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『ほびっとさとり』 作者: けん
『指きりげんまん、嘘ついたらその指詰める』
さとりはこいしとそう約束した。なのに、約束を守らなかった。だから、追われことになった。
追われること、10年たった。ここは火口付近で、さとりはとある指輪を捨てる冒険に参加していた。
「おねえちゃん。約束したよね。約束破ったら、指を詰めるって」
「こないでよ、きたらこの指輪を火口に捨てると、私は思っている」
さとりは、長い間の逃避行で自分の心しか読めない無能になっていた。というよりも、思ったことが口に出るようになってしまっている。
「知らない、約束! 指、指頂戴」
「嫌、たかだか、あんな約束の為に、指はあげない。それに、それ以上きたら本当に指輪を捨てる。と私は思っている」
さとりは、こいしと永遠の命と引き換えに、指輪を守る約束をしていた。しかし、この指輪はあると災いを呼ぶことが県の調査委員会の調査結果で分かったときからさとりは指輪を捨てる決心をしたのだった。
「さとり様、こっちにその指輪パスしてください。あたいのポジションなら簡単に火口に捨てることが出来ます」
「本当? よし、お燐にまかせた」
10年前のさとりならこんなことにならないはずだった。心の読めない、さとりにお燐の思惑がわかるはずなかった。
お燐は、指輪の元持ち主だった。永遠に生きたいが為に指輪のもつ鍋に魂を奪われていたのだった。
そのせいで、うつほは捕まり、鳥っぽいところは鳥鍋に、そして、モツはモツ鍋にしてしまった。
そんな、過去を忘れてさとりはお燐に指輪を渡してしまった。
「あたいの指輪、あたしだけの指輪わぁ!」
「どこえ行くの? さとり! まだ、指輪を捨てていない」
指輪ののろいでお燐は、黄燐になってしまい、ついに温度がマグマのからのの熱で、発火してしまった。
焔につつまれ黄燐は燃え尽きてしまった。その反動で、指輪は火口に落ちてしまった。
「ああああああ、私の指輪あああああああ」
「えええ?」
こいしは、指輪を追いかけそのまま火口に落ちていった。
さとりは、その場にくずれ落ちて自身の逃避行が今日この火口で全て解決したのをその肌で感じたのだった。
- 作品情報
- 作品集:
- 7
- 投稿日時:
- 2013/05/16 12:52:25
- 更新日時:
- 2013/05/16 21:52:25
- 評価:
- 4/4
- POINT:
- 360
- Rate:
- 15.40
- 分類
- さとり
- こいし
地底だけで無意識相手に10年も鬼ごっこを続けたさとりん様流石です