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『産廃創想話例大祭A『産廃創想話例大祭Aの産廃創想話例大祭延長型完全会話文』』 作者: ギョウヘルインニ
「よし今年も待ちに待った祭りだぜ。なんと驚きのルールは去年と同じだぜ。そして、この祭りは主に屋内で行われるから雨天決行だぜ」
「もしかして、また会話文だけで30kb目指す自分勝手なルールは今年も有効なの? そうなの魔理沙?」
「そうだぜ、なんだアリスは良く分かってるじゃないか。もう、会話文は始まっているんだぜ」
「やっぱり、そうなのね」
「それにしても、もう会話文で30kb目指すことに気付くなんて、この1年で少しは大人になったのか?」
「うんうん、そう見える? 新しいイヤリングに、ルージュのひき方をかえて、ちょっと、奮発して香水もかえてそれに胸の辺りとか少し、どう? 綺麗でしょ? 可愛いでしょ?」
「……いや、全然。気付かなかった」
「そんな酷い。別に魔理沙の為に頑張っているわけでは無いけど」
「あ? 何が酷いんだ? ああ!」
「魔理沙の発言が酷いのよ。それに、どうせ今年もまた、去年みたいにあああとかやややで水増しするんでしょ。……仕方ないわね。協力してあげるわ。ああああ」
「お前は何言ってるんだ? 今年は違うぜ、あああとかやややでは増さないぜ。あああや、やややの時代は終わったんだ。そんな、昔の旧石器時代のことなんて私は忘れたぜ。時代は新石器だぜ」
「もうそのセリフで、増しているのに気付いていないの? 新石器時代も所詮は石器時代なのよ」
「……っち! んなことはとっくに気付いているぜ」
「じゃあ、何であああと言ったの? 言い始めたの私からだけど」
「お前はもういいや。もういらないぜ」
「へ? なんで」
「そうだな、あそこに居る。フランにでも話しかけて30kb達成するからお前は帰れ」
「そんな、何で? 何でそんな事言うの? いつもの魔理沙じゃないわ。私の知っている魔理沙はそんなこと言わない」
「あ、そう? まあいいから、帰れよ。今回は、爆発もしなくていいから」
「待って、ごめんなさない。全部、私が悪いのね。何か魔理沙の気分を悪くさせることを言ったのね。本当にごめんなさい。こんな女は嫌いかも知れないけど許してお願いよ」
「ほら、出口はあっちだぜ。鍵は開けてあるからさっさと行けよ」
「お願い許して。ねえ、お願い。……許して。許して。ゆ、る。し、て。よ」
「はあ? 断るぜ、吐いてしまった言葉はもう口には戻せないだろ。アリスにそれが出来るのなら許してやってもいいぜ」
「そんなことできるわけない。あ、なんか涙ふぁ。出てきてあぁ。できないよぉ」
「……おーい。フラン遊ぼうぜ。今日の遊びは卑しい豚の子ごっこだぜ。仮面の男の役は私が最初でいいぜ。それに、2雌犬までバリアー使っていいぜ」
「ちょ、待って! 無視しないで、お願い。一人にしないで寒いの」
「あ、魔理沙だ。このあいだ異変に巻き込まれてガス燈になったと思ってたよ」
「なあ、フラン。私と30kb目指さないか?」
「ねえ、30kbって何? 新しい玩具の名前? 今の玩具はまだ首が取れてないから大丈夫だよ。足も片方残ってるし。それに、えへへへへ、純潔はあたしが奪ったんだよ。妹紅ざまぁ」
「何って、30kbは30kbだぜ。それより、その玩具の輝夜はそんなに面白いか? ああもう、赤い液体でお洋服が汚れてるじゃないか」
「面白さは普通だよ。で、30kbってなに? 本当は、分かっているけどあえて聞くよ。それ美味しいの? 食べれるの?」
「ほら、フランじゃ駄目でしょ。30kbの意味は本当は分かっているけど分かってないのよ」
「なんだ、アリスまだ居たのか? 酸素の無駄だから早く帰れよ」
「嫌よこうなったら、30kbになるまでここに! ゲブゥ!」
「どう、あたしの新特技! 鉄砂掌! 確実に相手の内臓を破壊するよ。ついでに、一回につきあいつに1円募金」
「フラン良くやったぜ! さすが出来る吸血鬼は性能がちがうな」
「ゴホゴホ! ゴグ、……不味いわ。何てことするの?」
「なんだ、まだアリスは生きてたのか、それにそんなに吐血してまだ喋れるのか」
「もしかして、私が無能だったからアリスは生きてるの?」
「いや、そんなこと無いぜ。フランの鉄砂掌は完全にアリスの内臓を確実に破壊しているぜ。飛び散った、脾臓が私の服について不快だぜ」
「じゃあ、何で生きてるの? 悪魔なの? サタンなの?」
「それは、私がアリスだからよ。そういう宿星を背負っているの。背子はいないけど」
「魔理沙、助けてくれなくてもいいから助けて。いつもこんな感じだけど今回のアリスは変だよ」
「フランの言うとおりだぜ。アリス、お前は変だ」
「そんな、私は変じゃない。変なのは世界、私を取り巻くこの混沌とした世界がおかしいの」
