Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『発展ライフ』 作者: イル・プリンチベ

発展ライフ

作品集: 7 投稿日時: 2013/05/04 06:06:19 更新日時: 2013/05/04 19:02:24 評価: 7/10 POINT: 790 Rate: 14.82
―1―






 ここは妖怪が跳梁跋扈する幻想郷。魔法の森の入口に存在する香霖堂という古道具屋に、森近霖之助という一人の男がいる。
 霖之助は香霖堂の店主で、どちらかというとどこかとっつきにくい性格をしているが、ただし、彼と同じ属性を持っていれば極めて友好的な関係を築くことができる。
 香霖堂は、幻想郷では手に入れることが困難な外の世界の道具を取り扱っており、今日も普通に営業していると思われるのだが、何やら2人の少女が一人の青年に絡みついているようだ。

 「ねぇ、霖之助さん。私にエッチな事をしていいから、今まで溜まったツケの一部は無かった事にしてくれない?」
 「幻想郷で一番の美少女で、由緒ある“博麗の巫女”の私が、恥ずかしい思いを我慢してこんな事をするのは霖之助さんだけなのよ」

 紅白の巫女服を着た少女は、霖之助と呼んだ男性の左腕にしがみつき、あからさまにふくらみが申し訳程度に目立ち始めた乳房を生かし、彼の腕を乳房で挟みこもうとしている。
しかも、自分が“博麗の巫女”で地位が高い事をさりげなくアピールしているのだから、逆セクハラをけしかけているとはいえ、物凄く性質の悪い行為だろう。

 「おい香霖。ツケは私の体で払うから、私の事はいくらでも好きにしてもいいんだぜ?」
 「胸ぐらいならいくらでも揉ませてやるし、キスやその先の事まで…」
 「私はお前の嫁なんだから、思う存分マーキングするべきだぜ」

 白黒のエプロンドレスを着た少女も、負けじと香霖と呼んだ男性の右腕にしがみついて、わざとスカートをめくり上げる素振りをしてから、彼の右腕に自らの性器を下着越しでなすりつけるように甘え出した。

 このように、紅白の巫女服を着た少女と白黒のエプロンドレスを着た2人の少女は、逞しい体つきをした眼鏡をかけた一人の青年を露骨に誘惑している。

 「霊夢、魔理沙。明るいうちからそんなはしたない事をするのは辞めてくれたまえ!」
 「由緒ある“博麗の巫女”が恥ずかしい思いまでしなくてもいいし、そもそも僕は君を妻にした覚えはないから、マーキングするつもりは僕にはないんだがね」

 眼鏡をかけた青年は少女たちの行為に苛立ちを感じたのか、紅白の巫女服の処女と白黒のエプロンドレスの少女を振り払ってから、

「そんなやり方でツケを支払おうなんて虫が良さすぎるんじゃないかね!?」

 青年は少女2人の体を使った“ツケ”の支払いを拒絶したのである。

 「何よ霖之助さんったら!」
 「こんなに可愛くてスタイルの良い女の子が、本気で誘っているっていうのに、その気にならないなんてどうかしているわ!」
 「まさかとは思うけど、霖之助さんってホモなんじゃない!?いや、絶対にホモだわ!」
 「男が男に欲情するなんて、絶対に考えられないし気持ち悪いわ!」

 紅白の巫女服を着た少女は喜怒哀楽が激しいのか、自分の誘いに乗らない青年に対し怒りを露わにしてから、青年をホモであることを指摘してから罵り始めるのだった。
 この少女の気性は非常に困ったもので、少しでも気に食わないところがあればすぐに癇癪を起し、人の迷惑も顧みず苛立ちを露わする。しかも、“博麗の巫女”という名目で罪のない妖怪を容赦なく退治し、お金品等を略奪するのだから困ったものである。

 「おい香霖!」
 「お前の師匠の娘に恥をかかせるつもりか!?」
 「女に興味が無いって言うんだったら、何に興味を持つって言うんだ!?」
 「私はお前がホモだと信じたくはないが、もし、お前がホモだと知ったら、私はお前と縁を切るつもりだぜ」

 白黒のエプロンドレスを着た少女は、根は真っ直ぐなようでしっかりねじ曲がっているので、青年の事をホモだと疑い罵った挙句に、何らかの過去を知っているのかここぞという時に弱みを持ち出し、嫌味ったらしく罵倒してきたのである。

