向日葵畑の終焉は突然に

背後からマスタースパークで一撃、即死だな
せやな、アーサー
大規模ひまわり畑オーナーもこうなってはあわれだな
せやな、せめて犯人をワシらの手で検挙するで
そうだな、あんちゃん。それが幽香へのせめての手向けだ







　※戸隠が死んでる幽香さんを見つけたのは今日の朝っす。ひまわり畑の真ん中で幽香さんは倒れていたっす。
　戸隠が驚いて近付いて見ると、幽香さんは背中にマスタースパークを受けて死んでいたっす。
　あ、戸隠もマスタースパークできるっすけど、作者が作中で殺人とか色々とこのご時勢まずいっすから犯人じゃ無いっすよ。





「第一発見者は戸隠だったのか」
「せやで、よりにもよって戸隠や」
「ここは、物部とかのやくわりじゃないのか？」
「せやかもしれんが、そうなんでも上手くことが運ぶとは限らないんや」
「まあ、アーサーとしては、このクロスオーバーやらオリキャラやら歴史上の人物やらが出すぎていることを危惧しているだけだが」





　※マスタースパークが使えるから私が犯人って言うのか？…おいおいまてよ。たしかに幽香は嫌いだが、歳食って定職に就けず路頭に迷っていた私を拾ってくれたの幽香だぜ。
　私にだって、仁義って物があるんだぜ。大方、あいつが犯人だろ？あの戸が糞が犯人だろ？マスタースパーク出来るのは私か戸が糞の二人だけだぜ？
　私は犯人じゃないからあいつに決定だな。






「マスタースパークが出来るのは、この二人だな」
「ワシな、結構長い間な、戸隠と同居していたからわかるんや。戸隠はなんやかんやで小心者や。殺人なんてできるやつやない」
「そうだな、それに戸隠が言うように作者が殺人はまずいな」
「そうすると、やはり犯人は魔理沙やな？」
「もう少し、調査しないとわからん」
「せやな、もう少し聞き込みするか」
「あいつ等の、行きつけの屋台の女将にでも話きいてみることにしよう」


　※え？幽香さんが殺された？マスタースパークで？心地良い武人様だったのに...。
　あの人は私やお客さんの憧れでした。あの人の語る武勇伝はよき酒の肴でした。
　マスタースパークできるのは、戸隠さんと魔理沙さんの二人しかいませんからどっちかが犯人ですよね？
　ふたりとも、酒を呑んでは幽香さんのことを愚痴ってましたよ。
　『薄給なのに人使いが荒い』とか言ってました。他にも『おいお前等、今すぐここで交尾しろ』とか『ほぉ！糞、クズの類のクセに口答えするんじゃないよ』とか言われたって愚痴ってました。


　



「なんだ、二人とも幽香のこと恨んでいたんじゃないか？」
「せやな。それより、あいつ等交尾したんか？」
「いや、結局あんまり二人とも嫌がったものだから殴り合いすることで誤魔化したらしい」
「泥試合やな」




　※え？戸隠が幽香さんを恨んでいたって言うっすか？色々と酷いこと言われたり、酷いことさせられたりしたって言うっすか？
　たしかに、そうっすが。でも、幽香さんはああ見えて不器用なだけっすよ。
　幽香さんのいいところを戸隠は知っているっす。いつも、戸隠のことを気にかけてくれてたっす。それにあの夜、紫さんが怖くて一人で泣いていた戸隠を慰めてくれたような気がするっす。
　・・・戸隠の妄想っすけどね。






「戸隠のあの酔ったような気持ち悪い戸隠の話し方は、心底幽香に心酔しているな」
「せやったな」
「そうすると、犯人は魔理沙か？」


　
　※…？は！ふざけるなよ！なんで、私が犯人なんだ？ふざけるなよ。ぶっ殺すぜ。
　あ、いやまて！殺すっていうのは、言葉のあやで。それより、戸が糞の発言をもう一回思い出すんだぜ。
　戸隠は殺人をしないんだろ？でも、幽香は人間じゃなくて、妖怪だぜ。だから、殺したのは戸が糞だぜ。
　どうだ。言葉の矛盾をついた私の推理完璧だぜ。





「で、戸隠を捕まえてきたんだが」
「酷いっす！アーサーさん、戸隠は犯人じゃないっす」
「まあ、聞けや戸隠。犯人は魔理沙なんやろ？お前の書いた筋書きは魔理沙が犯人なんやろ？」
「そうっす。だから、犯人は魔理沙さんっす」
「今は、証拠が無い、だから魔理沙がしっぽを出すまで泳がしておくんや」





　※それから、３日後のことです。


　もののべべべべはあああもののべべべべべべ、ういんす。

　物部は酒に酔って歩いていたでやんす。




「あ"０９９０９！うｂげｙ！」

　物部は誰かに後ろから刺されたでやんす。
　
　ダイイングメッセー字！あ、何するでやんす。