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『あれれれ、な〜んだろな?レミリアサイズの早苗?』 作者: ギョウヘルインニ
「よう霊夢、夢を見ているか?」
「え? 魔理沙なんで?」
霊夢はそのとき夢を見ていることに気付きました。そうです。夢の中に魔理沙が現れたのです。
「夢の中にまで現れるなんて最低。何かよう?」
「そうだぜ、今日はお前の夢の中にほのぼのが無いか調べにきたんだぜ」
普通に考えれば、夢なので霊夢が想像したことが夢に出ているだけなのです。
しかし、これは魔理沙が絶対何かやっているとしか考えられません。
「……もしかして、あんた、私の身体に何かとんでもないことしていない?」
「なに、電極の一本や二本ぜんぜん問題ないぜ」
「何が問題ないっていうの! 今すぐやめて!」
「それは、できないぜ。霊夢の頭の中を隅々まで調べるんだ」
現実で眠る霊夢は、麻酔で眠らさています。頭を空けられて不思議な技術力の結晶が電極棒となって差し込まれているのです。
都合の良い技術で構造とかはなんだかわかりません。
「ねえこれって、抵抗とかしても駄目ってやつ?」
「抵抗? なんだ? 私は夢の中にほのぼの探しにきただけだぜ」
「協力すれば、夢から出てってくれる?」
「出て行くって表現は良くわからないが、協力してくれるなら。もう、そうだな。電極は増やさないぜ」
「……わかったわ」
こうして、二人は夢の中でほのぼのを探すことになりました。
夢の中でも、制限はあります。まずはナズーリンは出てくることはありません。
霊夢は以前夢の中でネズミ捕りを設置しました。するとナズーリンは怖がって逃げてしまったのです。
あと残念なことに光熱費は別途請求です。主に心臓が24時間労働することによって支払われているのです。
それ以外は、快適な脳内でした。
「ところで、霊夢はすきなやつはいるのか?」
「え? いないわ」
一瞬、森の近くに居る病気で死んでしまった半妖が出てきました。霊夢の想像したものがこのように出てくるのです。
そして、この半妖は霊夢の心の中では生き続けています。
「嘘だろ。ほら、私が出てきた」
現実世界で、魔理沙が二人のどちらかに嫉妬して電極棒を増やして霊夢に画像を送ったのです。
魔理沙は霊夢のほのぼのしているところが好きなので両ほのぼのになりたかったのです。
そして、この半妖は霊夢の心の中でも死んでしまいました。
「ちょっと、待って。なんで? 好きなやつであんたが出てくるの?」
「そんなのことは、私に聞かれてもわからないぜ。深層心理で私のこと好きなんだろ」
現実の魔理沙は霊夢の脳に電気信号を流しながら満足していました。自己満足に満たされています。
「そんな、私が魔理沙をすきなんて」
霊夢は本気でショックを受けているようです。その表情はまるで陸に揚げられた魚のようです。
「…………私、魔理沙が好き!」
あまりにも霊夢が、可哀想だったので魔理沙がまた脳をいじったのです。ついでに耳元で、そっとやさしく囁き息を吹きかけました。
現実で眠っている霊夢は、なんだかむずがゆく唇が紅潮しました。
「良し、じゃあほのぼの探しを再開するぜ」
「私、魔理沙が好き!」
「よしよし」
魔理沙はとてもうれしかったのです。現実と夢の魔理沙は霊夢の頭をなでました。
しばらく、夢の中を歩いていると早苗さんみたいな塊が出てきました。
夢の中なので、登場人物が少し変な形状をして居ることが多々あるのです。この早苗さんは、いつもより少しお腹の辺りが膨らんでいました。神の子を宿しているのです。
「あ、こんにちは霊夢さん。どうです調子はいいですか?」
「私、魔理沙好き!」
「そうですか、私は今鶴を捕まえているところなんですよ」
猪を捕まえるための罠で鶴を捕まえるつもりのようです。これは、霊夢の早苗さんに対する偏見の眼が夢で具現化したものです。
実際の早苗さんなら、優雅にライフルで鶴を撃ち落します。
一撃です。