 「霊夢。こんなところに長居はする必要はないぜ!」

 白黒のエプロンドレスを着た少女は、紅白の巫女服を着た少女を霊夢と読んでから、香霖堂にこれ以上居続ける事に意味がないと吐き捨てると、

 「そうね。こんなに可愛い女の子2人が相手をしてあげるって言うのに、興味を持とうしないホモを相手にするなんて馬鹿げてるじゃない!」

 紅白の巫女服を着た少女もそれに呼応したのか、眼鏡をかけた青年の顔に唾を吐きかけてから、

 「香霖なんか嫌いだっ!」
 「霖之助さんったら最低っ!」

例の如く罵る事を怠ることなく、2人そろって香霖堂からあわただしく去ってしまったのである。

 「あの2人は何がしたかったんだろう?」
 「触るつもりはないのに、ちょっとでも触ったらセクハラ扱いしてくるのに…」

 後は先ほどのやり取りに茫然とした眼鏡をかけた青年、彼こそが森近霖之助その人であるが、この様に人の話をまともに聞かない紅白の巫女服を着た少女と、あまり人の話を聞こうとしない白黒のエプロンドレスを着た少女にいつも振り回されているのだから、この様な対応しない限り事が収まらない事にストレスを感じているのだ。

 「はぁ、やっと昼食にありつけられる…」

 霖之助は壁に備え付けられている時計を見ると、正午12時を少し過ぎたのを確認してから、取らなくても良い昼食をあえて取る事にした。






―2―






 「はぁ、今日は無駄に疲れた…」
 「わかってはいるけど、あの2人の相手をするのは、命がいくらあっても足りないね」
 「どうせ客は来ないのだから、今日のところは閉店させてもいいだろう」

 霖之助は壁に備え付けられた時計を見ると、まだ夕方の5時を少し過ぎていなかったのだが、霊夢と魔理沙の相手をしたことによって途方もない疲労を感じたので、今日のところは香霖堂を閉店させることを決断した。

 「明日は休みだから、一発ヤりに行くとするか!」
 「でも、その前にやることをやらないといけないね」
 「じゃあ、さっそく…」
 「クロス・アウト!」

 霖之助は独り言を終えると、何を試みたのか愛用している青い着物と赤い褌を脱ぎ始めたではないか!

 パサッ!

 身にまとっていた衣類が無造作に放り投げられると、そこにはなんと全身が筋肉で覆われているだけでなく、肌の色は日焼けをしているのか健康的で、股間は直径4センチ全長27センチの完全に向け切ったショットガンを搭載した、一部の隙のない逞しい一人の半妖の男がいた!

 「はぁ…。僕の体はいつ見ても惚れ惚れするぐらい逞しいじゃないか!」

 霖之助は直立不動の姿勢を取ってから店舗に備え付けられた鏡に自分に体を写すと、

 「僕の体を見たら、ホモは絶対黙っていないと思うね…」

 ゲイ術学校のモデルのデッサンを依頼された事を想定しながら、自慢の様々なポーズを取りだしたではないか。

 「二の腕はいい感じに筋肉で盛り上がっているし…」
 「大胸筋も以前と比べものにならないぐらい逞しくなっているし…」
 「腹筋だって見事に割れていて…」
 「太ももだって余計な脂肪の一つすらない…」
 「臀部もたるみを感じさせないんだから…」

 東方Projectを知っている諸兄はご存知かもしれないが、森近霖之助は読書を好むインテリであるも運動はおろか外出を嫌う弱々しい男だという印象があるだろう。
 しかし、烏天狗の大山崎健と黒河童の田村まもると関係を持って以来、筋トレと運動を欠かすことのない発展ライフを送ってきた事により、見た目はおろか中身も別人のように変わってしまったのである。

 「そして、こいつ!」

 すっかりいきり立ったジュニアを見つめると、

 「いい男のことを考えると、すくに立ってしまうんだ!」
 「包茎じゃないのはもちろんとして…」
 「何よりも勃起をすると、見事に反り上がるんだからたまらないよね!」

