Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
『私は霍青娥。仙人病めたいです。』 作者: 和多
「寝坊しちまったぜ」
「魔理沙、わるいこ、わるいこー」
魔理沙の生前を知るものは結構居る。でも、いつ青娥のキョンシーになったのかそれは誰もわからない。
いつから、そうなったのかは謎だ。気付いたらキョンシーになっていた。
「でもまだ、朝だろ?」
「何を言ってるんですか? もう、お昼ですよー。大丈夫ですかー? 頭」
青娥はとても後悔していた。芳香をたおした魔理沙ならもっと良いキョンシーになれると、踏んだのだがそれは大誤算だった。
魔理沙の脳髄はまだ腐りきっては居ないが、性根は腐っていた。元から腐っていた。青娥も誰もかもがこの腐敗を止めることは出来ない。
「別に、大丈夫だぜ」
「芳香がこんな奴にやられるなんて......」
魔理沙をこのまま何処か彼方に捨ててしまいたいが、死体遺棄は関心しないので最後まで責任をとらないといけない。
個人的には責任とかどうでもいいのだが、一度仙人の厄介なのに目を付けられるとどんな難癖付けられるか分かったものではない。
大陸からでさえ奴等一党は追いかけてくることだろう。
「今日は、どんな弾幕ごっこで遊ぶんだ? 神霊があれば吸収して私は何度でも復活できるぜ」
「いえいえ、もう一戦も交えないです。一度は廟に集まった神霊はもういません」
死体は素敵とか言っていた青娥だったが、今は心底後悔している。廟に集まった神霊は全部、魔理沙が居ることによって逃げ出してしまった。
「そういえば、この間霊夢に会ったがアンタ死んだんじゃないのって言われたぜ。死ぬのは駄目だぜ。あれだけは駄目だぜ」
「そうですわ。大丈夫もうあなたは死んで居るのですから。そう何度も死にませんよ」
魔理沙は、芳香を倒したときに青娥に弾幕ごっこのルールを無視して壊された。
大切な芳香はマスタースパークの圧倒的熱量によって跡形も無く蒸発してしまった。
だから、いくら仙人でも芳香を復活させることは出来なかった。
「それよりも、この間接が曲がらないのどうにかしてくれよ」
「……柔軟体操でもしたらどうですか?」
早く、魔理沙の脳髄が腐って、良い子、良い子になってくれないかと青娥は思う。
でないと、逆にそんなことはありえないはずなのに、青娥は自身の脳髄がこの魔理沙のせいで腐って良い子、良い子になってしまい自らの頭にお札を貼って現実逃避してしまいそうだと思っている。
作品情報
作品集:
7
投稿日時:
2013/05/24 14:59:43
更新日時:
2013/05/26 22:26:11
評価:
7/9
POINT:
760
Rate:
15.70
分類
青娥
このゴミクズをおいそれと処分できないし、『掟破り』の件があるから幻想郷の重鎮に縋る事もできない。
このままだと青娥にゃんが良い子になって、只の仙人になってしまう。
とりあえず一杯飲って、アルコールで自身が腐らないようにするか……。
キョンシーが死んだら……成仏できるのかしら