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『お値段以上にとり』 作者: 漬け物会長
幻想郷のとある日、妖怪の山に住む河城にとりという妖怪と、その手下の妖怪達が穴を掘っていた。
とある実験に失敗し、射命丸文という烏天狗を殺してしまい・・・ソレの墓を作っていたのだ。
にとり「・・・あー、それにしても暑いわ・・・私河童だから暑さに弱いよ」
鍵山雛「・・・で、どうして私たちが手伝わないといけないんですかね?」
秋穣子「ああそうだ、どうして殺人の証拠隠滅なんぞ・・・」
にとり「うるせー!!黙れ!!もとわと言えば・・・穣子、お前が!!」
穣子「んだよ、私のせいじゃないよ!!全面的にあんたの・・・」
にとり「キッ!」
穣子「!!?・・・・あ、はい。すいません。私が悪かったですから、ナイフだけはやめてください。」
にとり「わかればいいのよ・・・おう雛、手休めるな」
雛「あ、はい」
ザックザックとシャベルで穴を掘りながら、言い争うバカ三人。
こうなった事の発端は、昨夜の事だった・・・
射命丸「でですね、明日は同僚の天狗達と地獄巡りをするのですよ。・・・ま、地獄と言っても温泉のですけどね」
雛「へーそうなんですね。いいなぁ」
穣子「地獄温泉かぁ、阿蘇かな?」
射命丸「ええそうなんです。いわゆる慰安旅行ってやつなんですけど、楽しみですよね。」
雛「楽しんで来てくださいねー」
射命丸「はい、みんなのお土産は絶対買ってくるんで楽しみにしててくださいね。」
穣子「うん、じゃあ楽しみにしてるよ」
他愛の無い会話をする三人、本当に普通の会話だ。
そんな普通の会話を邪魔するかのごとく、例の悪魔はやって来た・・・
ガチャン!!!!
にとり「おう!射命丸いるか!!!」
三人が談笑をしている部屋の扉を、それこそ破壊せんばかりの勢いで開いた
極悪妖怪・河城にとりの登場である。
射命丸「!!!?ギャ!!・・・あ、はい!!」
まるで鞭で撃たれた子犬の様な声で返事をする文。すこし身震いしている。
にとり「今日は実験の日だからさ、じゃあ始めよう」
射命丸「・・・えっ?ちょっと意味わかんないですけど」
マジで困惑する文。
にとり「うるせー!ゴタゴタ言うんじゃねえよ!!・・・書き込む文章が長くなるだろうが!!」
穣子「おう、メタ発言やめろや!」
にとり「突っ込みもええねん!・・・とにかく、今から射命丸を虐殺するんでヨロシクゥ!」
そういうとにとりは、どこからともなく槍を取り出し、射命丸を心臓を一突き!そして!!
射命丸「!!?グェェッッ!!」
射命丸は悲鳴をあげると共に、一瞬で絶命した。
にとり「・・・やっぱり妖怪でも、心臓を一瞬で破壊されると死ぬんだ・・・」
何か感慨深い表情をしながら、一人でうなずくにとり。
その顔は何かに満足しているようだか、それでいて何か不安そうな顔つきだった。
そして
にとり「・・・私も気をつけよう。死にたくはないからな」
そう言うとにとりはきびすを返した。
にとり「・・・今日の晩飯何にしようかなぁ」
雛「・・・」
穣子「・・・」
雛「・・・穣子さん?」
穣子「・・・うん、わかってる。とりあえず、後2時間位したら彼女も冷静になるから・・・それから死体を処理しよう」
雛「でも。さすがに可哀想です、温泉楽しみにしてそうだったのに・・・」
穣子「しかたないさ。・・・彼女の会社には後で連絡を入れておくよ、にとりが来たってさ。」
雛「ですよね。にとりは仕方ないですからね・・・」
幻想郷には「にとり保険」というものもある。
にとりに何かされたとき(大概は死ぬ)は保険が下りるのだ。これで残された家族も安心!!
比那名居保険では月10000万幻想郷通貨で、家族の老後まで一生概保障!
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ぜひ一度お見積もりください。おまちしております。
黄色いラッシュが欲しい
※追記
持病があっても、加入後半年を経過すれば保険適応になります。ご安心ください。
漬け物会長
- 作品情報
- 作品集:
- 8
- 投稿日時:
- 2013/08/27 03:11:12
- 更新日時:
- 2013/08/29 11:52:35
- 評価:
- 6/8
- POINT:
- 640
- Rate:
- 14.78
- 分類
- 河城にとり
- 射命丸文
- 保険
公式の外道振りとはまた違った方向にブッ飛んでる♪
思い立ったら後先考えずどんな犠牲を払ってでも完遂させるその精神は超人の域です。
暴力団の組員のようなテンションが素敵です。この理不尽さが堪りません。