「あ、そう? それは、すごいな。副賞として私の有機物がたっぷりの黒土やるぜ。結構一生懸命お前の為に庭で集めたんだぜ。深夜3時で薮蚊に沢山刺されたぜ」
「ありがとう。丁度ギシギシの花壇に黒土混ぜたかったの。うれしい。うれしい。とても、うれしいわ。ふふふ。うふふ」
「じゃあ、帰れ」
「そんな! 病んでるでしょ? 今の私のセリフは病んでいた。それで、話の続き作るんじゃないの? 作れるでしょ? 作りなさい」
「いったい、なんだよ。そうやっておかしなこと言って目立ちたいのか? それとも、月の砂でも欲しいのか? 残念だか月の砂は持ってないぜ。精々、火星の砂が5gとハレー彗星の尻尾位しか持ってないぜ」
「どっちも、いらない。だからお願い! そんなものに価値など無いわ。私を見捨てないで、あの出口の向こうはきっと熱くて寒い、有限な無限地獄へ続いている。きっと、主に軽い金属製で針の山なのよ」
「なんだしつこいな。でも、そんなにこの会話に参加したいなら。しょうがない。参加しても良いぜ。ただし、立ち見席だがな」
「え? 良いの? こんな我侭な私なのに」
「ああ、良いぜ」
「本当に?」
「本当に良いぜ」
「本当に? 本当? こんなわたしでも?」
「おい、しつこいぜ! あんまりしつこいと、髪に火付けて走らすぜ。アリスの髪は香油で整っているから良く燃えそうだぜ」
「ごめんなさい。でも、この契約書に署名捺印してね。もう、途中で私のことを追い出したりしないって。分かってるわね。契約社会なの」
「待って魔理沙。あたしは、嫌だよ。こんな、内臓が飛び出ているアリスとは話したくないよ」
「そうだな、言われてみればそうだ。早く、血生臭いからしまうか、捨てるかどっちかにしろよ。ちなみに今日は危険物の日だからな。ゴミの日は守れよ。あと私は今日危険日なんだぜ」
「魔理沙もゴミのくせに、それにちょっと、私の内臓をお腹から出したのフランよね。なんで、そんなこと言われなくちゃならないの?」
「ねえ、アリスは自分の立場が分かってないみたいだよ」
「そうだな、フランの言うとおりだな。アリスは自分の立場が分かってない」
「な、そんな。私はアリスそれ以上でもそれ以下でもない。過不足無しだわ」
「そして、フランも分かってないぜ」
「え? 何? あたしも分かって無いって言うの?」
「そうだぜ。何も分かっていない」
「そうよ、この引きこもりで卑しい吸血鬼は身の程をわきまえなさい」
「嫌だよ。魔理沙助けて! アリスがいじめるよ」
「なあ、お前等は士農工商を知っているか?」
「聞いたことも無いわ。フランは知っているの?」
「あたしも知らないよ。主に江戸時代の身分のこと?」
「そうか知らないのか。じゃあ、お前等はスードラで私はバラモンってことだぜ」
「あたしには、魔理沙が何を言っているのか全く分からないよ」
「そう? 無知なフランにはわから無いと思うけど。私は少しは分かったわ。そういうことだったのね」
「なあ、フラン。アリスは分かったらしいぞ。だから、アリスを殴ってもいいか?」
「これって、分かると殴られることだったの? もしかして、すごくエッチなことだったの?」
「そうだぜ、凄くエッチだ。バラモンはスードラを、(お察しください)だから、アリスを殴っても良いよな?」
「やめて、殴らないで。せめて、霊夢に見えないところだけにして」
「なんで、そこで霊夢の話がでるんだ?」
「それは、私はカップリングなの霊夢と私は別のお話でカップリングになっていることがあるのよ」
「ねえ、魔理沙。アリスが何言ってるか。あたしには理解できないよ」
「フラン、お前は少し黙ってるんだぜ。さっきから、なんとなく少しウザいぜ」
「そんな、あたしの何処がウザいの? だって本当にアリスの言っていることが分からないよ」
「ああもう、少し黙れよ。お前は高級将校か? フランの代わりにレミリア出したって良いんだぜ。本当はレミリアの方が出演料が安いから本当はレミリア出したかったんだぜ」
「……ごめん。魔理沙に見捨てられたらあたしどうたらいいのかわからないよ。多分、命蓮寺に預けられて聖に病気をうつされて大人の体型にされるよ。それだけは嫌だよ」
「それで、アリスは何だ? 別の話で霊夢とカップリングされているから、殴るなら霊夢に見えないところにしてほしい。そういうことだったな」
「ええ、もしも、その霊夢が怪我をした私を見たら霊夢は怒るわ。このSSを火の海にかえることだってその霊夢はできるの」
「それは別の話の霊夢だろ? この話の霊夢は、既に私とカップリング済みだぜ。今日は危険日で、これから既成事実だぜ」
「たしかにそうかもしれないわ。さっき、この話の霊夢に会ったけど、何も言ってくれなかったわ。だから、この作品の霊夢はいいの。でも、もしかしたら他の作品の霊夢に悪影響を与えるかもしれないわ」