 どこか無気力感が漂う香霖堂の店主モードから、やる気満々の発展ライフモードにスイッチが入れ替わってしまうのである。

 「今すぐ発展場に行きたいところだけど…」

 霖之助は寝室に歩みを進めると、

 「出すものは出しておいて、体を綺麗にしておかないとね!」

 箪笥の上段にある戸棚を引き出すと、永遠亭製の薬箱の蓋を開け、薬品が入っている小さな子箱から何かを1つ取り出した。ここまで来たら予測がつくと思われるが、霖之助の取りだしたものは、月の頭脳八意永琳特性の効果を持った座薬である。

 それから間もなくして霖之助は、トイレの方に歩みを進め、個室に入るために扉を開けてからあわただしく扉を閉めてから、アヌスに座薬を入れてからまもるに作ってもらった洋式でなおかつ水洗の便座に座ったのである。
 ちなみに八意永琳特性の座薬は恐ろしい事に、どんなに座薬が苦手は者であってもすんなり挿入される効果を持つ画期的な薬品で、痔や腸に関する病気を直すとともに腸内洗浄を行う事が出来る優れものだ。

 「おおおおおっ!来たっ!で、出るぞっ!」

 ブリブリブリブリッ!
 ブリブリブリブリッ!
 ブリブリブリブリッ!
 ブリブリブリブリッ!

 「はぁはぁはぁはぁ…」

 霖之助の肛門から下劣な排泄音を響かせてから、大量の便は便座に落ちていく。薬の効果もあるのだろうか、若干硫黄が発行したと思われる不快な臭いが漂い出す。
 すべての便を出し切った霖之助は、アヌスを洗浄するボタンを押してから肛門の汚れを落とした。
 健から大量にもらったトイレットペーハーを少し取り出してから、肛門に付いた水気と汚れを取ってから便座に放り投げると、汚物を下水道に流すレバーのスイッチを入れたのである。

 「出すものも出したし…」
 「あとは体を洗っておくとするか!」

 トイレから素っ裸で風呂場に移った霖之助は、シャワーの温度を40度に設定してから、一日の労働でかいた汗を軽く流すと、タオルに石鹸をつけてから全身をゴシゴシ洗ってから、頭を洗う作業と並行して、顔に石鹸をつけて剃刀で髭を剃る事も忘れない。
 それから全身に付いた泡を手早く落としてから、中途半端に残っていた床に落ちていた泡をすべて排水口に流してから風呂場から出ていくとタオルで水滴をふき取った。

 「よし、これで準備万端だね!」

 下準備はやりきったぞと言わんばかりの表情を浮かべる霖之助は、急いでトイレの個室から出ていくと、先ほど脱ぎ捨てた赤い褌と青い着物を身にまとってから、夜の街へと向かっていったのである。






―3―






 香霖堂から人間の里にある“冠木通り2丁目”に辿り着くと、いい男がいないか品定めをするために視線を他方に向けていた。もちろん、彼らと強烈な一発をやるための“臨戦態勢”に入っていることは言うまでもない。
 ちなみに“冠木通り2丁目”は、人間の里にある歓楽街の中でも幻想郷じゅうのゲイが集まる場所として認知されており、スペルカード使いの弾幕少女たちが足を踏み入れることはまずないだろう。

 (冠木通り2丁目よ。僕は今日もやってきたよ!)
 (まだ出会いもしない僕好みのいい男がいないものかね)

 いい男との出会いを期待している霖之助は、この時点で脳内モルヒネを大量に分泌しているために、ジュニアは固くいきり立っているだけでなく、先走り汁を漏らしている。蛇足かもしれないが、霖之助はいつでも“戦闘態勢”に入ってもおかしくない状態なのだ。

 (そうだ!発展場に行けばいいじゃないか!)
 (ただいい男が来るのを待つよりは、僕から積極的に誘ってもいいと思うんだ!)
 (子汚い便所や古臭い映画館でヤるよりは、やっぱり綺麗なクラブに行きたいね!)
 (多少お金はかかるけど、ケツ掘りブランコやシャワートイレがあるし…)
 (すっかり忘れていたけど、晩御飯を食べるのを忘れていた)
 (今日はパワーをつけたいから、スタミナ丼の特盛りをガッツリ食べたいな!)

