ほどが経ちました。
今日は、紅魔館でお食事会をしています。珍しく自分も参加させてもらえて、霊夢ちゃんも招待されていたのでフランちゃんはごきげんです。なんの問題もなく、楽しい晩餐会が終わりに近づいていた、その時です。
フランちゃんは、再び体に違和感を感じました。今度は子宮に出される精液ではありません。姉は目の前で食事をしていたのですから。
彼女を襲ったのは、そんなものではありません。耳がきぃんと鳴りました。背筋を寒気が走りました。胃がひっくり返るようでした。
がたんと立ち上がり、口を抑えました。が、そんなことはなんの役にも立ちません。
突然のめまいと嘔吐感に襲われて、フランちゃんは吐いてしまいました。
はーっ、はーっと肩で息をして、彼女は自分の中を、子宮の中を覗きました。
……“目”が、増えてる。
ね、ねえ霊夢。フランちゃんは、気づいた途端に霊夢ちゃんに詰め寄りました。突然の行動に彼女は少しだけ身を引きましたが、フランちゃんの瞳に縋るようなものを感じて、どうしたのと聞き返しました。
少し前、お姉様を抱いたでしょ、とフランちゃんは震える声で言いました。霊夢ちゃんは少しだけ戸惑いましたが、結局頷きました。レミリアちゃんは、何も言いません。
さらにフランちゃんは続けます。男のアレ生やしたんでしょ? 使ったら妊娠もしちゃうの?
ただならぬ威勢と踏み込んだ質問に、どうして、と霊夢ちゃんの口から言葉が出ました。戸惑いなど気にする余裕もないのか、いいから!とフランちゃんがせかします。気迫と懇願に押されて、霊夢ちゃんは答えました。
しないわ。
フランちゃんの顔が、真っ黒に染まったようでした。それほどの感情の揺れ動きが、霊夢ちゃんにはわかりました。
しばらく呆然と固まって、フランちゃんは突っ立っていました。
どうして?その思いがぐるぐると頭のなかを巡り続けます。いくら考えても、思い当たりなどありませんでした。
でも。私を孕ませたのが、霊夢じゃないのなら。
原因がたった一つ、フランちゃんの頭に浮かびました。また、またしたのか!彼女は弾かれたように、自分の姉へと向き直ります。お姉様は目を閉じていました。素知らぬ顔で、紅茶などをすすって。
フランちゃんの蒼白な顔に、真っ赤な怒りが宿りました。部屋にいた全員がただならぬ気配を感じましたが、結局のところ止めようとするものは誰もいません。霊夢ちゃんは、事態が飲み込めずにおろおろと辺りを見回していました。
今にも飛びかかろうという時、たった一言だけレミリアちゃんは言いました。
咲夜。フランは調子が悪そうだわ、休ませてあげて頂戴。
その言葉はさらにフランちゃんを逆上させましたが、踏み出した時には既に姉の姿はありませんでした。霊夢ちゃんもいません。目の前にあるのは、飽きるほど、嫌になるほどに見慣れた地下室の真っ黒な壁だけでした。
かぁっと体に溜まる熱は増えていきますが、叩きつける相手はどこにもいません。やり場をなくした怒りを堪えきれずに、フランちゃんは叫びました。ほとんど言葉になっていない中に、ただ聞き取れるのは刺の生えたものだけです。
そのうち、変わっていった乾いた笑いも段々と小さくなり、止まりました。後に残ったのは手をだらんと下げて、床にへたりこんだフランちゃんの荒れた息遣いだけでした。
ゆっくりと、彼女の手が動きました。意識を自分の内側に向け、さっきしたようにお腹の奥を覗きこみます。見つけたごく小さい胎盤の“目”を、手のひらに移しました。
歯をくいしばり、憎しみに満ちた瞳でそれを見つめ。フランちゃんは、一思いにきゅ、と握りました。彼女の子宮内で爆発が起こります。激痛が全身に走り、思わずお腹を押さえて蹲りました。
その時。ぎ、と錆びた音を立てて、封印のかかった扉が外から開かれました。はっと見上げると、そこにはさも悲しげに目を細めているレミリアちゃんの姿があったのです。
フランちゃんは跳ね上がり、詰め寄ってなじらずにはいられませんでした。どうして、どうして私が孕まなきゃいけないのよ! あんたの身勝手で、あんたが犯されて、なんで妊娠するのは私なのよ! それを知ってるくせに、何度も、何度もお姉様は!