「自意識過剰だな。お前は、この話のアリスであって、他の話のアリスじゃない。だから、別に他の作品に影響を与えるなんてことはないぜ」
「でも、お願い。それでも、私は他の作品では、霊夢とカップリングされているから。見えないところだけにして」
「しょうがない。わかったぜ、フラン見えないところだけ殴れよ」
「え? 嫌だよ。 もう、魔理沙の言うこと聞きたくないよ」
「何だって? ふざけるな」
「ふざけてないよ。さっきから、あたしに対する扱いが杜撰だから。もう、魔理沙とは友達じゃないよ」
「フランと友達じゃないだと? じゃあ私は何なんだ?」
「……敵だよ。非常事態宣言だよ。魔理沙は腕のかけた土偶だよ」
「この私と敵対するつもりなのか? だったら、さっきお前が言っていたように、命蓮寺に送って改造してやろうか? 大人になりたいか?」
「いいよ、もうそれでいいよ。大人の体型になってもいいよ」
「この裏切りもの。ろくな死に方しないぜ。死んだら私が墓を発いて死体を暖炉にくべてやるぜ」
「いいよ別に、裏切りものでも。それに、魔理沙よりかは碌な死に方するよ。魔理沙は、全身蟲に食べられて死ぬ。針の山よ」
「なんだって」
「それに良く考えてみると、大人の体型も悪くないよ」
「フラン、お前は首だ」
「そう? じゃあ、どうすればいいの? ここで、自分の首でも千切って見せればいい? もったいないけど、ほしかったら魔理沙にこの首をあげるよ」
「……なんか、フラン格好いいわね」
「くそ、フラン。そうだな、どうしてやろうか? フランの言うとおり首を貰うか、う〜ん。どうするか?」
「魔理沙、待って! 今回はフランの首には賞金は懸かっていないわ。一時の感情に流されたら、一生国民に笑われるわ」
「わー、なんだかアリスのクセに凄いこと言ってるよ。あたしは別にアリスに庇われる気はないよ」
「う〜ん、アリスの言うことにも一理あるな。じゃあ、レミリアを呼んでこい」
「なんだ。そんなことで良いんだ。じゃあ、呼んでくるよ」
「おう、行ってこい。もう、2度とその可愛い面見せるなよ。……くそ、可愛いぜ」
「言われなくてもみせないよ。馬鹿魔理沙!」
「さっさと、行って来い! やっぱり、可愛いぜ、くそ」
「……魔理沙、あなたもしかして。フランに大人の体型になられたら主役の座を奪われるとか思ってない?」
「なんだよ? そんなこと、思ってないんだぜ!」
「図星だったようね」
「クソ、人の心を勝手に読みやがって、お前はさとりか?」
「いいえ、私はアリス! 全身全霊アリスよ!」
「あ、そう? すごいな! よし、じゃあ」
「また、そのパターンね。何なの? 今回はその。あ、そう? パターンでkbを稼ぐつもりなの?」
「あ? 知るかよ?」
「だから、私の言ったことを全部聞き流してそういう言い方をするつもりなんでしょ」
「あ、そう? そう思ってるのはお前だけだぜ」
「ほら、また言った。絶対そうよね」
「あ、そう? それよりも、レミリアが来たみたいだぜ」
「ちょっと、話はまだ終わってない!」
「お前の都合なんて知らないぜ。レミリアが、居なくなったらまた喋ってもいいぜ」
「そんな」
「こんにちは、アリス」
「………………ふ」
「どうしたの? この、気高く高貴なレミリア・スカーレットが挨拶しているのだから返事しなさい」
「………………ふふ」
「アリス! おい人形使い! 聞いているの?」
「………………へへへ」
「何か言いなさいよ」
「そうだぜ、アリス! 挨拶しているのだから、ちゃんと答えろよ」
「え? そんな、だって魔理沙が喋るなって言ったのに」
「なんだ? 人のせいにするのか? そうやって、責任を擦り付けるときだけよく喋る口だな」
「そ、そうよ。私は都合の良い女なのよ」
「アリスって、最低ね。まるで、出涸らしの紅茶みたい」
「そうだな、アリスお前は今後、竪穴式住居だぜ」
「なんで、竪穴式住居になるの? お腹のくびれ辺りがそう見えるって言うなら私はちょっと嬉しい」
「私も思うわ。たしかに、アリスは竪穴式住居ね。そういう、風格出しているわ」
「そんな、レミリアまでどういうことなの? なんなの風格って」
「おい、アリス。そんな、大きな汗だして可愛い子ぶっても、可愛いけど竪穴式住居ってことにかわりないぜ」
「そうよ。いまさらだけど、今日のテーマは竪穴式住居なのよ。そうよね? 魔理沙」
「そうだぜ、レミリアのいうとおりだぜ。今日のテーマは日本の遺跡めぐりだぜ」
「……うあぁ。つまらなそう」
「なんだと? お前は、竪穴式住居を否定するのか? しばし鎌倉時代の平安時代延長型住居ロマンだぜ」
「そういうわけじゃないけど。ジャケットのパクリそのままじゃないの」
「アリスって、30kbの敵なんじゃないの? 今まで、爆発して貴女は、はい終わりって感じだったけど。爆発後の話も考えてるの? アリスの爆発で迷惑を負った者人々の苦しみが分かるの? 破片が眼に入って失明したらどうやって生きていけばいいの?」