 半妖の霖之助は食事を取らなくても生きていけるのだが、ここ一番の頑張りどころを判断する時は普通の人間のように食事を取るのだ。特に肉料理を食す傾向にあるのは、妖怪が人間を襲いその肉を食べる遺伝子が働く自然なものだ。
 パワーをつけるために霖之助は、ガチムチな料理長で有名な“漢力飯(おとこちからめし)”というガテン系の兄貴たちが集まる食堂に行く。
たっぷり盛られたどんぶりに(ちなみに量は並盛3合、大盛4合、特盛5合)、醤油で味付けされた脂身いっぱいの肉がこれでもか盛られている“スタミナ丼”の特盛りを完食して、コンディションとモチベーションを上げてから発展場に向かうのである。






―4―






 (今日はこのクラブにしようかな?)
 (ここ最近兄貴に会ってないし、久しぶりに出会えるといいんだがね…)

 霖之助は新たな出会いに期待を込めつつ、外の世界から幻想入りした築30年以上経過したビルに入った。
これすなわち、男が男を求める発展場に飛び込んで行くのだが、兄貴に誘われてもいいように、いつでも“戦闘態勢”に切りかえられる準備はすでに出来ている。
ちなみに霖之助が訪れたこの発展場の名前こそ“ゲイズドリーム”と言い、その名の通りゲイの夢を叶えるための場所である。

 (うん。この狭く薄暗い階段が、何とも言えないエロモード炸裂の雰囲気を醸し出しているね!)

 ビルの2階に受付があるので、霖之助は薄暗く狭い階段を上っていく。たまたま通りかかるものがいなかったので、ものの40秒もかからずに受付のある扉に辿り着いた。

 (この扉を開ければ、パラダイスが待っている!)
 (夢の世界へ、さぁ、行こう!)


 霖之助がためらいもなく扉をあけると、体格の良いざぶ系のお兄さんがいた。彼こそが“ゲイズドリーム”の受付員である。

 「いらっしゃい、森近さん。今日もガッツリ発展しに来たんだろう?」
 「今日はイベントをやっていて、ケツ掘りブランコで輪姦パーティをする日だ」
 「通常のプレイを希望するなら入場料は2万5千円だが、乱交パーティを希望するなら3万5千円なるが、どっちがいい!?」
 「お前さんは常連だから、特別にいい事を教えてやろう」
 「ついさっき、あの紳助さんが乱交パーティに参加するんだよ」

 ざぶ系のお兄さんが霖之助にクラブに来た目的を尋ねると、マンツーマンの通常プレイをするための入場料と、複数人が絡む乱交パーティの参加費のいずれかを選択する事を促した。もちろん、香霖堂で許されている後払い及び付け払いは、一切受け付けないぞと言わんばかりの視線を送る事を忘れない。
 そして、紳助という一人の男が乱交パーティに参加する事をさりげなく霖之助に伝えたのは、少しでも利益を上げようとする目的もあると一言付け加えておく。

 「ああ、その通りだよ!」

 霖之助は帯に取り付けているポケットから財布を取り出してから、聖徳太子が書かれている紙幣を3枚と新渡戸稲造が書かれている紙幣の1枚を受付員の兄貴に手渡した。
 掘ったり掘られたりするのもいいが、霖之助にはいい男達にザーメンをぶっかけられたいという願望があったので、迷わず乱交パーティに参加することを決めたのである。

 「さっそく夢の世界に行ってきな」
 「きっと、お前が慕ってる紳助さんが待ってるぜ」

 入場料を受け取った兄貴は代金の間違いの有無を確認すると、ロッカールーム用とイベント会場用のカギ付きの腕輪を渡してから、霖之助にプレイルームの入出を促した。

 (この淫靡な雰囲気がたまらない!ますますテンションが上がるじゃないか!)

 この発展場の決まりは、1発ヤる前に必ずロッカールームで衣類を脱ぎ、素っ裸になってから、ラウンジに行ってペニスを立てたまま待機しなくてはならない。
 ただし、今回は乱交プレイを希望しているので、慌ただしくロッカールームに向かってから、腕輪に記入されているロッカーに歩みを進めるのであった。

 「クロス・アウトッ!」

 霖之助はロッカーを開けてから、着物と下着を一気に脱いでそれらを几帳面に畳んでから、ロッカーの鍵を閉めイベント会場に向かうのであった。






―5―






 イベント会場の扉を開けた霖之助は、いい男を探し出すために会場全体をきょろきょろし始めると、なんと驚く事に顔なじみの仲間たちが揃いも揃って“臨戦態勢”に入っているのだ。