「お前も、ほのぼの探しに付き合えよ」
「わかりました。でも、忙しいので私半分で手伝います」
そう言って早苗さんは分裂しました。特にお話に影響は無いのですが、レミリアサイズになっています。
「いかれてるぜ」
早苗さんが分裂すること?こういうことする自分に対する自己嫌悪?それとも、こういう早苗さんを創造する霊夢にたいして?それは誰にも分かりません。でも、それを見た魔理沙の感想でした。
「私、魔理沙好き!」
「もういいぜ。そればっかりだと話が進まないぜ」
魔理沙は霊夢に、魔理沙好き!と言わせるのをやめたのです。
現実の魔理沙はプチュッと、嫌な感触と共に電極を抜きます。穴から少し髄液が漏れ出ました。
それを、魔理ティシュで拭うとそれを食べてしまいました。
霊夢の痕跡を残せば、獣に襲われる危険があると妄想したのです。
「……なんだか頭がうようよするわ。何かが頭の中に入っているみたい」
「それは、きっとほのぼのしているせいだぜ」
「ちょっと、魔理沙さん。霊夢さんの顔色見てくださいよ。どう見たって、気持ちが悪い顔していますよ」
そうです。霊夢は夢の中なのに脳をいじられて平衡感覚を失い気持ち悪くなってしまったのです。まるで車酔いのような感覚です。
その霊夢がフラフラあるいて躓きかけ手をついたところは、フランでした。このフランは、夢の中なの無駄に大きいです。
「有人飛行に成功だよ」
「フラン? 何を言っているんだ?」
「友人飛行だよ」
フランはそんなことを言った後、口を大きく開けてあくびしました。そして、そのまま眠ってしまったのです。
「もしかして、これはほのぼのなのか?」
「……後は、早苗とやっていて」
霊夢は、その場にすわりこんでしまいました。本来ならば、魔理沙は介抱するところです。しかし、今はこの眠るフランがほのぼのなのかそうではないのかが重要なのです。
「おい、早苗。これはほのぼのか?」
「え? 魔理沙って馬鹿?」
これは、霊夢の夢です。そして、今問いかけに答えたのは早苗さんです。でもそれは霊夢が考えていっていることなのです。普段から思っていることなのですが直接言ったことはありませんでした。
「なんだって? ふざけるなよ!」
「な、なにするんですか」
レミリアサイズの早苗さんの服を掴んで締め上げました。魔理沙は馬鹿と言われてご立腹です。
これは霊夢が創造して言わせていることと分かっている。分かっていたはずなのです。
でも、早苗さんが気に食わない魔理沙は早苗さんに言われたと思っています。現実世界の魔理沙はもはや抜け殻のようになって、霊夢の脳内に入り込んでいます。今回もこの辺りで意味が分かりません。
読者様、現実世界の魔理沙は置いておいてあげてください。虚しくなるだけです。このお話は、終盤になるまで現実世界の魔理沙は蚊帳の外で脳をいじっているだけです。夢と現の狭間です。
脳に刺されている電極の数は話が進むほどにいつの間にか結構増えて居ることも今は無視して話を続けたいと思います。
「私のことを馬鹿って言ったよな! 言ったよなぁ」
なんか違うこと思い出して魔理沙は半泣きになり始めました。怒りの感情はそう長く続きません。
残るのは、わずかな自己嫌悪だけです。レミリアサイズの早苗さんをいたぶることで魔理沙は何かを失い何か自己嫌悪に浸ったのす。
「……もしかして、今の早苗はほのぼのしてないか?」
「していませんね」
もちろん、これはほのぼのじゃありません。それでも、ほのぼのしていると魔理沙は霊夢に言わせたくなりました。
魔理沙は気持ち悪そうにしている霊夢に向かって話しかけました。
「どうだ。これ、ほのぼのしているか?」
「え? してな、ほのぼのしているわ」
口の端に涎をつけながら霊夢は話します。末期の人に似たその表情をしています。夢の中ですから、瞳は渦巻いています。
「そうだろ、そうだろ。ほのぼのだ」
「ほのぼの、ほのぼの」
こんなことで嬉しいのか、満足するのかというと、魔理沙は大変満足していました。
