Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php on line 270
Warning : Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/util.php:270) in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/imta/req/global.php on line 40
『結核』 作者: イル・プリンチベ
―1―
「いつも通り参拝客が来ないわね」
「はぁ…半年以上ずっと風邪っぽいから、本当にウンザリするわ」
いつも通り博麗神社の母屋で寝そべっている霊夢。体調を崩してしまったせいか、どこか顔色が悪く、痩せこけてしまったかの様に見える。
「おやつでも食べて気分を紛らわせようかしら」
霊夢がさらに乗っている煎餅を取る時だった。
「ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!」
「ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!」
「ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!」
急に激しく咳込むと、煎餅を落としてしまったではないか。
霊夢は慌てて左腕で口元を押さえこむ。心底早く咳が治まってほしいと願うが、残念ながら止まる事が無い。それもその筈、あまりの苦しさで目を開ける事が出来ない現実がある。
「ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!」
「ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!」
「ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!ゴホゴホゴホゴホッ!」
「ガハッ!」
最後の咳が収まると当時に、体の中から何かが吐き出された。やっとそこで痛みが収まったので、霊夢が目を開けると、手のひらは吐血により深紅に染まっていた。
「えっ…、そ、そんな」
風邪だと思っていたのが実は結核だったという現実を、霊夢はどうしても受け入れる事が出来なかった。しかし、深紅に染まった手のひらと畳が、霊夢の身体は病魔に侵されているという残酷な事実を訴えていたのである。
「病院行かなきゃ…」
その後霊夢は慌てて永遠亭にある八意診療所に向かう事を決意した。八意診療所には、医者の名をかたる八意永琳というセクハラババァがいるのだが、幻想郷でまともな医者は永琳しかいないので、それ以外の選択肢を取る事が出来ない。
「でも、あのクソババァにセクハラされるのはゴメンだわ…」
これ以上病気が酷くなる前に手を打っておくに限る。そう考えた霊夢は弱りきった体に鞭を打つかのように空を飛び、八意診療所に向かったのである。
悲しい哉、八意診療所に向かう道中、霊夢は再び激しく喀血してから意識不明の重体に陥り、そのまま息絶えてしまった。
博麗霊夢、享年15歳。博麗の巫女就任以降、数多の異変を解決してきた彼女だが所詮人の子。強力な力を持つ妖怪に勝てても、人間であるが故に病魔に打ち勝つ事が出来なかったのである。
―2―
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲフッ!」
魔法の森の奥に、霧雨魔法店というなんでも屋が存在する。そこの二階にある寝室に、霧雨魔理沙という小柄な少女が住んでいるのだが、流行りの結核という名の病魔に侵され、激しく咳込んでから吐血していた。
「はぁはぁはぁはぁ…」
今すぐ八意診療所に行って、この不治の病を治してもらわないと…。そう考えた魔理沙だが、体を動かせなくなるほど衰弱していたために、ベッドから起き上がる事が出来ないでいた。
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
「ゲフッ!!!!!グハッ!!!!!ガハッ!!!!!」
発作が収まったと思いきや、先ほどより激しく咳込む魔理沙。やっと発作が収まったと思いきや、再び吐血してしまったのである。
「あああ…、ああ…」
約1リットル以上の血液を吐き出してしまった魔理沙は、完全に意識を失ってしまい、そのまま血まみれのベッドに倒れこんでしまった。
この時魔理沙は『ああ、私はこのまま誰にも看取って貰えずに死ぬんだな…』『今まで人のものを盗んできたのだから仕方ないか…』『あの時魔法使いになるなんて考えずに、大人しく家業を継いだ方が良かったのもしれないな…』と思い、そのまま息絶えてしまった。
霧雨魔理沙、享年14歳。魔法使いを志した普通の少女は、夢を叶えることなく若い命を病魔によって剥奪されたのである。
幻想郷の衛生環境は、決していいとは言えない。そう考えると、里に住んでいる人間達の平均寿命はかなり短いと思われます。主な原因は、タイトルの通り結核だと予測が出来ます。
イル・プリンチベ
作品情報
作品集:
8
投稿日時:
2013/09/07 02:59:41
更新日時:
2013/09/09 18:46:23
評価:
8/10
POINT:
820
Rate:
15.36
分類
博麗霊夢
霧雨魔理沙
これまた悪い意味で酷いSS
あまりにあっけなく、若い命を散らしてしまった少女二人。
教訓:お医者さんにすぐ行こう!!
結核だろうが抜け毛だろうがEDだろうが、永琳だったらガンだってエイズだってエボラだって治してくれるだろう。
結核って近代の文豪が酒浸りのデカダン生活の末に罹るイメージでちょっと浪漫を感じてしまう
感染症は恐ろしや。
幻想郷では結核は不治の病という認識で止まってそうな気もします。
霊夢まで結核によって命を奪われたら不死勢以外全滅しそう