「そうだぜ、アリスは自身が爆発した後のことを考えてるのか? ちゃんと、アリス爆発保険に入っているのか?」
「国民健康保険には加入しているわ。ずっと、未納だけれども」
「とんだ非国民ね」
「レミリアに言われたくないわ」
「少なくとも、アリスと違って私は日本国民ではないわ」
「そうだぜ、レミリアは大日本帝国軍人さんの妾の娘なんだぜ」
「え? ちょっと、私は大日本帝国軍人の妾の娘じゃないわ。何言ってるの?」
「じゃあ、レミリアは何なんだ? 吸血鬼か? 軍神か? それともただの狂信者か? お前を裁くのは神かそれとも世界か?」
「私は、私! ただ一つ、ひとかけの吸血鬼、ただそれだけよ! 魔理沙!」
「何? この無意味に熱い展開?」
「なんて、荒々しく禍々しい! そうかこれが、レミリア! レミリア・スカーレットのカリスマだぜ! あこがれるぜ」
「そうね、ようやく分かってきたじゃない。人間の分際のクセになかなかあなたはなかなか見所があるじゃない」
「本当か? やったぜ! 私の自論は間違っていなかったぜ。間違って居たのは世界なんだ」
「この、レミリア・スカーレットがそういうのだから本当よ」
「何なのこれ? あなたたちの、思考や言動、思想が良く分からない」
「……竪穴式住居は黙ってろ! アリスはどうして、盛り上がってきたところで水をさすんだ?」
「だから、魔理沙やレミリアはこんなことで、盛り上がって何がたのしいの? もっと、知的で幻想的な話で盛り上がれないの?」
「なんだ? 知的で、幻想的な話って?」
「それわね」
「魔理沙! 騙されちゃだめよ! アリスは嘘をついている。美鈴を殺害した犯人の密室トリックの謎は全てとけたわ」
「……う? 何だ密室トリック? それ、台本にあったか?」
「ちょっと、レミリアそこは、騙されちゃ駄目よ。アリスは嘘をついて目立とうとしている。ってところよ」
「間違えた。ごめんなさい」
「今のわざと間違えだろ? やっぱり、レミリアもフランみたいに大人になりたいんだな」
「そうね。そうなのかもしれないわ」
「所詮は吸血鬼、血は血で争えないんだな」
「そうね。いまさら気付いたの? くくくく! 鈍感ね」
「くそ、これだからどいつもこいつも吸血鬼は信用できないぜ」
「そもそも、私は魔理沙に信頼されようと思っていないわ」
「なんだと! もういい。レミリアはあっちにいけ! 行っちまえ。お前も二度とその可愛い顔見せるな!」
「フン! 気に喰わないとそういう態度をとって人を遠ざけるのね。そんなことでは、貴女の好きなあの子はいつまでもねむったままよ。やはりいつまで、たっても魔理沙は魔理沙ね」
「うるさい、レミリア! さっさとあっちにいけ。やっぱり、可愛いぜ」
「言われなくても、行くわ」
「……へ! レミリアのバーカ、バーカ。くそ、でも可愛いぜ」
「あ〜あ、また魔理沙のせいで、新しい登場人物出さないと話が続けられなくなった」
「なんだと、仕方ないだろ。この間の異変で私は、腕を失って森近十五年式義手をつける羽目になったんだぜ。だから気が立ってるんだぜ」
「その何? 酷く意味不明な話のつなぎ方するのね。そういえば、今日の魔理沙は義手だったのよね」
「そうだぜ、塹壕から腕を出したら撃たれたんだぜ。絶対に許さないぜあのあいつ」
「あのあいつって、誰? 多分それを言えばそいつがこの話しに参加する羽目になるわ」
「そうだな。まてよ、それは結構重要なことだから今からそいつの候補をあげるから多数決で決めようぜ。アリスは0人分の価値があるから意味無いけどな」
「だったら、魔理沙の価値なんかマイナス1000年じゃない」
「なんだ? マイナス1000年って?」
「私の価値が人0人分ならあなたの価値はマイナス1000年よ」
「ち、もう。多数決はいいぜ。ほら、咲夜の奴が間抜けな面してでてきたぜ。異変が終わった後でも私の闘争は続いているんだぜ。少しでも隙を見せた時が最後だぜ。この話のネタに最後まで利用してやるぜ」
「て、あなたは咲夜にやられたんだ」
「まあ、こんにちは、アリスに魔理沙」
「おい、咲夜! 腕の恨み今日こそ晴らすぜ。それより、まずは旨い紅茶を出せ。お前の淹れた紅茶が入っていたカップをパチュリーに見せてもらったことがあるんだ。あのカップは抜き身の刀のようだったぜ。おそらく入っていた紅茶はさぞかし旨いのだろ」
「紅茶ですか? 魔理沙に味が分かるんですか? 茶葉がもったいないから去年から冷蔵庫に入っている誰も飲まない麦茶でいいですよね」
「じゃあ、その麦茶でいいから腕をよこせ」
「雨水でも飲んでれば良いじゃないですか? 元々霧雨ですから雨水でも事足ります」
「じゃあ、雨水飲んだら、腕をよこすのか?」
「生憎、雨水は切らしてるんです。残念でしたね」
「だったら、何も言わず腕よこせ」