「もっと、言ってくれ。これは、ほのぼのだろ?」
魔理沙に早苗さんは締め上げられて既に気を失っています。夢の中でも救急車を呼ばないと、死んでしまうかもしれません。
でも、いいのです。全くそういうことは気にしません。
それは、たいしたことではないからです。
そして、魔理沙の気持ちは今最大に高揚しています。夢の魔理沙も現実の魔理沙も小躍り始めました。
しかし、それがいけなかったのです。
「魔理沙、ほのぼの、ほのぼぼぼぼ」
おっと、変なところを刺激してしまった。ようです。現実の魔理沙が小躍りした拍子に奥まで電極が刺さってしまいました。
「霊夢? 大丈夫か?」
「ぼぼぼぼぼぼぼのののののの」
現実の魔理沙、夢の魔理沙は同時に問いかけました。
現実と夢の世界は一致しました。霊夢はブルブル痙攣しました。
それから、見える位の大汗をかいてブルブル震え始めました。
「おい、それほのぼのか?」
「のほのほ」
もう、魔理沙がほのぼのかと、問いかけてももう駄目だったのです。
「霊夢! ほのぼのしているか!」
もう一度、問いかけたときには霊夢は黒い影になってしまい血流に流されてどこかに行ってしまいました。
霊夢は、夢の世界で行方不明になってしまいました。レミリアサイズの早苗さんが脳内を総動員して探していますが見つかることはありません。
それから、何日か経ちました。現実では眠ったままの霊夢が残りました。
頭に開けられた傷は癒えましたが、意識は戻ることはありませんでした。
魔理沙ははじめそのことを後悔しました。ところが、今は違います。
責任を感じ始めのうちは、せっせと看護していました。しかし、今では霊夢の体を清拭することに喜びを感じていました。
何故かそれで、霊夢を征服した気分に浸ってほのぼのしているのです。
魔理沙はとってもほのぼのを感じて幸せでした。
「はぁ」
霊夢は、ため息をついて眠っている魔理沙から電極を抜き取りました。
魔理沙にほのぼのを諦めさせようと、電極による洗脳を試みたのですが結局駄目でした。
魔理沙の脳内に巣食う、霊夢をほのぼのだという考えをなくさせることは終に出来ませんでした。
むしろ、余計に悪化させてしまったのではないかという可能性もありました。
紅茶茸の白菜先生
コメントの返信藍キング
第一位
そうです。僕はギョウヘルインニです。
第二位
そうなのです。僕はギョウヘルインニだったのです。
第三位 NutsIn先任曹長さん
この場合あれですね。両方で生きていると思う魔理沙はどちらもほのぼのですね。
第4位
ばれてしまいましたね。そうです。初めから最後まで全て意味不明の産廃ランド生活です。
第5位
奥の深さは、測ることが出来ませんでした。棒切れを拾ってきて、深さを調べようとしたのですが底につきませんでした。
第六位 矩類さん
コメントありがとうございます。最近なんだかそういうことになってしまう作品ばかりです。どうしましょう。
第七位
最近、匿名評価はステータスだとなんか痛感しています。
第八位
ほのぼのは放し飼いに、されているロバのようにあちこち逃げ回っているのでしょう。
簡単には捕まえることは出来ませんが。きっと、すこし本気をだせば捕まえられるかもしれません。
寧ろ、帰ったらいつの間にかほのぼのにきているかもしれません。
第9位
ほのぼのは世界の一部に溶けているわけですね。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
7
投稿日時:
2013/05/30 11:23:49
更新日時:
2013/06/19 22:48:45
評価:
7/9
POINT:
730
Rate:
16.78
分類
魔理沙
霊夢
早苗
ほのぼの
コメント返信ランキング
それは、魔理沙(お前)が生きている(ほのぼのしている)と思えば、そこが現実(リアルほのぼの)だ!!
今回も最初からと言って、べつだん差し支えないと思いました。
ほのぼのは最後に残された幻想なんでしょうか。