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『塩漬キスメ』 作者: 戸隠
アンタ、こいしとか言ったね
えーと、あなたはさとりおねえちゃん?
私は、ヤマメだよ。早速ボケかましてくれやがって
おねえちゃんじゃなくて? ヤマメ?
そうだ。この間は、よくもキスメに酷いことしてくれたね
この間、こいしは、ちょっとしたことからキスメを、ちょっといじめたんや。ちょっと、国語の勉強しただけなんやがな。
「え? キスメって誰? さとりおねえちゃん?」
「キスメの何処がさとりなんだい?」
「ん? そうだね。髪の色とか?」
いったい、こいしは何処で姉を識別しているのだろか?キスメとさとりの髪色は全く違うやん。
「もういい、話が脱線するから、早速本題に入らせてもらうよ」
「糸なんて出して、そんなにキスメの復讐したいんだ。復讐なんて下らない」
「……お前、今までわざとボケてたのか? 馬鹿にしやがって」
「世の中生きてく為の処世術だよ。さとりおねえちゃん!」
もう、こいしがわざとボケているのか本気なのかもう誰にも分からないやろ。
「私がお前の姉だろうがなんだろうが、キスメの復讐してやるよ」
「ふーん? その大砲で? 私と勝負するの? おっと、糸で勝負か。あれ、やっぱり大砲なの? 三分間待つの?」
「何処までも舐め腐りやがって」
おそらく、こいしは無意識に無防備なんや。ヤマメが殺意持って話かけてるのに、全然気付いているんかいないんかわからん。
だから、ヤマメが幾重にも糸を重ねて、紐のように結って両手でピンと張りこいしにの首に巻きつけ締めたのも締められた後で気付いたんや。
「シネェ、シネェ、この基地外! 家を失って、干からびて死んだキスメの敵!」
「!!!!!!嫌!くぅ、る、おねおえねえちゃ」
「これだけ、首を締めて居るのにまだ喋れるのか! それにまたふざけやがって」
「……無、……呼ぅ吸のえぇ。運ん動にこいしは慣れてないぃのです。おぉねえぅちゃん。無呼、吸ぅ苦しぃい」
無呼吸は苦しいんです。どうして、ヤマメおねえちゃんは、分かってくれないの?
おい、こいし、こっちくんなや。この作品な、まじめに書いてんや。
あんちゃん
なんや、アーサー?
これ一人称だ。
せやった。そうとも、とれるな。
「まだ、言うのか? 私はお前の姉でない。いい加減に死ね。首絞めだ。醜く汚く、排泄口から糞尿撒き散らして死ね」
「あぶぶぶぶぶ??」
こいしは、首を締められてとうとう尽きたようや。筋肉が弛緩して腕をだらんと垂らし、ケツ穴からはヤマメの望み物が出てきた。
一部がヤマメの服を汚したんやが、まあええ。
「……キスメはこれの何倍も苦しかったんだから!」
「……」
「これで、これだけで済ませるんだ。キスメは、もっと苦しかったんだ」
「……」
「キスメは! 何倍も苦しかったんだ!」
息絶えたこいしに何回も何回も、ヤマメは罵ったんや。直射日光に怯えるキスメ。たとえな、日光を浴びなくても、桶を失い。徐々に身体の水分を失って弱っていったキスメの苦しみを考えれば窒息死なんてぬるいもんやったんや。
「勝った。私は基地外に勝ったんだ」
死んでいる、こいしをヤマメは見つめ、勝利に酔ったんや。
それからヤマメは、小さなキスメの墓に歩いて行った。この、復讐を墓前のキスメに報告するんや。
この後少し後に復讐の虚しさを知るかもしれない。ヤマメだって、分かっている。
せや、復讐したって死んだ、キスメは生き返らない。
「でも、私は生き返るけどね」
でもな、こいしは、無意識に生き返ったことは、あんちゃんは知っているんや。
戸隠の下の名前を考えて欲しいぞい
戸隠00だ。
戸隠
- 作品情報
- 作品集:
- 8
- 投稿日時:
- 2013/09/10 14:51:15
- 更新日時:
- 2013/09/10 23:51:15
- 評価:
- 5/5
- POINT:
- 500
- Rate:
- 17.50
- 分類
- こいし
- ヤマメ
Kitty Guy相手の不条理さ。
最後には徒労しか残らない作品でした。
戸隠ときたら、下の名前は――。
やっぱ、『災臓』とかかな。
災いの臓物。