「はい、腕です。実はあの時回収して、冷蔵庫で麦茶の隣に保存していました。ちょっと、腐敗が進んでいますが、魔理沙の腕ですよ」
「あ! 私の腕! こんなになって、ああ! って! 違うぜ! 咲夜、お前の腕よこせ。それで私の気が晴れるんだ。お前の腕を家畜に食べさせてその家畜を私が食ってやるぜ」
「それで、はいと言ってあなたに腕を差し出すと思いますか? 出すわけないですよね。もっと、常識を身に付けてください。だから、塹壕から腕とかだしてしまうのですよ」
「じゃあ、あの時は尻を出せばよかったのか? あの肥えた豚どもに尻を差し出せとお前は言うのか?」
「あの、魔理沙はいったい何と戦っていたの?」
「豚のように肥えた豚だぜ」
「要するに豚なのね」
「ただの豚じゃないぜ。よく肥えているから、肥えた豚だぜ」
「だから、豚よね?」
「うるさいぜ。とにかく、私は戦っていたんだぜ。冬の戦場で手には傷やアカギレばかり、味方部隊との連絡も付かず孤独に戦って居たんだ」
「紅魔館の豚小屋でこの人は勝手に穴掘って戦争ごっこしていたのですよ」
「勝手にじゃ無いぜ。先制攻撃してきたのはあの肥えた豚どもなんだ」
「被害妄想で、勝手に穴掘られて迷惑していたのでその気晴らしで魔理沙が腕を出したところをナイフで撃ち落としたのですよ」
「へぇ、そんなことがあったのね」
「そうだぜ。だから、腕よこせ」
「アリスさんの腕なら、今すぐここで千切ってあげることは出来ますが?」
「え? 私の腕?」
「はい、アリスさんは人間ではありませんが、ヒトカタをしていますから解体することは容易です」
「いやよ。腕を切られたら。不便じゃない」
「そうだぜ。腕を切られてたら色々不便だぜ」
「不便って、別に元々役に立たないのですから。腕とか無くてもいいですよね? 違いますか? 私は何かおかしなこといいましたか?」
「何だそのこじつけは、咲夜は気がふれているんじゃないか? そうだ。前から思っていたんだが。咲夜って本当に人間なのか? そういう発言は人間味がしないぜ」
「私は人間ですよ。今までも、これからも、お嬢様の為に永遠に」
「なんだ? こいつ偉そうに」
「はぁ。魔理沙は分かっていないのね。人間こそ一番残酷で味のしない生き物は居ないのよ。でもそれでいて、これほどやさしい生き物は居ないのよ」
「あ? そう? 人間って凄いな」
「何? またそれ? そのいい加減な返し? 今、皆の心に響く私いいこと言ったわよね?」
「はぁ? お前、アリスにそういうことは何も期待してないぜ」
「期待とか、そういうことじゃなくて」
「まあ、私もそう思いますよ。何でアリスに私の発言に対して助け舟出してもらわないとならないのですか?」
「そうだよなぁ? 咲夜もそう思うよな? かえって、発言の価値が下がるよな?」
「ええ、珍しく意見が合いましたね」
「そうだな、全くこんなこともあるんだな」
「ええ、そうですね」
「そうだな」
「ええ」
「だぜ」
「はい」
「ぜ」
「もしかして、またなの? 魔理沙?」
「ああ、そうだぜアリス」
「また、話のネタが無くなったのね」
「その通りだぜ」
「どうするの?」
「そうだな。まずは、咲夜に何か変なことさせて無理やりでも話を作るぜ」
「何を、言っているのですか? 嫌ですよ。私はお嬢様以外の為に変なことはしたくありません」
「それが、読者様のためでもか?」
「そうよ咲夜、読者の為に何かセプテットして話の続きを作りなさいよ。壁に向かって体当たりしなさいよ」
「ちょっと、待ってください。読者様って何ですか?」
「何だ? 咲夜は読者様も分からないのか?」
「ちょっと、待ってください。読者というぐらいなのですから? 本でも読まれているかたですか? 美しいですか?」
「そうだぜ。まあ、本というよりかこの永延と続く会話文を読まれているかただ」
「会話文とか理解できません」
「理解とかそういうことじゃないぜ。そういうことなんだ。それがこの汚くも美しい世界の全てなんだ」
「凄いこと言いますね。全く理解できません」
「そうよね。汚いのは、魔理沙だけよね」
「おい、何言っているんだ? 汚いのは、アリスだぜ。だから、世界は汚れているんだぜ」
「じゃあ、二人とも汚れている。それが、結論ですね?」
「おい、今なんて言った早苗!」
「早苗? この人咲夜さんじゃなかった? そうよね?」
「まさか、この私が早苗だということを見抜くなんて」
「ほら、やっぱり、こいつは早苗だった」
「どういうことなの?」
「さっき、まではたしかに私は咲夜さんだったのです。しかし、咲夜さんはいい加減この魔理沙さんに呆れて私と交代したんです。素体から作り直しです」
「新作では、逆のクセにそういうわけのわからない。そういう器用なことは平気でするのね」
「新作って何ですか? 何かまた異変があったんですか?」
「大丈夫だぜ。新作なんて、無かったぜ」