 「よぉ、霖之助っ!」
 「やぁ、霖之助じゃないか!」
 「霖之助殿でござらぬか!」
 「霖之助君、会いたかったよ!」

 丁度、霖之助をこの道に引きずり込んだ烏天狗の大山崎健と黒河童の田村まもるに、発展場に通いつめて知り合った半人半霊にして剣術の達人の魂魄妖忌と妙蓮寺を飛び出した入道雲の雲居雲山ら気心の知れた仲間達が存在していたのである。

 こうも見事に知り合いが揃っている事に驚きを隠せない霖之助であるが、それはある意味当然とも言えるだろう。
 なぜなら、彼らは皆揃いも揃っていい男であり、ナイスゲイが同類を見抜けない訳がないからである。
 いい男に誘われたらどうするか?決まり切った事であるが、よほどの事が無い限り迷わずホイホイ着いて行くだけだ。ただし、急いでトイレに行く必要に迫られなければだが。

 「何寝ぼけた事を言ってるんだい!?」
 「ここにいる理由はただ一つ。男同士とヤり合う以外ないだろうに」
 「禁欲の日々を過ごすよりは煩悩まみれでもいいじゃないか」
 「いや、これこそ真の悟りの境地でござるぞ」
 「はっはっはっはっ!その通りですな!」

 いつもの“仲間たち”は、男同士でヤり合う事が真の悟りの境地であると主張をし始めた。それを聞いた霖之助は、この考えが当然であると思ったのである。

 「そうだね。みんなの言う通りだね!」
 「掘ったり掘られたりすることで、僕は男同士の愛を感じる事が出来るんだから!」
 「それじゃ早速僕のここを掘ってよ!」

 自分と共通した価値観を持つ仲間たちとの縁に感極まった霖之助は、スーパーハイテンションになった事で、会場の中央に設置されているケツ掘りブランコに仰向けに乗り出し、ペニスを立たせることで会場内にいる男達に向かい、「さぁ、いつでも来い!」とアイコンタクトを送り出した。

 「辛抱たまらん、掘らせろっ!」
 「俺のもしゃぶれよっ!」
 「手コキしやがれっ!」
 「俺のもお留守にするんじゃねえぞ!」

 そんないい男と化した霖之助の淫靡な姿を見て、会場に待機していた男達が欲情しない訳が無い。我先にと言わんばかりに、霖之助のヒクついたアヌスを掘るために、ハッテン野郎どもが群がりだした。
 そんな中でも霖之助のカマを掘るのは俺が最初だと言わんばかりに、屈強なハッテン馬鹿どもを強引にどかす強者がいる。

 「霖之助っ!俺の息子が欲しいかっ!」
 長さ45センチ直径6センチを誇るデカマラと、並大抵の妖怪では到底及ばない胆力と財力を兼ね備えている事で有名で地底都市の裏社会を牛耳る鬼であり、なおかつ霖之助が兄貴と心底慕う上岡紳助がいきり立った息子を見せつける。

 「兄貴!入れてくださいっ!」

 勿論、霖之助にとって紳助に愛されたいので、ケツ掘りブランコに乗りながらアヌスを差し出した。

 「霖之助ときたら、相変わらず可愛い奴だな」
 「こんないい男を真っ先にヤれる俺は幸せ者だ」

 紳助は霖之助のアヌスをペロペロ愛おしそうに舐めながら、これからお楽しみの時間を過ごせる事に期待を込めて、あっという間にスーパーハイテンションモードに突入したのである。

 「よ〜し。今日もヒイヒイ言わせてやるから、覚悟しておけよ」
 「そらっ!」

 ブニュッ!

 自慢の息子を霖之助のアヌスにぶち込む紳助だが、種付けする気満々なためにコンドームという代物を一切付けていない。

 「おおおおおおっ!」
 「いいぞ、霖之助っ!相変わらずお前のここは閉まりが良すぎてたまらん!」

 パン!パン!パン!パン!
 パン!パン!パン!パン!
 パン!パン!パン!パン!
 パン!パン!パン!パン!

 霖之助と伸介の肉と肉がぶつかり合う音が室内に響き渡る。

「あおおおおっ、兄貴っ!もっと激しく犯してっ!」

 すっかりよがり狂ってしまった霖之助の痴態を見て、霖之助の体にザーメンをぶっかけたいと思う輩はマスをカキ始めた。なぜなら、ケツ掘りブランコに乗っているものが今日の乱交パーティで犯される役をすることがそもそもの理由であるからだ。

 「はぁはぁはぁはぁ…」

 シコシコシコシコ!
 シュッシュッシュッシュッ!
 シコシコシコシコ!
 シュッシュッシュッシュッ!

