退色　産廃創想話例大祭�A

懐かしき産廃の血それが流れてこの日今夜のお話。そして、プラスチックマインド。旧作。


「素質はあるのかもしれないね」

「いったい、なんのことを言っているんだ？」

　妹紅はヘッドフォンを外して、一緒にいた慧音に話しかけた。

　なんというのか。好きだけど。この憎らしい巨乳をメチャメチャにして最期は爆発させたい。

　爆弾に導火線。泉に銀の斧を落としたようなオチ。

「ねえ。爆発したいと思ったことは無い？」

「だからどうしたんだ？」

　似ていない二人の共通点。盲点。死角からの爆発を誘う心。
　
　我慢しなくてはならない妹紅の心中は穏やかになれないでも二人の関係は持続したい。永遠のときを生きる者の我侭なのかもれない。嘘。

　それでも、アリスの二の舞にしたいとは思わない。これも嘘。