「うそ、この間新作が?」
「アリス、人は知らないほうが幸せなことだってあるんだぜ」
「そうなの?」
「そうだぜ。仮にここで早苗に新作のことをとやかく教えたとするだろ」
「うん。それで?」
「その事実を知った早苗が、逆上して暴れるんだ。無駄に誰か荼毘にふされたり、坊主が泣き叫ぶぜ」
「たしかにそうね。暴れるでしょうね」
「でも、それってチルノが溶けるのと同じくらいありふれている話なんだぜ」
「なるほど、たしかに簡単に話は作れるけど読者様は食傷気味なのね」
「そうだぜ。だからあえて、今回は別で行くことにするぜ」
「どうしたんですか? 二人して、内緒話なんかして?」
「早苗は新作があったら出たいか?」
「え? 新作に出たいかですか?」
「そうだぜ。新作に出たいか出たくないかだぜ。お前みたいな愚図で低能でもそれぐらいは答えられるだろ?」
「何で喧嘩腰なんですか?」
「質問に質問で返すなよ。髪に火付けて走らすぜ」
「あれ、またその髪に火付けて走らすって言った。もしかして、それ魔理沙の中で流行なの?」
「おい、アリス横合いから話の腰を折るなよ」
「どういうことですか? アリスさん?」
「魔理沙は、さっき早苗が来る前に私に対しても、この暴言を吐いたの」
「おい、アリス! 裏切るつもりか? 私の発言の揚げ足とってそれを手見上げに早苗に寝返るつもりなのか? それが、どんな罪なのか分かっているのか? それは、邪教徒になることだぞ!」
「邪教徒ってそんな。でも、確かにそうね。たしかに、早苗は邪教なのかもしれないわ」
「私は邪教じゃありません。そういう言いがかりが信仰の妨げになってるですよ。この迷惑はお金で、いえお布施でしか償えません慰謝料はらってください。1億円です」
「慰謝料って、お前ってそんな大それたものなのか? 私にはそうは見えないぜ。それに、いまは手持ちが無いんだぜ。黒土もさっきアリスにあげてしまったし」
「駄目よ。黒土は私の物よ、返さないわ。せっかく、私のために魔理沙がくれたのよ」
「なんか、まさか黒土のところが複線になっていたなんてと読者様は思っているぜ。ナイスアシストだぜアリス。裏切り者扱いして悪かったな」
「え? ちょっと、待ってください。黒土ってなんですか? 私の知らないところで勝手に話を進めないで下さい。というよりも、私のことを話のだしにしないでください」
「おいおい、じゃあ早苗はこの話に何で出てきたんだ? 信仰を広めるとかそういうことは面白そうに無いから言うなよ」
「そんな、それじゃあ。私はいったい何のためにこれまでの事をしてきたというのですか? 自分の意思を殺し、人の幸せ人生を踏みにじりただ信仰を得るために生きてきたというのに」
「ねえ、だったら、現人神をもうやめてもいいんじゃない? もう、普通の女になって誰かと結婚して子供を産んで育て、いつか孫の顔を見て静かに笑ったらどう?」
「……アリスさん、それはアリスさんの願望ですよね?」
「それは私も思ったぜ」
「たしかにそうかもしれない。でも、駄目なの。私には夢があるの。その夢は」
「まて、アリスの夢は、この話に関係ないだろ? 話すなよ」
「そんな、話せば分かるのに」
「はい、犬飼、犬飼だぜ」
「あの、魔理沙さん。さっき、レミリアさんと咲夜さんが向こうですれ違ったときにアイコンタクトして、微妙に意思疎通したらしくその話を私と咲夜さんがすれ違ったときに拘束して全てはかせたのですが。アリスさんに黙れというと、全部人のせいにして沈黙するそうですよ」
「そういえばそうだったな。アリスはすぐに人の揚げ足取るんだった」
「私の通っていた学校にもそういうの居ました」
「どこにでも、いるんだな。そういう奴には、どういう対応していたんだ?」
「靴にカッターの刃を入れて怪我させたり。燕の巣を体操服袋に入れたりして嫌がらせですね」
「なるほど、よし。アリス、靴を脱げ。カッターの刃いれてやる。ついでに、上着も脱いで読者サービスだぜ」
「え? 私の靴にそんなことするの? 上着は脱いだけど」
「そうだぜ、お前は嫌な奴だから、嫌がらせするんだ。おっと、アリス、間違っても、下着は外すなよ」
「魔理沙さん。本人公認の嫌がらせって何かおかしいですよ」
「早苗、待って私は靴を魔理沙に差し出すわ。こんなことしか、私には出来ないわ」
「初めから、文句言わずに差し出してればいいんだぜ」
「この人いわれるがままなんですね。喋り方が霊夢さんに似ているから、もっと決断力に富んだ方だと思って居ました」
「なんなの? どうして、私はこういう扱いされないといけないの?」
「それはそうだぜ。仕方なのないことだろ? 雲が流れるように、風が一箇所に留まることが出来ないここと。お前の扱いはよく似ている」
「意味が分からないわ」
「あの、魔理沙さん。私にも分かりません。いったいどういうことですか?」