 会場にいるホモたちは紳助の絶倫ぶりを知っているので、霖之助のアナルを狙うのを辞めて他の男にターゲットを切り替えるか、犯されている相手の体に溜まったザーメンをぶっかけるかの2択を強いられる。

 「ああああああああああっ!兄貴〜!もう我慢できないよ〜!」

 度重なるホモ・セックスを重ねた霖之助のアナルは、常人では到底受け入れられないデカマラの挿入が出来るようになったとともに、強烈な快楽を得るまでの性感帯に開発されているために、アナルを掘られている時でさえペニスをいきり立たせ先走り汁をあふれさせているのだ。

 「霖之助。そろそろイキたいか!?」

 紳助は霖之助のペニスから先走り汁を盛んに溢れさせているのを見て、とりあえず第一ラウンドを終わらせる為に手コキでイカせてやる事を言い出す。

 「兄貴〜!どうかイカせて下さい!お願いですからっ」
 「兄貴の逞しい手で、僕の息子をシコシコしてくださいっ!」

 この日のために1週間ザーメンをため込んだ霖之助は、兎にも角にも一発出して気持ち良くなりたかったので、紳助に手コキでイカせてもらえるように頼みこんだ。

 「いいぞ。俺も今すぐイキそうでたまらないんだ!」
 「霖之助、イクときは一緒だからな!わかったな!」

 シコシコシコシコ!シコシコシコシコ!
 シコシコシコシコ!シコシコシコシコ!
 シュッシュッシュッシュッ!シュッシュッシュッシュッ!
 シュッシュッシュッシュッ!シュッシュッシュッシュッ!

 パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
 パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
 パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!
 パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!パン!

 紳助は霖之助にアクメに達する時は一緒だと命令してから、右手で霖之助のペニスをしごくとともに、左手でケツ掘りブランコを抑えながら激しくピストン運動をし始めた。

 「あ、兄貴!もうダメッ!」
 「あああああああああああああああああああああああああああああっ!」

 霖之助が絶叫を上げ限界点に達した時だった。

 ドビュドビュドビュドビュッ!ドビュドビュドビュドビュッ!

 ペニスの先端から大量のザーメンが、紳助の逞しい胸元に発射されたと同時だった。

 「霖之助!俺もイクぞっ!」
 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 ドビュドビュドビュドビュッ!ドビュドビュドビュドビュッ!
 ドビュドビュドビュドビュッ!ドビュドビュドビュドビュッ!

 紳助も絶頂に達し雄叫びを上げると、霖之助のアナルに信じられないほどのザーメンを放った。もちろん、紳助のザーメンのすべてを受け止める事が出来ないために、霖之助のアナルからザーメンが漏れてしまい、ケツ掘りブランコはおろかイベント会場の床まで見事に汚してしまったのである。

 「霖之助っ!俺のザーメンを全部飲めよ!」
 「うおおおおおっ!」

 ドビュドビュドビュドビュッ!

 2人がアクメに達して間もなくして、ぶっ掛け隊になり下がった大山崎健は、霖之助の口の中にザーメンを放つと、

 「あああああっ!イッ、イクッ!」

 ドビュドビュドビュドビュッ!

 同じぶっ掛け隊の田村まもるも、霖之助の顔にザーメンを引っかけたのである。

 「霖之助君!儂のザーメンを受け止めてくれい!」

 ドビュドビュドビュドビュッ!

 いつの間にか雲山を掘っていた妖忌も、霖之助がいるケツ掘りブランコにやってきてから、年齢の割には信じられない量のザーメンを髪の毛にぶっかけたら、

 「霖之助。俺は今悟りの境地に達したぞ」

 ドビュドビュドビュドビュッ!

 妖忌に掘られていた雲山も、負けじと霖之助のいい男がよりつくほど逞しくなっていた胸板にザーメンを放出する。

 「俺も」
 「俺も」
 「俺も」
 「俺も」

 ドビュドビュドビュドビュッ!
 ドビュドビュドビュドビュッ!
 ドビュドビュドビュドビュッ!
 ドビュドビュドビュドビュッ!

