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『古明地こい詩』 作者: dan
くらり くらり
落ちていく、私
二つの目
瞼の裏の虚空を見つめ続ける第三の目
駆け巡る走馬灯を抱きながら落ちていく、私
折り重なり水底の泥のように層をなしていく
たまらないの
もう戻れない、後悔はしてないけど
焦燥感に似た感覚が体中を駆け巡る
きゅうん、と次々と私の内臓を焼き尽くしてゆく
それが子宮に達して、私は考えるのをやめた
ひたすら深く、深く…
堕ちてゆくだけの、時間
刹那的な快楽を求めた人生と天秤にかけるにはあまりにも長すぎる、時間。
「おねえちゃん…」
沈みゆく体を見下ろしつつ
遺言の私が水面を目指し始めた。
たまには中二っぽい詩はいかが
今まで書いたもの
こいしのひ
ホッチキスが語る幻想郷四方山話〜親父と魔理沙〜
一人の女子高生
てくてくこいしちゃん←おすすめ
真夏の夜の霖之助
p.s 過去作の一人の女子高生は「戦争で死んだ兵士のこと」、てくてくこいしちゃんは「鳥の島」という絵本を参考に書きました
dan
- 作品情報
- 作品集:
- 7
- 投稿日時:
- 2013/06/01 16:58:39
- 更新日時:
- 2013/06/02 01:58:39
- 評価:
- 2/3
- POINT:
- 230
- Rate:
- 12.75
- 分類
- 詩
- こいし