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『とれた』 作者: 糞団子
紅魔館からの帰り道、霧雨魔理沙は香霖堂へ向かっていた。お茶の一杯でも飲んで店主の霖之助とでも談笑しよう、そう軽い気持ちで目的地へと飛んでいた。
「おーい、邪魔するぜ」
「いらっしゃ...って何だ魔理沙か」
そういつものやり取りをして魔理沙はずかずかと入り霖之助のとなりに座った。
「相変わらず本ばかり読んでいるな香霖は。客にお茶の一杯でも出してくれてもいいんじゃないか」
「何も買って行かないやつは客じゃないよ。お茶が飲みたいんだったら勝手にいれてくれ」
よっぽど今読んでいる本が面白いのか魔理沙には一瞥もせずにそう答えた。
「ちぇっ、つまらない男だぜ」
魔理沙は仕方なくお茶を淹れようと立ち上がろうとした。そんな時、彼女の目に奇怪な形の物が目に入った。
大きさは大人の手の平くらいで、棒の下の方に膨らんだ玉のようなものがついていた。その膨らみにはところどころ黒い糸のようなものがついている。
「なあ、香霖?これは何だ」
疑問を霖之助に投げかける。
「ああ、それかい。僕のペニスだよ」
「...は?」
本を見ながら霖之助は答える。
「...な...何を言ってるんだ?ペ...ペニスってその...あの...ちん...」
「だから言ってるじゃないか。いま本を読んでいるんだ邪魔しないでくれるかい?」
あまりにも霖之助が冷静なので魔理沙は彼が冗談を言っているものだと思った。
しかし目の前のペニスはときたまぴくぴくと動いている。
「こら、触るんじゃない。年頃の女の子が男性器に触れるなんてあまり良い事とは思えないからね」
「なんでお前はそんなに冷静にしてられるんだ?自分のちん...がとれてるんだぞ!?早いとこ永琳にでも見てもらってこいよ!」
この男があまりにも何事もなかったかのように本に集中しているので魔理沙は声を荒げる。
しかし彼はそんな彼女の声にも耳を貸さずに黙々と本を読んでいた。
「はぁ...魔理沙、いいかい?こんなことするのはあのスキマの妖怪に決まってるだろう?彼女が飽きれば僕のペニスもそのうちにくっつくさ。さ、君のコップはいつもの所にあるからお茶をいれてきたらどうだい」
「う...確かにそうだな...私が悪かったぜ。さて茶でも淹れてくるかな。」
彼があまりにもそっけなく言うのでなんだか自分が間違ったことを言ってるのではないかと思い始めてしまう魔理沙であった。
「ほら香霖、お前の分も淹れてきたぜ」
数十分も経てば魔理沙もこの状況に適応し二人で談笑していた。
思えば霖之助も最初は慌てたが魔理沙のようにあっさりと順応したのだろう。
「なあ、魔理沙」
「ん?何だ香霖」
「便所に行きたいんだが」
「んだよ、いちいち言わなくても勝手に行けばいいじゃんか...あ」
そう彼の男性器はいまあるべき場所から離れ机の上で脈うっている。
「なあ...これはどこから小便をだせばいいんだろうか」
「そんなこと乙女に聞くもんじゃないぜ...」
魔理沙は顔赤らめそっぽを向く。
それを見て先ほどまで冷静だった霖之助の顔が僅かに険しくなる。
「僕の身体から離れていても果たして機能するのだろうか...」
「でも感覚とかはつながってるんだろ?だったら普通にでるんじゃないのか」
「それもそうか、じゃあ言ってくるよ」
「だから黙って行けって」
霖之助は棒の部分を鷲掴みにすると厠へと急いだ。
ジョボジョボといった水音が聞こえる。どうやら小便をすることに成功しているようだ。
「ったく紫のやつめ。悪趣味が過ぎるぜ。何だってあいつの...を分離させるんだよ...」
少女は顔を赤らめながらブツブツと愚痴っている。それを飲み込むかのように湯呑に入った茶を一気に飲み干す。
「霖之助のやつ遅いな...ひょっとして大きい方もしているのか」
小便にしては少し長いので魔理沙はそう思った。
「くっさ!やっぱあいつデカいほうもしてやがるぜ。...アレ何か臭すぎないかこれ...?」
疑問に思った彼女が辺りを見渡すと小さい肉の穴から茶色の汚物がはみ出している。
魔理沙はそれを見て悲鳴をあげた。
- 作品情報
- 作品集:
- 8
- 投稿日時:
- 2013/08/25 10:44:20
- 更新日時:
- 2013/08/25 19:44:20
- 評価:
- 7/8
- POINT:
- 720
- Rate:
- 16.56
- 分類
- 魔理沙
- 霖之助
- 短編
『端末』の場所を把握しないと、こういった悲劇が起こるだろうね。
乙女の魔理沙、災難だったね……。