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『底有りでも深い』 作者: バッサベルヒノン
チルノは沼にはまってさあ大変だ。
「沈んじゃうよ、アタイもう駄目かもしれないよ。ヒック」
底なし沼じゃないよ。
でも、小さな妖精チルノを飲み込むには十分な深さが有るのさ。
「アタイが悪かったから。ヒック、ヒック」
別にチルノは、何も悪くないよ。綺麗な子だよ。ピュアな心の持ち主なんだ。
ただ、ちょっと、ドジじて沼に落ちちゃった。
「寒い、おまたの下が寒い! うぅぅ!」
既に下半身は冷たい沼の中だよ。
もう駄目なんだよ。
非力なチルノじゃもう自力じゃ抜け出せない。
助からないんだね。
「誰か居ないの? こんなのおかしい。嫌だ助かりたいよ! ヒック!」
誰も居ないし、これからも誰も来ないよ。さびしいね。
一人溺れて死んでいくの。
こんなお話もいいのかもしれないね。
でも、チルノはそんな結末は望んでいない。助かりたいの。
死んだら一回休みしてから、復活できるから良いと思うのは第三者意見というかそういう見解に過ぎない。
死ぬ怖い。
馬鹿でも分かる。
死ぬ怖いの。
「……しっこ。おしっこ。出したらおまた暖かくなる?」
氷の妖精のクセに寒いのが怖くてそれから逃れようとするんだね。
昔偶々、大妖精のおしっこをかぶった時に暖かかったことを思い出したみたいな表情。
「出さないと、寒くて死ぬ」
チルノはお馬鹿な妖精。いまさら、おしっこしようがしまいが関係ないことなんてわからないよ。
だって既に沼はチルノの首まで飲み込んでいる。
でも、気付いていないんだ。
「おしっこ、出さないと。出さないと! ヒック」
チョロ、チョロロロロなんて音も擬音無いが出てる。出てるんだよ。
出てるよ。
おしっこ、出てる。
「出て、出てる。アタイのおしっこ。 え、冷たい? えうえう? うえれええええ」
チルノの残念は、一つだけじゃない。
チルノがおしっこしても意味が無いね。
チルノのおしっこは冷たいし。
そして、チルノはおしっこと一緒にウンチをもらしてしまった残念。
そのせいで、沼の容積がまして、口の下まで迫る汚泥を一気に増やしてしまい。
止め刺してしまったのよ。
手が沼から少し出てうごめいたけれど。いたんだけどね。
動かなくなって、しまったよ。
作品情報
作品集:
7
投稿日時:
2013/04/30 14:09:23
更新日時:
2013/04/30 23:10:04
評価:
3/6
POINT:
310
Rate:
11.17
分類
チルノ
だが、深みに嵌る魅力がある。
手前のクソションベンを呑んでいる事も気付かぬ妖精。
自分自身のドツボに嵌って行った……。
これだけ困っても、一回休みの後には無に帰しているんですね、幸か不幸か…