 イベント会場にいた男たちはみな霖之助のそばに近寄ると、遠慮することなく霖之助の体にザーメンをぶっ掛けたのである。
 霖之助の体はザーメンまみれになるだけでなく、一部勢い余って飛び火した物はケツ掘りブランコはおろか、イベント会場の床まで激しく汚してしまったのである。
 翌日、このイベント会場を掃除するのは例の受付員であるが、会場の様子からしてこの仕事は好きでもないと到底勤まりそうでないということは容易に見当がつくと思われる。

 「ああ、いいっ」

 霖之助は全身ザーメンまみれになるも、大好きな兄貴にこんなに愛されている事と、同じ性癖を持つ仲間たちと快楽を共有し合える事が、今の自分にとってかけがえのないものであると強く思ったのである。

 「よ〜し。これから第2ラウンドに突入するぞっ!」
 「おう!!!!!」
 「合点承知!」
 「こんな程度でへばる儂ではないわい」
 「まだまだ若者には負けんよ」
 
 紳助が第2ラウンドに突入する号令をかけると、1〜2発程度を出しただけでは収まらない仲間たちはすぐさまハッテン行為に繰り出してしまった。

 「今度は僕が兄貴を掘る番だ」
 「このまま収まるわけがないからね!」
 
 先天的にホモの性癖を抱えている霖之助ではなかったが、博麗の巫女や白黒の魔法使いを始め、強大な力を持つ5匹の糞ババァ達を始めとした女性たちに過酷なセクハラとパワハラを受けた事によって、女性に対し嫌悪感を持つようになってしまった事がきっかけで、男色に走り始めてしまったのがそもそものきっかけである。
 幸せの形は人によって大きく異なるが、この霖之助にとってこの形はある意味正しいのかもしれない。なぜなら、いい男達と発展し合う事が何よりも充実したものとなっているのだから。
 久々にSSを投稿させていただきましたイル・プリンチベです。
 今回はあえて誰が徳をするんだ!?とんでもなく汚いホモを題材としたアレなSSを執筆しました。(ちなみに私が徳をする訳でありませんが。)
精神的に参ってしまう出来事が立て続けに起きたことが原因で、体調を崩しSSを執筆する余裕すら無くしてしまったのですが、ここ最近になってようやく体調が回復しつつあるので、無駄に多くの時間をかけながらもなんとか執筆する事が出来ました。
イル・プリンチベ
作品情報
作品集:
7
投稿日時:
2013/05/04 06:06:19
更新日時:
2013/05/04 19:02:24
評価:
7/10
POINT:
790
Rate:
14.82
分類
森近霖之助
こんな酷いSS読みたくない!
さりげなく生活感が漂う
簡易匿名評価
投稿パスワード
POINT
0. 90点 匿名評価 投稿数: 3
1. 100 NutsIn先任曹長 ■2013/05/04 15:31:48
久しぶりのステキなSSで休日の清清しい午後をイカ臭くしてくれて、どうも有難うございます♪
なんか、もう、お腹いっぱいです。いろんな意味で。

女性不審になる出だしに、漢の身だしなみを整える前段階。
心身共に準備万端で事に挑む霖之助の気迫を感じました。

脱衣時には、必ずアレを言うんかいな……。
2. 100 名無し ■2013/05/04 17:30:40
久々に濃厚なホモ
3. 100 名無し ■2013/05/04 17:45:39
久しぶりのイル・プリンチベさん!嬉しい!!でも内容が酷い!!!(※褒めています)嬉しい!!酷い!!嬉しい!!
4. 100 んh ■2013/05/04 23:38:42
あら久しぶりです
男の娘もいいけど、やっぱりガチムチもないとね
6. 100 県警巡査長 ■2013/05/05 22:24:22
おおおっ!イル・プリンチベさん、帰ってきましたか!お帰りなさいませ!
久しぶりにあなたのぶっとんだSSが読めて嬉しいです。
お身体の方に気をつけてくださいね。
7. 100 名無し ■2013/05/06 16:43:39
あなたの作品を再び読めて、本当に嬉しいです!
養生なさって下さい。
9. 100 矩類崎 ■2013/05/19 23:01:17
自分にその趣味は無いんですが、威勢いい発展・展開で元気が出ました。
合点承知!が好きです。
名前 メール
評価 パスワード
投稿パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード