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『「ちょろいもんだぜ」』 作者: ギョウヘルインニ
「仮に今ここに、フランが居るとするぜ。レミリア、お前の視点じゃないぜフランだぜ」
「で、魔理沙は私に何を言いたいの?」
「いいか、私は確かに紅茶が呑みたくて紅魔館に忍び込んだ」
「そうね。その挙動は明らかに図書館の魔道書を盗みにきたってわけじゃなさそうね」
「そうだな。だが、これをフランが見たらどう思う?」
「うん、そうねフランなら挙動とかきにしないから泥棒だと思うわ」
「違う! それは、レミリアの想像力が足りないせいだぜ」
「そう? うん。そうかもしれないわね」
「そうすると、フランならどうなる? どうする? なんて言う? もう一度、良く考えてみろ」
「……あ! 魔理沙だ! 魔理沙! 遊びに来てくれたの? 遊んで! てなるわ」
「……いやまあ。そんな感じだが、そこまでフランは今のレミリアみたいにははしゃがないぞ」
「いや、別に私がはしゃいだわけじゃ」
「そのなんだ可愛かったから良いんだぜ」
「そう? 可愛かった?」
「可愛かったぜ」
「……そう、ありがとう」
「じゃあ、そういうわけで私は帰るぜ」
「それで帰れると、思っているの?」
「まてまてまて、じゃあ、これを美鈴の視点から見たとするぜ。私は紅魔館に侵入しよとして美鈴に見つかったんだ」
「帰ってと言うわね」
「違うぜ。魔理沙さんまた来たんですか? お願いしますよ。きちんと連絡してから来てくださいよ。じゃないと、魔理沙さんを追い払なくてはなりませんって言うんだぜ」
「それを、略して帰ってになるんだと思うのだけれども」
「違う。お前は何も分かって居ない。美鈴にだって感情があるんだぜ。そんな、一言冷たく帰ってなんて簡単に言うんじゃないんだ」
「で? 話をそらして、窓に手をかけて逃げようとしているのね」
「……見逃して、くれないか? 頼むぜ」
「見逃す? 咲夜が入れてくれた紅茶を勝手に飲んでおいて」
「いや、勝手にじゃないぜ。私は私に飲んでいいか聞いたんだぜ」
「自分に聞いたって。それで、ごまかせると思うの?」
「そうだぜ。お前だって、自分に自分でご褒美をあげるときがあるだろ。それと一緒だぜ」
「ん? んんん? 確かにそれになるのかしら?」
「そうそう、そうだぜ」
「そうだったのね」
「わかったか?」
「うん、分かった」
「じゃあな、寝るときはちゃんと腹に布団かけて寝るんだぜ、じゃ無いと腹壊すぜ」
「あ、ありがとう、魔理沙」
なぜ、魔理沙はレミリアが寝るとき布団をかけていないのか知っているのでしょう?
そういう話です。
ギョウヘルインニ
作品情報
作品集:
8
投稿日時:
2013/09/09 13:29:12
更新日時:
2013/09/09 22:34:12
評価:
8/10
POINT:
810
Rate:
16.70
分類
魔理沙
レミリア
魔理沙はレミリアの寝込みに忍び込んで発見され、寝起きで頭が完全に機能していないレミリアを煙に巻いているのか……。
ちょろすぎる…
話のセンスが秀逸で東方らしいです。