「そういわれてもな。今適当に思いついたことを考えなしに言ってみたのだから私にも分からないぜ。でも、アリスそれで納得しろ。それで文句はないな?」
「ちょっと、いくらなんでもそんなことでアリスさんが納得するとは思いません」
「そうよ、何それ? 何で、そんなことで納得しないとならないの? おかしいじゃない? そんなことで、納得すると思っているの?」
「なんだ、しないのか?」
「するわけ無いでしょ。私のことが、好きだから。ついついいじめてしまうとか。私の美貌に嫉妬しているとかなら納得してこういう扱いを受けてもいいわ。でも、そういうことじゃないのよね」
「なんだ? その、自分大好きな発言は? お前の魅力は認めるが、少なくともそういう理由じゃないぜ。まあ、お前がそれで納得して、ほら完成した。このカッターの刃入りの靴を履いて血まみれになるというならそれでもいいぜ。細かいことにはこだわらないぜ。好きにするといい」
「そうですね。私もそれなら納得しますよ。そうだ、私はアリスさんの魅力に嫉妬してしまいましたから。魔理沙さんと組んでこういう陰湿ないじめをしてしまうのです」
「そう、魔理沙も、早苗も、ようやく分かってくれたのね。この私の美しさ儚さ尊さに、いいわ。私は自らこの靴を進んで履くわ。例え、そのせいで、私の行動できる世界が小さくなってしまっても、それでも構わないわ。いえ、それでいいの」
「ちょっと、待て。その役なんか美味しくないか? その靴履いて、ぎゃー、私の足が! 足が! あしいがぁあって、言うんだろ? なんか、ずるくないか? そうやって、結局主役の座を狙っているんだろ? これは、本当は履いたもの勝ちなんだろ?」
「なんて、言いがかりをつけるの? ここまで、私に話を振っておいて。この靴を履かせないつもりなの? 足にもうよくすべるように軟膏まで塗っている私に対して?」
「……ちょっと、待ってください」
「何だ? 早苗?」
「履いた者が血。……どうぞ、話を続けてください」
「なんなんだ? それを言いたかっただけなのか」
「ぎゃー、私の足が! 足が! あしいがぁあ!」
「魔理沙さんがそう言ったときから本当に言うと思っていました」
「奇跡だな」
「それが、私の能力ですから」
「下らないぜ」
「そんな、これ痛いのに! もう、歩けないかもしれないのに。全部早苗に持っていかれた」
「残念だったな。まあ、アリスが、悪いんだぜ。美味しいところをもっていこうとするからこういうばちが当たったんだぜ」
「そんな!」
「おっと、待て。そろそろ、30kbだぜ」
「だから、何だって言うの? 30kbになってもこの話では私の足はなおらないのよ」
「いや、ほら。なんていうのかな。会話文ってオチが凄く付けにくいんだぜ。お前が、爆発すればオチがつくだろ」
「最初、爆発しなくても良いって言ったのに」
「お前、分かっていたんじゃないのか? お前は、爆発しないとならないんだぜ」
「そんな」
「私も、爆発すると思って居ました」
「なんで、いつもいつも、そうなってしまうの? こんな、世界はもういや! もういやややややややややや!」
「あ、アリスさんがふてくされてしてしまいました」
「おい、ちょっと、待てよ」
「もういや。触らないで」
「どうする気ですか?」
「早苗は何かオチを付けられそうか?」
「う〜ん、そうだ。血まみ霊夢! 起きたら布団の中で霊夢さんは血塗れでした。なぜでしょう? そうです。紫さんと出会った。いついつ、出会う。昨日の初夜に出会った。寝所で寝所で出会った。そういう、夢オチです」
「それでは、駄目だぜ。さすがに、霊夢はこの話で私とカップリングしていることになっているんだぜ」
「そうなんですか? でも、さっき紫さんと仲良く手をつないで歩いて居たと思いますよ。まるで、恋人のようでしたよ。まあ、思っただけなんですが」
「そんな、はず無いだろ? 私と霊夢は永遠を誓ったはずだぜ」
「実は違うんじゃない? この話の霊夢とは実は魔理沙はカップリングされていなかった。ただの他人だったってことなんじゃない?」
「なんだと、アリス! 私は、霊夢とカップリングされているんだ。絶対そうなんだ!」
「まあまあ、魔理沙さん。じゃあ、証拠を見せてください。どうも、魔理沙さんとアリスさんの話を聞いて私も、本当に霊夢さんとカップリングされているのか疑問に思います」
「証拠を出せだって? なんて、生意気なやつだ。そういうものは、一つも無いぜ。でも私と霊夢は根拠も無くお互いを分かち合うことが出来るんだぜ」
「理由も分かり合うことが出来るって言うのね?」
「本当ですか? それは嘘ですよね」
「嘘じゃないぜ。本当だぜ」
「へぇ、すごいですね」
「でも、それって無理ね。この話には霊夢は出てこないわ」
「そんなことは、想定済みなんだぜ」
「どういうこと?」
「こいういうことなんだ」