激しく浴びせられる妹の言葉を、レミリアちゃんは瞳を閉じて、ただ黙って聞いていました。暴言の最中にフランちゃんの股から赤黒い血がぼどぼどと流れ落ちても、フランちゃんの言葉が痛みで途切れ途切れになろうとも、一切目を向けようともしませんでした。
そして。
ごめんなさい。その一言だけ残して、レミリアちゃんは去っていきました。
地下室に、ただ慟哭だけが響き渡りました。
それからまた、数日後の夜。
フランちゃんは、突然お腹に走った激痛で、目を覚ましました。
傷ついた子宮は、まだ癒えていません。中を見ると、数えきれないほど多くの“目”が、ありました。
続いて、今度は痛みのもとを直に感じました。
それは紛れもなく、精液が打ちつけられている感触でした。
「……おしまい」
ぱたん、私は本を閉じました。魔理沙さんのほうは、げんなりした様子で枕に顔をうずめています。朗読の最中も少し声が聞こえていたので、まだ眠ってはいないようです。
「いかがでしたか?これは私の絵本でも特にお気に入りなんですよ」
「あぁ、そうなの……」
ぐったりと答える魔理沙さん。かえって睡眠を邪魔してしまったのでしょうか。
もう一冊くらい読みましょうか、ゼッタイいや、なんてやりとりがされた後、ふと外から声が聞こえました。
こんな真夜中、しかもここは人の足がほとんど入らない場所。珍しいことに警戒しながらも、私は耳をすませました。
内訳は若い男が3人ほど。それに、10にも満たない幼女の声がひとつ。これはよく聞き覚えのある声です。
会話の内容を掻い摘むと、このあたりに空家がある、人気も全く無いしそこで犯そうとの事。その空家というのはここのことでしょう。長年放置していたので無理もありませんが。
私は魔理沙さんに布団を深めにかぶせると、玄関で待ちかまえることにしました。
程なくして、予想通り彼らは近づいてきます。力ずくで破られても困りますし、鍵は開けてすぐに対応できるように。
そして、がちゃり。金属音とともに、扉が開きました。
「ほら、ここ……ひ、だ、誰だ!?」
「私、この家に住んでいる小悪魔という者です。ここは空家ではないので、お引取りくださいな。皆さんを襲うつもりもありませんから」
突如現れた異形のシルエットに怯える彼らに、やんわりと私は言いました。男に興味はありません。
一歩引いた青年たちと対照的に、こちらへ転がりこんでくる影がひとつ。
たすけて、なんて可愛らしく無力に叫ぶその姿は、やはりレミリア様でした。
「ね、小悪魔、たすけて! わたし、このままじゃ、犯されちゃうっ」
「あら、私にはとても救いを乞う女の子には見えませんけれども」
私を見上げるレミリア様。ある程度絶望をたたえた顔なんですけれども……違う。心から嫌がっている子特有の、必死さがどこにも見当たりません。
私はしっかりと、レミリア様に伝えて差し上げました。
「私は淫魔ですよ?どんな形であろうと、性交と快楽を求めている人の邪魔なんて無粋なこと、できるわけありません」
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2013/03/03 14:59:05
更新日時:
2013/03/04 23:30:47
評価:
17/20
POINT:
1560
Rate:
15.10
分類
産廃10KB
小悪魔
レミリア
フランドール
子宮“だけ”取り替えてみた
いもうとちゃんは、うごくことのないくろうにんでした。
おねえちゃんはたねをまかれ、
いもうとちゃんはみのりをえました。
この小悪魔と魔理沙の状況、以前の作品と同じセカイですかね。
あの悲劇だか喜劇だかを迎える前の蜜月。
お外に出れないなら小悪魔に精子貰ってシリンジ法使って妊娠だ
早く子宮ぶっ壊そうぜフラン
フランちゃんが可愛くてしかたない。
そんな行為に全く興味のないフランちゃんに回避不能で汚らわしいモノが注ぎ込まれるシチュエーションは非常に興奮しました。レミリアは自分のしたい放題にしてるクズちゃんか…!前回とも絵本とも話が繋がってるようで、とても面白かったです。
ただせっかく好きなキャラで書いてるんだから、もっとこぁこぁしてても良かったかも
強いて言えば魔理沙が小悪魔の横で寝ている理由付けが個人的には欲しいかなと思いました。
妊娠しても冷静な処分を下せるフランちゃんは、ファンタジー系二次エロヒロインの鏡。ちゃんと能力を活かして対処している姿は納得がいっていいものです。
レミリアちゃんは血の為に? それとも単にビッチ? こんな手に頼らなくては血液の供給が成り立たないなら、統治者(紫)に問題があるのではないだろうか。
リスクのない快楽に溺れるレミリアとそのツケを一方的に押し付けられるフラン 紅魔館の縮図を見た気分です。このフランは潔癖に育ちそうだ…
なんでフランちゃんはレミリアをドカーンしないんだろう
心が抉られる素晴らしさだ。