「け、慧音? いや、違うわ。白沢!」
「どういうことですか?」
「こういうときの為に用意してた。そしてアリス、お前を生かしていた理由は、このためだったんだぜ」
「オチっぽくなって来ましたね」
「だから、どういうことなの?」
「歴史編纂、アリス編纂、そう、この話のアリスは全部霊夢だったってことにするんだ。寺子屋の経営が厳しくて、霧雨さんから融資してもらうために不本意ながら、魔理沙に協力することになった」
「そんな!」
「そんなじゃないだろ? じゃなきゃ、アリスをここまで生かしておくはずないだろ」
「うまいですね。さすが、魔理沙さんですね。私も生き残りたいので、魔理沙さんに協力しますよ」
「そうか? じゃあ、急すぎてちょっと分かりにくくなった話のオチを奇跡でアシストしてくれ」
「ありがとうございます」
「まって、私はアリスなのよ。最後までアリむでいかせて」
「すでに、編纂が始まっているんだな。凄いな白沢」
「とうぜんだろう? 本当は、一気にかえることも出来るんだが目標kbになるまでちょっとづつ改竄してやる」
「やめて、こんなのいや」
「なあ、アいむなにか言い残すことは無いか? お前の全てが霊夢になってしまうまえに言い残すことはないのか?」
「わ、私は!」
「もう遅い。もう、アリスは居なくなった」
「どうした慧音。アリスがどうしたんだ? たしかに何か引っかかるが何か懐かしいような。おかしいぜ、何だが霊夢がアリスだったような」
「そうか、いや。なんでもない。ハクタク化した私の世迷言だ。もしかしたら、私の能力が魔理沙に何か影響を与えたのかもしれない」
「もう。どうたんだぜ。まったく」
「ねえ、魔理沙。行こ、向こうに、二人っきりになりたいの。出口はあっちよね。鍵も開いているみたいだし」
「そうだな、一緒に行こうな霊夢。私達はカップリングされているんだったぜ。じゃあな。後は二人で適当に話を終わらせてくれ」
「……これで、寺子屋は融資がうけられる」
「こんなんで、良かったのですか? 出口の向こうは、その、針の山ですよね」
「なに、あの向こうは、針の山かもしれないがあの二人ならきっと越えていける。なにしろ、カップリングされているんだからな」
「そういうもの、なんですか?」
「ああ、そろそろ、月が沈む。私も家に帰ろう。今頃、永琳が心配しているころだ」
「さよならですね」
「さよならだ」
「……私は黙っていましたが、奇跡でアリスさん貴女のことを忘れませんでした。ずっと、忘れませんよ。アリスさん貴女がこの作品に居たことを、だから別の作品では味方になって下さいね」
「なあ、霊夢。どんなに、辛くても二人なら針の山を越えられるぜ」
「手、放してくれる?」
「なんでだ霊夢?」
「もうこれ、あとがきだから」
「待ってくれ。一緒に針の山越えるんじゃないのか?」
「残念ね。本文だったら越えたかもしれないわ」
「ほら、黒土だってあるんだぜ」
「興味ないわじゃあね」
「そんな! 私はどうすればいいんだ」
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
8
投稿日時:
2013/06/29 15:00:41
更新日時:
2013/07/09 23:03:16
評価:
15/19
POINT:
1400
Rate:
15.00
分類
産廃創想話例大祭A
魔理沙
霊夢
アリス
フラン
レミリア
咲夜
早苗
慧音
来年も参加すれば100KBですよ!
これぞ、ギョウヘルインニさんワールド。
口調が同じと言うだけで変化させてしまうとか
本当にネタのパターンが豊富ですね。
台詞の一つ一つに意味を求める愚を犯したからだ……。
まりれい? アリれい? ゆかれいむだろうがっ!!
台詞だけだから、誰が誰なのか、或いは誰が誰に侵食されたのかが、なかなかに面白かったですよ。
まさか、オチでアリスが霊夢に取って代わられるとは……。
会話のみで情景描写させるその手法はお見事、お見事です。
逆にアリスの自分かわいいアピールが斬新でした。
「それにしても、もう会話文で30kb目指すことに気付くなんて、この1年で少しは大人になったのか?」
「うんうん、そう見える? 新しいイヤリングに、ルージュのひき方をかえて、ちょっと、奮発して香水もかえてそれに胸の辺りとか少し、どう? 綺麗でしょ? 可愛いでしょ?」
「……いや、全然。気付かなかった」
ここのくだりが好きです。
今年も会話文のみでここまで面白いものが書けるものなのですね。
意味があるところとないところがあるように見受けられますがどうなんでしょう?
計算なのか天然なのか。
来年度に続け
別にほのぼのじゃないのに、もうこれもほのぼのでいいや!と勝手に思ってしまうあたりギョウヘルインニ忍法の術中にはまってしまったかもしれません。
冒頭の絶妙なテンプレ展開もちょっと好きです。